「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」ネタバレ解説|竹本はどこへ?丑嶋の年齢も判明

人気漫画原作のシリーズ第4作品目。
主演の山田孝之のアイディアで、パート3と本作を公開する間隔を当初の予定よりも大幅に狭め、1カ月という短い期間を置いての連続公開となった。
本作は債務者中心のストーリー展開とは異なり、主人公である丑嶋の過去を明らかにするとともに、友人に金を貸したことによる丑嶋の心の葛藤も繊細に描かれている。

制作年:2016年
本編時間:130分
制作国:日本
監督:山口雅俊
脚本:福間正浩 山口雅俊
原作:真鍋昌平『闇金ウシジマくん』”ヤミ金くん”

 

闇金ウシジマくん ザ・ファイナル|キャスト&キャラクター紹介

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

丑嶋馨(うしじまかおる)…山田孝之
少年時代…狩野見恭兵
闇金融屋カウカウファイナンス社長。
金を借りに来た幼馴染みの竹本優希に”金貸し”として金を貸す。

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

柄崎貴明(えざきたかあき)…やべきょうすけ
少年時代…江口祐貴
カウカウファイナンス社員。丑嶋の中学時代の同級生で、丑嶋の忠実な部下。
中学時代に丑嶋と初めて会った当初は、丑嶋とは敵対関係にあった。

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

高田崎本大海
カウカウファイナンス社員。元ホストのイケメン。
女性客の取り立てを主に担当している。

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

戌亥(いぬい)…綾野剛
少年時代…相澤侑我
情報屋で丑嶋の幼馴染み。様々な情報を丑嶋に流してくれる。

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

竹本優希永山絢斗
少年時代…朝陽
丑嶋の幼馴染み。鰐戸三兄弟の貧困ビジネスで働かされる。
優しい性格で、丑嶋いわく「変わっている」
自分が友達だと思っている人間に対しては○○ちゃん、○○っち、などのあだ名で呼ぶクセがある。

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

鰐戸一(がくとはじめ)…安藤政信
少年時代…池本啓太
貧困ビジネスで儲ける鰐戸三兄弟の長男。12年前の因縁から丑嶋に復讐できる時を狙っている。
三兄弟のリーダーで、理性的な性格。
長男だけあって三蔵、二郎のコントロールの仕方を心得ている。

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

鰐戸三蔵(さんぞう)…間宮祥太朗
少年時代…三池友弥
鰐戸三兄弟の三男。貧困ビジネスで労働者たちをまとめる役。
ひたすら凶暴で、拷問器具を自作するほど拷問が好き。

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

鰐戸二郎(じろう)…YOUNG DAIS
少年時代…楡木直也
鰐戸三兄弟の次男。貧困ビジネスに駆り出せそうな労働者を街で探してくるキャッチの役割。
狡猾で凶暴だが三蔵ほどではなく、理性的な面も持ち合わせている。

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

甲本直人太賀
鰐戸三兄弟の貧困ビジネスで働く青年。竹本より数日間だけ先輩。

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

榊原モロ師岡
鰐戸三兄弟の貧困ビジネスで働く初老の労務者。つくしの間の室長。

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

都陰亮介(とかげりょうすけ)…八嶋智人
過払い金請求でザックリがっぽり儲けている弁護士。

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

樫原あむ真野恵里菜
都陰法律事務所で勤務する事務員。
将来は弁護士を目指している。

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

今井万里子真飛聖
美容業界のカリスマ。資金繰りに困り丑嶋から金を借りる。

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

犀原茜(さいはらあかね)…高橋メアリージュン
少女時代&ナレーション…玉城ティナ
闇金融ライノー・ローンの女社長。丑嶋を異常にライバル視している。
いつも左腕にネクタイを巻きつけている。

 

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

村井マキタスポーツ
犀原茜の忠実な部下。
しょっちゅう犀原にしばかれている。

(引用:https://ymkn-ushijima-movie.com/movie_final/#cast01

モネ最上もが
カウカウファイナンス受付。
歴代の受付たちと違い、債務者に同情してしまい食べ物などを与えようとする。

・その他のキャスト

5万円の男(元大手消費者金融)…六角精児
パチンコ狂いの男(いちごシロップ)…岩井ジョニ男(イワイガワ)
黒田(つくしの間の労働者)…梅木一仁(ハニートラップ)
あやめ(財布を落とす女)…天使もえ
レッド・ペガサスの初美さん(イメージ)、三蔵と寝た女…湊莉久
愛沢浩司(少年時代)…長尾武龍
鮫島…籾木芳仁
加納(原作では丑嶋の部下の従業員)…谷井優貴
三上(都陰法律事務所事務員)…飯田あさと
丑嶋の祖父…大鷹明良
柄崎の母…平栗あつみ ほか

