「飯沼一家に謝罪します」解説考察①明正は何をした?なぜ放火した?影の行列の意味など | 映画の解説考察ブログ

「飯沼一家に謝罪します」解説考察①明正は何をした?なぜ放火した?影の行列の意味など

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飯沼一家に謝罪します ホラー

ドラマ「飯沼一家に謝罪します」の解説と考察を書いてます。
「時系列整理」「影の行列の儀式の意図は?」「明正は何をした?」「自宅を燃やした理由は?」について書いてます。

観賞済みの方向けのネタバレありきの記事なので、まだ見ていない方はご注意ください。

制作年:2024年
関連書籍:『飯沼一家に謝罪します』著者/寺内 康太郎、福井 鶴、夜馬裕
キャスト:矢代誠太郎(直井忠道)、飯沼明正(安村のりひさ)、岸本悠美子(外海多伽子)、岸本良樹(コロロ)、飯沼道隆(小川大二郎)、飯沼の妻(大石理枝)、飯沼成美(水田あみ)、飯沼菜摘・明正の妻(はやしきき)、明正の息子(竹森郁眞)、矢代の元部下(高橋岳則) ほか

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ドラマのあらすじ(ネタバレなし)

物語は、2004年に放送されたという謎の深夜番組「飯沼一家に謝罪します」の存在から始まります。
その番組では、民俗学者を名乗る矢代誠太郎という男性が「ある一家に起きた悲劇は自分の儀式が原因だった」と語り、飯沼一家へ謝罪を続けていました。

しかし、番組の詳細はほとんど残っておらず、ネット上では都市伝説のような存在になっていました。

この番組に注目したスタッフが、この奇妙な番組の真相を追う取材を開始します。
関係者への聞き込みを重ねるうちに「飯沼一家に起きた悲劇」と「儀式」と「一家の過去」が少しずつ結びついていきます。

 

解説、考察、その他感想など

私自身が思ったことや、動画のコメント欄に書かれていた考察をまとめて紹介します。

時系列整理

時系列があえてバラバラの構成になっていたので整理します。

1999年
7/25 民俗学者の矢代誠太郎が、飯沼一家に「影の行列」を行う
・明正は矢代の儀式に対抗するため1人で何らかの儀式をする
 ※明正が儀式をした日時は正確にはわかりませんが、タイミング的にはここかなと推測しています。
・「幸せ家族王」に出演 賞金100万円とハワイ旅行を獲得

8/20〜26 心霊スポット巡り旅行に行く
・岸本良樹が徳島の実家に戻り、引きこもりになる
9/1 道隆がビデオカメラで自宅を撮影 妻と成美は不自然な方向を向いて立ち尽くす 明正が映り込んでいる

・番組に飯沼一家から旅行のホームビデオが送られてくる

9/18  テレビ前に立ちすくむ両親と妹を明正が撮影する

10/4 飯沼家で火災が発生 一家全員死亡と報道される
・明正は生きており、叔父・典彦の養子になる

2003年
・良樹が寝たきりになる
※良樹が寝たきりになったタイミングは不明ですが、悠美子が本気で調べるきかっけになったと思われるためこの辺りかと推測。

・岸本悠美子が矢代が儀式をしたと知る
・池田IC食品が設立 テレビ番組のスポンサーとなる

2004年
5/17  「飯沼一家に謝罪します」が放送される
・矢代が行方不明になる

2006年
2/9 池田IC食品が廃業

2014年
・札幌市に住む父親の弟が死亡
・大人になった明正が叔父の家を相続し、家族と住み始める

2024年(現在)
9月 制作スタッフが謎の番組「飯沼一家に謝罪します」の真相を調査
・火事で死亡したと報道されていた明正が生きていること、良樹が明正の替え玉だったことが発覚
11月 明正に真相を問い詰める
12月 「飯沼一家に謝罪します」の真相を調査したドキュメンタリー番組が放送される




矢代の儀式「影の行列」の意味は?

