映画「闇金ウシジマくん」あらすじネタバレ・解説|心を削って金を得る

映画闇金ウシジマくんのDVDパッケージ

裏社会の闇を描いた同タイトルのヒット漫画が、深夜ドラマを経て映画化したシリーズ第1作目。
闇金業者の丑嶋(山田孝之)と、金を借りる債務者をはじめとした周辺人物たちの様子を描く。
人気イベントサークル”バンプス”の代表、小林純(林遣都)はイベントの資金繰りに困り、
ある狙いをもって丑嶋から借金をした。
小林純の幼馴染みで実家暮らしのアルバイター未來(大島優子)は、
金銭的に頼って来る借金まみれの母親に嫌気がさして家出し、出会いカフェでアルバイトを始めた。

制作年:2012年
本編時間:129分
制作国:日本
監督:山口雅俊
脚本:福間正浩、山口雅俊
原作:漫画/真鍋昌平『闇金ウシジマくん』”ギャル汚くん”編、”出会いカフェくん”編、”テレクラくん”編

闇金ウシジマくん|出演者&登場人物

丑嶋馨(うしじまかおる)…山田孝之
闇金融屋カウカウファイナンス社長。街の同業者や若者たちから一目置かれている。
借金の取り立て中、突然警察に逮捕される。

柄崎(えざき)…やべきょうすけ
カウカウファイナンス社員。丑嶋の中学時代の同級生で丑嶋を慕っている。

高田崎本大海
カウカウファイナンス社員。元ホストのイケメン。女の客の取り立てを主に担当している。

小川純林遣都
イベントサークル”バンプス”の代表22歳、職業は自称””オーガナイザー””だが、ありふれた言葉で言うとフリーター。
人脈を武器にしており、携帯には3000件を超えるアドレスが登録されている。
バンプスの人気グループ『ゴレンジャイ』をまとめようと苦労しているが、
メンバーは全員親が金持ちの大学生で、貧乏な家庭で育った純は彼らのノリについて行けず
”お父さん”というあだ名で呼ばれてパシリ扱いされている。
スポンサーになってもらう予定だった猪股が丑嶋に連れ去られ、
金が引き出せなくなったため丑嶋を恨んでいる。

鈴木未來(みこ)…大島優子(AKB48)
借金まみれの母親と同居している。小林純の幼馴染み。
次第に母親から借金の肩代わりをさせられるようになる。

鈴木文江黒沢あすか
未來の母親。パチンコ狂いで丑嶋から金を借りている。
まだ幼い息子がいるが、自分のことに夢中で育児がおろそかになっている。

肉蝮(にくまむし)…新井浩文
ゴレンジャイメンバー尚也を誘拐した狂暴な男。
一年中モッズコートを着てフードをかぶっている。

根岸裕太(ネッシー)…鈴之助
小林純の幼馴染み。家出少女まいたんを使って美人局で生計を立てている。

(まいたん)…坂ノ上朝美
根岸裕太と美人局を行う16歳の家出少女。

石塚ミノル(豚塚)…手塚みのる
小川純の高校の先輩。暴走族『駄威我蛙(タイガー)』の総長でバンプスのケツ持ちをしている。

西尾弁護士金田明夫
闇金撲滅運動に参加していながら、丑嶋が警察に逮捕された際は報酬目当てに力を貸してくれる。

黒岩刑事古舘寛治
丑嶋を逮捕した刑事。暴力的な取り調べをして丑嶋に自白させようとする。

上原ムロツヨシ
広告代理店勤めの小川純の先輩。
女を紹介してもらうなどの見返り目当てで度々純に手を貸す。

猪股岡田義徳
FX長者。困窮していた時あちこちで金を借り、その内の1社から借りた5000円を返さずそのままにしていた。

大久保千秋片瀬那奈
元カウカウファイナンス社員。青森出身の元AV女優。
ドラマ版の登場人物。

冬美…野口綺奈
未來を出会いカフェに誘った高校の同級生。

・その他のキャスト

尚也(ゴレンジャイ、強姦癖)…井出卓也(龍雅-Ryoga-)
隼人(ゴレンジャイ)…ジョーイ・ベニ
春樹(ゴレンジャイ)…森崎ウィン(PrizmaX)
ヒロ(ゴレンジャイ)…花村想太(Da-iCE)
勇太(ゴレンジャイ)…工藤大輝(Da-iCE)
政司(ゴレンジャイ新メンバー)…清水大樹(PrizmaX)
二宮(パーティ主催者)…山下規介
あつ子(カウカウファイナンス受付)…雪子
葉山朋子/モコ(看護師)…希崎ジェシカ
内田(101号室の老婆)…内田春菊
5万円の男(文江の客)…中丸新将
出会いカフェ店長…田窪一世
アキト(未來のバイト先の先輩)…市原隼人
バンプスファンのギャル…橋本マナミ