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あらすじネタバレ

何人かのストーリーが同時進行で進みますが、まとめるためにそれぞれ分けて紹介しています。
結末まで書いているので、ご自身の判断で読み進めてくださいm(__)m

美容業界のカリスマ今井真理子の話

丑嶋の元に、美容業界のカリスマ 今井万里子が300万円の融資を頼みに来た。
融資の理由は、彼女の会社が主催するパーティのハコ代(場所代)の納期が早まって金がすぐに必要で、普通の金融機関では間に合わないからという理由だった。
突然現れた新規客への高額融資はリスクが高い。
丑嶋が渋ると、万里子は「もし返せなかったら風俗でもなんでもする」と答えた。
風俗用のプロフィール写真を今ここで撮ることを条件にすると万里子は応じたので、丑嶋は300万円を貸し付けた。

万里子は無事にハコ代を支払い、新作の美容機器を会場で紹介する”ビューティフル・パーティ”は無事成功を収めた。
パーティ中、万里子は会場にいた中年の男、都陰弁護士を知人に紹介された。
都陰は今流行っている”過払い金請求”で荒稼ぎしている弁護士で、自身が経営する都陰法律事務所に大勢の弁護士と事務員を雇い、会社ぐるみで違法業者からの横領行為を行っていた。
都陰は闇金業者を刑事告発すると脅して過払い金を上乗せして請求し、上乗せ分を丸々いただくという方法で私腹を肥やしていた。
都陰はこの日、借金で困っている人が多そうなこのパーティで名刺を配って回っていた。

10日後の返済日、万里子は約束した金額(利子込みで450万円)を用意することが出来なかった。
しかし、丑嶋は万里子が持ってきた額を見て返済能力はあると感じ、※ジャンプしてあげることにした。
※ジャンプ:今回は利息分だけ支払い、元金の返済を次回の返済日に持ち越すこと。

次の返済日で万里子は借金を完済出来たが、法外な金利を取られたことを根に持っていた。
(300万円借りたので、10日後に返しても利子は150万円、万里子が返したのは20日後なので合計で600万円支払っていた。)

万里子は弁護士の都陰を利用して丑嶋から金を取り戻そうと考え、都陰にアプローチして恋人になることに成功した。
まんまと万里子にハマった都陰はやる気満々で、丑嶋から借金している万里子の知人7人の分もまとめて法外な金額の請求と共に、弁護士介入通知を送ることを丑嶋に告知した。
※弁護士介入が入ると、金融業者は債務者への直接の取り立て行為が一切行えない。

期待していた万里子だったが結局都陰は失敗し、丑嶋たちの手により法の世界から追放され、万里子とも破局した。
その後、万里子は丑嶋に払った金をすっぱり諦めた。
会社は順調に業績を伸ばしている。
万里子と都陰のことを知っていた知人から「都陰先生は本気だったらしい」と漏れ聞いたが、万里子には都陰を哀れむ気持ちは一切なかった。

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丑嶋たちの中学時代編

小学生の頃、丑嶋は訳あって地元を離れていたが、中学生の頃に母親が亡くなり父親が蒸発したため、祖父に引き取られる形で地元に戻ってきた。
※本作では詳細な時期は語られないが、原作では小6で引っ越して中2の冬に戻って来る。

戻ってすぐ、丑嶋は地元最強の暴走族”悶主陀亞(モンスター)連合”から傘下に入れと迫られたことがあった。
それを断ったあと暴走族に襲われるが、丑嶋は総長の鮫島に致命傷を負わせて勝負に勝った。
そのすぐ後、鮫島は族同士の抗争で命を落としていて、その鮫島に世話になっていたのが、現在ライナーローンの社長である犀原茜だった。
犀原は両親に捨てられて孤独だったところを鮫島に拾われ、鮫島に恩を感じていた。
犀原は鮫島が死んだのは丑嶋のせいだと考えており、鮫島の死後は犀原が悶主陀亞連合を仕切り、同時に丑嶋に復讐を誓った。
犀原がいつも腕に巻いているネクタイは鮫島の形見で、誓いを一時も忘れないようにするために身に着けていた。

