「ライト/オフ」ネタバレ解説|ダイアナの正体は? | 映画鑑賞中。

「ライト/オフ」ネタバレ解説|ダイアナの正体は?

ホラー

「怖すぎる」と話題になったショートホラームービーを映画化した作品。
制作には映画『ソウ』シリーズのジェームズ・ワンを迎えている。
レベッカと異父弟のマーティンが、暗闇にだけ現れて、ライトを点けると消える化け物 ダイアナと戦うお話。
ダイアナを『友達』だと言う姉弟の母 ソフィーとの関係は?

原題:LIGHTS OUT
制作年:2016年
本編時間:81分
制作国:アメリカ
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
脚本:エリック・ハイセラー
制作:ジェームズ・ワン
原作:ショートフィルム『LIGHTS OUT』

キャスト&キャラクター紹介

レベッカテリーサ・パーマー
少女時代…アミア・ミラー


(引用:https://twitter.com
ロサンゼルスに住む19歳の女性。
ロックバンド好きで、メイクも服もブラックが多い。
年の離れた異父弟のマーティンがいる。
彼女の父親はレベッカが10歳のころに失踪したきりである。
母親のソフィーと関係が良くなく、また、この家で起こる不気味な現象に悩まされていたこともあり、16歳のときに実家を出て1人暮らしをしている。

友達以上恋人未満の関係になって8か月以上になる男ブレットに日々求愛されているが、どこか心を開けず1人になりたがる。

 

マーティンガブリエル・ベイトマン

(引用:http://www.teenidols4you.com
ソフィーとポールの子どもで10歳位の男の子。
レベッカとは異父姉弟になる。

母ソフィーが独り言を話していたり、家で人の気配がするのを怖がっている。

 

ソフィー・ロイドマリア・ベロ
少女時代…エミリー・アリン・リンド

(引用:https://www.filmink.com.au

メンヘラ臭と哀愁ただようレベッカとマーティンの母親。
少女時代にうつ病で入院していた時期がある。
レベッカの父親が失踪したあと、マーティンの父親となるポールと出会い結婚する。
自分から逃げるように家を出たレベッカに見捨てられたと感じており、レベッカとは今だに和解できていない。

最近は部屋にこもり、独り言を話してマーティンに不気味がられている。
「ダイアナという友人と話している」と言うが、マーティンはダイアナの姿を見たことがない。

 

ダイアナアリシア・ヴェラ=ベイリー
少女時代…エヴァ・カントレル

(引用:https://en.wikipedia.org
ソフィーが『友人』と語る謎の存在。
ソフィーが幼少時代に入院していたときに出会ったという、不思議な力を持つ女。

 

ブレットアレクサンダー・ディペルシア

(引用:https://twitter.com
レベッカの『友達以上恋人未満』状態の男で、現在はセフレにとどまっている。
バンドマンで、レベッカとはあるライブで出会い、付き合いが始まった。
レベッカにぞっこんで、ボーイフレンドとして認められようと奮闘しているが、レベッカ宅に私物を置いたり泊まることも拒否されて悩んでいる。

・その他のキャスト
ポール(マーティンの父)…ビリー・バーク
エスター(ポールの秘書)…ロッタ・ロステン
エマ…アンディ・オショー
ブライアン(警察官)…ローランドー・ボイス
ゴメス(警察官)…マリア・ラッセル ほか

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あらすじ:起

アメリカ カリフォルニア州ロサンゼルス。

小学生の男の子マーティンは母ソフィーの様子がおかしいことに耐えかねて、父親のポールに相談したが、ポールは『明かりの下だと消え、暗闇になると現れる謎の女』に襲われて、職場で不審な死をとげた。

(ポールの職場に現れた謎の女 引用:https://hiddenremote.com
事件から数後日。ソフィーの娘でマーティンの姉のレベッカの携帯に、児童福祉局からマーティンのことで連絡があった。
レベッカは19歳で、数年前に実家を出て1人暮らしをしている。
レベッカは実家を出てから、ソフィーともマーティンともコンタクトをとっていなかった。
福祉局は「マーティンの授業中の居眠りが多いのが心配だから来て欲しい」ということだったが、自宅に何度電話しても誰も出ないため、レベッカに連絡がいったのだった。

学校に行ったレベッカは、児童福祉局のエマに母親のうつ病のことを説明した後、数年ぶりにマーティンと再会した。
マーティンは「家だと怖くて眠れない」と怯えていたが、レベッカはマーティンをなだめて実家に送ることにした。