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闇金ウシジマくん|あらすじ前半

ある年の夏。人気イベントサークル『バンプス』代表の小川純の夢は、
もっと有名で金持ちになることだった。
成功する上で一番大切なのは””広い人脈を持つこと””だと考えており、
今はバンプスをさらに大きく成長させることが目標だ。

純はもうすぐ開催予定の一大イベントのスポンサー探しのため、
東京で開かれた金持ちが集まるパーティに参加していた。
そこでFX長者の猪股から100万円の融資の約束をこぎつけたが、
突然会場に現れた闇金融屋の丑嶋、柄崎、高田に猪俣が連れ去られてしまった。
純は丑嶋を止めようとしたが簡単になぎ払われ、
丑嶋は「金は奪うか奪われるかだ。媚びて恵んでもらうもんじゃない」と言い残して去っていった。

翌日。純は会場をあっせんしている男から
「ハコ代(場所代)300万を来週までに前払いしろ」と、支払い期限を早められてしまった。
『バンプス』の中の人気グループ『ゴレンジャイ』のメンバー5人には
1人50万円ずつチケットを売るように指示しているが、
来週までにはとても間に合いそうにない。
困った純は、幼馴染みの根岸(ネッシー)に相談に行くことにした。

ネッシーは16歳の家出少女まいたんと組んで美人局で生計を立てている※半グレの若者だ。
※半グレ:暴力団に所属せずに犯罪行為を繰り返す人間のこと
ネッシーは純に金を貸すのは断ったが、闇金業者の”カウカウファイナンス”を紹介してくれた。

純がカウカウファイナンス足を運ぶと、
そこに居たのはパーティで猪股をさらった丑嶋たちだった。
純は50万円を頼んだが、丑嶋が貸してくれたのは10万円だった。
事務所から出た純は、『とりあえずこの10万は奪ってやる』と心の中でつぶやいた。

高卒のフリーター鈴木未來は、アパートで母親と弟と3人で暮らしていた。
未來は高校を卒業してから定職についておらず、
週末のみ、母 文江が働いているスナックでアルバイトをしている。
母親がパチンコ狂いで借金まみれのため疎ましく思いながらも、
年の離れた弟の面倒を母親があまり見ないため、
弟のことが気になって今の生活を変えられずにいた。
小林純とは幼馴染みで、純に頼まれればチケットを複数枚購入するなどの手助けをしている。
街での純の人気者ぶりや、夢を語る姿をうらやましく思いながら、
自分はどうやって生きて行けばいいのかわからず悩んでいた。

ある時、偶然高校時代の友人 冬美と再会した。
冬美は高校当時はナチュラルメイク、髪型は黒髪ボブだったが、
今は金髪に厚化粧で、露出度の高い服を着て派手なネイルをしていた。
冬美がやたらと羽振りが良さそうなので関心していると、
冬美は未來を””出会いカフェ””に誘った。
「出会いカフェに行けば男性と食事するだけでお金がもらえるよ」と言われたが、
未来はうさんくささを感じ、遠回しに断った。

冬美と別れた帰り、未來は家の近くで丑嶋に待ち伏せされ、
母親の借金の金利2万円の支払いをさせられた。
理由は母親が「娘が払う」と言ったからだ。
未來は、このままだと借金の肩代わりをさせられるんじゃないかと不安になった。

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純のハコ代の支払い期限日。
純はゴレンジャイに頼んでいたチケットの売り上げ金(50万×5=250万)をハコ代にあてようとしたが、
メンバーの1人、尚也が待ち合わせ場所に現れず、
自由主義のメンバーたちは誰も尚也の居場所を知らなかった。
金が用意できなかった純は謝罪の電話をして散々怒られた後、
メンバーに頼まれた買い出しに行って店に戻ると、
メンバーたちはもう帰ってしまった後だった。
純は爆発した怒りを壁にぶつけることしかできなかった。

ある日、未來は母 文江が””売り””をしていることを知った。
未來は嫌悪感をあらわにしたが、逆に文江は開き直って
「金になるから、私と一緒に3Pしよう!」と言い出した。
耐えられなくなった未來は家出して、毎晩ネットカフェで過ごすようになった。
お金が今までよりも必要になった未來は、
冬美に連絡して出会いカフェに行ってみることにした。

