映画「マスカレード・ホテル」ネタバレと感想☆ | 映画鑑賞中。

映画「マスカレード・ホテル」ネタバレと感想☆

ミステリー

東野圭吾の同タイトル推理小説を映画化した作品。
監督はドラマ、映画「HERO」シリーズや映画「本能寺ホテル」の鈴木雅之。

連続殺人事件の犯人を追うためホテルで潜入捜査することになった新田浩介刑事が、ホテルのフロント係の山岸尚美と豪華キャストの宿泊客たちとのやり取りの中でヒントを得ながら犯人を探っていく。

制作年:2019年 本編時間:133分
制作国:日本
監督:鈴木雅之
脚本:岡田道尚
原作:推理小説/東野圭吾「マスカレード・ホテル

キャスト&キャラクター紹介

新田浩介木村拓哉


(引用:https://cinema-press.com

捜査一課の警部補。
連続殺人事件の犯人逮捕のため、ホテルコルシア東京に潜入捜査官として忍び込む。
帰国子女で英語が出来るため、フロント係に任命された。
鋭い推理力があるが他人との連携が苦手で思いつくままに行動するため、上司から問題児扱いされている。

 

山岸尚美長澤まさみ


(引用:https://twitter.com

ホテルコルテシア東京のフロントクラーク。 フロント業務全般がメインだが、時には宿泊客からのクレームにも迅速丁寧に対応する。
新田の教育係を任された。

 

能勢刑事小日向文世


(引用:http://chachaswitch.com

新田の元相棒の警察官。
捜査一課ではなく所轄の人間だが、推理能力に長けた鋭い一面を持つため、周囲から一目置かれている。
一時は本庁勤務にという話もあったようだが、実現はしておらず、詳しい理由は明かされていない。

・その他のキャスト

稲垣(捜査一課係長)…渡部篤郎
本宮(捜査一課警部補)刑事…梶原善
赤根巡査(潜入捜査官、ベル係)…泉澤祐希
久我(フロント係)…東根作寿英
藤木(総支配人)…石橋凌
川本(フロント係)…石川恋
尾崎(捜査一課管理官)…篠井英介
綾部貴彦(宿泊客)…濱田岳
高山佳子(宿泊客)…前田敦子
高山(佳子の夫)…植木祥平
大野浩一(宿泊客)…笹野高史
古橋(宿泊客)…高嶋政宏
古橋の女 片桐瑶子(盲目の老婆)…松たか子
栗原健治(宿泊客・クレーマー)…生瀬勝久
安野絵里子(宿泊客)…菜々緒
館林(安野のストーカー)…宇梶剛士
森川寛子(宿泊客、政治評論家の愛人)…橋本マナミ
政治評論家(宿泊客)…田口浩正
女装の男…勝地涼
田倉(山岸の上司)…鶴見辰吾
町田(ベル係)…松川尚瑠輝
杉下(ベル係)…五刀剛
岡部(1人目の被害者)…平山祐介
松岡…水間ロン
高山佳子の父…佐藤旭
谷口(帽子の宿泊客)…明石家さんま(友情出演)

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あらすじ|起

舞台は10月の東京。3件の殺人事件が発生し、警察は連続殺人と見て犯人の特定・逮捕を急いでいた。
3件の殺人はそれぞれ手口はバラバラで被害者同士にも共通点は見られなかったが、いずれも被害者のそばに地図の座標のような数字の暗号が印刷されたメモが残されていた。
暗号を解読すると数字は次の犯行場所を示していることが判明し、3件目の現場に残されていたメモから、次の事件が起きるのはホテルコルテシア東京だと警察は断定した。
警察は次の犯行が起きるのを防ぐため、捜査一課の人間がホテルコルテシア東京に潜入捜査をすることにした。