飯沼一家に謝罪します
@2024 テレビ東京 TXQ FICTION

矢代が飯沼一家に行った「影の行列」はどのような儀式だったのか振り返ります。

これは、矢代が今まで国内外で研究してきた呪術や儀式、おまじないなどを参考に独自にアレンジした儀式だったようです。

「運気アップの儀式」と表現されていましたが、正確には儀式を受ける人たちの「悩みの種」を鏡(影の世界)に封印する儀式でした。

また、飯沼一家の両親が儀式を依頼した意図については意見が2つに別れていて面白かったので紹介します。

1つ目は、両親は純粋に「運気アップ」の儀式を依頼したつもりで、明正に危害を加えるつもりはなかったという意見です。

両親は明正のことで悩まされ、神頼み感覚で「運気アップの儀式(明正の脱引きこもりを願う儀式)」をお願いしたものの、矢代は両親の意図とは違い、明正を一家から排除するための儀式を行なってしまった(事前の情報交換不足) というものです。

2つ目の意見は、両親は明正を排除するつもりで儀式を依頼したという意見です。

それなら矢代の儀式の方向性と両親の意図が合致しますが、それは両親が明正に呪いをかけて、死んだりしたりしても構わないと思っていたことになるので、息子をそこまで憎むかな?とも思ってしまいます。

この意見で考えるとしたら、「気性が荒い」と言われていた明正が過去に相当な何かをやらかしたことになります。

また、儀式の中で悩みの種を紙に書く時、岸本良樹だけは「数学の成績」と書いていました。
ここに、良樹が何も知らされないまま儀式を受けさせられたことがにじみ出ていて気の毒になってしまいます。

 

「センテンナムフルホビル」の意味は?

「影の行列」の最中に登場した呪文「センテンナムフルホビル」について。

この呪文の意味は明かされませんが、実在する呪文ではなく、儀式をそれらしい雰囲気にするための演出として創作されたもので、呪文そのものに特別な意味は特にないという説が有力です。

 

明正は何をした?

飯沼一家に謝罪します
@2024 テレビ東京 TXQ FICTION

明正が1人で儀式をしていた写真から、
明正は両親が行った儀式の対象が自分だと知り、オカルトの知識を活用して「呪詛返し」的なことをしたと思われます。

上の項にも書きましたが、矢代の儀式は「心に思い浮かぶ悪いこと」を影の世界に封じ込め、二度と戻ってこれないようにする、というものでした。

飯沼両親、成美、良樹の顔が写真で歪んでいたので、恐らく矢代の儀式も明正の呪詛返しも成功しています。
「影の行列」の効果は両親、成美、良樹に跳ね返ったのです。

飯沼一家と良樹が心霊スポット巡りをしていたのは、跳ね返った呪いを受けて「影の世界」に行こうとしていたからです。
そして、無事帰宅したということは心霊スポットには影の世界の入り口は見つからなかったのでしょう。

また、明正を取材した映像には何度も薪や火が映っており、四話のラストでは『暖炉の火と明正』がセットで映されていたことから、飯沼家の火事は明正が犯人だったことがわかります。
最後の明正の消え入るような「すいません」の言い方は見事でした。

 

明正はなぜ自宅を燃やした?

これは私個人の見解ですが、明正が自宅を燃やしたのは恐らく、両親と成美の魂が「向こう側」に行ってしまい、3人とも死んでしまったか良樹と同じ植物状態になったため、
明正は通報するのが怖くて証拠隠滅のために家を燃やして逃げたのではないでしょうか。

明正が持っていたビデオカメラの映像には、テレビ前に立ちすくむ両親と成美、そして良樹も作っていた「向こう側に行くために必要な輪っか」がありました。

あの輪っかは向こう側に繋がれる道具で、良樹は植物状態になる直前までこの輪っかで何かしていたそうなので、
明正の両親と成美は、輪っかを使って「向こう側」に行ってしまい倒れたのでしょう。

②に続きます。読んでいただきありがとうございました。
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