日本映画『他人は地獄だ』の結末までのあらすじ紹介と解説、考察をしています!
シェアハウスで何が起きていた?、キリシマの正体は?ユウは何をした?先輩(社長)の目的は?などについて書いてます。

本編時間:123分
制作国:日本
監督・脚本:児玉和土
原作web漫画:『他人は地獄だ』ヨンキ 著
主要キャスト紹介

©︎ヨンキ/LINE Digital Frontier・2024 映画「他人は地獄だ」製作委員会
ユウ…八村倫太郎(WATWING)
田舎暮らしが嫌になり恋人のメグミを頼って東京に移住した青年。
職業はグラフィックデザイナー。
メグミに同棲を断られ仕方なく激安家賃のシェアハウス「方舟」に住むことになり、不気味な住人たちに悩まされる。

©ヨンキ/LINE Digital Frontier・2024 映画「他人は地獄だ」製作委員会
キリシマ…柳俊太郎
ユウが住むことになったシェアハウス「方舟」の住人。
つかみどころがない不気味な青年。
カンジ先輩(ユウの大学の先輩・会社社長)…三浦健人
よし子(シェアハウス方舟の管理人)…青木さやか
ジュン(方舟の住人)…大倉空人
マル(方舟の住人)…鈴木武
山口(方舟の住人、ヤクザ)…松角洋平
ゴロー(方舟の住人)…星耕介
クボタ(ユウの勤務先の先輩社員)…濱津隆之
チハル(ユウの勤務先の先輩社員)…日比美思
東郷刑事…萩原聖人 ほか
あらすじ紹介(ネタバレなし)
主人公の青年ユウ(八村倫太郎)は田舎暮らしが嫌になり、恋人のメグミ(岡田結美)が暮らす東京に移住しました。
無計画に上京したユウはメグミの部屋に転がり込むつもりでしたが、
メグミに同棲を断られて激安家賃のシェアハウス「方舟(はこぶね)」に住むことにします。
方舟の住人たちは全員性格に問題がありそうで、ユウは引っ越し初日から後悔しますが、
払ってしまった家賃は戻らないためしばらく我慢するしかありません。
ユウはシェアハウスでは住人たちの異常行動に悩まされ、新しい職場では先輩社員からパワハラを受けてストレスで徐々におかしくなっていきます。
解説・考察、感想など(ネタバレありき)
同タイトルのマンガが原作です。
原作はライン漫画で少し読んだのですが、絵があまり好きになれなくて途中で読むのをやめてしまいました。。
青木さやかさんを本作で久しぶりに見たのですが、良いキャラ演じてくれていて面白かったです(^^)笑
管理人よし子のおかげで雰囲気が重くなりすぎず良かったです。
映画の内容のおさらいだったり謎の住人キリシマの正体などについて書いていきます。
方舟住人たちの犯罪行為をおさらい
方舟に住んでいた人たちは全員過去に人を殺したことがある、または殺したと思い込んでいるという共通点がありました。
ピンク髪のジュンは幼い頃に母親に暴力を振るっていた父親を包丁で刺殺しました。
ヤクザの山口は殺人で服役した過去がありました。
坊主頭のマルは叔父を殺して逃亡中の殺人犯です。
引きこもりのゴローは両親を殺して逃亡中の殺人犯でした。
ゴローの犯行と逃亡に手を貸した共犯関係にあったのが管理人のよし子です。
サイト「肉饅頭」に「50代の介護ヘルパーが犯行に関与か」と書いてあり、これがよし子のことだと思われます。
最後に主人公のユウは恋人のメグミを殺したと思い込んでいました。
キリシマは人間ではないためここには書きません。
カンジ先輩がユウに近づいた目的は?
これは映画で明かされていましたが、おさらい的な意味で残しておきます。
カンジ先輩がユウに近づき社員として雇ったのは、
メグミを殺してしまった罪をユウに着せたかったからです。
ユウと親しい関係になっておき、罪を着せる方法とタイミングを見計らっていたと思われます。
ユウが突然上京した本当の理由は?
ユウは田舎暮らしが嫌になってメグミと同棲したくて上京したようなことを言っていましたが、お金もないし荷物も少ないし、ちょっとおかしい位に無計画すぎる上京でした。
(思いつきで行動するタイプなのだと言ったらそれまでですが)
考えすぎかもしれませんが、ユウは元々殺人衝動を抱えていてキレるとすぐ人を殴るタイプだったことが発覚していたので、
もしかしたらユウは地元でも何か暴力事件を起こしてしまっていて、
とりあえず逃亡するために上京したのではないか?と思いました。
メグミが頭を打ったときに救急車を呼べなかったのも、メグミが死んだと勘違いしてとっさに逃げたというのもあったのでしょうが、
そもそもユウは救急車を呼べない事情があったようにも感じられました。
キリシマ(柳俊太郎)の正体は?
キリシマは生きている人間かと思いきや、殺しても死なず、
キリシマが見える人と見えない人がいたことや、
関係者しか入れないような場所にも出没していたことなどから
キリシマは人間ではなかったことがわかります。
キリシマの「解体して、分解して、また組み立てる」「君は僕の最高傑作だ」などの発言は神を連想します。
なのでキリシマは、タイトルも加味すると「地獄の神様(死神など)」のような存在だったのではないでしょうか。
また、キリシマが見える人間には「人を殺したことがある、またはそう思い込んでいる」という共通点がありました。
だから方舟の住人たちにもカンジ先輩にもキリシマが見えていたわけですが、
東郷刑事(萩原聖人)は終盤で少なくともキリシマの声は聞こえていました。
なので、東郷刑事もまた人を殺したことがあるか、そう思い込んでいる人間だったと思われます。
もしくはあの時点ではまだ殺人をしていなくて、これから東郷刑事が殺人をしてしまう(例えば逃亡中のユウを捕まえようとして殺してしまうなど)ことを暗示していたのかもしれません。
キリシマの目的は?