フロント係を任された新田浩介警部補(木村拓哉)は、ホテルでの教育担当になったフロントクラークの山岸尚美(長澤まさみ)に、当初は見た目のだらしなさからフロントに立つことすら許されなかった。
新田は髪型を変え、表情もいつもの仏頂面から多少は笑顔を意識するように変えてやっとフロントに立つことができた。
接客態度も常連客に怒鳴られるほど悪かったが、新田はあくまでも『刑事』なので全く気にしておらず、むしろしきりに接客のイロハを伝授しようとする山岸を口うるさい女としか思っていなかった。
新田の仕事はこのホテルにいる人物全員の監視し、怪しい人物をマークすることだからだ。

一方で、山岸はホテル側の人間なので、新田の振る舞いに絶望していた。
山岸の仕事はお客様に安心して気持ちよく宿泊していただくことで、時には新田が理解に苦しむような宿泊客からのクレームにも誠心誠意対応し、『お客様は神様』にも似た接客の信念を持っていた。

全く違う価値観を持つ2人のため、初っ端から対立しながら潜入捜査が始まった。

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あらすじ|承

潜入捜査2日目の午前中。
フロントに、ホテル内で要注意人物とされている古橋(高嶋政宏)とその彼女がチェックアウトのために現れた。
新田が事情を聞くと、先日、古橋が泊まった部屋のバスローブが一着なくなって、今日もバスローブがなくなっているという。
このホテルで使われているバスローブ持ち帰って良いものではなく、一着2万円する高級な備品だ。
ホテル側は古橋が盗んだものと決め込んで、山岸が先導して古橋に荷物チェックを行おうとしていた。
新田は他の従業員からも話を聞いて、山岸と古橋の間に割り込んで荷物チェックをやめさせた。
古橋が帰った後、新田を問い詰める山岸に、新田は事情を説明した。
古橋の部屋に用意されていたバスローブは2着で、その内1つは未使用のまま部屋に残されていて、もう1着が部屋から無くなっていた。
新田は『もし自分だったら1着を実際に着てみて盗むなら未使用の方にするから、未使用が残っていたということに違和感がある。 古橋はバスローブを盗んだのではなく、自分たちが盗人だとホテルに疑われるように仕向けて荷物チェックをさせて、後でホテルに金銭を要求することが狙いだったのでは』と推理して、無理やり荷物チェックをやめさせたのだった。

古橋が居た部屋をくまなく探してみると、ベッドの下にもう1着の使われたバスローブが隠されていた。
初めて刑事らしさを見せた新田に、山岸は初めて感心した。

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連続殺人の1人目の被害者は、会社員の男が10月4日に殺され、2人目は10月10日に主婦が、3人目は10月14日に高校教師の男が殺されていた。
新田は、手嶋正樹という都内に住む会社員の男が犯人ではないかとにらんでいた。
1人目の被害者・岡部と手嶋は、勤めている会社の金を横領していた疑いがあったからだ。
だが手嶋には、犯行推定時刻は元恋人の本田千鶴からの電話をしていて自宅にいたというアリバイがあった。
電話は本田が岡部の自宅の固定電話にかけたらしく、本田の携帯の発信履歴も確認できていて、さらに、その時間に本田千鶴が手嶋正樹に電話していたことは、本田の友人の井上浩代の証言からも裏付けが取れていた。

しかし、手嶋が岡部を横領関連の揉め事で殺したんだとしたら、2件目と3件目の殺人の動機の説明がつかないため、新田以外の刑事たちは手嶋は犯人ではないと思い始めていた。
だが新田は、刑事の勘がそう言うのか、手嶋が少なくとも事件の手がかりを持っていると信じて疑わず、手嶋を署に引っ張る方法を考えていた。

2日目の午後。
ホテルに予約客の片桐瑶子(松たか子)という盲目の老婆が現れた。
その時フロントには新田しかいなかったため新田が受付をしようとすると、片桐は手が空いて戻ってきた山岸を指名して受付を頼んだ。
新田は片桐がフロントに来た段階で、本当は彼女は目が見えていることに気が付き、要注意人物だと山岸に注意したが、山岸は否定した。
片桐が部屋に入った後も、彼女は何度も山岸を指名して呼び出しては「幽霊がいて騒がしいから部屋を変えてくれ」と言ったり、何かと小さな頼み事をした。
山岸はそのたびに誠心誠意対応していたが、対応していて1度だけ片桐と目が合った気がしたし、彼女はどことなく不気味な雰囲気を醸し出していた。
その後、片桐を怪しむ新田と、片桐を信じようとする山岸は口論になったが、決着はつかずに終わった。