中学を転校した丑嶋のクラスには当時不良グループのリーダーだった柄崎と、小学校からの幼馴染の竹本がいた。
丑嶋は柄崎に転校初日から目を付けられ、反抗的な態度を取って柄崎を怒らせた。
その日の放課後、柄崎に呼び出された丑嶋は竹本以外のクラス全員からリンチを受けた。
柄崎を含めた不良4人以外は皆、柄崎に脅されて1人ずつ金属バットで丑嶋を殴らされた。
丑嶋は拘束されて反抗できず、その後入院した。

数日後、退院した丑嶋は柄崎の仲間を1人ずつ呼び出して仕返しの制裁をしていった。
その日は3人目のターゲット加納をしばき回した後、帰り道に通る小学校で竹本が飼育小屋のウサギの世話をしていた。
竹本は学校が休みの日にウサギがご飯をもらえないのが心配で、土日に必ず来ていると言う。
丑嶋は竹本が自分のリンチに来なかったことを覚えていたので密かに一目置いていた。
「どうして柄崎君たちに仕返ししてるの?」と竹本に聞かれた丑嶋は
「やられたらやり返す。なめられたらおしまいだ」と答えた。
それに対し、竹本は「おしまいから始めたら?」と笑って帰っていった。
竹本の言葉に意表をつかれた丑嶋は、竹本が普通の人とも自分とも違う、変わった存在だと感じた。

翌日。丑嶋は柄崎を呼び出して約束の時間まで、違う中学に通う幼馴染みの戌亥とゲームセンターで再会した。
この頃から既に情報通だった戍亥から、この辺りの変化や要注意人物の情報を入手した。
丑嶋は柄崎もあっさり倒し、徹底的に痛めつけた後ゴミ置き場に放置した。
※丑嶋が転校初日に柄崎に「ゴミ捨ててこい!」と言われたこととつながる。

数日後、柄崎が丑嶋に頼み事をしにきた。
丑嶋が加納を痛めつけた日、加納はこの辺りで元も恐れられている鰐戸三兄弟(一、二郎、三蔵)から呼び出しを受けていた。
だが加納は気絶していて行けず、怒った三兄弟に拉致されてしまった。
柄崎は三兄弟から「加納を助けたかったら10万円用意しろ」と脅されているという。
柄崎は過去に三兄弟に反抗してリンチを受けたことがあり、その際チェーンソーで腹を切られて完全にビビっていた。
「10万なんて用意できないし、あの兄弟はヤバいから今から仲間と謝りに行く!お前は加納の事情を説明するだけでいい!」と土下座する柄崎に、
丑嶋は「お前が鰐戸と喧嘩するなら付き合ってやる」と答えた。
「奴隷のままでいいのか?」という丑嶋の問いに、柄崎は震えながら「嫌だ」と答えた。
柄崎は腹をくくったが柄崎の仲間は怖がって誰もついてこず、戦いへは2人で行くことになった。

三兄弟に指定された時間になるまでの間、柄崎は一度家に帰り、風呂で泣いて気持ちを落ち着けた後、母親に行ってきますして家を出た。
丑嶋は戌井に三兄弟と喧嘩することを報告し、ペットのライオンラビット(ホッパー)を移動用の小さなケースに入れた。
ホッパーは丑嶋の母親の形見だった。
大けがをしたり最悪死んだら面倒が見れなくなるため、丑嶋は竹本にホッパーを預かってもらった。

2人は唯一の武器である金属バットを持って待ち合わせ場所に到着した。
柄崎はビビりながらも強気な態度を取り、キレた三蔵に蹴られた。
それとほぼ同時にパトカーのサイレンが近づいてくるのが聞こえてきた。
恐らく戍亥が通報したのだろう。
倒れた柄崎を横目に、丑嶋はすかさず三蔵に向けてバットをフルスイングした。
慌てる柄崎に、丑嶋は「やるときは徹底的にやらねえと、全て奪われるぞ!」と怒鳴り、三蔵の頭にもう一度バットを振り下ろした。
丑嶋は現行犯逮捕されてカンカン(鑑別所)行きになり、三蔵は病院行き、柄崎は鰐戸三兄弟の呪縛から救われた。
三蔵が死ぬことはなかったが、スキンヘッドになった頭には大きな傷跡が残った。
この件があってから柄崎は丑嶋に忠誠を誓った。

