映画『愚行録』で渡辺(眞島秀和)が田向(小出恵介)を「良い奴」と言っていた理由について解説しています。
ネタバレありきの記事なので、まだ見ていない方はご注意ください。
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渡辺正人が田向浩樹を「良い奴」と言うのはなぜ?
©2017『愚行録』製作委員会
田向浩樹(小出恵介)の同期で友人だった渡辺(眞島秀和)は、
繰り返し田向を『良い奴だった』と言っていましたが、
渡辺が語った田向とのエピソードの内容は田向と渡辺の性格の悪さが露見するもので『良い奴』という言葉がひどく浮いて感じました。
しかし、渡辺自身が田向を良い奴だと思っていたのは本当だったようで、過去のエピソードからも2人の考え方が似ていたのは明らかです。
例えば当時の新入社員だった山本礼子(松本まりか)の件では、渡辺は「お互い様」と言っていました。
つまり、田向と渡辺は山本に酷いことをしたけれど、山本も同じくらい渡辺と田向に対して酷いことをしたと言いたいのです。
田向と渡辺が気に入らなかったのは、山本の恋愛観や結婚観です。
2人は山本が結婚を急いでいることや、社内の独身男性であれば誰でも良いと思っていることを感じて嫌悪感を抱きました。
山本は渡辺のアプローチにも簡単に落ちていますし、彼女が誠実な人だったら渡辺の作戦自体が成り立たなかったはずです。
渡辺と田向にとっては、そういう山本の誠実さに欠ける行動に対してそれなりの対応をしただけで、むしろ勉強させてやった位に思っていたのでしょう。
また、渡辺の言う『良い奴』というのは、田向は渡辺にとって価値観の合う数少ない友人という意味だったのでしょう。
山本礼子のキャラクターというか行動は、光子と非常によく似ています。
また、結婚に引いてしまう男性心理や、結婚したいことがにじみ出ている女性は、男性から『痛い女』認定されてしまうこともよくわかります。
男性だって肩書きしか見ていない女性と結婚したいとは思わない人が多いのではないでしょうか。
また原作小説で、渡辺は他にも田向のエピソードを語っているのでざっくり紹介します。
田向と渡辺が入社して数年後、田向は合コンで出会った女性(田向とは全く違う職種の女性)に本気の恋をしますが、
その女性は同じ合コンに参加していた田向の同期の男Aと交際をすることになり、田向は振られてしまいます。
すると田向は上司や役職者にAのあることないことを吹き込んで、Aを出世争いから脱落させて地方に左遷させてしまいました。
田向は元々Aを内心見下していて、恋でも仕事でも絶対に負けるはずがないと思っていたAに好きな女性を取られたのでプライドが傷つき、妬みから左遷に追い込んだのです。
渡辺は田向本人からAの左遷の裏話を聞き、田向のプライドの高さと執念深さに驚きました。
田向と夏原(田向の妻)はプライドの高さと腹黒さが似ているカップルだったから結婚生活も上手くいっていたのかもしれないと思う話でした。
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