この日、ホテルに新田の元相棒で所轄の能勢(小日向文世)が宿泊客として現れた。
新田は能勢を部屋まで案内した際、1人目の被害者に関する新たな情報を耳にした。
1人目の被害者・岡部は独身だったが、行きつけの居酒屋に同じ女とよく来ていたという。
しかし岡部が殺された後、警察は事件の手がかりを得ようとその女を探したが見つからず、彼女の方から名乗り出てもこなかったそうだ。

潜入捜査3日目の朝。
片桐はチェックアウトした後、本当は目が見えていると山岸に明かした。
片桐の夫が後日、友人との旅行でこのホテルを利用するらしく、夫は視覚障がい者で霊感も強いため、心配になった片桐は視覚障がい者に成りすまして下見に来たのだそうだ。
片桐は、数々のわがままを聞いてくれた山岸を称賛し「ここなら安心して夫を任せられる。とても良いホテルね」と言って満足そうに帰っていった。
昨日の喧嘩も、宿泊客を最後まで信じようとした山岸の勝利となった。

昼休憩中。片桐の件で山岸を認めた新田は殺人事件の概要を彼女に明かし、このホテルで犯行するなら絶対に客室だと推理した上で、客室を自由に行き来できる従業員も容疑者になり得るので、怪しい人物がいれば教えて欲しいと頼んだ。
山岸は、仲間である従業員を疑われて気分を害して立ち去った。

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あらすじ|転

その日の午後。
能勢は新田に、被害者・岡部の情報を漏らしてホテルから立ち去った。
岡部はプレイボーイだったらしく、結婚をせかされそうな女には手を出さず、付き合っていたのは遊び人か人妻だけだったそうだ。
警察が探した岡部の女は人妻だったため、姿を現せなかったのではないかということだ。

宿泊客に、ストーカー被害にあっているらしい安野絵里子(菜々緒)が来た。
山岸は新田に「ストーカーの中には友人や恋人を装って情報を聞き出そうとする人がいるけど、お客様の情報、特に部屋番号は絶対に教えてはいけません」と新田に説明した。
山岸はおよそ1年前に、男性宿泊客の恋人を装ったストーカーらしき女性に受付でかなりしつこく部屋番号を聞かれたが、「そういう方は泊まっていない」と言い張り、女が宿泊を頼んでもお断りして、どんなに怒っても頭を下げ続けてようやく帰ってもらったことがあると新田に話した。

新田にやたらと絡むクレーマー・栗原(生瀬勝久)という宿泊客が現れた。
栗原は荷物持ちや「窓から見える景色がHPに上がっているものと違う」など理不尽な言いがかりをつけてその対応を全て新田にさせた上、部屋に入ると「パソコンのデータが消えた」といちゃもんつけ、消えたデータを今夜中に入力し直すように命じた。
栗原は出かける際も、携帯とホテルの電話を使って新田を監視するなど、かなり悪質な仕打ちを行った。
新田はデータ入力が大の苦手だったため苦戦したが、山岸などに助けてもらいながら作業を続けた。

周囲は栗原を典型的なクレーマーだと思っていたが、新田は栗原の顔を過去にどこかで見たような記憶があった。
部下の赤根(泉澤祐希)に身元を調べさせてみたが、過去に目立つ経歴や犯罪歴もなく、何も思い出せなかった。

