『となりのトトロ』ネタバレ解説考察|母親に会わなかった理由、死亡説、お稲荷様、どんぐりを持つ理由など | 映画の解説考察ブログ - Part 2

『となりのトトロ』ネタバレ解説考察|母親に会わなかった理由、死亡説、お稲荷様、どんぐりを持つ理由など

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メタファー:メイが見たお稲荷様の祠

となりのトトロ

©1988 Sutudio Ghibli

サツキとメイがバスを待っていた時、メイはバス停のすぐ近くでお稲荷さんの祠を見つけました。
祠は誰かが管理、手入れしている様子は全くなく、柱が倒れていたり鳥居も傾いていて、お社の中の狐たちは怒っているようにも見えました。
メイは不気味に感じてすぐに離れます。

この祠は元々は町の住人達が神様や自然に対する感謝の気持ちを込めて作ったもののはずですが、今は忘れ去られて可哀そうな状態になっています。

このシーンには、日本の神様や自然に対する感謝の気持ちを忘れている人間が多いことを暗示し、「お稲荷様がなぜ不気味に見える(怒っているように見える)のか考えてほしい」、「自然にもっと感謝して大切にして欲しい」というメッセージが込められていたように感じました。

 

トトロはネコバスでどこに行こうとしていた?

となりのトトロ

©1988 Studio Ghibli

サツキが初めてトトロに会った時、トトロはネコバスに乗ってどこへ行こうとしていたのでしょうか。

完全に個人の想像ですが、トトロはドングリを持っていたので、他の森に行ってそこの「森の主」と木の実の交換をしに行く所だったのではないかなと思っています。
トトロ達の主な活動は森の保護と繁栄なので、お互いに違う森で育った木の実を植えることで将来的により丈夫な植物が生まれ、森林の繁栄に繋がるからです。

 

池で見つかったサンダルはメイのもの?

となりのトトロ

©1988 Studio Ghibli

画像を見ていただければわかりますが、池で見つかったサンダルはメイのものではありませんでした。
色やかかとのデザインはよく似ていますが、つま先部分は全然違います。
このサンダルの持ち主が無事でありますように。




メイはなぜトウモロコシを届けたかった?

メイは畑の収穫の手伝いをしたとき、おばあちゃんの「この野菜を食べればきっと元気になる」という発言を聞き、おばあちゃんの畑の野菜が奇跡の万能薬のようなものに思えてしまいました。

なので、病院からお母さんが体調を崩した知らせを受け、動揺したサツキが泣くのを見た時、メイは「メイが心を込めて収穫したこのトウモロコシ(万能薬)をお母さんに食べさせたら、すぐに元気になるに違いない」と思い、一刻も早くトウモロコシをお母さんに届けることがメイにとって重要なミッションになったのです。

 

トトロやネコバスの正体は?

となりのトトロ

©1988 Sutudio Ghibli

お父さんはトトロのことを『森の主』と呼びました。

しめ縄の張ってある御神木の楠の木に住んでいて、植物を素早く成長させる能力があることなどから、ととろはあの巨大な楠の木(ご神木)の化身のような聖霊のような存在だったと思われます。
小さなトトロ2体は、塚森でご神木の力を授かったまだ小さな木の聖霊だったのではないでしょうか。
白い子はトトロやちびトトロとは見た目が違い過ぎるので、もしかしたら楠の木ではなく別の種類の木なのかもな~何となくサカキ(榊)っぽい?などと想像しながら見てました。

トトロの移動手段として重宝されていたネコバスは風の聖霊のような存在でした。
ちっちゃいネコの聖霊ももしいるなら見たいです。
ネコバスが付けていた目が光るネズミは、ウィンカーとかブレーキランプみたいな役割があったのか、それともただのアクセサリーだったのか、もしくは食料だったのか地味に気になりました。

 

都市伝説考察:お地蔵さんに「メイ」と彫られてる?

となりのトトロ

©1988 Sutudio Ghibli

トトロに関する有名な都市伝説の1つに「メイの背後にあるお地蔵さんに『メイ』と彫られている」というものがあります。
これは『サツキとメイは死んでいる』という解釈を裏付けるための情報のひとつです。

上にアップしている画像が該当のシーンなんですが、ぶっちゃけ指摘されてもわかりにくいレベルなので、個人的には『サツキとメイは死んでる』説を広めたい、もしくは信じたいファンが見つけてネットにあげた情報が広まったんだろうと思ってます(笑)

となりのトトロ

©1988 Sutudio Ghibli

↑こちらの画像は該当の部分を拡大して、メイと彫られていると言われている場所に〇印を付けました。
『メイ』と彫られているように見えるかどうかは個人の解釈にお任せします。

 

ラスト考察:サツキとメイが両親に会わなかったのはなぜ?

となりのトトロ

©1988 Sutudio Ghibli

となりのトトロはすでに多くの方が考察されているので、私の意見も他の方と似たり寄ったりになってしまうかもしれないことをご容赦ください。

ラストでネコバスがサツキとメイを七国山病院に連れて行ってくれた時、2人はトウモロコシを病室の窓際に置いただけで直接会うことはしませんでした。
さらにお母さんは「あそこの松の木の枝でサツキとメイが笑ったような気がする」と発言します。

お母さんにサツキとメイが見えなかったことから『サツキとメイは本当は死んでいるのではないか』などホラー解釈が毎回話題になりますね。

筆者個人としてはサツキとメイは生きていると思っています。
ただ、トトロ達と交流している時のサツキとメイは、トトロ達と同様に魂だけの存在になっていたと思われます。
サツキとメイがトトロ達と交流するときはいつも『夢だけど夢じゃない現象(=白昼夢?)』の中に居たからです。

サツキとメイがお母さんに会わなかったのは、何となくトトロ達と会える時は自分たちも聖霊と同化(?)していることに気付き、お母さんたちには自分たちが見えないとわかっていたからです。

サツキがネコバスに乗ってメイを助け、病院にトウモロコシを届けるのは『夢だけど夢じゃない現象』なので、まだ現実にはメイに会えていない状態です。
恐らくサツキは松の木から病院を見ていた夢の後に塚森で目覚め、記憶を頼りにお地蔵さんの所まで行ってメイを助け、おばあちゃんたちに無事を知らせると思われます。

サツキとメイは現実で病院に行く余裕はありませんでしたが、なぜかメイのトウモロコシだけは夢の通り病院に居た両親の手に渡っていて、それが『2人がトトロとネコバスに助けられた証拠(夢だけど夢じゃなかった)』になるのではないでしょうか。

以上です!読んで頂きありがとうございました。
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参考サイト様

Wikipedia:さるかに合戦

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