後日。復活した三蔵は、当時高校生だった犀原茜に言い寄ってキスを迫ったことがあった。
犀原は「キスしたら、お前の唇全部噛み切ってやる!」とにらみつけたが、三蔵はかまわずキスして犀原に上唇を噛み切られた。
数後日の深夜。犀原は三蔵の寝ている部屋に催眠ガスを流し込み、部屋に侵入して三蔵の下唇も切り取った。
これは地元で”伝説の死のキス”として語り継がれ、それから三蔵は鼻から下をバンダナで隠す生活を送っている。

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竹本優希・鰐戸三兄弟・丑嶋のストーリー

その後の鰐戸三兄弟は丑嶋たちの周りから姿を消し、12年過ぎた現在でも丑嶋に激しい恨みを抱いていた。
特に三蔵の恨みは激しく、自室に丑嶋の呪いコーナーを作って毎晩 丑嶋の似顔絵にナイフを突き刺している。

三兄弟は現在も仲良く一緒に仕事をしていて、路頭に迷っている男を集めて劣悪な条件下で働かせ、給料のほとんどをぼったくる『貧困ビジネス』を生業にしていた。
リーダーが、新しい労働者を捕まえてくるのが二郎、労働者をまとめるのが三蔵の仕事だ。

一方、中学時代、丑嶋に感化された竹本は”人間を信じ、好きになる”という目標を持ち、竹本なりに人に尽くして生きてきて、現在はどん底の貧乏生活を送っていた。
ある冬の日。竹本は料金滞納で携帯を止められ、収入源の派遣会社と連絡が取れなくなって住む場所もなくなった。
丑嶋を頼ろうとカウカウファイナンスに足を運んだが、丑嶋は金を貸してくれず、仕方なく路上で夜を明かそうとしていた。
そのとき、竹本は怪しい金髪の男、鰐戸二郎に声をかけられた。
※三兄弟と竹本は同協だが、竹本は不良と関わるタイプではなかったため、お互いの存在を知らない。二郎は竹本に「仕事とこれから今すぐ泊まれる部屋」を紹介してくれると言う。
二郎が強引だったこともあり、行き場もなかった竹本は寒さに負けて言われるがままついていくことにした。
竹本は一が運転するワンボックスに乗せられ、しばらくすると車はどんどん山奥へと進んでいった。
やがて二郎が「入居するには前金で家賃2カ月分(一泊900円×60日分)の54.000円が必要だ。金が無いのはわかってるから月3割の金利で貸してやる。仕事もあるからすぐに返せる」と竹本に告げた。
明らかに変な話で逃げたくなったが、こんな山奥ではもうどうしようもない。
竹本は逃げ道を探すのを諦めて借用書にサインした。

竹本が連れてこられたのは山中のボロボロの木造家屋で、壁には『誠愛の家 Love House』(以降ラブハウスと記載)と書かれていた。
竹本は”つくしの間”が割り当てられ、部屋に案内された。
てっきり個室かと思っていたが、そこは相部屋だった。
一番の年長者で室長の榊原、先輩の黒田、入居したばかりの甲本という男たちがいた。
部屋には二段ベッドが1つあるが、ベッドは榊原と黒田が使っている。
床は畳で布団も何もなく、生活に必要な全ての物に金が必要だった
この近くにはコンビニやスーパーは無い。
しかも、布団のレンタル代1.500円/月、カップ麺1個500円、水2L600円などどれもかなり高額だ。
生活品のレンタルや売買は全て榊原が管理していた。
竹本はとりあえず布団のレンタルだけして、空腹を我慢して眠りについた。
その日の深夜。黒田はラブハウスでの生活に耐えきれず脱走しようとしたところを三兄弟に見つかってしまい、罰として三蔵に右足首を切断された

ラブハウスでの生活は外での朝礼から始まる。
朝礼の挨拶は三蔵の係で、三蔵は『愛の棒デラックス』という名のお手製の釘バットならぬ釘ゴルフクラブを振り回しながら昨夜の脱走者のことを告げた。
朝礼が終わるとさっそく仕事だ。
仕事の場所は毎日のように変わるが、産業廃棄物の処理などが主で、どれも過酷な肉体労働だった。
昼食は支給されるが賞味期限切れの食品(レトルトカレーなど)がほとんどで、これももちろん無料ではなく1食につき1000円給料から天引きされた。

