映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』のあらすじ紹介と解説、考察をしています！
「竹本が行かされた危険な仕事とは？」「丑嶋たちの年齢」「原作漫画との違い」などについて書いてます。
制作年：2016年
本編時間：130分
制作国：日本
監督：山口雅俊
脚本：福間正浩 山口雅俊
原作漫画：『闇金ウシジマくん』18-20巻【ヤミ金くん】編 真鍋昌平 著
挿入歌：『Good-bye』『天上天下唯我独尊』Superfly
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キャスト＆キャラクター紹介
©2016 真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」製作委員会
丑嶋馨（うしじまかおる）…山田孝之
少年時代…狩野見恭兵
闇金融屋カウカウファイナンス社長。
幼馴染みの竹本優希に『金融屋』として金を貸し、複雑な思いを抱く。
（引用：https://ymkn-ushijima-movie.com）
柄崎貴明（えざきたかあき）…やべきょうすけ
少年時代…江口祐貴
カウカウファイナンス社員で丑嶋の右腕。丑嶋とは中学時代の同級生だった。
©2016 真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」製作委員会
犀原茜（さいはらあかね）…高橋メアリージュン
少女時代＆ナレーション…玉城ティナ
闇金ライノー・ローンの女社長。丑嶋を異常にライバル視している。
©2016 真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」製作委員会
竹本優希…永山絢斗
少年時代…朝陽
丑嶋の幼馴染み。鰐戸三兄弟の貧困ビジネスで働かされる。
丑嶋を『カオルちゃん』と呼ぶ唯一の人物。
©2016 真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」製作委員会
鰐戸 一（がくとはじめ）…安藤政信
少年時代…池本啓太
貧困ビジネスで儲ける鰐戸三兄弟の長男。12年前の因縁から丑嶋に復讐できるチャンスを待ち続けている。
三人兄弟の長男であり狂暴な三蔵、狡猾な二郎のコントロールの仕方を心得ている。
※読みやすさの観点から『ハジメ』と表記します。
（引用：https://ymkn-ushijima-movie.com）
鰐戸三蔵（さんぞう）…間宮祥太朗
少年時代…三池友弥
鰐戸三兄弟の三男。貧困ビジネスの労働者をまとめる役。
ひたすら凶暴で、拷問器具を自作するほどの拷問好き。
（引用：https://ymkn-ushijima-movie.com）
鰐戸二郎（じろう）…YOUNG DAIS
少年時代…楡木直也
鰐戸三兄弟の次男。貧困ビジネスに引き込めそうな労働者を街で探してくるキャッチの役割。
三人の中で一番ずる賢い。
©2016 真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」製作委員会
都陰亮介（とかげりょうすけ）…八嶋智人
過払い金請求でザックリがっぽり儲けている弁護士。
鰐戸三兄弟と手を組んで丑嶋に脅しをかける。
榊原（つくしの間の室長）…モロ師岡
甲本直人（ラブハウスの住人）…太賀（現：仲野太賀）
村井（犀原の部下）…マキタスポーツ
今井万里子（美容カリスマ）…真飛聖
モネ（事務員）…最上もが
橿原あむ（見習い弁護士）…真野恵里菜
５万円の男（元大手消費者金融）…六角精児
パチンコ狂いの男（いちごシロップ）…岩井ジョニ男（イワイガワ）
黒田（つくしの間の労働者）…梅木一仁（ハニートラップ）
あやめ（財布を落とす女）…天使もえ
レッド・ペガサスの初美さん(イメージ）、三蔵と寝た女…湊莉久
愛沢浩司（少年時代）…長尾武龍
