映画『愚行録』のネタバレあらすじ、登場人物とキャストを紹介 | 映画の解説考察ブログ

映画『愚行録』のネタバレあらすじ、登場人物とキャストを紹介

※この記事にはPRが含まれています。
※この記事にはPRが含まれています。
愚行録 サスペンス

映画『愚行録』のあらすじをわかりやすく紹介しています!
ネタバレありきの記事なので、まだ見ていない方はご注意ください。

制作年:2017年
本編時間:120分
制作国:日本
監督:石川慶
脚本:向井康介
原作小説:『愚行録』貫井徳郎 著

この映画の関連商品を楽天で検索する! 

映画『愚行録』は〈楽天TV〉で見られます!月額利用料無し、単品レンタル可能です。

〈U-NEXT〉で映画『愚行録』が見られます!31日間無料キャンペーン実施中。
※本ページの情報は2023年11月時点のものです。最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。

解説考察記事はこちら!

キャスト、キャラクター紹介

愚行録
(引用:映画『愚行録』公式サイト
田中武志妻夫木聡
出版社『蒼幻社』に勤める週刊誌記者。
未解決の田向家一家殺人事件を取材する。
取材を始める少し前に実の妹が逮捕されている。
 
愚行録
(引用:映画『愚行録』公式サイト
田中光子満島ひかり
田中の妹。実娘の千尋に対する育児放棄の疑いで逮捕、勾留されている。
兄の武志を誰よりも信頼している。
罪悪感を持たない発言が多いため、精神鑑定を受けることになる。
 
愚行禄
(引用:映画『愚行録』公式サイト
田向浩樹小出恵介
一家殺人事件の被害者。当時は37歳で大手不動産会社に勤めていた。
夏原友季恵と結婚して女の子を授かり幸せな生活を送っていたが、自宅で惨殺された。
 
愚行録
 ©2017 『愚行録』製作委員会
田向友季恵(旧姓:夏原)…松本若菜
一家殺人事件の被害者。当時36歳の田向の妻。
モデルのようなスタイルと容姿に性格も良いと評判で、大学時代は男女問わず人気者だった。
夫の浩樹と同じく自宅で惨殺された。

 

橘美紗子(弁護士)…濱田マリ
杉田茂夫(精神科医)…平田満
渡辺正人(田向の同僚)…眞島秀和
宮村淳子…臼田あさ美
稲村恵美(田向の元交際相手)…市川由衣
尾形孝之(宮村の元交際相手)…中村倫也
山本礼子(新入社員)…松本まりか
三橋孝子(武史、光子の母)…山本容莉枝
大友祐一(内部生)…小林竜樹
中山唯(宮村の友人)…相馬有紀実
垣内早苗(田向の元恋人)…橘美緒
バスの乗客…酒向芳
岩田(田中の先輩)…高橋洋
丸山(田中の上司)…山崎直樹
文應の内部生…前田公輝植田健李千鶴
文應の外部生…小園茉奈
三橋(孝子の夫)…田野良樹 ほか

 

あらすじ紹介

あらすじ①:田向一家殺人事件

愚行録

警察署から出た田中と橘 ©2017 『愚行録』製作委員会

東京の出版社に勤める田中武志(妻夫木聡)は、数日前に保護責任者遺棄(ネグレクト)容疑で逮捕された妹の田中光子(満島ひかり)の面会に訪れました。
光子はネグレクトを反省している様子を見せず、弁護士の(濱田マリ)からは精神鑑定を勧められます。

光子の娘で3歳児の千尋は、保護された時は1歳児程度の体重しかなかったそうです。
また、2人は両親とは何年も疎遠のため、光子が頼れるのは武志しかいません。

仕事に戻った武志は、未解決の『田向一家殺人事件』の取材を始めます。
今から約1年前に起きた、30代の夫婦と一人娘の3人が自宅で惨殺された事件です。
手がかりが少なく、警察は現在も容疑者すらあげられずにいます。

殺された夫・田向浩樹(小出恵介)は有名私立大学出身で大手不動産会社に勤めるエリートでした。
妻の友季恵(松本若菜)も夫と同ランクの有名私立大学出身で、誰もが羨むような美人でした。
娘も母親似の美人で、まさに絵に描いたような幸せな家族でしたが、犯人は3人を包丁で滅多刺しにして逃走し、現在も捕まっていません。

 

あらすじ②:渡辺正人への取材

愚行録

武志と渡辺 ©2017 『愚行録』製作委員会

武志は、田向浩樹と同期入社で親友だった渡辺正人(眞島秀和)に取材を行いました。

渡辺は田向と親友だったことを武志に証明するために、田向の女絡みの出来事を話します。
田向と渡辺が入社2年目の春、田向は新入社員の山本礼子(松本まりか)と新入社員歓迎会の夜に男女の仲になりました。