©ヨンキ/LINE Digital Frontier・2024 映画「他人は地獄だ」製作委員会
恐らくキリシマは趣味である蠱毒(ガラス瓶に虫をいっぱい入れて最後の一匹になるまで見守るやつ)を人間でもやっていたということだと思います。
デスノートのリュークみたいな、暇を持て余した死神の遊び的なものをしていたように見えました。
人間の蠱毒に参加させられる条件は「キリシマが見えること(殺人経験あり)」で、その条件を満たしている人たちをキリシマが神の力を使って召集して殺し合うように仕向け、誰が生き残るかを見守っていたのでしょう。
ユウはどこに逃げた?
病院で拘束されていたユウは、キリシマの力で警察病院から逃亡しました。
ユウはどこに行ってしまったのか想像してみます。
ラストシーンで、方舟の屋上にキリシマが持っていた蠱毒のガラス瓶が倒れていて、生き残った最後の一匹が瓶から出ていきました。
補足っぽくなりますが、蠱毒は中国発祥の呪術で本来は呪いの儀式に使うために用意するものです。
毒虫を集めて蠱毒をして、生き残った最後の一匹を呪いの儀式で使う(生贄にする)ようです。
ですが、キリシマは何かの儀式のために蠱毒をしたわけではなく
純粋に遊び心でしていたように見えました。
なので、恐らくキリシマが人間で蠱毒をしたのは「シリアルキラーを作るため」で、
その出来上がったシリアルキラー(ユウ)を世に放って行末を見守る(楽しむ)つもりなのではないでしょうか。
警察病院の職員が無残に殺されていたことからも、ユウは完全にシリアルキラーとしての才能が開花していることがわかります。
ユウがタクシー乗り場で人を殴っていたことや、先輩社員のクボタへの殴り方や、怒った時に極端な他責思考になることなどから、
ユウは元々人を殺す才能(?)があったものの、当然ですが殺人衝動を抑えながら生きている青年だったことがにじみ出ています。
ラストシーンの後も、ユウはしばらく逃亡生活を続けて殺人を重ねていくのでしょう。
キリシマがユウを気に入っているので、しばらくは(キリシマが飽きるまでは)死神の御加護で警察からもうまく逃げられるのではないでしょうか。
キリシマの言動から、キリシマが人間版蠱毒をしたのは今回が初めてではなさそうなのも怖いポイントです。
ちなみにですが、最初はキリシマは生き残ったユウを使ってまた別の場所で人間版蠱毒をしようとしているのではないかと思いましたが、
そうだとしたらラストシーンのガラス瓶は最後の一匹が閉じ込められたままであるか、
瓶がまた虫で満たされた状態になっていたと思われます。
最後の虫が外に放たれていたということは、キリシマは生き残った虫を外に逃がすとどうなるかが見たいということなのだと解釈しました。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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