シリーズ第２作目「ハリー・ポッターと秘密の部屋」「ハリポタ２」の解説考察を紹介しています！
「トム・リドルの日記と秘密の部屋の真相は？」「ルシウス・マルフォイは何がしたかった？」「ドビーは何をさせられていた？」「血文字の意味」「ジニーが誘拐された理由」「ハリーが蛇語を話せる理由」などについて書いています。
鑑賞済みの方向けのネタバレ解説記事です。まだ観ていない方はご注意ください。
英題：Harry Potter and the Chamber of Secrets
制作年：2002年
本編時間：161分
制作国：イギリス/アメリカ
監督：クリス・コロンバス
脚本：スティーブ・クローヴス
原作小説：「ハリー・ポッターと秘密の部屋
」J・K・ローリング著
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キャスト紹介
ハリー・ポッター…ダニエル・ラドクリフ
ホグワーツ魔法学校の２年生。
生徒が次々に石化するなどの不気味な事件に巻き込まれる。
※ダニエル・ラドクリフの他出演作…映画「スイス・アーミー・マン」「ガンズ・アキンボ」など
ロン・ウィーズリー…ルパート・グリント
ハリーの同級生で親友。
※ルパート・グリントの他出演作…映画「ノック 終末の訪問者」など
ハーマイオニー・グレンジャー…エマ・ワトソン
ハリーの同級生で親友。学年一の秀才。
※エマ・ワトソンの他出演作…映画「美女と野獣（2017）」「ウォール・フラワー」など
アルバス・ダンブルドア…リチャード・ハリス
ホグワーツ魔法学校の校長。
ハリーが最も頼り信頼している。
※リチャード・ハリスの他出演作…映画「グラディエーター」「カサンドラ・クロス」など
トム・マールヴォロ・リドル…クリスチャン・コールソン
ハリーが拾った不思議な日記の中の人。
ダンブルドアが現役教師だった時代の元ホグワーツ生。
※クリスチャン・コールソンの他出演作…映画「人生は小説よりも奇なり」など
ペチュニア・ダーズリー…フィオナ・ショウ
バーノン・ダーズリー…リチャード・グリフィス
屋敷しもべ妖精ドビー…トビー・ジョーンズ
フレッド・ウィーズリー…ジェームズ・フェルプス
ジョージ・ウィーズリー…オリバー・フェルプス
パーシー・ウィーズリー…クリス・ランキン
ジニー・ウィーズリー…ボニー・ライト
モリー・ウィーズリー…ジュリー・ウォルターズ
アーサー・ウィーズリー…マーク・ウィリアムズ
ルビウス・ハグリッド…ルビー・コルトレーン
ギルデロイ・ロックハート（闇の魔術に対する防衛術の先生）…ケネス・ブラナー
ドラコ・マルフォイ…トム・フェルトン
ルシウス・マルフォイ…ジェイソン・アイザックス
ネビル・ロングボトム…マシュー・ルイス
シェーマス・フィネガン…デヴォン・マレー
アーガス・フィルチ…デヴィッド・ブラッドレイ
セブルス・スネイプ先生（魔法薬学教師）…アラン・リックマン
ミネルバ・マクゴナガル先生…マギー・スミス
グラッブ…ジェミー・ウェイレット
ゴイル…ジョシュ・ハードマン
スプラウト先生（植物学教師）…ミリアム・マーゴリーズ
ほとんど首なしニック…ジョン・クリーズ
嘆きのマートル…シャーリー・ヘンダーソン
コーネリウス・ファッジ（魔法省）…ロバート・ハーディ ほか
あらすじ紹介（ネタバレ無し）
１年生の春休みを里親のダーズリー家で退屈に過ごしていたハリー・ポッター（ダニエル・ラドクリフ）の前に、屋敷しもべ妖精のドビーが現れます。
ドビーは「ホグワーツに戻るな」と言いハリーを強引に止めようとしますが、ハリーは親友ロン・ウィーズリー（ルパート・グリント）たちの協力を得て何とかホグワーツに戻り、無事に２年生の新学期を迎えました。
安心したのもつかの間、学校では寮の壁に血文字が書かれたり、マグルの親を持つ生徒たちが次々に石化魔法をかけられて仮死状態にされてしまうなど恐ろしい事件が起こります。
これらの事件はホグワーツ魔法学校の創設者の１人であるサラザール・スリザリンが学校のどこかに隠したとされる「秘密の部屋」と関係していました。
ハリーと親友のロン、ハーマイオニーは秘密の部屋の真相を探ります。
解説・考察・感想など
「秘密の部屋」はなぜ作られた？
(C)2002 WARNER BROS. HARRY POTTER CHARACTERS, NAMES AND RELATED INDICIA ARE TRADEMARKS OF AND (C)WARNER BROS. ALL RIGHTS RESERVED. HARRY POTTER PUBLISHING RIGHTS (C)J.K.ROWLING.
