『オリエント急行殺人事件(2017)』ネタバレ解説|カトリーヌとは?原作との違い、証拠品の謎など考察 | 映画鑑賞中。

『オリエント急行殺人事件(2017)』ネタバレ解説|カトリーヌとは?原作との違い、証拠品の謎など考察

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ミステリー

映画『オリエント急行殺人事件』(2017)の解説、考察をしています!

近日公開の『ナイル殺人事件』の復習鑑賞しました。
とにかく豪華キャストで、被害者ジョニー・デップの悪役っぷりは必見です!

この記事では事件の概要やトリックの真相、容疑者が13名もいてあわあわしたので、彼らについてもまとめました。

オリエント急行殺人事件

原題:MURDER ON THE ORIENT EXPRESS
制作年:2017年
本編時間:114分
制作国:アメリカ
監督:ケネス・ブラナー
脚本:マイケル・グリーン
製作:リドリー・スコット、マーク・ゴードン、サイモン・キンバーグ、ケネス・ブラナー、ジュディ・ホフランド
原作小説:アガサ・クリスティー著『オリエント急行殺人事件
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主要人物紹介

オリエント急行殺人事件
© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

エルキュール・ポアロケネス・ブラナー
『世界一の名探偵』を自負する元警察官の探偵。
休暇で一人旅を楽しんでいたが仕事の都合で急遽ロンドンに戻ることになり、帰宅のためオリエント急行に乗った際、殺人事件に遭遇する。
愛読書はディケンズ。

 

オリエント急行殺人事件
© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

サミュエル・エドワード・ラチェットジョニー・デップ
事件被害者の美術商。
インチキ商売で客とのトラブルを抱えていた。
オリエント急行に乗った2日目の夜に刺殺されてしまう。

 

オリエント急行殺人事件
© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

ブークトム・ベイトマン
国際寝台車会社『ワゴンリ』の重役でシンプロン・オリエント急行の責任者。
明るく正直者で女好き。
ポアロに事件解決を依頼し、補佐役として活躍する。

 

メアリ・デブナム(家庭教師)…デイジー・リドリー
アーバスノット医師…レスリー・オドム・ジュニア
ビニアミノ・マルケス(自動車販売)…マヌエル・ガルシア=ルルフォ
ピラール・エストラバドス(宣教師)…ペネロペ・クルス
ヘクター・マックィーン(ラチェットの秘書)…ジョシュ・ギャッド
エドワード・ヘンリー・マスターマン(ラチェットの執事)…デレク・ジャコビ
アンドレニ伯爵(ダンサー)…セルゲイ・ポルーニン
エレナ(アンドレニ伯爵の妻)…ルーシー・ボイントン
ミシェル(客室乗務員)…マーワン・ケンザリ
キャロライン・ハバード夫人…ミシェル・ファイファー
ナタリー・ドラゴミロフ公爵夫人…ジュディ・デンチ
ヒルデガルド・シュミット(ドラゴミロフのメイド)…オリヴィア・コールマン
ゲアハルト・ハードマン(大学教授)…ウィレム・デフォー
アームストロング大佐…フィル・ダンスター
ソニア(大佐の妻)…ミランダ・レイズン
ウェイター…アサン・ンジエ
宝を盗んだ男…アンディ・アポロ
軍人…ハドリー・フレイザー
モハメッド(パン職人)…ミルトス・イェロレムー
アラブの船員…ジアド・アバザ
娼婦…キャスリン・ワイルダー
エインズワース…ジェラード・ホラン
主人…リチャード・クリフフォード
アンドレニ伯爵のファン…アダム・ガルシア
ピアニスト…アヌーシュカ・ルーカス ほか

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あらすじ前半

オリエント急行殺人事件
(引用:http://hiroba.jmc.or.jp

1934年。世界的に有名な名探偵エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)は、休暇を取ってひとり旅を楽しんでいます。
エジプトからトルコのイスタンブールに着いた直後、請け負っていた『カスナー事件』に進展があり、急遽ロンドンに戻ることになりました。

ポアロはイスタンブールで再会したワゴンリ社重役の知人ブーク(トム・ベイトマン)の計らいで、彼が責任者を務めるシンプロン・オリエント急行で帰路につきます。

ポアロが下車するフランスのカレーまでは3日程かかります。
その日の深夜発のオリエント急行に乗ったポアロは翌日、乗客の1人でインチキ美術商のラチェット氏(ジョニー・デップ)にボディガードを頼まれますが、ラチェットが根っからの悪人だと見抜いたポアロは依頼をきっぱり断りました。

翌朝。機関車が雪崩の影響で脱線してしまいます。
助けが来るまでの間 足止めを食らうことになり、さらにラチェットが12か所刺されて殺されているのが見つかりました。
ポアロはブークに頼まれて犯人捜しを始めます。

あらすじ後半※ネタバレ注意

事件現場に残されていた脅迫文の焼け残りから、ラチェットの正体が2年前に起きた『アームストロング事件』という幼女誘拐殺人事件の犯人カシェットだったことが判明します。

