役所広司主演の映画「CURE キュア」のラスト、高部がどうなったのかについて解説考察しています!
鑑賞済みの方向けの記事です。まだ見ていない方はネタバレにご注意ください。
本編時間:111分
制作国:日本
監督・脚本・原案:黒沢清
出演:役所広司(高部)、萩原聖人(間宮)、うじきつよし(佐久間)、中川安奈(高部文江(妻)、洞口依子(精神科医)、螢雪次郎、でんでん(巡査部長)、大杉漣、戸田昌宏 ほか
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※この記事の情報は2025年8月時点のものです。最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。
ラスト考察:高部に何が起きた?
CURE (1997) 松竹富士
高部は廃屋で間宮を殺した後、いつものレストランで食事をします。
前回レストランに来た時はほとんど残していたのに、ラストではきれいに平らげています。
高部の食欲についても黒澤監督と役所さんがインタビューで語っていましたが、高部は一切のストレスから解放され食欲が出て元気になっていく様子、そしてストレスのない人間(空っぽの人間)の恐ろしさがラストのレストランシーンで表現されていたそうです。
高部は廃屋で「伝道師」となり、ストレスの根を断ち間宮が言っていた「空っぽ」状態になったことで精神的に安定したのです。
高部の抱えていたストレス原因は「病気の妻」です。
ラストのレストランシーンになる少し前、X字に切られ磔にされた文江(高部の妻)の死体が映ります。
これは文江の死を高部が直感で察知したことと、高部が能力を使って文江を殺した(ストレスの原因を除去した)ことを暗示するものです。
磔の文江は高部のイメージであり、実際に磔にされていたかどうかは不明ですが、その死に姿は廃屋にあった猿のミイラと似ているので、これも高部が伝道師になったことを暗示しています。
文江を殺したと書きましたが、恐らく高部は自分の手で殺したわけではなく、文江を病院に送り届けた時に文江に催眠暗示をかけ自殺させたと想像しています。
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