前作から5年後が舞台となる映画『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の内容について解説・考察してます。
観賞済みの方向けの記事なので、まだ見ていない方はご注意ください。

本編:138分
監督:本広克行
脚本:君塚良一
主題歌:『LOVE SOMEBODY』唄/織田裕二
主要キャスト:織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里、真矢みき、水野美紀、ユースケ・サンタマリア、いかりや長介、ほか
解説、考察、感想など
記事①に引き続き、事件の細かい謎や疑問を書き出します。
潜水艦の事件とは?

(C)2003フジテレビジョン アイ・エヌ・ピー
青島と室井が再会したとき「潜水艦の事件以来だな」という発言があります。
前作と本作との間に潜水艦に関する事件が起きていた趣旨の発言ですが、その事件は映画にもドラマにもありません。
この発言の意味がわからなかったので調べました。
潜水艦の事件というのは、2010年に発売されたニンテンドーDS用ゲーム『踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!』での事件のことを指しています。
ゲーム内容は、2002年に殺人事件が起こり、その関係で青島が技師になりすまして潜水艦に潜入捜査ていくものです。
そこで青島は、事件の犯人が東京湾でテロ行為を計画していることを突き止め、室井と協力して阻止しました。
この映画のエンドロールに流れた、青島と室井が握手している写真は、その潜水艦事件が解決した直後の写真です。
というのも、この潜水艦事件は元々この映画のメイン事件になる予定でしたが、諸事情で今回のお台場での殺人事件に変更になったようです。
そのため、映画内では「潜水艦の事件」というセリフとエンドロールの写真だけが匂わせ的に残り、その後の2010年にDSゲームで「潜水艦事件」の詳細が初めて公開されたという流れです。
「事件は会議室で起きてるの」の意味は?

(C)2003フジテレビジョン アイ・エヌ・ピー
合同捜査の本部長となった沖田は、青島に「事件は会議室で起きてるの 勘違いしないで」と言い放ちます。
言うまでもないかもですが、これは前作で青島が幹部陣に「事件は会議室で起きてるんじゃない 現場で起きてるんだ」と言ったことに対する反論です。
青島の発言は「現場が緊急を要する状況であることを理解してほしい 会議室で揉めている場合ではない」という主旨ですが、
沖田が言いたいのは恐らく「現場がどのような状況であろうが、勝手な行動はせず、上からの指示を待ち、従うべきであり、上の決定こそが正義である」ということです。
沖田仁美は、警察幹部陣の思想や価値観をそのまま凝縮したような出世志向の強いキャラクターです。
沖田は本庁代表、青島は所轄代表として、前作の「会議室と現場」よりもさらに身近に上層部と所轄の対立理由や構造が感じられる作りになっています。
沖田(真矢みき)が事件捜査を外された理由は?
沖田が本部長をやめさせられた原因を振り返ると、大きく5つ思い当たります。
1、所轄の人間を明からさまに消耗品扱いする発言
2、パーティー会場で江戸りつ子を狙う男たちを取り逃した
3、所轄が沖田に報告しようとした「銃盗難」を、よく聞きもせず「本件とは無関係」と切り捨てた(銃盗難は、事件の犯人の1人である国見の仕業だったことが後に判明します)
4、拉致された雪乃を連れた犯人たちと、すみれ&SATが対峙した時、沖田は適切な指示が出せず、またも犯人を逃した
5、沖田の「人の上に立ちたいが、責任は取りたくない」という姿勢が明からさまだったこと
これらに加えてすみれが撃たれたことで、所轄と捜査員たちからの不信感と不満が爆発し、沖田自身は責任をとる覚悟もないのを幹部陣が問題視したからです。
ちなみに幹部人たちは沖田の指示と行動を、広報係が撮影していたビデオカメラを通してずっと見ていました。
また、沖田の「権力を持ちたいが責任は取りたくない」という姿勢と、室井の「権力を持つなら、責任も引き受ける」という姿勢の対比が、室井の良さというか「理想の上司」感を際立たせていました。
後のシリーズとの繋がり
犯人が全員逮捕されてスッキリ解決となりましたが、後の作品となる『室井慎次』(2024)で、この事件の犯人たちが再登場します。
以上です!読んでいただきありがとうございました(^ ^)
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