仕事は昼間だけでなく、夜は工場から銅線などを盗む窃盗の手伝いをさせられた。

竹本の初めての勤務が終わった日の夜。
へとへとになって部屋に戻ると、足首を切られた黒田が苦しんでいた。
竹本は病院へ行くよう促したが、黒田は「金が無いから無理だ」と動かなかった。
その直後、冷蔵庫を物色していた甲本が新聞紙にくるまれた黒田の右足を発見、悲鳴を上げた。
榊原は黒田を「女々しいぞ!」と罵った後、竹本に足を捨ててくるよう命じた。
竹本は外に出て黒田の足を埋葬した。

ラブハウスで生活を始めて数日が経ち、ついに給料日がおとずれた。
甲本に支給されたのは、総支給額の87.000円から家賃や交通費など様々差し引かれた18.800円だった。

※甲本と竹本は来たのが数日違いなので、竹本も甲本と似たような金額を受け取っている。
何日働いてこの金額なのかは不明。

給料日は『憩いの日』と呼ばれ、その日だけは特別に、広間に昔ながらのパチンコ台や射的などが用意され、有料で楽しむことが出来た。
三蔵が1回100円で提供する福引は、1等が出ると
赤羽の風俗店”レッドペガサス”の人気ソープ嬢 初美さんを40分間好きにして良い権利(普通に店に行くと1万5000円相当)』が贈られる。
このように、彼らの少ない給料も三兄弟に入るような工夫が凝らされていた。
榊原と甲本は福引きを引きまくり、甲本は給料を全て使ってしまった。

深夜。つくし部屋では痛みに苦しむ黒田のうめき声が絶えず続いており、耐えかねた榊原が黒田に渡したのはシンナーだった。
竹本は止めようとしたが、黒田は痛みを紛らわすために迷わずシンナーを吸った。
危険を感じた竹本は、黒田の病院代を貸して欲しいと一に相談した。
一は無関心だったが、話の流れで竹本が丑嶋の知り合いと知ると目の色が変わり、竹本がカウカウファイナンスに行くことを許した。

翌日。竹本は甲本とカウカウファイナンスに行き、5万円ずつ合計10万円貸して欲しいと頼んだ。
丑嶋は2人に借用書を書かせ、初回分の利子を引いた2万5000円ずつを二人に渡した。
利子を多くとられていることに気付いた竹本は丑嶋を諭すように怒りをぶつけるが、丑嶋は動じなかった。

※CCFの利息は10日5割です。
今日5万円借りたら利子が発生するのは10日後で、今日借りて今日5割分取られると10日10割になります。

鰐戸三兄弟は丑嶋の存在を身近に感じ、中学時代の復讐として丑嶋の財産を全て奪おうと企んだ。
10日後。一は再び竹本と他5.6人にカウカウファイナンスへ金を借りに行かせた。
丑嶋は「あとで地獄見るぞ」と忠告しながら再び金を貸した。
このとき、竹本はラブハウスの人間5.6名全員の保証人になっている。

三兄弟はラブハウスの男たちに3日間 丑嶋を尾行させ、丑嶋のおおよそのスケジュールや行動パターンを把握した。
そして約束した返済日を無視し、丑嶋が行動を起こすのを待った。

数日後。カウカウファイナンスに都陰弁護士から電話があった。
※この数日前にも都陰は今井真理子の過払い金の件で丑嶋に連絡している。「甲本直人ほか8名からも依頼があり、貴社に対する弁護士介入を知らせる」というもので、これも鰐戸の計画の一部であり、三兄弟と都陰は裏で手を組んでいた
丑嶋は「元金だけでも返してもらえないと困る」と妥協案を出したが、都陰は聞く耳を持たなかった。

竹本たちから受け取っていた住民票も偽物と判明し、丑嶋は戍亥に都陰弁護士の調査を依頼した。

翌日。鰐戸の自宅にライノーローンの犀原の部下 村井が現れた。
犀原もヤクザが斡旋する貧困ビジネスに手を貸していた。
三兄弟に似たような仕事をされると労働者の奪い合いなどの競争が起こりかねないため、村井は三兄弟に貧困ビジネスから手を引くように警告に来たのだ。
たまたま応対した三蔵は、村井が犀原の部下だと知るとその場で暴行・監禁し、犀原を呼び寄せるように脅し、拷問を始めた。

