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敵鏡(Foe Glass)に写ったのは誰?
敵鏡は、鏡に映る自分の背後に映る『敵』が近づいているかどうかで身の危険度を測る魔法道具でムーディの持ち物です。
小説では、偽ムーディの背後に映るのはクラウチ・シニアだったようですが、映画版の鏡に映る人物はシニアに似ていない気もするし、女の人も誰なのかわかりませんが、ジュニアの母の若い頃だったり昔の恋人だったりするのでしょうか。
ここでシニアの顔をはっきり出してしまうと先が読めすぎてしまうので、あえて誰かわからないぼんやり感を演出していたのかもしれません。
2つ目の課題の人質
黒い湖での課題は『盗まれた選手達の宝をマーピープルから取り戻すこと』でした。
その宝はロン、ハーマイオニー、ハリーの想い人チョウ・チャン、フラーの妹ガブリエルで、ハリーにとって特に大事な人物が4人中3人を占めていたのが印象的でした。
ハリーにとってかなり不利な人選だったようにも思えますが、よく考えて整理するとこうなります。
ハーマイオニー → ビクトール・クラムの宝(恋愛対象)
チョウ・チャン → セドリックの宝(恋愛対象)
ガブリエル → フラー・デラクールの宝(妹)
宝とする人物を選ぶ際には何らかの魔法道具を使った可能性が高いので、選んだ時点で選手それぞれが一番気にかけていた人物が選ばれたのかもしれません。
バーティ・クラウチ・シニアはなぜ殺されたのか
クラウチ・ジュニアの父バーティ・クラウチが殺されてしまったのは、クラウチがムーディの正体がクラウチ・ジュニアだと見抜いたからです。
2つ目の課題が終わった後、ハリーに声を掛けたクラウチに対して、偽ムーディが「魔法省に引き抜く気か」などと言って絡みます。
この時、偽ムーディはポリジュース薬の効果が弱まってきていたせいか、ジュニアの癖である『蛇のように舌をチロチロさせる仕草』をクラウチの前でしてしまいました。
クラウチが偽ムーディに無言で近づいたのは、ジュニアとわかったことを目で伝えていたのです。
ジュニアは計画を邪魔されてはまずいと思い、口封じもかねて殺してしまったのです。
ちなみに原作小説ではジュニアはシニアにより自宅に監禁されていて、ジュニアが脱走したことをダンブルドアに知らせようとして殺されます。
ジュニアの舌チロの癖は小説にはない映画版オリジナルの設定です。
憂いの篩(ふるい)とハリーが見た尋問は?
(引用:https://whospikedmydrink.tumblr.com)
ハリーは校長室で洗面台みたいなものに吸い込まれ、ダームストラングの校長カルカロフが尋問を受けている現場を追体験します。
憂いの篩はダンブルドアの過去の記憶を貯めておくための貯蔵庫のようなものなので、ハリーが見たのは過去に実際に起きた出来事です。
デス・イーターとして捕まりアズカバンに収監されていたカルカロフの情状酌量会議でした。
カルカロフは『魔法省が把握していないヴォルデモートの部下を教えるか、ヴォルデモートについての重要な情報を白状すれば、罪が軽くなる』状況でした。
このときカルカロフは尋問官バーティ・クラウチの息子であるクラウチ・ジュニアがデス・イーターだと白状しました。
ジュニアはその場で逮捕されてアズカバン送りにされ、クラウチ氏は衝撃の事実に言葉を失います。
その後、ジュニアはどうやってかアズカバンから脱獄してムーディに変身するという流れです。
ポリジュース薬のおさらい
ポリジュース薬の効果についておさらいします。
この薬を飲めば、肉体が望んだ人物にそっくりそのまま変身できます。
ただし、服装などは含まれません。
効果は1時間程度で切れてしまうので、ムーディに常に化けている必要があったクラウチ・ジュニアはいつも水筒に入れて持ち歩いていました。
スネイプの材料庫から薬が定期的に盗まれていたのもそのせいです。
ちなみにスネイプはエラ昆布も無くなったと言ってしましたが、その犯人はネビルです。
珍しい昆布のため自力で採取できず、スネイプから盗むしかなかったんでしょう。
クラムが操られたのはなぜ?
