映画『ドニー・ダーコ』のあらすじと感想を紹介しています!
精神不安を抱える高校生ドニー・ダーコの前に現れた謎のウサギ。
ウサギは「あと28日と6時間と42分と12秒で世界が終わる」と告げた。
若かりしジェイク・ギレンホールの怪演にも注目。
本作の解説考察記事はこちらです↓

キャラクター&キャスト紹介

(引用:https://lwlies.com)
ドニー・ダーコ…ジェイク・ギレンホール
マサチューセッツ州の田舎町に住む高校生。
精神不安定と夢遊病のためサーマン精神科医師の定期カウンセリングを受けている。
気に入らないことがあると怒りを抑えられず暴言を吐く傾向がある。
フランクという名前のウサギの着ぐるみ人間と、周囲の人の胸から透明な液状の『矢』のような幻覚が見えるようになる。
ドニーのクラスの転校生。母親の元夫から逃げるために引っ越してきた。
ちゃんと喋ったその日に付き合うことになる。
ドニーが見る幻覚ウサギの中の人。
現実世界ではドニーの姉エリザベスの彼氏。
エリザベル・ダーコ(姉)…マギー・ギレンホール
エディ・ダーコ(父)…ホームズ・オズボーン
ローズ・ダーコ(母)…マリー・マクドネル
サマンサ(妹)…デイヴィ・チェイス
ケネス・モニトフ(科学教師)…ノア・ワイリー
ロバータ・スパロウ(死神おばば)…ペイシェンス・クリーヴランド
カレン・ポメロイ(英語教師)…ドリュー・バリモア
ジム・カニングハム(恐怖克服セラピー)…パトリック・スウェイジ
キティ・ファーマー(体育教師)…ベス・グラント
セス・デヴリン(不良)…アレックス・グリーンワルド
リッキー・ドンフォース(セスの相棒)…セス・ローゲン
コール校長…デヴィッド・モアランド
ボブ・ガーランド(FAA・連邦航空局)…デヴィッド・スチュワート・ジェームズ
シェリーナ(ドニーに好意を抱く女子)…ジョリーン・パーディ
ロナルド・フィッシャー(ドニー友人)…スチュアート・ストーン
ショーン・スミス(ドニー友人)…ゲイリー・ランディ
ジョアンナ(ドニーの隣の席の女子)…ジャジー・マハンナー
デイヴィッド…スコッティ・リーヴェンワース
フィッシャー医師…アーサー・タクシエ
警察官…マーク・ホフマン
水道屋…リー・ウィーヴァー
赤ジャージ…トム・タンジェン ほか
あらすじ前半
1988年10月2日(残り28日6時間42分12秒)
マサチューセッツ州。
10月1日の夜、男子高校生のドニー・ダーコ(ジェイク・ギレンホール)は、母親ローズ(マリー・マクドネル)と喧嘩して彼女にひどい罵声を浴びせてしまいました。
日付が10月2日に変わったばかりの頃、眠っていたドニーは『声』に導かれて自宅から庭に出ました。
目を開けると、庭にウサギの着ぐるみを着たフランクと名乗る人物が立っていて「あと28日と6時間と42分と12秒で世界の終わりが来る」と告げられました。
翌朝、ゴルフ場で目を覚ましたドニーが家に帰ると、自宅がまさかの飛行機墜落事故の被害に遭っていました。
どこからか飛んできた飛行機のエンジンだけが、ドニーの部屋に激突していたのです。
FAA(航空連邦局)が現れて、自宅の修理、修理中の滞在先ホテルも無料で手配してくれて事なきを得ましたが、エンジンが付いていた飛行機本体はまだ見つかっていないと言います。
その後、ドニーは登校して新任英語教師ポメロイ(ドリュー・バリモア)の授業を受けました。
授業で扱ったグラハム・グリーン著書の『破壊者』という短編小説は、15歳の少年達が老人の家の水道管を破壊して、老人の貯金まで燃やしてしまう悲惨な話です。
ポメロイが『少年達の意図』を尋ねると、ドニーは「破壊は創造 金を燃やしたのは皮肉だった」と答えました。
その日の放課後、ドニーは老婆ロバータ・スパロウ(ペイシェンス・クリーヴランド)を見かけました。
スパロウは重度の認知症の独居老人で、1日に何度も郵便受けを開けて中を確認していることで近所でも有名です。
スパロウはドニーに「生き物は皆、孤独に死ぬ」と言いました。
(ドニーとスパロウ 引用:https://metrograph.com)
5日の深夜、ドニーは世界が水浸しになる夢を見た後、フランクに導かれるままに斧を持って自宅から出ました。
10月6日 あと24日
6日の朝、学校の水道管が派手に壊されて学校は休校になりました。
それだけでなく、校庭にあるブロンズ像には斧が突き刺さり、周辺地面には『奴らがやらせた』というメッセージが残されています。
これは全てドニーがフランクに命じられてやったことでした。
学校は警察に通報して犯人捜しを始めます。
その日、ドニーはいつも通り登校した後で休校になったことを知りました。