鮫島…籾木芳仁
加納（原作では丑嶋の部下の従業員）…谷井優貴
三上（都陰法律事務所事務員）…飯田あさと
丑嶋の祖父…大鷹明良
柄崎の母…平栗あつみ ほか
ヤミ金くん編のあらすじ紹介
あらすじ①：大人になった丑嶋、竹本、鰐戸三兄弟
事件から12年経った現在も鰐戸三兄弟は丑嶋に激しい恨みを抱いていました。
三兄弟は仲良く一緒に仕事をしていて、路頭に迷った男性を集めて劣悪な環境下で働かせ、給料のほとんどをぼったくる『貧困ビジネス』を生業にしています。
リーダーが長男のハジメ（安藤政信）、新しく雇う貧困男を捕まえてくるのが次男の二郎（YOUNG DAIS）、労働者が反抗したり逃げたりしないように恐怖政治を敷くのが三男の三蔵（間宮祥太朗）の役目です。
一方、竹本は中学時代に丑嶋と仲良くなってから『人間を信じ、好きになる』という目標を持って生きてきた結果、騙され続けて現在はどん底の貧乏生活を送っていました。
ある冬の日。竹本は携帯料金が払えなくなり、芋づる式に仕事と住む場所を失いました。
竹本は丑嶋を頼ろうとカウカウファイナンスに行きますが、丑嶋は「金融屋としてなら貸す（個人的には貸さない）」と塩対応です。
竹本は丑嶋を頼るのは諦めて路上で寝ようとしていた時、鰐戸二郎に声をかけられました。
※三兄弟と竹本は同郷ですが面識はありません。
二郎が「今夜泊まれる部屋と仕事を紹介してやる」と言うので竹本がついて行くと、車に乗せられて山奥に連れて行かれます。
二郎が「部屋に入居するには、前金で家賃2カ月分の54.000円（一泊900円×60日分）が必要だ 金は月３割の金利で貸してやるから、住み込みで働きながら返せ」と言い出しました。
明らかに怪しい話ですが夜の山奥では逃げることも出来ず、従うしかありませんでした。
その後、竹本が連れてこられたのは『誠愛の家 Love House』（以降ラブハウス）と名付けられたボロボロの木造家屋でした。
竹本が案内された『つくしの間』は、数人の同居人がいる相部屋です。
同居人は、最年長者で室長の榊原（モロ師岡）、先輩の黒田、入居したばかりの甲本（仲野大賀）の3人です。
この部屋では何をするにもお金が必要でした。
この近くにコンビニやスーパーはなく、布団のレンタル代は1.500円/月、カップ麺１個500円、水2リットル600円など、どれも高額です。
生活品のレンタルと売買は全て榊原が管理していました。
竹本はとりあえず布団レンタルだけして空腹を我慢して眠りました。
その日の深夜。黒田はラブハウスから脱走しようとして三兄弟に見つかってしまい、罰として右足首を切断されました。
ラブハウスの１日は外での朝礼から始まります。
仕事の場所は毎日のように変わりますが、産業廃棄物の処理がメインの過酷な肉体労働ばかりです。
昼食は毎日賞味期限切れの保存食が支給されますが、これも有料で１食1000円給料から天引きされます。
夜になると、工場から銅線などを盗む手伝いをさせられました。
初勤務を終えた竹本が部屋に戻ると、足首を切られた黒田が苦しんでいました。
竹本は病院へ行くよう促しますが、黒田は「金が無いから無理」と動きません。
数日後、竹本と甲本の初給料日がきました。
甲本の給料は総支給額の87.000円から家賃、食事代などぼったくられて残ったのは18.800円でした。
竹本も似たようなものです。
給料日は『憩いの日』と呼ばれ、広間には昔ながらのゲームや特別な福引などが用意されて有料で遊べます。
ラブハウスの住人たちは普段の楽しみが無い分、少ない給料もついついこれらの有料コンテンツにつぎ込んでしまいます。
その日の深夜。部屋では痛みに苦しむ黒田のうめき声が絶えず、耐えかねた榊原は黒田にシンナーを渡しました。（シンナーを吸うと酩酊状態になり感覚が鈍ります。）
見かねた竹本は「黒田の病院代を借りに行きたい」とハジメに相談します。
ハジメは竹本が丑嶋の知り合いだと知ると目の色を変え、カウカウファイナンスに行くことを許しました。