出会いカフェは、男性と一緒に食事をしたり遊んだりすれば、
帰りの交通費として男性から3000円~5000円がもらえる場所だと冬美から説明された。
待合部屋に入ると他にも女の子がおり、
ドリンクとお菓子は無料で飲み食いできて、パソコンでネットもできる。
未來が思っていたよりもずっときれいな場所だった。
部屋の壁に貼られた鏡がマジックミラーになっていて、
向こう側で見ている男性客が好みの女性を選んで指名するシステムで、
指名されたら別の個室に通されて10分間2人きりで会話をして、
男性と外に出るか、待合部屋に戻るか決めることが出来る。
※””割り切り””希望の客が多くてはじめは戸惑ったが、
純粋なデートだけが希望の客も中にはおり、未來はそういう男の相手をした。
※割り切り:金銭の受け渡しのあるセックスのこと

中にはタチの悪い客もいたが、未來はその日、
数人の男性と数時間遊んで1万8000円を稼ぐことが出来た。
この日を境に未來は出会いカフェに頻繁に足を運ぶようになった。
冬美は「売りはやらない」と未來には言っていたが、実際は””割り切り””で稼いでいた。

数日後。未來は出会いカフェで遊んだ男と別れた直後、
母親に頼まれて丑嶋に借金の金利の3万円を支払った。
通常の客の金利は『10日で5割(トゴ)』だが、
ギャンブル客は金を踏み倒そうとしたり逃げたりする者が多いため、
金利は『毎日3割(ヒサン)』の利息になる。
未來は丑嶋に「利息は払うけど、元金は母親から取り立てろ!」と怒鳴って事務所から出ていった。

ある日の昼間。丑嶋は取り立てのために女から指定された場所に着くと、
近くに隠れていた黒岩刑事他、数人の警察官に取り押さえられ、
『恐喝罪』で現行犯逮捕された。
丑嶋は警察署に拘留され、黒岩刑事から
「複数人から被害届が出されている」と説明され、自白を促された。
丑嶋は黒岩の質問に一切答えず「西尾弁護士を呼んでくれ」と主張した。

面会に来た西尾弁護士は、丑嶋に報酬100万円、成功報酬300万円を要求した。
『成功』とは、丑嶋に被害届を出した全員に被害届を取り下げさせ、
前科が付くことなく釈放された場合だ。
丑嶋は報酬を払うことを約束し、柄崎に逮捕のことを伝えてほしいと頼んだ。

後日、丑嶋は西尾弁護士から仕事の進捗状況を聞かされた。
被害届を出した人物は5人おり、その内の4人は若い女性で
全員が示談金を要求していること、残る1人は小川純と言う男で、
連絡が全く取れないということだった。
西尾は「示談金を払うと罪を認めたことになり前科がついてしまう。
前科が付かないようにするには、示談金を払わずに被害届を下げさせる必要がある」と説明した。
丑嶋はこのことも柄崎に伝えてほしいと頼んだ。

以降はネタバレ含みます。
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闇金ウシジマくん|あらすじ後半(ネタバレあり)

小川純が丑嶋を逮捕に導いた張本人だった。
純はネッシーから「闇金から借りた金は返さなくてもいい」と教えてもらった。
その言葉からヒントを得て、丑嶋を警察に逮捕させることを思いついたのだ。
金が必要だった純は、お金に困っている女たちに協力を頼んで
丑嶋の被害届を出させ、警察に丑嶋を逮捕させて高額な示談金をせしめようとしていた。

ある日の午後。純の携帯に、あれからずっと行方不明だった尚也から着信があった。
純が急いで電話に出ると、相手は尚也ではない謎の男、肉蝮だった。
尚也はこの男に拉致されていたのだ。
男は「こいつが俺の女にひでぇ事しやがった。慰謝料100万円払え」
と純を脅し、すぐそばで尚也を拷問して悲鳴を聞かせた。
純は拒否しようとしたが、肉蝮は「100万、今日の夜8時に持ってこい。
逃げたらお前もこいつと同じ目に合わせてやる」と電話を切った。
直後に送られてきたメールの添付画像には、抜かれた尚也の歯らしきものが写っていた。