数か月後、渡辺は田向から「山本さんに本気になられて困っている」と打ち明けられます。
田向は「初対面でやっちゃうような女とは結婚したくない」と苦笑いするので、共感した渡辺は田向を助けてやることにしました。

渡辺は、田向と山本の関係を知らないフリして山本と恋愛関係になり、山本の心が渡辺に移った頃にこっぴどく別れを告げました。
田向は渡辺に感謝し、この件から2人は何でも話せる間柄になりました。
それから約2年後、山本は別の社員と結婚して寿退社し、現在は幸せにしているようです。

飲み屋から出た後、渡辺は「なんであんな良い奴が殺されなあかんねん」と泣きました。

その頃、田中光子は精神科医の杉田医師(平田満)の元で精神鑑定を受けていました。
彼女は幼い頃に母親からネグレクトを受けていて、武志と支え合って生きてきたことなどを打ち明けました。




あらすじ③:宮村淳子、尾形孝之への取材


(睨み合う大学生当時の宮村と夏原 引用:http://blog.livedoor.jp

武志は、田向友季恵(旧姓:夏原友季恵)の大学時代の同級生だった宮村淳子(臼田あさ美)を取材しました。
宮村は現在、出身大学の近くでカフェを経営しています。
宮村と夏原友季恵は男を巡って一悶着あったため、宮村は夏原を嫌っています。

宮村と夏原が卒業した『文應大学』は幼稚園から大学までの一貫校で、エスカレーター式に大学入学した生徒は『内部生』、よその高校から来た生徒は『外部生』と呼ばれます。

内部生はハイスペックな家柄の生徒の集まりのため、外部生にとって内部生は憧れの存在でした。
外部生が内部生の仲間に入れることを『昇格』と呼びます。
外部生の多くは『昇格』したがりますが、内部生は彼らを家柄などで選ぶので『昇格』できる外部生はわずかでした。

そんな状況の中、彼女らのクラスで一番最初に「昇格」した外部生が夏原友季恵でした。
夏原が温厚な性格だったからか、彼女の周りにはいつも『昇格』を狙う外部生が群がっていました。
一方、宮村は文應特有の格差が嫌いで内部生や夏原とは関わりたくなかったそうです。

宮村は「夏原さんは取り巻き欲しさに優しいフリをしてただけ 実際、彼女の取り巻きで『昇格』した生徒は居ませんでしたから」と嫌味っぽく語ります。

また、宮村は大学時代の同級生で恋人だった尾形孝之(中村倫也)を夏原に奪われる形で別れていました。
宮村は「彼女はそういう人だから誰かに恨まれていてもおかしくない」と真顔で話しました。


(尾形を取材する田中 引用:https://times.abema.tv

その後、武志は宮村淳子と夏原友季恵の元交際相手の尾形孝之を取材しました。
尾形は夏原との交際期間はとても短く、手も繋げなかったと悔しがります。
尾形は夏原を「今でも憧れの女性」と言い表す一方で、宮村のことは「あいつは見栄っ張りだ」とバカにしつつも未練がある素ぶりを見せました。

その後、武志は取材内容をまとめた記事を提出しましたが、その週発売の雑誌に大きく取り上げられたのは芸能人のスキャンダルでした。

 

あらすじ④:稲村恵美への取材


(取材中の稲村恵美 引用:https://twitter.com

その後、編集部に「私は田向浩樹を誰よりも知っていて、犯人にも見当がついている」と電話が入りました。
電話の主は、田向の大学時代の元恋人の稲村恵美(市川由衣)でした。
彼女は現在は地元で父親の会社の元社員と結婚して専業主婦です。

武志が稲村恵美に取材しに行くと、恵美は田向浩樹との過去を話します。
稲村と田向は大学のサークルで出会い、入学当初の数か月付き合っていましたが、田向の浮気が原因で別れてからは疎遠になっていました。

その後 就活が始まる頃に田向から連絡があり会ってみると、田向の要件は「恵美の父親の会社にコネ入社させて欲しい」という内容でした。
恵美は田向の図々しさに呆れたものの、「恵美の浮気相手になる」ことを条件に承諾しました。
その後、田向は恵美の父親の会社から内定をもらいました。

