映画『愚行録』解説考察|光子(満島ひかり)の子どもの父親は?光子の犯行動機は? | 映画の解説考察ブログ

映画『愚行録』解説考察|光子(満島ひかり)の子どもの父親は?光子の犯行動機は?

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愚行録 サスペンス

映画『愚行録』の「光子が事件を起こしたの理由は?」「光子の子どもの父親は?」について解説しています。
ネタバレありきの記事なので、まだ見ていない方はご注意ください。

制作年:2017年
本編時間:120分
制作国:日本
監督:石川慶
脚本:向井康介
原作小説:『愚行録』貫井徳郎 著

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光子が田向一家を殺した理由は?

犯行動機について、光子は

「頭の中で何かがプツッと切れた」
「もう夏原さんのようにはなれないと言われた気がした」

と発言していました。

小説でも、犯行動機を光子本人は「私にもわからない」とも発言していますが、
嫉妬心からの犯行だったのが明らかな描写があります。

田向浩樹は『まさに光子が結婚したかったような男』だったので殺し、
男の子(映画には登場しない田向家の長男)は『頭も育ちもよさそうで、許せなかった』から殺し、
夏原は『光子がなりたかった通りの素敵なお母さんになっていた』から殺し、
女の子(田向家の長女)は『かわいそうかなと思ったけど、1人だけ残してもしょうがないし、いい女になったらムカつく』から殺したと書かれています。

小説での光子が語った犯行動機について、
印象に残ったフレーズを一部引用します。

それでどうして殺すことになるのかなんて、あたしに訊かないでよ。あたしだってわからないんだから。
ともかく、もう切れちゃったのよ。大事なものが切れたの。
それを切ったのは夏原さんだから、責任取ってもらわなくちゃって思った。  (引用:小説『愚行録』より)

この告白は杉田医師が居ない間にひっそり行われていましたが、
小説では武志を相手に語っていたものなので、映画でも光子は目の前に武志がいるつもりで話していたと思われます。

 

光子の子どもの父親は?

愚行録

光子の「千尋の父親は誰にも知られたくない」という発言と、
光子が受けていた性暴力の話から、
橘弁護士(濱田マリ)は武志と光子の父親が千尋の父親だと思い込みますが、
千尋の父親は武志であることが明かされます。

年齢から計算すると、千尋は光子が33歳の時の子どもですが、
光子と武志がいつから恋人関係にあるのか、映画にも小説にも描かれていないので詳細は謎です。

武志が警察署に行った時、光子は「半年ぶり位?」と発言していたので
少なくとも2人は一緒に住んではいなかったのでしょう。

光子は『秘密が大好き』なので、
武志と離れて暮らした方がより秘密は守られますし、
バレると社会生活にも支障が出るので離れていた可能性が高いです。

一方で武志は、光子の口から『秘密』と出る度に表情が暗くなります。
武志は『秘密』を重荷に感じていたようで、それは小説にも書かれています。

しかし、光子が「私はお兄ちゃんだけだよ 大好きだよ」と言う時、
武志は何とも言えない嬉しそうな表情をします。
恐らく、お互いにとってお互いだけが唯一信頼し合える理想の恋人だったのです。

武志の行動自体は光子への愛や責任感であふれているので、
武志は光子との恋愛が禁忌であり世間に隠さなければいけないことが苦痛なのかもしれません。
小説では、武志の光子に対する好意はもっとはっきり描かれています。

さらに小説にヒントを探すと、
光子は『お金持ちでお兄ちゃんみたいな男』を求めて大学に入りましたが
見つからないどころか散々な目に合い中退することになり、
武志と光子がお互いに恋愛感情があることに気付いたのは
光子の大学中退後と書かれているので、
2人が恋愛関係になったのは光子が20代前半頃だと思われます。

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