男がかなり危険だと感じた純は、ゴレンジャイの1人に連絡して
「尚也が誘拐された!慰謝料100万円をメンバー全員で出し合おう!」と提案したが、
「尚也の自業自得でしょ。こういう時こそお父さんが何とかしてよ」と冷たく断られてしまった。
先輩の上原にも相談してみたが、当然相手にされなかった。
困り果てた純は、一番避けたかった最終手段、バンプスの※ケツ持ちを頼んでいる地元の先輩
石塚ミノル(通称””豚塚””)に相談することにした。
※ケツ持ち:問題が起こった時に対応する役目の人や集団。
石塚ミノルは地元の暴走族の総長をしている暴力的なサディストで、
太っているため陰で””豚塚””と呼ばれている。
豚塚は「対応してやるから、次のイベントの売上金半分よこせ」と言い電話を切った。
売り上げ金は半分を上原に払うと約束していたため、
もう半分取られたら純の儲けはゼロになってしまうが、
少なくとも今は従うしかなかった。
切羽詰まった純は『俺には人脈があるから大丈夫!』
と気を引き締めて、ネッシーに助けを求めに行った。
ネッシーは「何度言われても金は貸さない。
金には人間関係を壊す力がある。大体お前は無理し過ぎだ!」と純を諭した。
この言葉は純が聞くべき言葉だったが、純は心の中で悪態をつくばかりだった。

純は仕方なく、ハコ代に充てる予定だったチケットの売上金から
100万円を出すことに決め、尚也のマンションのポストに金を入れた。
その後、尚也の部屋の前に行くと、ドアにカギはかかっていなかった。
純は部屋に入って怪しい奴がいないのを確認してから風呂場に行くと、
浴槽の中に、結束バンドで手足を拘束された尚也が横たわっていた。
尚也は「警察には言わないで!言ったら殺される!」と怯えた声で何度も繰り返した。


未來はまだ家に帰っておらず、毎日出会いカフェに行き、
夜はネットカフェに泊まる日々が続いていた。
その日は母親から電話があり、
「借金も家賃も払えなくなりそうだから帰ってきてほしい」という内容だった。
未來が黙っていると、弟のタケルが母から携帯を奪い
「お姉ちゃん!なんで帰ってこないの?」と必死に訴えてきた。
タケルの声を聞いて心が揺れたが、
母親はまた未來を3Pに誘い、しまいには喧嘩腰になったため、
未來は「私はお母さんとは違う!」とすぐに電話を切った。

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丑嶋は黒岩からのキツイ取り調べに耐えて黙秘を通していた。
黒岩は口を割らない丑嶋を※壁に向かって立たせ、自分はパソコンでゲームを始めた。
※壁に向かって長時間立たせることは拷問の一種で、違法行為です。

同じ頃、柄崎たちは被害届を出した5人を特定して
被害届を出した理由を喋らせて、被害届を取り下げさせていた。
女たちは全員「純君に『借りたお金返さなくてよくなる、上手く行ったら示談金ももらえる』って言われた」と白状した。
こうして柄崎たちは4人の女(全員カウカウファイナンスの新規客だった)
から被害届を取り下げさせ、残るは小林純のみとなった。
丑嶋は西尾弁護士からこのことを聞き、
さらに、もし警察が事務所をガサ入れして資料を差し押さえられたら終わりということ、
「『小川純』自体はただのチャラ男だが、周りにいる根岸(ネッシー)、塚本(豚塚)に加え、
最近は肉蝮にも目をつけられているから、早めに損害金を回収しないと
彼らに全部持って行かれてしまう」と西尾から忠告を受けた。
小川純はただ必死で頑張っているだけだが、こういう仕事はきちんと立ち回らないと
金に群がるハイエナたちに””美味しいとこ取り””されてしまう危険があった。
純はゴレンジャイを管理できず、結果、肉蝮が付け入るスキを与えてしまい、
『人脈作り』と称して見境なく、豚塚や根岸のような危険人物と関わりを持ってしまったのだ。

西尾の言った通り、黒岩刑事はガサ入れの準備をして
部下数人を連れてカウカウファイナンスの事務所へ向かっていた。
警察が事務所に押し入ったが、そこはすでにもぬけの殻になっており、黒岩は悔しがった。

柄崎たちはすでに事務所の引っ越しを終え、
柄崎が仮のリーダーとなって指示を出しながら、通常業務もこなしながら小川純の居場所を探っていた。

純の携帯に、肉蝮から純の実家の写真が送られてきた。
同時に着信があり、肉蝮は「お前の妹可愛いな。あと100万払え」とさらに金を要求してきた。
純は「もう無えよ!」と強気で言ったが、
肉蝮は「払わないと、お前とお前の家族も、尚也よりもひどい目に合わせてやる。
今日中に持ってこい!」と電話を切った。