その日の夜。竹本は、黒田が納屋でシンナー入りのビニール袋をかぶって自殺しようとしているのを発見した。
黒田はサラリーマンだった頃、売春クラブで会った中学生が黒田の財布を触っていたので思わず突き飛ばしたら、頭を打ってそのまま動かなくなった。
殺してしまったと思った黒田は逮捕を恐れて部屋から逃げ出し、それから警察におびえて逃げ続けて現在に至るのだと語った。
「下手に病院に行って逮捕されて殺人犯として世間にさらされて生きるより、ストレスで蒸発したサラリーマンとしてここで死んだ方がマシだ」
と涙ながらに訴えた。
竹本は返す言葉もなく、黙って黒田の元を離れた。
その後、竹本は三兄弟に「分け前をやるから丑嶋を売れ」と言われ、ラブハウスの全員分分け前をくれる約束で、三兄弟の計画に協力することにした。

翌日。三兄弟は丑嶋不在の時を見計らい、ラブハウスの男たちを従えてカウカウファイナンスを襲撃した。
事務員のモネは顧客名簿を抱えて上手く逃げ、柄崎高田は拉致され、事務所のノートPCは全て強奪された。

その頃、戌井から都陰の報告を受けていた丑嶋に柄崎の番号から着信があった。
電話の相手は一で、丑嶋は「柄崎と高田を助けたかったら2億円用意しろ」と脅された。
電話の向こうでは柄崎が丑嶋を守るために死のうとして止められたり、高田が拷問に叫ぶ声が聞こえた。

約束の時間が迫り、ラブハウスの竹本甲本榊原は、拘束され寝袋に入れられた柄崎、高田、村井を車に積むのを手伝わされた。
竹本は「隙を見て1人逃がして警察を呼んでもらおう」と甲本と榊原に提案したが、甲本と榊原はバレたときの仕打ちに怯えて否定的だった。
また、納屋では恐らく黒田が死んでいることも考えるととても警察に知らせる気にはなれなかった。
竹本は「袋に穴を空けておいたから大丈夫」と打ち明けると、ポケットから札束を取り出し、2人に見せた。
それは、竹本たちが丑嶋を尾行した3日間に、竹本が丑嶋の大切な場所から盗んだものだった。
丑嶋がホッパーの骨を納めているペット霊園に金を隠していたのを竹本は見付けていたのだ。
竹本は丑嶋の金を盗んだことを打ち明け、ラブハウスの皆で協力して三兄弟から逃げ、金を山分けて再スタートしようと提案した。

約束の時間、丑嶋は金をもって指示された場所へ来ていた。
丑嶋が持ってきたバッグの中には1億5000万円入っていた。
三兄弟が「足りない!」と喚くと、丑嶋は「減ってた隠し金と合わせたら2億になるだろ」と答え、隠し持っていた銃を突きつけた。
丑嶋の隠し金5000万円を取ったのは竹本で、三兄弟は何も知らなかった。
一が銃を奪って丑嶋に突きつけたとき、12年前と同じようにまたパトカーのサイレンが聞こえてきた。
結局 一は丑嶋を撃てず、村井が入った寝袋と金を持って逃げていった。

サイレンは警察ではなく戌亥が用意したもので、丑嶋の銃もモデルガンだった。
こうして丑嶋、柄崎、高田は生きて帰ることが出来た。

三兄弟はその後、丑嶋のパソコンを物色して金になりそうなものを漁った。
二郎は1億5000万に大喜びしていたが一は冷静で、一生働かずに暮らせる程の金を丑嶋からむしり取らないと気が済まなかった。
PCには大量の借用書のデータや証書のコピーがあり、これを金に変えられないかと考え都陰に電話した。

三兄弟が分け前をくれるとは思えなかった竹本は、丑嶋から奪った5000万円を駅のロッカーに隠していた。
三兄弟が廃墟で竹本に金の隠し場所を吐かせようとしていたとき、その場に丑嶋が現れた。
丑嶋は奪われたものを取り返しに来たのだ。
ついでに、村井を痛めつけられて怒った犀原と悶主陀亞連合も連れてきていた。
三兄弟が村井を盾にしようと寝袋を開けると、中に入っていたのは村井ではなく黒田だった。
竹本たちは柄崎、高田、村井を車に積んだ直後にこっそり村井を逃がし、バレないように黒田を入れていたのだ。

