映画『きさらぎ駅』解説考察｜純子の目的、元ネタのまとめ紹介など

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『きさらぎ駅』の元ネタ

映画の元ネタになった体験談をいくつか紹介します。
全て５ちゃんねるの掲示板に書き込まれた話のため、創作の可能性も大いにあります。

状況理解しやすくするために新浜松駅の情報をまとめます。
・新浜松駅から出ているのは遠州鉄道の西鹿島行き各駅停車のみ
・新浜松から終点の西鹿島までは時刻表通りなら33分で着く

◆はすみさんの話
映画の純子（佐藤江梨子）の体験談の元になった話の概要です。
2004年1月8日の23時14分、「はすみ」というハンドルネームの女性が実況掲示板に書き込みました。
ハスミさんは「各駅停車で数分おきに停車するはずの電車に乗ったのに、20分以上走り続けている」「乗客は私以外に５人いるが、皆寝ている」「車掌室はブラインドがかかっていて中が見えない」と言います。
後の書き込みでハスミさんは新浜松駅から電車に乗ったことが判明します。
ちなみにハスミさんは「23時40分発に乗った」と言っていますが、最初に書き込んだ時刻は23時14分でこの時点で変ですが、掲示板の人々は気付きません。
「22時40分発」の間違いだったのではという指摘もあります。

電車はいつもは通らないトンネルを通って0時半頃に『きさらぎ駅』で停車しました。
ちなみにきさらぎ駅でもハスミさんの携帯の電波は問題ありませんでした。

ハスミさんはきさらぎ駅で降りて時刻表や路線図を探しますが見つからず、電車に戻ろうか悩んでいる内に電車は行ってしまいます。きさらぎ駅で降りたのはハスミさん1人でした。
周囲に民家もタクシーも何もなく、ハスミさんは両親に迎えを頼みますが、両親も『きさらぎ駅』を見つけられません。
ハスミさんは掲示板の人のアドバイスで線路沿いを歩いてみることにします。

1時半頃、両親に「110番して助けてもらえ」と言われて電話してみますが、警察には信じてもらえませんでした。
2時頃、どこかから太鼓と鈴の音が聞こえはじめ、「おーい危ないから線路の上歩いちゃダメだよ」と言われて振り返ると、片足のおじいさんらしき人が立っていて、ハスミさんは恐怖で泣きながら歩き続けます。
3時頃、ハスミさんは『伊佐貫』というトンネルを通り抜けた直後に近所住民らしき人に出会い「近くの駅まで送ってあげる」と言われて車に乗りますが、車はどんどん山道に入っていき、運転手は喋らなくなります。
ちなみに運転手は『比奈駅』に行くと言ったらしいです。
比奈駅は実在する富士市内の駅ですが、新浜松駅からは車で２時間程かかる場所にあります。
新浜松駅の隣の浜松駅からなら比奈駅まで行けますが、何度か乗り換えしないといけません。

3時半頃、ハスミさんは「運転手が怖いから隙を見て逃げる　バッテリーが少ないのでこれが最後かも」と書いて書き込みが途絶えます。

つぎに「はすみ」という名前でネットに書き込みがあったのは７年半後の2011年6月30日でした。
これも真偽や本人なのかなどは全く不明です。
ハスミさんは車から逃げるタイミングを伺っていると、別の男性が車に近づいてきて「なぜこんな所にいる　ここにいてはだめだ　光の方に行きなさい」と言って車から降ろしてくれます。
ハスミさんが光の方に走ったらいつの間にか自宅最寄り駅の前に立っていて、駅前には車で迎えに来た両親がいて無事に帰宅しましたが、時間だけが７年も経っていたそうです。　

ハスミさんとしては1晩で7年半経ったことになりパニックになりますが、両親の様子がいつも通り過ぎるため、この7年半もハスミさんは行方不明になったわけではなく普通に(？)社会生活を送っていたようです。
きさらぎ駅に行ったのはハスミさんの魂だけで、体は誰かに乗っ取られていたのかもしれません。

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参考サイト様一覧

・【洒落怖名作】きさらぎ駅

・きさらぎ駅の謎