どうしようもなくなった純は未來に会いに行き、100万円貸してほしいと頼んだ。
未來は「1ヶ月位あれば何とかなるかも」と言った。
初めてまともに取り合ってくれた相手だったが、
1ヵ月では遅すぎた。イライラした純は未來に””売り””を勧めると、
気を悪くした未來は黙って純の前から消えた。
未來が立ち去った後、純が丑嶋の被害届を出させた女の1人から着信があった。
女は「被害届を取り下げる代わりに30万もらったよ。
純君も困ってたら早く闇金の人に会った方がいいよ」と言った。
純はすぐに柄崎たちと会う場所を決めた。

柄崎と高田が指定された場所に着くと、純は250万円を要求した。
柄崎はすぐに金を渡して「今日中に被害届を取り下げろ」と命じて別れた。
こうして丑嶋は翌日、警察署から解放された。

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純は当初チケット代の売り上げ250万を持っていた。
肉蝮に100万円支払い、その後に柄崎から250万を手に入れ、
現在の所持金は400万円だった。
ハコ代に300万、肉蝮に100万支払えばちょうどの金額だ。
『こんなに簡単にもらえるなら、もっと早く闇金から引っ張ってくればよかった』
と思いながらハコ代の支払いに行こうとしていた時、テレビ電話の着信があった。
肉蝮は「追加であと100万払え」と要求した。
純は「本当にもう無い」と断ったが、肉蝮は許してくれず、今度は未來をネタに脅してきた。
怖くなった純は、肉蝮に合計200万円払うことを約束してしまった。

バンプスのイベント当日。
会場には大勢の若い男女に加え、純が目標にしているような金持ちたちも来たので、純はやる気満々だった。
同じころ、招かれざる客である、豚塚、ネッシー、丑嶋たちも会場に来ていた。
彼らの目的はもちろんイベントの売上金だ。
丑嶋が現れると、純は「被害届は取り下げたんだから、もう用はないでしょ?
また警察呼んで欲しいわけ?」と追い返そうとした。
丑嶋は「お前と女4人に貸した元金50万に、利息と延滞料で125万。
それと、お前が他から借りてた分の債務もうちが買い取った。
それが155万と、俺が逮捕されてた間の会社の損害金600万。
合わせて930万だ。とりあえず、今日の売上金は全部いただく」
と淡々と伝え、全く動じなかった。
純に助けを頼まれて会場に来た豚塚は、
戦う相手が丑嶋と知ると、踵を返して逃げようとしていた。
純は豚塚が逃げようとしていることを察すると、
先回りして捕まえて、丑嶋とケンカさせようとした。
だが丑嶋は豚塚に目もくれず、純が逃げるチャンスは訪れなかった。
豚塚は結局役に立たず、豚塚はそのまま会場から出ていった。

次に純が思いついたのは、肉蝮と丑嶋をケンカさせることだった。
急いで肉蝮を挑発するメールを送り付け、肉蝮が会場に現れるのを待った。
会場に着いた肉蝮はすぐに純と丑嶋を見付けた。
純が肉蝮を見るのはこの時が初めてで、その異様さに震えた。
真夏なのにモッズコートを着てフードも深くかぶっている。
肉蝮は「100均で買った」と言いながら包丁を取り出し、
純を連れて行こうとしていた丑嶋と対決になった。
2人が戦っている間に純はその場を離れ、ステージで挨拶した。
急いで売上金をスタッフに回収させて会場から逃げようとしたとき、
純は、肉蝮を倒した丑嶋たちに捕まった。
丑嶋は肉蝮の利き腕の骨を折り、純から手を引くと約束させた。

純は丑嶋たちに車で連れ去られ、山奥に連れてこられた。
車から引きずり出された純は、服を脱がされて木に縛り付けられた。
純は「俺を殺しても何のメリットもないですよね!」と泣きながら訴えると、
丑嶋は「蚊ってさ、ちょっと血吸っただけで殺すだろ。そんな感じかな」と答えた。
木に縛られた後、純は最後のチャンスを与えられた。
『これから3人に電話をかけて、1人でも連帯保証人になってくれる人がいたら助ける』
というものだった。
純はネッシー、ゴレンジャイのメンバー、最後は実家にかけたが、
電話に出ないか、断られるかのどちらかだった。
最後の最後に未來から着信があったが、純は未來には連帯保証人を頼まなかった。
最後のチャンスを逃した純は、虫寄せのためのワインを頭から
かけられた後、そのまま山に放置された。

