映画「愚行録」解説考察|武志(妻夫木聡)がバスで障がい者のフリをした理由、本当の取材目的は? | 映画の解説考察ブログ

映画「愚行録」解説考察|武志(妻夫木聡)がバスで障がい者のフリをした理由、本当の取材目的は?

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愚行録 サスペンス

映画『愚行録』で『武志(妻夫木聡)がバスで足が悪いフリをした理由』『取材していた本当の理由』『宮村(臼田あさ美)を〇した理由』について解説しています。
ネタバレありきの記事なので、まだ見ていない方はご注意ください。

制作年:2017年
本編時間:120分
制作国:日本
監督:石川慶
脚本:向井康介
原作小説:『愚行録』貫井徳郎 著

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武志がバスで足が悪いフリをした理由は?

愚行録

©2017『愚行録』製作委員会

映画の冒頭、取材に向かう武志(妻夫木聡)がバスの座席に座っていると、すぐ近くに席が空いておらず立っているおばあさんがいました。

「若者が老人に席を譲らない光景」を見かねた初老のサラリーマン(酒向芳)が、武志に向かって高圧的に「席を譲りなさい」と言います。

武志は渋々おばあさんに席をゆずりますが、
その時に障害を抱えているかのようにわざと足を引きずって歩きました。

武志が足を引きずるのを見たサラリーマンも譲られた老婆も気まずい表情になり、武志はバスを降りてから満足そうにします。

武志の行いはまさに『愚行』ですよね(笑)

このシーンは、武志がいわゆる『信頼できない語り手』だと強調していたように見えました。

映画を見進めて武志が父親から暴力を受けていた過去がわかると、
あのサラリーマンは武志の父親と近い世代でしょうし、高圧的な態度も暴力親父を思い出させるものがあり、よけいにカチンときて思わずやり返してしまったのだろうなと思いました。

一方、武志が若い妊婦に自ら席を譲るのは、妊婦と光子が重なったためと思われます。

 

武志が取材していた本当の目的は

愚行録
©2017『愚行録』製作委員会

武志が田向家殺人事件を調べていた理由は、表向きには記事にするためですが、
本当の狙いは光子が犯人だと知る人物がいるかどうかを調べ、もしいたらその人物を殺害することにありました。

小説にはもっと詳しく動機が書かれていて、
光子を守るための他に、光子が殺してしまった田向浩樹が殺されても仕方ないような人物だったかどうかを確認するためでもありました。

その理由は、光子が『夏原さんの旦那さんには悪いことしちゃった』と気にする発言をしていたからで、
武志は光子に次会った時に「あいつは殺されても仕方ない悪い男だったんだよ」と言ってあげるためでもあり、
犯人をでっちあげるのに丁度いい人物(田向浩樹を恨む人物)を探すためにも田向浩樹の周辺を探っていたのです。

もし武志が犯人になってもらう人間を選ぶとしたら、それは恐らく田向の不倫相手だった稲村恵美(市川由衣)ではないかと思われます。

 

武志はなぜ宮村淳子を殺した?

愚行録
©2017『愚行録』製作委員会

宮村淳子(臼田あさ美)が殺されたのは、武志(妻夫木聡)の前で犯人は光子ではないか」と言い当ててしまったからです。

それに加えて、宮村が『田中光子さんみたいはなりたくない』など光子を蔑む発言も連発していたのも、余計に武志の殺意を煽ったと思われます。

なお、映画では武志は宮村を店内で殺して犯人を尾形(中村倫也)に偽装しようとしていましたが、
小説では、宮村を帰宅中の夜道で殺して通り魔の犯行に見せかけており、特定の誰かに罪をなすり付けることはしていません。

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