三兄弟と悶主陀亞連合が争っている間に、丑嶋は盗まれたパソコンと1億5000万円を取り戻した。
竹本、甲本、榊原は隙を見て逃げたが、犀原が部下を尾行につけた。

多勢に無勢ですぐに決着がつき、三兄弟は負けた。
3人は裸にされて罰を受け、村井を拉致した三蔵は自分が作った拷問器具で犀原から拷問された。

その後、竹本は丑嶋に見つかって車に乗せられていた。
竹本はあの5000万円を貸してくれないかと頼んだが、丑嶋が許すわけがなかった。
金が戻ってこなければ竹本に5000万円の借金がプラスされ、そうなると、金額が大きいから危険な仕事をしてもらうことになると告げた。
竹本は全て聞いた上で甲本に電話でロッカーの詳しい場所を明かし、甲本が手に入れることを願った。
ロッカーから金を出したのは甲本だったが その直後、金は犀原の部下に奪われた。
5000万円は丑嶋に戻らず、ラブハウスの男たちは誰も竹本を助けなかった。
唯一 甲本だけは助けようとしたが、5000万円の奪い合いに負けた後、そのまま姿を消した。

数日後。都陰弁護士はカウカウファイナンスへの請求額が1億円以上になると知り喜んでいた所に、丑嶋、柄崎、高田が乗り込んできた。
強気で威嚇する都陰に、丑嶋たちは万里子との不倫写真や、弁護士の不正の証拠となるボイスレコーダー(戌井が入手したもの)を突きつけた。
※都陰は既婚者だった。

言い訳を続ける都陰をさえぎり、都陰の部下の事務員 橿原あむが大声で罪を認める発言をした。
橿原は悪い人(丑嶋のような人たち)に騙された人を助けたくて弁護士を目指していたのに、ここの仕事は”悪い人たち”がしていることと一緒だった。
辞めたくても辞めさせてもらえずうんざりしていたと語った。
丑嶋は「東京第3弁護士会に弁護士倫理規定違反で懲戒請求しておく」と伝えると、都陰が止めるのを無視して去っていた。
その後、都陰は弁護士を懲戒処分になって事務所はなくなり、家庭も失った。

竹本は、甲本や男たちが借りた分プラス5000万円の借金を負うことになり、
長く続けたら廃人になる時給5万円の清掃員の仕事』で働くことになった。
丑嶋は竹本をそこに行かせたくなかったが、金に対する自分の信念を曲げることはもっとできなかった。
竹本は「きっと戻って来るよ」と言い残して迎えのマイクロバスに乗り、やがてバスは見えなくなった。
竹本を見送った後1人になった車の中で、丑嶋の脳裏には12年前に見た、ウサギを抱いて丑嶋と柄崎を見送る竹本の姿が思い出されていた。
センチメンタルな気持ちに襲われつつ、その気持ちを振り切るように車のアクセルを強く踏んだ。

主題歌:Superfly『Good-bye
イメージソング:Superfly『天上天下唯我独尊

エンドロール後

『ヤミ金は犯罪です。

ヤミ金に身代金を要求するのも犯罪ですし、
弁護士にも悪い人はいますが、ヤミ金が犯罪であることに変わりありません。
無理にキスをするのも犯罪です。
でも、その仕返しに相手の唇を実際に奪い取るなど、決してあってはならないことです。

命に代わる借金はありません。
ひとりで悩まないでご相談を。』

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解説、考察や感想など

・丑嶋たちの年齢について

今まで彼らの年齢について触れられることはありませんでしたが(多分)、本作で丑嶋たちの大体の年齢がわかるような会話があります。
鰐戸一がしきりに「12年前」というフレーズを口にします。
ということは、丑嶋、柄崎、竹本、戌井(多分犀原も)が中学2年生(14歳)だったのは12年前ということになるので、
現在の彼らの年齢は26歳ということになります。
鰐戸三兄弟は丑嶋たちより年上なので、詳しくはわかりませんが26歳以上ということになります。

・犀原が丑嶋に送ったエールの真意

中学時代の丑嶋と柄崎が鰐戸三兄弟のところへ向かう道中、当時中学生だった犀原が「ぜってー死ぬなよ!」と声援を送っています。
犀原は丑嶋を憎んでいるため、エールを送るのは変な気がしますが、犀原は『自分の手で必ず復讐する』と心に決めているので、鰐戸三兄弟にやられてしまったら犀原は復讐ができません。
この時のエールには「私がお前を殺るんだから、それまで死ぬな!」という意味が込められています。