入力の作業中、山岸はホテルマンになった理由を新田に明かした。
山岸は大学受験の時にこのホテルを利用した際、部屋に母親が作ったお守りを忘れて出てしまったそうだ。
だが大学に到着すると、お守りはすでに大学に届けられていた。
ホテルの誰かが忘れ物に気付き、大学に届けてくれたのだ。
山岸は感動し、試験の後ホテルにお礼を言いに行った。
するとホテルマンは「我々はお客様に対してホテルのサービスを提供したまでです」と答えたそうだ。
山岸が特別だと思っていたことは、ホテルにとっては当たり前だったということを知り、山岸は驚いた。
これが、彼女がホテルマンになった理由だった。

夜。安野がストーカーだと言っていた男・館林(宇梶剛士)が現れた。
山岸は帰っていただくつもりでいたが、舘林はすでに予約が済ませてある客で、安野のことを尋ねてもこなかった。
予約客を帰らせるわけにもいかず、ホテルは舘林を受け入れた。
山岸は舘林を泊まらせてしまったことを安野に詫びに行き、聞かれるがまま安野に舘林の部屋を伝えた。
その後、監視カメラで館内の様子を見ていると、舘林は安野を探すどころか自分の部屋に全く別の若い女性を連れ込み、安野は部屋から出て移動を始めた。
2人の行動を見て真実がわかった山岸と新田は急いで走りだした。
本当は舘林の部屋を知りたがっていたのは安野の方だったのだ。
山岸と新田が舘林の部屋に着くと、安野はもう舘林の部屋に入り込み、若い女を追い出していた。
安野を止めようとすると、安野は2人に「私たちは夫婦なの。これを渡しに来ただけだから」と言い、離婚届を見せた。
舘林は全てを諦めたような表情を見せていた。
安野絵里子という名前が偽名だったことは調べてわかっていたが、まさか2人が夫婦だったとは思いもよらず、新田と山岸はそっとドアを閉めて退散した。
数時間後。安野は東京に出るたびに浮気していた館林の浮気現場を押さえるため、あぁするしかなかったと説明し、ホテルを騙したことを謝罪して、「早く家を出る準備をしたいから」と帰っていった。
山岸は安野にまんまと騙された自分を責めたが、新田は「全くミスしない方がおかしい」とフォローした。

潜入捜査4日目の朝。
警察からの報告で、栗原と新田の繋がりが明らかになった。
栗原は新田の高校時代の教育実習生で、新田のクラスの授業で恥をかかされたことがきっかけで挫折してしまい、結局教師になれなかった男だった。
栗原は英語教師を目指していたのだが、帰国子女の新田の英語の発音と比べられてを他の生徒にバカにされ、それから劣等感にさいなまれて教育実習を途中で放棄したのだ。
つまり新田は栗原に逆恨みされていて、栗原はたまたま新田を見付けて怒りにかられ、わざとしつこく絡んでいたのだった。
栗原は入力させた文章をフロントでチェックして「ミスがある!手抜きしやがって!」と怒鳴り、新田に土下座を要求した。
新田は殴りたい気持ちを必死で押さえながら「土下座しても解決しないと思います。私たちはお客様のお役に立ちたいと思いますので、まずはデータの復元を。」と伝えると、栗原は「なんで俺を殴らないんだよ!」と泣き崩れた。
新田が高校時代のことを謝罪すると、栗原は「あれから何をやっても上手くいかず、塾の仕事もクビになって実家に戻らなきゃいけなくなった。
最後の贅沢をしようとこのホテルに来たら、君は一流のホテルマンになってた。
もう最悪の気分で、それからはもう自分を止められなかった。
俺を殴らせて君をクビにしてやろうと思ったんだ。
でも結局、俺は何をやっても君にはかなわない。悪かった。」と謝罪した。