あらすじ②：丑嶋から借金する竹本
丑嶋に金を借りに来た竹本 ©2016 真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」製作委員会
翌日。竹本は甲本とカウカウファイナンスに行き、１人５万円ずつの合計10万円貸して欲しいと頼みます。
丑嶋は渋々、初回分の利子を引いた２万5千円ずつを竹本と甲本に渡しました。
利子を多く取られていることに気付いた竹本は抗議しますが、丑嶋は動じませんでした。
※利息トリックについて
CCFの利息は『10日で５割』が基本です。
本当なら初回の利息というのは発生しないはずで、10日後にもまた利息を引かれたら竹本と甲本は『10日で10割』取られることになります。
丑嶋は普段こんなことしないので、恐らく竹本を客にしたくない気持ちからあからさまな意地悪をしたと思われますが、竹本は黒田のために借りてしまいました。
鰐戸三兄弟は積年の恨みのある丑嶋の財産を全て奪ってやろうと企んでいます。
10日後。ハジメはラブハウスの住人5～6人を竹本と一緒にカウカウファイナンスに行かせ、全員に竹本を保証人にして金を借りさせました。
丑嶋は「あとで地獄見るぞ」と忠告しつつ、竹本に金を貸しました。
その後の３日間、三兄弟はラブハウスの住人達に丑嶋を監視させ、丑嶋の大体のスケジュールと行動パターンを把握しました。
そして次の返済日を無視して丑嶋が行動するのを待ちます。
数日後。丑嶋に悪徳弁護士の都陰から「ラブハウス住人の借金は弁護士が介入するから直接取り立てするな」と連絡が入りました。
丑嶋は妥協案を出しますが、都陰は聞く耳を持ちません。
その後も貸した金は返ってこず、ラブハウス住人たちが提出した住民票も全部偽物と判明し、丑嶋は幼馴染みの探偵・戍亥（綾野剛）に調査を依頼すると、ハジメと都陰が裏で手を組んでいることがわかりました。
翌日。三兄弟の自宅に犀原の部下 村井（マキタスポーツ）が現れます。
犀原もヤクザが斡旋する貧困ビジネスの仕切りをしていたので、村井はライバルとなる鰐戸三兄弟に「貧困ビジネスから手を引け」と警告に来ていました。
三蔵は、村井が犀原の部下だと知ると監禁・拷問して、犀原を呼びだしました。
その日の夜。竹本は、黒田が納屋にこもってシンナー自殺しようとしているのを発見します。
黒田はサラリーマンだった頃に売春クラブの中学生を殺してしまったかもしれない状況になり、世間に明るみになるのを恐れてそのまま家庭も仕事も捨てて逃亡生活を始め、警察におびえ続けて現在に至ると竹本に語りました。
黒田は「病院に行って逮捕されて犯罪者として生きるより、『蒸発したサラリーマン』としてここで死んだ方がマシだ」と涙します。
竹本は返す言葉もなく、黙って納屋から出ました。
その後、竹本は三兄弟から「丑嶋を捕まえる手伝いをしろ」と言われ、ラブハウスの全員に妥当な報酬を支払うという約束で協力することにしました。
翌日。三兄弟はラブハウスの男達を引き連れて、丑嶋が外で戌亥と会議している間にカウカウファイナンスを襲撃します。
事務員のモネ（最上もが）は顧客名簿を抱えて何とか逃走しますが、柄崎と高田は拉致され、事務所のノートPCは全て盗まれました。
その直後、ハジメは「柄崎と高田を助けたかったら2億円用意しろ」と電話で丑嶋を脅し、金の受け渡し場所と時間を指定しました。
一方、竹本、甲本、榊原は、拘束されて寝袋に入れられた柄崎、高田、村井を車に積む作業をさせられました。
竹本は「１人だけ逃がして警察を呼んでもらおう」と提案しますが、甲本と榊原は「バレたら殺される」と否定的です。
すると竹本はポケットから札束を取り出して2人に見せました。
その札束は、竹本が丑嶋の『金の隠し場所』から盗んだものでした。
竹本は、丑嶋がホッパーを納骨したペット霊園に金を隠しているのを見付けて5000万円盗んでいたのです。
