『ファンタスティックビースト魔法使いの旅』ネタバレ解説考察｜グレイブス、ティナ、ニュートの目的など

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パーシバル・グレイブス（グリンデルバルド）の目的

グリンデルバルドはヨーロッパで襲撃事件を起こした後、ニューヨークに逃亡してそのままグレイブスに化けて身を潜めていたことが明らかになりました。

グレイブスはマクーザの新参者というわけでは無さそうだったので、恐らく元々マクーザに勤めていたグレイブスをグリンデルバルドが乗っ取った（本物を殺して変身していた）か、周囲の記憶を操作して昔から居たかのように思わせていたかどちらかです。

グリンデルバルドはニューヨークで起こる破壊事件がオブスキュラスの仕業だと早い時点で気付き、パワーの凄さを目の当たりにして手に入れたいと思いました。
目的の細かい部分は謎ですが、宿主の子どもごと闇仲間に引き入れるか、オブスキュラスだけ奪うかどちらかを狙っていたと思われます。

グリンデルバルドはニュートの動物保護スペースでオブスキュラスを見つけていましたが、その後あのオブスキュラスがどうなったのかはわかりませんでした。
通常であれば駆除されているでしょうが、もしかしたらグリンデルバルドがこっそり手に入れているかもしれません。

ティナが死刑になった理由

ニュートとティナの死刑を決めたのはグレイブス（グリンデルバルド）でした。

グレイブスはティナを襲った時に「君はいつも邪魔をする」と発言していたので、恐らくグレイブスはティナが邪魔で左遷させたのでしょう。

ティナは左遷される直前までセーレム救世主軍の何かを調べていました。
ティナが処刑室で見ていた過去の光景から、ティナはクリーデンスが虐待されていることに気付いていたので、クリーデンスが魔法使いの子どもだということにも気付きかけていたのかもしれません。

それはオブスキュラスを探しているグリンデルバルドにとっては不都合です。
もしティナが色々と気付いてしまったら、本部に報告してオブスキュラスは駆除されてしまうからです。

グレイブスがティナを尋問もせずに早急に死刑と決めてしまったのも、「これ以上邪魔したら殺す」と元々考えていたからでしょう。
ニュートと一緒に片付けてしまって、議長には後で「ニュートの仲間だった」など適当に申告しておけば手っ取り早いと判断したのではないでしょうか。

ちなみに、ニュートとティナが処刑の際に連れて行かれた黒いプールの部屋は、マクーザ内に設置されている魔法使い用の処刑室です。
プールに処刑される人物が持つ美しく楽しい思い出を映し出したのは死の恐怖を緩和させるためで、プールの上に座るティナが死刑寸前であることを忘れている様子もあったので、プールには童心に返って正しい状況判断が出来なくなる効果があったと思われます。
処刑人があのままティナにプールに入ることを勧めたので、あの液体に触ると即死する作用（もしくは死後の世界に直結している）があったのではないでしょうか。

オブスキュラスの被害者

最初の被害者になったノー・マジの上院議員ヘンリー・ショー・ジュニアが殺されたのは、新聞社に来ていたクリーデンスに「早く消えろ、変人ども」と罵倒したからです。

続いてメアリーです。
クリーデンスは今までメアリーを母親代わりと思い慕っていたからこそ体罰にも耐えてきて、恐らく体罰の前後にメアリーは「あなたを罰するのは愛しているから」などと言うのを信じていたからでしょう。

ところが、メアリーは魔法グッズを隠していたのを見て怒り「私はあなたのママじゃない、あなたの母親は薄汚い魔女だ」と罵ってしまいました。
『魔法反対』の救世軍の一員であるクリーデンス（もしくはモデスティ）が魔法グッズを持っていることは、魔法を嫌悪するメアリーにとっては謀反に他なりません。

拒絶されたクリーデンスは絶望してオブスキュラスを発動させてしまいました。

リタ・レストレンジとニュートの関係は？

ニュートが動物保護施設の中にリタ・レストレンジの写真を置いていました。

写真を見たクイニーは「彼女はテイカー（奪う人）で与えてはくれない」と語ります。
彼女はニュートにとって過去の恋人や想い人など思い入れのある大切な人物であろうことがうかがえますが、『レストレンジ』と言えば、ハリーポッターシリーズに登場する闇の魔法使いベラトリックス・レストレンジの親族であることも意味しています。
この関係が今後どのように物語に影響してくるのか楽しみです！