栗原が帰った後、山岸は栗原の仕打ちに耐え抜いた新田を褒めた。

新田は栗原との件で手嶋の電話のアリバイが崩せるかもしれないと思いつき、元相棒刑事の能勢に頼んで、手嶋と井上浩代(本田千鶴の友人)の関係を洗ってもらうことにした。
そもそも、警察は手嶋の元恋人・本田千鶴の発信履歴を確認した際、番号までは確認せず、登録名だけで確認していた。
例えば登録名が『手嶋家電』でも、番号だけが別のものに変わっていたら違っていても気が付きにくい。
それに、別れてから2年も経つ元恋人が、わざわざ友人と一緒にいるタイミングで手嶋に電話をかけたということは、友人の井上浩代は本田が手嶋に未練があることを知っていて、本田を焚きつけて電話をかけさせた可能性が高い。
そうなると、手嶋は井上浩代と共謀してアリバイ作りのために本田千鶴を利用した可能性が出てくる。
友人なら、隙を見て本田の携帯をいじって番号だけを違うものに変えることも出来るはずだ。

数時間後。事件担当の警察官が集められ、手嶋のアリバイが崩れて署に連行したと報告があった。
本田千鶴の携帯に登録されていた手嶋の固定電話の番号は、犯行現場近くの場所の電話番号に変えられていた。
そして、このアリバイ工作に加担していたのが井上浩代だった。
井上は、手嶋と岡部が務めていた会社に派遣社員として在籍していたことがあり、そこで岡部と不倫関係になり痴情のもつれに発展、手嶋はそれを利用したと推測される。
そして全員が集められた理由は、手嶋から押収したパソコンだった。
PCから最近消去されたメールが見つかったので復元してみたところ、犯行を示唆する内容のものが何通か発見された。
一連の事件は1人の人物の犯行ではなく、殺したい人間がいる人物が闇サイト経由で集まってできたグループが同一人物の連続殺人に見せかけて、それぞれ殺したい人物を順番に殺していっていたことがわかった。
1人目の被害者・岡田を殺したであろう手嶋はX1と表されていて、2人目の被害者の主婦を殺したのはX2で、被害者の夫が容疑者としてあがっていた。
さらに、主犯格はこれから事件を起こす人物X4だということも判明した。
新田はこのことをホテル側に知らせるべきだと意見したが、上司の稲森(渡部篤郎)は「ホテル側が知れば、公表して犯行を断念させようとするだろう。そうなれば犯人逮捕が遅れる」と却下した。
新田がホテルに戻る前、能勢は新田に「連続殺人に見せかけたいなら、なぜ殺害方法を統一しなかったのか」と疑問を投げかけた。

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あらすじ|結

ホテルに戻った新田は、翌日に結婚式を行う予定の宿泊客・高山佳子(前田敦子)宛てに送られてきた贈答用ワインに違和感を覚えて鑑識に回した。
結果、ワインのコルクに注射針を貫通させた跡があることがわかった。
犯人がワインに何を入れたのかはまだ調査中だ。
高山に話を聞くと、彼女は数週間前から郵送物を盗まれるなどのストーカー被害にあっていたことを明かした。
現在は小さな被害だけで自宅最寄りの警察署にもすでに相談しているが、彼女自身は犯人に心当たりがないそうだ。
新田は高山のストーカーがX4の可能性が高いとにらみ、明日の挙式は警察の警備が付くことになった。
新田も式の警護につきたがったが、稲垣にフロントにいることを命じられた。

その後、山岸との会話から犯人の真の目的を推理した新田は、能勢を呼び出して自身の推測を打ち明けた。
その推理とは、主犯のX4が仲間に殺し方を揃わせなかったのは、X4には殺したい人物が2人いた。
しかし単純に2人を殺してしまえば2つの事件の関連を調べられて犯人はすぐに特定されてしまうので、もう一方の殺人を3件の連続殺人に紛れ込ませて、X4が犯した2件の殺人を関連づけさせないように犯人は仕向けているのではないかというだ。
それはつまり、X4は既にもう1人誰かを殺していることになる。
新田は能勢に、すでに起きているもう1つの殺人の調査を頼んだ。