「秘密の部屋」に関する出来事についてまとめます。
まず、秘密の部屋はホグワーツの創設者４人の内の１人であるサラザール・スリザリンが作りました。
サラザール・スリザリンは純血主義者であり、家族にマグルがいる魔法使いを差別したため創設者３人（グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー）と対立して最終的にはホグワーツから追い出されました。
スリザリンは継承者のために学校内に「秘密の部屋」を作ってからホグワーツを去りました。
「スリザリンの継承者」というのは、スリザリンと同じ純血主義の思想を持つ者という意味です。
マクゴナガル先生の説明は「スリザリンの継承者が秘密の部屋の封印を解き、部屋に隠されている恐怖を解き放ち、それを操ることで純血以外の魔法使いを追放する」でした。
秘密の部屋には魔法界最恐の怪物でありスリザリンの象徴でもある巨大蛇バジリスクが封印されていました。
このバジリスクが「部屋に隠されている恐怖」です。
サラザール・スリザリンが秘密の部屋を作ったのは、いつの日か純血主義の若い魔法使いが現れたら、その者にスリザリン自身が実現したかった夢（純血至上主義の世界を作ること）を叶えてもらいたかったからです。
世代を超えて託してしまうあたりに差別意識の根深さを感じます。
バジリスクは真のグリフィンドール生だけが手にできる「グリフィンドールの剣」と同じで、真のスリザリン生だけが手にできるアイテム的なものだったと思われます。
トム・リドルは50年前に何をした？
先生たちの会話で、秘密の部屋に関する事件は50年前にも起きていたことがわかりました。
50年前、スリザリンの継承者に選ばれたのは後にヴォルデモート卿となる青年トム・リドルです。
リドルは秘密の部屋の封印を解いてバジリスクを解放し、１人の女子生徒を死に追いやっています。
その50年前に死んだ女子生徒は現在女子トイレにいる嘆きのマートルでした。
恐らくマートルの死はリドルが狙ったわけではなく偶然です。
リドルはバジリスクがいた場所に必ず蜘蛛が現れる現象を利用して、当時の生徒で巨大蜘蛛アラゴグを内緒で飼っていたハグリッドに罪をなすりつけてことなきを得ました。
50年後の現在にもアラゴグが生きているということは、真実を見抜いていたダンブルドアがアラゴグとハグリッドを守ったと思われます。
トム・リドルの日記は何だった？
トム・リドルの日記の詳細については後のシリーズでわかることなのでここで言及してしまうのはどうかと悩みましたが、核心に触れないと解説できないのですみません。
ヴォルデモート卿は魂を６つに分割して「分霊箱」にそれぞれ魂を込めることで生きながらえていました。
トム・リドルの日記はその分霊箱の１つで、日記を破壊するとトム・リドルが消えたのも日記そのものに魂が入っていたからです。
次のページに続きます！
２ページ目は「秘密の部屋事件はなぜ起きた？」「ルシウス・マルフォイの目的は？」「ドビーは何をさせられていた？」「ジニー・ウィーズリーはなぜ誘拐された？」「ジニーが弱るとトム・リドルが元気になる現象の意味は？」「ハリーだけに聞こえた声の正体は？」「ハリーが蛇語を話せた理由」「血文字の意味」などについて書いてます。
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