久しぶりに実家でソフィーと再会すると、ソフィーの様子はレベッカが家を出る数年前と変わっていなかった。
児童福祉局から言われたことを報告しても上の空で、病院の処方薬も飲んでおらず、病気を治す気がないように見えたのだ。
いら立ちを抑えられなくなったレベッカは、ソフィーが薬をちゃんと飲むまでマーティンを預かることを決意した。
マーティンは待ってましたとばかりにレベッカについていき、2人は泣いて嫌がるソフィーを置いて実家を後にした。

その日の夜。なにかを引っかくような音とともに、謎の女がレベッカの前に現れたが、部屋の電気をつけると女はすぐに消えた。
翌朝。ソフィーが児童福祉局に訴えを起こし、マーティンは強制的にソフィーの元へ返されることになった。
レベッカは泣く泣くマーティンを見送った後、床に『ダイアナ』と文字が彫られていることに気が付いた。
昨夜の『何かをひっかく音』は夢ではなかったのだ。

(レベッカの自宅の床に掘られた文字 引用:http://www.xfdrmag.net
レベッカは以前にもこの『ダイアナ』絡みの現象にあったことがあり、当時のことを思い出してゾッとした。
このとき、『ダイアナ』が夢や幻ではなく、実在するのかもしれないと思ったレベッカは、手がかりを探るためにボーイフレンドのブラットと一緒に再度実家に乗り込むことにした。

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あらすじ:承

2人はソフィーが外出している間に家に上がり込み、今は亡きポールの部屋で手がかりを探し、少女2人が写っている写真を見付けた。
写真の裏には『ソフィーとダイアナ マルベリー・ヒル病院』と書かれていた。
ダイアナと思わしき少女は傘を差していて顔は見えないものの、明らかに異様な雰囲気を醸し出していた。
さらに本棚の中からダイアナの資料を発見し、レベッカはすぐに中身を確認した。
それは音声データと当時の新聞記事だった。

音声データには『1984年10月6日 患者は独特の皮膚疾患を持ち、光に猛烈な過剰反応を示す。
問題行動が多く、暴力を振るう。
最近は入院中の患者ソフィーに固執している。』というダイアナの様子が吹き込まれていた。
さらに、医師らしき人物が『なぜ、友人であるソフィーに暴力をふるうの?』と聞くと、ダイアナが『回復していたから』と答える声が残されていた。

新聞記事には、医師たちによるダイアナへの『実験的治療』として、彼女に光を当てるという光療法が施されたが、その実験でダイアナが『診察台の上から消滅した』と書かれていた。

この実験が行われたのは、ソフィーとダイアナが出会った翌年の出来事だった。

(レベッカが見つけたソフィーとダイアナの写真 引用:http://freaknco.blogspot.com

この後、レベッカは自分の部屋に入った時にダイアナに襲われた。
「出ていけ、ソフィーは離さない!」という声が部屋に響いた直後、レベッカは髪を掴まれた。
ブレットに助けられたレベッカは、病院の資料を持って急いで実家から逃げた。

その日の夜。ソフィーとマーティンは仲良く一緒に映画を見ていたが、しばらく経つと、ソフィーは電気を消し、暗闇に怯えきっているマーティンをなだめながらダイアナの話を始めた。
ソフィーは「私にはダイアナという特別な友達がいて、昔、彼女から逃げてしまったことがあったけど、今はいつも一緒にいるの。
だから、明かりはもう点けないで」と言う。
マーティンはいつの間にかソファに乗って自分を見下ろしていたダイアナの影に気が付き、急いで部屋の電気を点けて家を飛び出した。

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あらすじ:転

マーティンはレベッカの自宅に逃げ込んだ。
状況を察したレベッカは2人で部屋にこもり、マーティンの父ポールが持っていたダイアナの資料を見せた。

資料によると、ダイアナは13歳の時にカギがかけられた地下室で発見され、同時に彼女の父親が自殺しているのも発見されたそうだ。
壁には血文字で『頭に娘が入り込む』とメッセージが残されていたという。

ダイアナは生まれつき皮膚病を患っていて見た目が悪かったこともあって周囲から恐れられていて、さらに『人の頭に入り込み、性格を変えてしまう』という不思議な能力を持っていたため、当時は『悪魔の子』と呼ばれていたそうだ。