その後、たまたま美人転校生のグレッチェン・ロス(ジェナ・マローン)と一緒に帰ることになりまふ。
グレッチェンは彼女の母親を殺しかけた義理の父親から逃げるために引っ越してきたそうです。
その後、ドニーとグレッチェンはその場のノリで付き合うことになりました。
その日の夜、ドニーの前にウサギのフランクが現れました。
ドニーが「君はどこから来た?」と聞くと、フランクは「タイムトラベル」と答えました。
近頃、生徒達は体育教師ファーマーの授業で『恐怖克服セラピー』を受けさせられていました。
内容は、多くの人間は『恐怖(ネガティブエネルギー)』に囚われがちなので、『愛(ポジティブエネルギー)』を大切にしようというものです。
ドニーを含めた多くの生徒には、その内容は胡散臭くしか見えませんが、ファーマーは考案者のジム・カニングハム(パトリック・スウェイジ)に心酔しています。
その日、ドニーはファーマーの授業内容に嫌悪感を覚えて酷い悪態を吐いてしまいました。
その後、ドニーは両親と一緒に校長に呼び出されてこっぴどく叱られました。
説教の後、ローズはファーマーに「最近ドニーは精神状態が悪化しているから、どうか大目に見て欲しい」と事情を説明しますが、ファーマーは許しませんでした。
10月10日 あと20日
ドニーは科学教師のモニトフにタイムトラベルについて質問すると、モニトフは『タイムトラベル哲学』という本を貸してくれました。
その本の著者が、あの認知症の老婆ロバータ・スパロウだったのでドニーは驚きました。
彼女は元は尼僧でしたが、急に人が変わってタイムトラベルに夢中になり、この本を執筆して科学教師になり、この高校で教えていたそうです。
ドニーは精神科医サーマン医師(キャサリン・ロス)の定期カウンセリングで、「フランクがスパロウと自分を引き合わせたに違いない」と話しました。
その日の夜から、ドニーは周囲の人の胸から水のような液状の物質が出たり入ったりするのが見えるようになりました。
それにドニーは『矢』と名付けます。
『矢』は、出ている人の意識が向いている方向に伸びていき、目的を果たして落ち着くと胸の中に収まります。
(ドニーの『矢』 引用:https://moviesandscience.com)
ドニー自身の胸からも『矢』は出ていて、ドニーは矢に導かれてクローゼットにしまわれていた銃を手にしました。
10月18日 残り12日
ローズとエディは、ドニーの精神分析状況を聞くためにサーマン医師を訪ねました。
サーマン医師はドニーを『妄想型統合失調症』と診断していて、過激な行動は現実離れが進んでいる表れだと言います。
同じ頃、自宅にいたドニーは包丁で『ウサギフランクと自分の間を隔てている透明な矢の膜を壊そうとします。
すると、フランクの片目が光りました。
後日、ドニーは学校でカニングハム氏の『愛と恐怖』の講習会を受けました。
質問の時間になると、ドニーはカニングハムに過激な罵倒を浴びせてしまい、校長先生に会場から追い出されました。
大人たちは深刻な表情の一方で、生徒達はドニーに拍手を送りました。
ドニーは『タイムトラベル哲学』を読んで、それは『宇宙と外宇宙との通路に開いた【穴】を人間がコントロールしながら行う旅』で、『その【穴】は、時空を行き来する近道』だと学びます。
そして『矢』とフランクがタイムトラベルと関係があると確信します。
科学のモニトフに相談してみますが、深い話はしてくれませんでした。
別の日。ドニーはグレッチェンと初めてキスをしました。
その後、映画館デートで『死霊のはらわた』を見ますが、グレッチェンは上映開始とほぼ同時に居眠りしてしまいます。
気が付くと、グレッチェンの隣の席にウサギフランクが現れました。
ドニーが「顔を見せろ」というと、ウサギフランクは仮面を取りました。
仮面の下から現れたのはドニーの姉エリザベスの彼氏フランク(ジェームズ・デュバル)でしたが、なぜか右目がつぶれています。(本物のフランクは目にケガなどしていない)
フランクは「焼き尽くせ」とささやいて消えました。
ドニーはグレッチェンが眠っている間に映画館から出ると、映画が終わるまでの間にカニングハムの自宅にガソリンを撒いて放火しました。
その日、学校では学芸会が開かれていて、カニングハムは司会者だったため不在でした。
翌日、鎮火作業中の消防隊員が大量の児童ポルノを発見し、カニングハムが逮捕されて大きな話題になりました。
カニングハム自身は「陰謀だ」と全て否認しています。
次のページに続きます。
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