竹本は「ラブハウスの皆で協力して三兄弟から逃げ、金を山分けして人生を再スタートしよう」と提案しました。
約束の時間になると、丑嶋は金と拳銃を持って鰐戸三兄弟に指示された廃墟に来ました。
丑嶋のバッグには１億５千万円が入っています。
三兄弟が「5000万円足りない！」と喚くと、丑嶋は「減ってた金と合わせたら２億になる」と言うので、竹本が丑嶋の金を盗んだことを三兄弟は知らないので混乱します。
やがて乱闘になり、ハジメが丑嶋に銃を突きつけたとき、12年前と同じようにパトカーのサイレンが聞こえてきました。
結局ハジメは丑嶋を撃てず、三兄弟は村井が入っているはずの寝袋と１億５千万を持って逃げました。
この時のサイレンは、本物のパトカーではなく戌亥が用意したフェイクで、丑嶋の銃も実はモデルガンでした。
こうして丑嶋は無事に柄崎、高田を取り戻すことに成功しました。
その後、隠れ家に移動した三兄弟の二郎と三蔵は１億５千万円という大金に大喜びでしたが、ハジメは満足していませんでした。
丑嶋のパソコンを物色すると大量の借用書や証書のデータがあったので、都陰に売りました。
同じ頃、竹本は、丑嶋から盗んだ5千万円を駅のロッカーに隠しました。
その後、三兄弟は竹本、甲本、榊原に暴行して残りの5千万円の隠し場所を吐かせようとしていた時、丑嶋が金とパソコンを取り返しに来ました。
この時丑嶋は、村井を拉致されて怒っていた犀原と、悶主陀亞連合も連れてきていました。
三兄弟は村井を人質にしようとしますが、寝袋の中に入っていたのは村井ではなく黒田でした。
竹本たちは柄崎、高田、村井を車に積む時に村井を逃がし、代わりに黒田を入れていたのです。
三兄弟と悶主陀亞連合が争っている間に、丑嶋は盗まれたパソコンと1億5000万円を取り戻し、竹本達も騒ぎに乗じて逃げました。
多勢に無勢で三兄弟は捕まってしまい、裸にされて辱しめを受けた上、三蔵は自分が作った拷問器具で犀原に拷問されました。
その後、竹本は丑嶋に見つかって車に乗せられます。
竹本は「5千万円を個人的に貸してくれないか」と頼みますが、丑嶋が頷くはずがありません。
丑嶋は「５千万返さなければ、丸ごと竹本の借金にプラスする。そうなると返済のために『危険な仕事』をしてもらうことになるが、俺はそうなって欲しくない」と告げます。
すると竹本は甲本に電話して金を隠したロッカーの場所を明かし、「その金を持って逃げろ」と言いだしました。
丑嶋もすぐ高田に連絡し、甲本と高田の競争になります。
競争の末にロッカーから金を出したのは甲本でしたが、その直後、金は甲本を尾行していた犀原の部下に奪われてしまいました。
金は丑嶋の元に戻らなかったため、竹本は5千万円の借金を負うことになりますが、ラブハウスの住人は誰も竹本を助けようとしませんでした。
数日後。都陰弁護士は丑嶋、柄崎、高田に『万里子との不倫の証拠写真』や『違法行為の証拠』を突きつけられて惨敗し、弁護士を懲戒処分になって仕事も家庭も失いました。
※都陰は既婚者でした。
その後、竹本は借金を清算するために『長く続けたら廃人になる時給5万円の仕事』をすることになりました。
丑嶋は竹本を行かせたくありませんでしたが、『金』に対する信念を曲げることもできず、迎えに来た男に竹本を預けました。
竹本を見送った後、丑嶋の脳裏には、12年前の『ホッパーを抱く竹本』の姿がよぎりました。
エンドロール後
『ヤミ金は犯罪です。
ヤミ金に身代金を要求するのも犯罪ですし、弁護士にも悪い人はいますが、ヤミ金が犯罪であることに変わりありません。
無理にキスをするのも犯罪です。
でも、その仕返しに相手の唇を実際に奪い取るなど、決してあってはならないことです。
命に代わる借金はありません。ひとりで悩まないでご相談を。』
解説、考察や感想など
丑嶋たちの年齢について
今まで彼らの年齢について触れられることはありませんでしたが（多分）、本作で丑嶋たちの大体の年齢がわかるような会話があります。