2人は話し合って、ソフィーがダイアナに洗脳されていることや、ソフィーの調子が良いとダイアナが現れないことから、ダイアナがソフィーのうつ病悪化の原因になっているであろうこと、
また、レベッカの父親(マーティンとレベッカは異父姉弟)は、ダイアナの存在に気付いて逃げたのかもしれず、マティーニの父ポールは、ダイアナとソフィーを引き離そうとして殺されてしまったのではないかということ、 そして、ダイアナが死んだ(消滅した)のは事実だが、ソフィーに憑りつく形でまだこの世に存在しているのではないかということを推測した。

その直後にマーティンがダイアナに襲われて身の危険を感じた2人は、『ソフィーが元気になればダイアナが消えるかもしれない』という仮説を信じ、ブレットを連れて3人でソフィーの居る実家へと向かった。

(ダイアナに襲われた直後のレベッカとマーティン 引用:https://radio.wosu.org

実家に着いたレベッカは早々に、ダイアナがもうこの世のものではないことをソフィーに伝えて説得しようとしたが、ソフィーは「ダイアナは友達だ」と聞き入れず、自室にこもってしまった。
今夜は説得を諦めてこのまま泊まることにした3人は、ダイアナ対策をしてから寝ることにした。

家じゅうの電気のスイッチをオンにしたままガムテープで固定したり、電球のスペアも用意、懐中電灯を各所に配置してロウソクも点けた。
この時、レベッカはダイアナのことを知っても気味悪がって逃げたりせず、そばで懸命に守ってくれようとするブレットに心打たれた。

その後、泊まることをソフィーに伝えに行ったレベッカは、泣きはらした顔のソフィーに謝られ、ハグと同時にこっそり紙を握らされた。
だれかに監視でもされているかのように。
そこには『助けて』というメッセージが書かれていた。
メモを見て初めて、レベッカはソフィー自身もダイアナに囚われているのだと気が付いた。

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あらすじ:結

2階の部屋でレベッカとマーティンが、ブレットは1階のリビングで寝ることにした。
3人が眠りにつこうとしていたとき、この家と近所一体が突然停電した。
停電にいち早く気付いたレベッカは、手動で充電するタイプの懐中電灯を急いで充電すると、ブレーカーのある地下室へ急いだ。
だが、どのレバーを動かしても電気は消えたままだった。
少し遅れて目を覚ましたマーティンはレベッカが居ないことに気付き、彼女を追いかけて地下室に来た途端、2人はダイアナによって地下室に閉じ込められてしまった。

この時、ブレットは外の様子を確認していた。
2人の悲鳴が聞こえたので、急いで地下室のドアを開けようとしたが、ダイアナに襲われて懐中電灯とスマホをはじかれてしまった。
ブレットは慌てて外に飛び出すと、そのまま車に乗って走り去ってしまった。

同じ頃、停電に気付いたソフィーは子どもたちが心配になって廊下に出たものの、ダイアナに自室へと連れ戻されてしまう。
彼女の言いなりではいけないと感じたソフィーは、置いていた抗うつ剤を飲もうとしたが、それもダイアナに弾き飛ばされて気絶してしまった。

レベッカとマーティンは、とりあえずそばにあった暖炉に火を起こし、近くにあったハロウィン用の道具入れからブラックライトを見付けていた。
レベッカはマーティンに火の番を頼み、他に使えるものがないか探そうと、地下室の中を見て回った。
そこで、壁にブラックライトで光る文字(恐らく血文字)が書かれているのを発見した。
『病院と同じだ 暗闇の中に閉じ込められている
私からソフィーを皆で取り上げようとする お父さんと同じ ダイアナを忘れてる』
「lightsout diana」の画像検索結果

(血文字を見付けたレベッカ 引用:http://behindthelensonline.net

この血文字を読んだ直後にレベッカの前にダイアナが現れたが、この時、ブラックライトがダイアナに効かないことがわかった。
捕まれた手にブラックライトを当てても、ダイアナはレベッカをつかむ手を引っ込めなかったのだ。(普通の光を浴びると肌が焼けて慌てて消える)

その後、暖炉の火が消されてしまいピンチに陥ったとき、外からパトカーのサイレン音が聞こえた。
ブレットが警察を呼んで戻ってきてくれたのだ。
警察官2人はブレットを外で待たせ、懐中電灯を持って家に入った。
パトカーのサイレンを聞いたレベッカとマーティンは大声で叫んで警察官にドアを開けてもらい、地下室から脱出することが出来た。
安心したのもつかの間、ダイアナは警官にも襲い掛かった。
警官2人はダイアナの影を不審者とみなして発砲したが、銃はダイアナに効かず、警官2人はあっけなく殺されてしまった。