新田と能勢の会話は途中から山岸に聞かれていた。
新田が仕方なく犯人が4人いたことを明かすと、山岸は支配人にこのことを報告しようとした。
犯人に犯行自体を断念させるようなことになっては困るため、新田は自身が警察官になろうと思った理由を明かして「明日の結婚式が終わるまででいいから」と口止めを頼んだが、山岸は「こればっかりは聞かなかったことに出来ません」と答えて立ち去った。
刑事は危険な仕事だが、市民を守るためには誰かがやらなくてはならないと新田は考えていて、それが彼が刑事になった理由だった。

数十分後。山岸はフロントに戻ってきて、新田に事件の公表を明日まで待つことに決めたこと、もしも明日お客様が危険な被害にあうようなことがあれば、彼女自身はホテルマンを辞めると伝えた。
新田も、明日被害者が出た場合は刑事を辞めると山岸に約束した。

潜入捜査5日目。
高山夫妻の挙式は予定通り行われ、周囲に不審者も特に見当たらなかった。
山岸はフロント裏にある警備室の監視カメラ越しに、ハラハラしながら挙式を見守った。
新田は「そんなに気になるなら会場に行けばいい」と言ったが、山岸は「これから大切なお客様が来るから」と言い、フロントに残った。
その時、新田に能勢から着信があった。
X4の仕業と思われる案件が1件見つかったという。
松岡高志という24歳役者志望の男性が一か月前に自宅で亡くなっているのが発見されていた。
死因不明で殺人かどうかも不確かな状況だが、遺体の足元に注射針の跡があったという。
松岡は昨年11月に有名劇団のオーディションを受けるために名古屋から上京していて、その際ホテルコルテシア東京に一泊していた。
この2件には注射針が使われていることと、ホテルコルテシア東京という共通点が共通点がある。

この件に容疑者らしき人物は見つかっていないが、松岡は上京したばかりで東京に知り合いはいないため、もし殺人だとすれば、犯人は松岡の地元の名古屋で探すしかなかった。
能勢がもう名古屋にいるというので、新田は能勢の行動の早さに感服しながら引き続き調査を頼んだ。

同じ頃、山岸はフロントにいた不審な若い男を見ていた。
男は紙袋を持ってトイレに入った後、女装してトイレから出てきたのだ。
男が披露宴会場の方へ歩いていったので、山岸はすぐ新田に伝えた。
女装の男をマークしていると、男は披露宴会場に入る前の高山夫妻に近づき、紙袋から何かを取り出そうとした。
一番近くにいた刑事の本宮(梶原善)が大きな声で「警察だ!」と言うと、男は驚いて逃げ出そうとした。
男は大勢の警察に追われ、新田が待ち構えるフロントで確保された。
男は数字の暗号が印刷された紙を持っていたので、その場で逮捕された。

その直後、山岸が待っていたお客様、片桐瑶子がホテルに現れた。
山岸は笑顔で片桐を迎え、部屋に案内する。
その時、新田は能勢から送られてきた松岡が所属していた劇団のポスターを見ていた。
新田はそのポスターの中に片桐瑶子らしき人物が写っているのを発見し、大急ぎで身元を洗うよう頼んだ。
そして電話を切った直後に、片桐がホテルを訪れて山岸が部屋に案内したことを知り、山岸の元に走った。

盲目の老婆に成りすましていたこの女の本名は長倉麻貴。
殺された松岡と同じ劇団に所属していた中年女だそうだ。
実は長倉は、1年前に山岸がストーカーだと判断してホテルから追い返した女だった。
長倉は部屋で山岸と2人きりになると、山岸の手足を結束バンドで拘束し、グレーヘアのカツラとサングラスを脱ぎ捨てた。
長倉は態度を豹変させ、1年前 山岸にホテルから追い返された時のことを語った。
当時、長倉と松岡は本当に恋人同士で、彼女は松岡の子どもを妊娠したが、そのことを告げると松岡は逃げるように上京を決めて長倉の前から消えた。
せめて子どものことだけでも決着をつけようと、長倉は松岡が宿泊していたホテルコルテシア東京を訪れたが、山岸に追い返されてしまった。
長倉はその夜を雨の中のホテルの前で過ごし、寒さに震えながら夜が明けるのを待った。
翌朝、ようやく出てきた松岡に彼女は声をかけようとしたが、その時お腹に激痛が走り、子どもは死んでしまった。
松岡は長倉の存在に気付くこともなく、東京の街に消えていった。
それからこの1年、長倉は松岡と山岸に復讐するためだけに生きてきたこと、高山佳子のストーカーをでっち上げて、警察の目をそちらに仕向けたことなどを語りながら、注射器に謎の薬品を入れて山岸に近づいた。
山岸の首筋に注射器の針が刺さる直前、長倉は新田に取り押さえられて殺人の現行犯で逮捕された。
拘束された後、長倉は「もう少しだったのに…」とブツブツつぶやいていた。