数週間後。未來は出会いカフェに通うのをやめ、レストランでアルバイトを始めていた。
自給は780円で、出会いカフェとは稼げる額が全然違うが、毎日は充実していた。

未來が最後に出会いカフェに行ったときに遊ぶことにしたおじさんが
何度も未來の母親に「親子で3Pしよう」と持ち掛けていた本人だった。
おじさんは5万円を出して3Pにしつこく誘った。
未來が断ると、おじさんは「俺が5万稼ぐのにどれだけ働くと思ってるんだ!
お前は簡単に稼いでるだろ、ありがたく思えよ!」と怒鳴り、
未來は悔し涙を流しながら逃げだした。
未來は””お金の価値、ありがたみや大切さ””を、出会いカフェを知ってから忘れていた。
おじさんの件で、お金に対する思いが変わったのだ。

未來はバイトが終わった後、店の裏で待っていた丑嶋に最後の利息を払った。
母親が元金を完済したので、未來も丑嶋から解放された。

丑嶋は未來から金を受け取ると、またいつもの業務(取り立て)に戻っていった。

主題歌:Superfly『The Bird Without Wings

エンドロール後

『ヤミ金は犯罪です。
電気コードを人の眼に近づけて脅し
借金を取り立てようとしたり、
人にワインをかけて樹海に放置することなども、
言うまでもなく、犯罪です。

命に代わる借金はありません。
ひとりで悩まないでご相談を。』

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闇金ウシジマくん|解説・考察・感想など

 

・原作との違い

本作は、原作漫画『闇金ウシジマくん』の中の4~5巻のストーリー『ギャル男くん』と
13巻の『出会いカフェくん』、15巻の『テレクラくん』が元になっている作品です。
原作漫画と映画版のストーリーの違いを解説します。

まず、イベントサークルバンプスの代表、小川純が主人公の『ギャル男くん』編です。
こちらのおおまかなストーリーは原作通りで、細かいところに変更があります。

純の友人ネッシーこと根岸は、本作ではバンプスのイベントの時に
高田に男子トイレでボコボコにされて病院送りにされています。
そして、豚塚こと石塚がイベントからの帰りに肉蝮と遭遇し、リンチにあっています。

原作では、肉蝮に「金持ちを紹介してくれたら解放してやる」と言われた純が
ネッシーを紹介し、ネッシーは高田ではなく、肉蝮の餌食になって病院に搬送されます。
豚塚は肉蝮と遭遇することなく無傷で帰っています。
そして、山に連れていかれた純が
丑嶋から最後のチャンスをもらって助けてくれそうな人に電話をすることになります。
純はネッシーに電話をかけますが、ネッシーは意識不明の重体で病院におり、電話に出ませんでした。

次は、鈴木未來のストーリーです。
鈴木未來という名前やキャラクターは『出会いカフェくん』に登場する人物ですが、
ストーリーは途中から『テレクラくん』と混ざって、
内容もかなりライトに修正されています。

原作の話をざっくり説明すると、
『出会いカフェくん』は、18歳無職の鈴木未來が
事情があって捕らえられた友人のアキトと冬美を助け出し、
自身も精神的に大きく成長するという話です。
このアキトは原作ではストーリーに絡む人物ですが、
本作ではゲスト出演でチラッと登場するだけになっています。

『テレクラくん』は、パチンコ中毒の母親と、
母親がイヤで家出してネットカフェに住む19歳の娘の話です。
娘は、男に誘われた母親との3P話に金欲しさから乗りますが、
これをきっかけに病んでいき(元々闇は深かったですが)薬に依存して壊れていきます。
しかし、最後には毒親(母親)に復讐してきっぱり縁を切り、一人で強く生きる決意をします。

一方母親はパチンコ中毒で丑嶋から借金しており、
自分の再婚相手が娘に性的虐待をしていても、
「夫を取られた」と娘に嫉妬して辛くあたるような毒親です。
彼女は一度は丑嶋の借金も完済しますが、
仕事も家も失ってホームレスになります。
こんな状態になってやっと娘にした仕打ちを後悔しますが、
その頃にはもう娘からは縁を切られていました。
母親はこれからもずっと、一番嫌いな”孤独感”から抜け出せません。

まとめると、キャラクターは『出会いカフェくん』から、
設定は『テレクラくん』から抜き出して軽い感じにまとめてあります。

原作はかなりヘビーですが、気になる方は読んでみてください!

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