2階で気絶していたソフィーは、警官が地下室のドアを壊す音で目を覚ましていた。 「子どもたちに手を出したら絶交よ!」とダイアナに向けて怒鳴りながら、ソフィーはカギがかけられていたドアを壊して外に出た。

レベッカはブレットにマーティンを託して外に出てもらうと、残されたソフィーを探しに行った。
階段を上っていくと「出ていけ!父親のところへ連れてってやろうか!」とダイアナの叫び声が響いた。
失踪したと思っていたレベッカの父親はダイアナに殺されていたのだった。
ショックを受けて立ちすくんだ隙をつかれて、レベッカは2階の廊下から1階に投げ飛ばされた。
続けて壁に投げ飛ばされ、ダイアナはレベッカに近づいていく。
その時ダイアナの背後に、警官が落とした銃を持ったソフィーが立っていた。
ソフィーは怒りに任せてダイアナに向けて発砲したが、弾丸はダイアナの体をすり抜けてしまう。
すると、ソフィーは銃を彼女自身の頭につきつけた。
「私の子は私が守る!」
そう言うと、ソフィーは銃の引き金を引いた。
レベッカは「やめて!」と叫び、ダイアナは大慌てで止めようとして飛び掛かったが間に合わず、ソフィーは死に、彼女の死と同時にダイアナは消滅した。

ダイアナが消えたと同時に停電が復旧した。
レベッカはブレットが戻ってきてくれたことに感謝して、マーティンには「今まで色々な事から逃げていたけど、もう逃げない」と約束した。
その直後、3人が腰かけていた救急車の中の明かりが点滅した。

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解説や考察、感想など

 

ダイアナの正体について

(引用:http://basementrejects.com

ダイアナは『人の頭に入りこむことができる』という特殊能力を持っていたことから、彼女が実験で消えた後は、入りこんでいたソフィーの頭の中で生き(?)ながらえていたのでしょう。
ソフィーが、ダイアナとこの世を繋ぐ存在だったのだと思います。
また、「ソフィーが元気だとダイアナは現れない」ということ、ダイアナがソフィーを傷つける理由を「回復していたから」と話していたことから、ダイアナの能力は病んでいる人間にしか使えないということになります。

レベッカがブラックライトで地下を見回ったときに現れるダイアナの血文字
『病院と同じだ 暗闇の中に閉じ込められている 私からソフィーを皆で取り上げようとする お父さんと同じ ダイアナを忘れてる』
これは、ダイアナが光に当たることができず、闇から抜け出せない悲しみ
死んでもなお、大好きなソフィーと引き離されようとするダイアナの恨みが書かれたものです。

『ダイアナを忘れてる』というのはちょっと理解に苦しみますが、「ソフィーが元気だとダイアナは現れない」ということと関係があるのかなと思います。
ソフィーが元気になってダイアナの存在を忘れてしまうと消えてしまうとか?

ソフィーの死と同時にダイアナは消えていましたが、作品の最後に明かりが不自然に点滅するので、生き残った3人の中の誰かに乗り移った可能性が高いです。

なんとなく、ダイアナの分析をしていて貞子を連想しました。
ダイアナが生きていた時の写真の雰囲気も貞子そっくりなので、もしかしたら貞子はダイアナのキャラクター作りに貢献していたかもしれません。

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ダイアナは消えてない?

ソフィーが死んだと同時にダイアナも消滅しますが、その後でレベッカ、ブレット、マーティンが乗っていた救急車の明かりが点滅します。
この点滅は、まだダイアナが滅んでいないことを表す伏線です。
恐らくダイアナは『人間の心の闇』に棲みつくことで生きることができ、ソフィーが死ぬ直前に3人のうちの誰かにとりついたのだと思われます。

 

その他感想!

レベッカの年齢は10代後半~20代前半の若い女性という設定だと思いますが、どう頑張ってもアラサーに見えます。
作品中で詳しい年齢は語られていませんが、若い女性だということを意識させるための彼女の趣味&服装だったんじゃないかな~と思ってます。
ちなみにレベッカ役のテリーサ・パーマーは本作の撮影時は30歳だったみたいです。

マーティンの父親ポールの会社の従業員として出演しているエスター役のロッタ・ロステンは、本作の監督サンドバーグ氏の妻です。

彼が監督しているその他のショートフィルムにもほぼ常連で出演しています。

あれだけ暗闇を怖がっているマーティンの部屋に、はじめから部屋の電気がなく間接照明だけだったのが気になりました。
個人的には怖い雰囲気を出すためにそうしたように見えてしまいますが、ソフィーがしたのだと思うようにします。

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