しかしその後、田向はまた別の社長令嬢で同級生の垣内早苗の父親の会社からコネ内定をもらい、恵美の父親の会社の内定を断ってきました。

怒った恵美は、何も知らない垣内早苗に田向の目の前で全てをバラします。
すると田向は「卒業後の最初の就職先は今後の人生を左右する最も重要なポイントだ だから出来ることはなんだってする」と開き直りました。

恵美が「あなたに利用された私たちは何なの?」と聞くと、田向は「君たち2人は僕の嫁候補だったけど、たった今その可能性はなくなった」と答えて立ち去りました。
その後、田向は垣内早苗の父の会社の内定も蹴り、現在の就職先には実力で受かっていました。

恵美はその後も田向とはダブル不倫関係にあったことや、恵美の子どもが田向との子どもであることをほのめかして「田向一家を殺した犯人は田向の妻の友季恵で、浮気されたことに絶望して一家心中したんだと思う」と推理を打ち明けました。

 

あらすじ⑤:光子の虐待と大学時代

その後、武志は橘弁護士に呼び出されます。
両親のことを聞かれた武志は橘に、武志自身は父親から暴力を受け、光子は小学生の頃から長期に渡って性暴力を受けていたと明かします。

武志は光子を助けるために筋トレを続け、高校生になった頃に武志は父親をリンチして家から追い出したそうです。
武志は光子の子どもの父親について「それだけは教えてもらえない」とうつむきます。
橘は、光子の子どもの父親は、光子と武志の父親だと思いました。

その後、武志は宮村に呼ばれて宮村のカフェに行くと、宮村は「田中光子さんという同級生が、夏原さんにひどい目にあわされていたのを思い出しました」と語りはじめました。(※宮村は、武志と光子が兄妹だと知りません)

愚行禄

大学に走る光子 ©2017 『愚行録』製作委員会

実は光子も文應大学の元学生で、夏原友季恵、宮村淳子と同学部の同級生でした。
光子は学内でも噂になるほどの美人でしたが、彼女は『一般家庭育ち』だったため「昇格」できませんでした。
しかし光子は内部生との繋がりを人一倍求め、内部生の男も光子と関係を持ちたがったので、夏原は何人もの男子内部生に光子を紹介しました。
光子は内部生となら誰とでも肉体関係を持ったため、ある意味有名人になりました。

その後、光子は紹介しつくされて誰からも相手にされなくなり、学校で孤立しました。
宮村は「夏原さんは内部生が体目当てだと知りながら田中光子さんを紹介し続けていました。田中さんは夏原さんを相当恨んでいるだろうから、犯人は田中さんかもしれない」と締めくくります。

武志は店にあった鈍器で宮村を殴り殺すと、取材の時に入手していた尾形のたばこの吸い殻を近くの灰皿に入れて立ち去りました。
その後、宮村淳子殺害の容疑者として尾形孝之が逮捕されました。

 

あらすじ⑥:結末

田向一家を殺害した犯人は田中光子でした。
光子は犯行当日、外出先でたまたま夏原と彼女の娘を見かけて懐かしさから声をかけますが、無視されてしまいました。

そのまま光子が夏原の後をつけると、彼女は23区内にある素敵な一戸建てに住んでいて、いかにもエリートらしい夫も居て幸せそうにしていました。
それは光子がずっと憧れていた家庭そのものでした。
その光景を見てキレた光子は、一度帰宅して夜になってから田向家に行くと、鍵が開いていた裏口から侵入して包丁で3人を次々に殺害しました。

光子は証拠も残さずに逃げて田向一家殺害に関しては完全犯罪を成し遂げたものの、彼女自身の子供のネグレクトで逮捕されました。
武志は光子の犯行を隠すために自ら事件関係者に話を聞きに行き、光子が犯人だと気付いた人物を殺していたのです。

武志が宮村を殺害した数日後、病院で治療を受けていた光子の娘の千尋が亡くなりました。

千尋が亡くなった後、橘弁護士は武志と光子の母・三橋孝子(山本容莉枝)を訪ねて千尋の死を伝えます。
橘は三橋との会話から、千尋の父親は田中武志だったことに気づいて驚きました。

以上です!読んでいただきありがとうございました。
この記事がお役に立てていたらハートマークを押してくださると嬉しいです(^^)

¥この記事の筆者にコーヒーを奢る¥




映画『愚行録』関連商品を楽天で検索する! 

映画『愚行録』は〈楽天TV〉で見られます!月額利用料無し、単品レンタル可能です。

〈U-NEXT〉で映画『愚行録』が見られます!31日間無料キャンペーン実施中。
※このページの情報は2023年11月時点のものです。最新の配信状況はサイトにてご確認ください。

関連記事

 

感想などお気軽に(^^)

タイトルとURLをコピーしました