クラムが魔法で人格を操られてしまったのは、3つ目の課題開始の直前にダンブルドアが言っていた『迷路の中では人が変わるから自分を見失わないように』というヒントの答えです。
クラムが操られたのはヴォルデモートの計画とは関係なく、試合上の演出というかダンブルドアが迷路にかけていた魔法(もしくは元々この迷路に備わっていた「人を惑わせる性質」)によるものです。
クラムは『優勝』に対する執着が4人の中の誰よりも強かったので、迷路の魔力にやられてしまったのでしょう。
クラムはクィディッチ界の有名人でもあったので、周囲からの期待やプレッシャーも1番強かったはずです。
ちなみに迷路でクラムがハリーを無視したのは、ハリーが正当な代表選手なではなかったからか、クラムに敵だと思われていなかった(眼中に無かった)からのどちらかだと思われます。
でもヴォルデモートの策略は抜きにして、もし万が一迷路の魔力にあてられたクラムが優勝した場合でも、普通に優勝者として歓迎されて『永遠の栄光』も与えるのでしょうか?若干疑問が残ります。
試合に関して一貫して思ったのは、2と3の試合の様子が観客に生中継されなかったのがなぜかわからずとっても気になりました。
ドラゴンの試合は観戦出来ていたし、ドラゴンの鎖が千切れたことが予想外だったとしても、2つ目と3つ目の試合は基本試合内容が見れなくて、観客も先生も勝敗が決まるまでずっと待っているだけというのが理解できません。
試合を観戦できないなんて絶対面白くないですよね(笑)
試合の中身が見れないと観客の意味が無い気がするし、第三者の目がないと試合の質や公平性が判断出来ないですし。
ヴォルデモートはその隙をついて計画を実行したわけですが、試合が中継されていないこと自体に違和感を感じました。
優勝杯(Tri Wizard Cup)の仕組み
(引用:https://www.elitedaily.com)
【最後の課題】で触ることが目標となる優勝杯トロフィーには、冒頭に登場したブーツと同じポートキーの魔法がかけられていて、最初に触った選手がホグワーツに優勝杯と共に戻って来るという仕掛けでした。
しかし、ヴォルデモートはハリーが触る前提で、移動先がリドル家の墓になるように細工していました。
復活の呪文
復活の呪文と内容は以下です。
→ヴォルテモートの父トーマス・リドルの骨を墓から出して鍋に入れた。
【しもべの肉 よろこんで差し出されん】
→ワームテールは自ら左の手首を切り落として鍋に入れた。
【敵の血 力づくで奪われん】
→嫌がるハリーの腕をナイフで切り付けて血を鍋に入れた。
【闇の帝王よ よみがえれ 再び】
→ヴォルデモート復活する
この儀式でハリーの血が使われたことが次作にかかる伏線になっています。
セドリックの死
セドリックはハリーと一緒に優勝杯に触って墓場に移動してしまったために殺されてしまいました。
迷路の中で、もしハリーが動く根っこに捕まったセドリックを見捨てて1人で優勝杯に触っていれば、セドリックは死なずに済んでいたことになります。
ハリーの仲間意識や正義感がセドリックの死の一因になってしまったと考えると切なくなりました。
直前呪文とは?
ダンブルドアが言っていた【直前呪文】について、説明がほとんど無く混乱した方も多かったのではないでしょうか。(私もでした)
これは後の話に繋がる伏線か、原作小説を手に取って欲しくてあえて残した謎なのかはわかりませんが、調べてしまいました。
直前呪文は『兄弟杖』が決闘に使われた際、どちらかの杖が直前に使った呪文に関するものを吐き出してしまうもので、呪文と言うよりは条件反射的なもののようです。
こちらを踏まえて墓場で起きたことを整理すると、ハリーの杖とヴォルテモートの杖が『兄弟』だったため、ヴォルデモートの杖から直前に使った魔法に関連するもの(セドリック、リリー、ジェームズの魂)が飛び出した、ということになります。
ハリーの杖とヴォルデモートの杖との繋がりについては、後の作品で明らかになります。
以上です!読んでいただきありがとうございました!(^^)
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