鰐戸一がしきりに「12年前」というフレーズを口にします。
丑嶋、柄崎、竹本、戌井（多分犀原も）が中学２年生（14歳）だったのが12年前なので、現在の彼らの年齢は26歳ということになります。
鰐戸三兄弟の年齢は正確にはわかりませんが、雰囲気としては三蔵が丑嶋たちとほぼ同い年になる気がします。
竹本の携帯について
これは解説というより疑問点です。
鰐戸三兄弟は竹本たちに丑嶋から借金させて、返済日を無視したので、ラブハウスの住人の携帯が一斉に鳴りだします。
このとき、料金滞納で使用停止になっていたはずの竹本の携帯も、なぜか丑嶋から電話がかかっています。
携帯電話は使用停止になっても着信だけは出来たりするのでしょうか？
もしくは、借金する時の条件に携帯電話が必要だったから鰐戸側が用意したとも考えられますが、竹本はその携帯を自分の物のように思っている発言もあったので不思議です。
もしかしたら竹本は自分の給料から滞納金を払って復活していたのかもしれませんが、利用停止になるほどの滞納だと少なくとも２～３万円以上はするかなと想像するので、竹本の薄給で払えるかどうかも疑問です。
竹本が行かされた危険な仕事とは？
（引用：https://unsplash.com）
竹本は誰からも手を差し伸べてもらえず、丑嶋の5千万円も犀原に奪われたため「長く続けると廃人になる時給５万円の仕事」に就くことになりました。
何の仕事なのか明かされず、気になったので可能性を考えながら調べました。
１つ目の候補は『特殊清掃員』です。
自殺現場や孤独死現場のお掃除をするあれです。
警察が遺体を回収した後の部屋の掃除なので、遺体を目にすることはないようですが、悪臭がひどかったり、残った遺体の一部を掃除しなければならなかったりと、かなりの精神力がなければ長続きしない仕事です。
特殊清掃のお給料は、現在は競争が起きて給料相場が下がりごく一般的な金額になってしまったそうですが、一昔前は業者の数も少なくてかなり高給だったそうです。
ウシジマくんがマガジン掲載された時期は恐らく似たような会社が増えてきて給料相場が下がり始めた頃だと思います。
また、同じ清掃員でも入れ墨系の方々が殺めた人の片付け役（『ジョン・ウィック』に出てくるような遺体清掃業）なんていうのも考えられます。
汚れ仕事は部下というか下っ端がやらされるイメージもありますが、絶対に見つかりたくない死体の時は下っ端ヤクザに頼むより専門業者に頼んだ方が安心ですよね。
人間を燃やしたり解体したり溶かしたり…処理方法はわかりませんが、毎日のようにやらされると絶対病みます。
もう1つの候補は『治験』です。
治験とは、開発された新薬が人体にどのような影響があるかを調べるための実験体になるバイトです。
これも他のバイトと比べたらかなりお給料が良いです。
しかも丑嶋が紹介するのは普通の所ではないでしょうから、決して表には出回らない闇・裏系と考えられます。
例えば裏社会で出回る違法薬物の新商品を売り出す前に、どんな効果があるのか（ダウン系かハイ系か）や、中毒症状や依存性の程度を調べるのにそれなりのデータは必要でしょう。
他にも製薬会社なんかが新薬の治験に必要な人数を集められず、仕方なく丑嶋のような人間に頼んで治験者を集めるなど、考えればいくらでもありそうです。
これ系は長く続けると廃人確定です。
また、都市伝説なんかでよく聞く『遺体の管理・清掃』（研究機関なんかにあるホルマリン漬けの遺体が浮いてこないように沈めたりするやつ）も思い浮かびますが、この手のバイトはあったとしてもほとんどが医大生などの医療関係者が関わるらしく、外部に依頼することはほぼ無いそうです。
また、時給が高いわけでもないようです。
真相はわかりませんが、竹本には生きて帰ってきてほしいものです。
以上です！読んで頂きありがとうございました。
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