・原作の三蔵が唇を失った理由


本作では、三蔵は犀原にキスをしたために唇をそのままの意味で奪われたわけですが、
犀原茜というキャラクターは映画のオリジナルキャラクターで、原作には登場しません。
ということは、原作の三蔵は別の形で唇を失っています。

犀原の元になったキャラクターは滑川という丑嶋と同い年の男です。
原作ではこの滑川が三蔵の唇をハサミで切り取っています。
その理由はあかされていませんが、三蔵と滑川の間に何かしらのトラブルが起きた結果なのでしょう。

・丑嶋のウサギ

brown rabbit

中学時代の丑嶋はホッパーという名のウサギを飼っています。
ちなみに原作ではホッパーではなく”うーたん”という可愛い名前です。
映画版では丑嶋はもうウサギを飼っていませんが、原作では大人になった現在でも、うーたんの子孫のウサギたちを飼い続けています。

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・竹本の携帯について

これは解説というより疑問点です。
鰐戸三兄弟は竹本たちに丑嶋から借金させて、返済日を無視しました。
その際、一か所に集めていたラブハウスの男たちの携帯が一斉に鳴りだします。
このとき、料金の滞納で携帯が止まっていたはずの竹本の携帯にも丑嶋から電話がかかって来ています。
この携帯についての詳細は語られませんが、鰐戸らが滞納金を立て替えたとは思えないので、
流れからするとスムーズに借金させるために鰐戸が用意した持ち主不明の携帯かとおもったのですが、
竹本がその携帯を自分の物のように思っている発言もあるので、設定ミスの可能性が出てきました。

もしかしたら竹本は給料日の後に料金を払ったのかもしれませんが、利用停止になるほどの滞納というとある程度の額(5~6万円とか)を想像してしまうので、どうなんでしょうか。

・竹本が行かされた危険な仕事って?

unpaired brown and black shoe on sand

ラブハウスの住人たちから救ってもらえず、丑嶋の5000万円も犀原に奪われたため、竹本は「長く続けると廃人になる時給5万円の仕事」に就くことになりました。
何の仕事なのか明かされず、気になったので可能性を考えながら調べました。
まず言えることは、廃人になるということは精神的におかしくなるということなので、原発関係などの肉体的な危険を伴う仕事ではないと思われます。

1つ目の候補は特殊清掃です。
自殺現場や孤独死現場のお掃除をするやつです。
警察が遺体を撤去した後の部屋の掃除なので、遺体を目にすることはないそうですが、
悪臭がひどかったり、残されていた遺体の一部を回収しなければならなかったりと、かなりの精神力がなければ長続きしない仕事です。
特殊清掃のお給料は現在は競争が起きて値段が下がり、ごく一般的な金額だそうですが、
一昔前は斡旋業者の数も少なく、かなり高額なお給料がもらえたそうです。
ウシジマくんが掲載された辺りはまだ羽振りが良かったか、下がり始めた頃だと思います。

また、同じ清掃員でも入れ墨系の方々が殺めてしまった人の片付け役なんていうのも考えられます。
丑嶋はやくざと繋がりがあるので、これは濃厚です。
汚れ仕事は部下というか下っ端がやらされるイメージもありますが、現実的に考えると素人が下手に死体を隠して発見されてしまうよりも専門の業者があるとすればそちらに頼んだ方が安心ですよね。
人間を解体したり溶かしたり捨てたりとか…毎日のようにやらされると絶対病みますね。

もう1つの候補は治験です。
治験とは、開発された新薬が人体にどのような影響があるかを調べるために、新薬の実験体になるバイトです。
これも他のバイトと比べたらかなり時給が良いです。
しかも、丑嶋が紹介するのは普通の所ではないでしょうから、決して表には出回らない闇・裏系だと考えられます。
そうなると、裏社会で出回る新薬(ドラッグ)だって商品化して売り出す前には、どんな精神作用があるかや、中毒性がどんなもんかなどを知るためにそれなりの実験は必要でしょうから、そっち系の治験ではないでしょうか。
これだと、長く続けると廃人になるというのも納得できます。

また、都市伝説なんかでよく聞く遺体の管理・清掃(研究機関なんかにあるホルマリン漬けの遺体が浮いてこないように沈めたりするやつ)があげられますが、
この手のバイトはほとんどが医大生などの医療関係者がやっているらしく、外部に依頼することはほとんどないそうです。
また、時給もそんなに高いわけではないようです。

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・参考記事
すっぴんマスター:闇金ウシジマくん‐ヤミ金くんの記事