こうして事件は解決した。
その後の捜査で、X2は被害者の夫で確定し、教師だった被害者の生徒だったX3は自ら出頭してきた。
女装の男が持っていた暗号は、1件目の品川の殺人現場を示していた。
これは、この4件で事件が終わったことを示していた。
長倉が持っていた薬は、以前彼女が務めていた動物病院から盗んだ筋弛緩薬だった。
筋弛緩薬は体内に使用した痕跡が残らないそうだ。

山岸は総支配人の藤木(石橋凌)に、殺人事件の情報を黙っていたことを明かして謝罪した。
藤木は「公表したところで犯人が犯行を断念したことを確認することはできないし、公表しようがしまいが警護は必要だし、公表すれば客足は遠のく。 だから私は警察を信じてすべてを任せることにした」と答えた。
つまり、総支配人も犯人の情報を知っていたが、公表しないと判断したのだ。
新田は山岸と総支配人にお礼を言って個人的にホテルを利用することを約束した後、ホテルの前で一礼して帰っていった。

後日。事件が終わったお祝いをかねて新田、山岸、能勢、総支配人でお昼を食べることになった。
総支配人は「私がいると、2人の気詰まりになるから」という理由で欠席し、その後、能勢は「娘が急に彼氏を家に連れてくるって言いだしたから」と嘘を言い帰っていった。
2人きりになった新田と山岸は、お互いに照れながらワインで乾杯した。

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感想!

原作未読です。ホテルマンの長澤まさみと宿泊客の物語から、刑事の木村拓哉がヒントを得て事件を解決していく、ザ・ミステリーなお話でした。
ちなみにマスカレードは仮面舞踏会という意味です。
それなりに楽しく見れましたが、犯人は割とすぐにわかってしまいちょっと残念でした・・・

ホテルの内装と、ホテルマンが身に着けていたスーツにマスタード色のスカーフとネクタイが素敵でした。
小日向さんの安定の笑顔に癒されつつ、色んなゲスト俳優さんが次々に登場したので途中で飽きたりすることもなく見れました。
さんまさんは見付けるの難しすぎて、結局ネットで検索してしまいましたが、さんまさんが出てた時は『明石家さんま(友情出演)』と画面にも出ていたまさにその時でした(笑)
映画の雰囲気を崩さないためなのか、遠目に映っていただけでしたね(笑)

もう少し工夫が欲しかった点を挙げると、最初に挙がっている数人の容疑者は全く登場せず名前だけだったので個人的には覚えにくくて、しばらく時間が空いてから名前が出てきたら誰だっけ?状態になってしまい、内容の整理が少し大変でした(+o+)

接客業の大変さと、お客様との心が通じ合う瞬間の感動も描かれていましたが、良いホテルってあんなに何でも言うこと聞いてくれるものなんでしょうか?
パソコンの消えたデータの再入力してくれたりとか、ベルボーイが居るのにわざわざフロント係が荷物持って部屋に案内するとか…
あと、駆け出しの役者がこのホテルに泊まっていましたが、駆け出しの役者って少なくともお金持ちのイメージが無いので高級ホテルに泊まるというのも変な感じがしました。

色々文句も書いてしまいましたが、細かいことを気にしなければ面白かったです。
ホテルや接客業の裏側が知りたい方にもおすすめです☆

 

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