ポアロは同じ車両に乗っていた13人の乗客の誰かが犯人と断定し、1人ずつ聞き取り調査を行い、現場に残されていた証拠品や彼らの所持品を元に結論を導き出しました。

翌朝、ポアロは容疑者13人を集めて2つの推理を披露します。
1つは『ラチェットに恨みを持つ者が雇った暗殺者が突然現れてラチェットを殺し、すぐに逃亡した』というもの、2つ目は『容疑者13人は全員共犯者で、皆で力を合わせてラチェットを殺した』というものでした。

ラチェットと同じ車両に乗っていた13名は年齢も国籍も様々ですが、皆『アームストロング事件』で人生を壊されてラチェット(カシェット)に恨みを持っていた人々でした。

彼らは執念でラチェットを見つけ出し、ミシェルが車掌を務める便にマックィーンが予約を入れて、ラチェットに睡眠薬を盛り、12人が順番に彼を刺しました。

事件で亡くなった大佐の妻の妹エレナ・アンドレニだけは犯行現場に来られず、彼女の夫アンドレニ伯爵が彼女の代わりにラチェットを刺しました。

その後、汽車は無事線路に戻されて再び走り始めます。
ポアロは正義とは何かがわからなくなり、駆け付けた現地警察には1つ目の推理だけを説明して真実は秘密にしたまま、予定通りカレーで下車しました。

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事件概要

アガサ・クリスティーをあまり読んだことのない私でも知っていたので、名探偵ポアロシリーズの中で一番有名な話ではないでしょうか。

事件の概要と真相、13人の容疑者とアームストロング事件の関わりなどを整理します!

ラチェット刺殺事件の概要

殺されたラチェット氏は睡眠薬を盛られ、12か所刺されて殺されていました。
アーバスノット医師による見立てで死亡推定時刻は昨夜の0~2時の間、外は猛吹雪なのに窓は開きっぱなしでした。

ラチェット氏の懐中時計は1時15分で止まっていて、部屋には『H』と刺繍された女性物の高級ハンカチとパイプクリーナーが落ちていました。
灰皿にあった紙片の燃え残りには『強い(ストロング)血で手を染めたお前は死ぬ』という脅迫文のような文章の一部が読み取れました。

ポアロはこの紙片の欠けた文字を脳内補完した結果、ラチェットの本名がカセッティで、『アームストロング事件』の犯人だと見抜きました。

アームストロング事件とは


(アームストロング一家 © 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.)

オリエント急行殺人事件が起こる約2年前、高名なパイロットだったアームストロング大佐の、当時3歳だった娘デイジーが誘拐されました。
大佐は犯人に多額の身代金を払いますが、その後デイジーは遺体で発見されてしまいます。

極度の心労から体調を崩した大佐の妻ソフィアは、お腹に居た2人目の子どもと一緒に衰弱死してしまいました。
大佐は事件発生後、捜査依頼の手紙をポアロに出していましたが、その直後にソフィアとお腹の子が亡くなり、ポアロが駆け付けた時は大佐が自殺した後でした。

犯人が中々特定されず、検察側はアームストロング家で働いていたフランス人のメイドを犯人と断定して逮捕してしまいます。
メイドは無罪を証明するために自殺し、その後の捜査でカセッティに繋がる証拠が発見されて彼女の潔白は証明されましたが、カセッティは国外逃亡した後でした。

フランス人メイドの不当逮捕が世間で騒がれて、彼女を厳しく尋問した検察の責任者だった州検事は辞任に追いやられました。

 

ラチェット殺しの犯人とトリック

ラチェットを殺したのは、寝台車に乗る12人の乗客と1人の車掌全員(ポアロとブーク以外)でした。
彼らは全員『アームストロング事件』で犠牲になった被害者の遺族や友人たちの集団です。

閑散期のはずなのに席を取るのが難しかったのは、彼らがラチェットを殺すために集まったからです。

彼らはオリエント急行2日目の深夜0時40分頃、睡眠薬の過剰摂取で動けなくなったラチェットを1人ずつ順番に短剣で刺して殺しました。
遺体の傷の深さや方向がバラバラだったのもそのためです。

赤いガウンやもう一人の車掌を偽装したのはなぜ?

オリエント急行殺人事件
 © 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

13人の犯人達は元々ラチェットが敵を作りやすい人物だったことを利用して、見ず知らずの暗殺者の犯行に見せかけようとしていました。
しかし、運悪くポアロが乗車していたことと、雪山での脱線で機関車が止まってしまい暗殺者の犯行に見せかけるのが難しくなります。

そこで、彼らはとにかく事件を撹乱かくらんした上でお互いにアリバイを証言し合うことで犯人と断定されるのを避け、全員ちょっとずつ怪しいけれど決定的な証拠が無く犯人特定できないような『不思議な事件』に仕立て上げようとしました。

そのために使ったのが脅迫文、赤いガウン、パイプクリーナー、高級ハンカチ、存在しない車掌、ハバード夫人の部屋の侵入者、彼女が肩を刺された件などです。
ドラゴミロフ公爵夫人のメイドのシュミットが「口ひげで小男の車掌を見た」と証言したのも、その後、赤いガウンがポアロのカバンの中から出てきたのも、全てポアロの推理を混乱させるためです。

 

次のページに続きます!

後半は『容疑者達のアームストロング事件の関わり』、『写真の女性カトリーヌとは』、『ポアロが真実を公表しなかった理由』です!

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