「飯沼一家に謝罪します」解説考察②矢代の末路、リンゴの意味、悠美子の目的、タイトルの意味など | 映画の解説考察ブログ

「飯沼一家に謝罪します」解説考察②矢代の末路、リンゴの意味、悠美子の目的、タイトルの意味など

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飯沼一家に謝罪します ホラー

ドラマ「飯沼一家に謝罪します」の解説と考察を書いてます。
「岸本悠美子の目的は?」「四十九日の裁きとは?矢代はどうなった?」「タイトルの意味」「リンゴを送る意図」について書いてます。

観賞済みの方向けのネタバレありきの記事なので、まだ見ていない方はご注意ください。

制作年:2024年
監督:寺内 康太郎
関連書籍:『飯沼一家に謝罪します』著者/寺内 康太郎、福井 鶴、夜馬裕
キャスト:矢代誠太郎(直井忠道)、飯沼明正(安村のりひさ)、岸本悠美子(外海多伽子)、岸本良樹(コロロ)、飯沼道隆(小川大二郎)、飯沼の妻(大石理枝)、飯沼成美(水田あみ)、飯沼菜摘・明正の妻(はやしきき)、明正の息子(竹森郁眞)、矢代の元部下(高橋岳則) ほか

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解説・考察・感想など

岸本悠美子の目的は?

飯沼一家に謝罪します
@2024 テレビ東京 TXQ FICTION

良樹の母親の悠美子が、テレビ番組「飯沼一家に謝罪します」を制作・放送させた人物です。

悠美子は良樹が東京から戻ってからおかしくなってしまったので、何があったのか調べて矢代の儀式に良樹が参加させられたことを知りました。

良樹の異変が儀式のせいに違いないと思った悠美子は、矢代に公の場での謝罪を要求しました。
それが矢代が出演した番組「飯沼一家に謝罪します」です。

さらに、悠美子は謝罪に加えて「良樹を元に戻すこと」を矢代に要求しました。
矢代は再びオリジナルの儀式を考案し、実践したのが「四十九日の裁き」です。

 

四十九日の裁きとは?

良樹は恐らく「向こう側(影の世界)」に行くことに成功してしまい、その結果、寝たきりになったと思われます。

そして矢代が行った「四十九日の裁き」は、向こう側に行ってしまった良樹の魂を連れ戻しに行く儀式です。

矢代は向こう側から良樹の魂を連れ戻すことはできたものの、現世に戻る過程でザ・フライ的な何かが起きて矢代と良樹の体がドッキングしてしまい、恐ろしい姿になってしまいました。

現在の良樹の姿は部屋が暗くてよく見えませんでしたが、スクショを撮って明度を上げると足や腕が2本以上あることが確認できます。




タイトル「飯沼一家に謝罪します」の意味は?

このタイトルは一見、民俗学者の矢代が飯沼一家に不幸をもたらしたことについての謝罪になりますが、見進めて行くうちに本当は誰が誰に謝罪すべきなのかが炙り出されていくのが面白かったです。

誰が誰に謝罪したか、もしくは謝罪すべきなのかを整理します。

まずは矢代が、飯沼一家に謝罪しています。
理由は、飯沼一家が火事で亡くなったのは、自分の儀式のせいだと責任を感じていたからです。

さらに矢代は、岸本悠美子と良樹にも謝罪しています。
テレビ番組「飯沼一家に謝罪します」が作られた裏の意図は、悠美子と良樹に対する謝罪と責任追及だったからです。
悠美子は良樹がおかしくなった原因は矢代の儀式だと思っていて、矢代も恐らくそれを認めていたと思われます。

しかし取材が進むに連れて、良樹がおかしくなったのは矢代の儀式だけではなく、明正の儀式にも原因があるらしいことが発覚します。

もし明正が呪詛返しをしていなかったら、良樹には何も起きなかった可能性があるからです。
とはいえ「人を呪わば穴二つ」と言う位ですから、矢代の儀式に参加しただけでも後々何か不幸が起きる気はします。
なので本当の原因は良樹を巻き込んだ飯沼両親だと思いますが、亡くなっているのでどうしようもありません。

次に、明正も飯沼一家(両親と妹)に謝罪すべき人物でした。
飯沼家に放火したのは明正だったからです。

さらに、この取材内容が放送されることで、番組を見た悠美子の怒りの矛先は確実に明正に向きます。
明正が呪詛返しをしたから良樹がこうなったと考えるはずだからです。

そうなると悠美子は明正と家族に何をするかわからないため、テレビ局スタッフは飯沼一家(明正と妻と息子)に謝罪することにもなりえます。

 

明正が良樹にリンゴを送っていた意味は?

明正が良樹に毎年リンゴを送っていた意図について、コメント欄で面白い見解が出ていたので紹介します。

その前に、リンゴのオカルト的な意味をおさらいしておきます。
良い意味は「愛」「知恵」「生命力」「再生」などがあります。
悪い意味は「罪」「死」「誘惑」「後悔」などがあります。
どちらも聖書に「禁断の果実」として登場することが主な由来です。

1つ目の見解は、明正は良樹が植物状態になったことに罪悪感を抱き、罪滅ぼしとお見舞いの意味でリンゴを送っている というものです。
明正に悪意が無い前提なので、これが一番平和です。

2つ目の見解は、明正は悠美子を怒らせると怖いことを知っていて、毎年リンゴを送り「良樹を忘れていない」とアピールすることで、悠美子の怒りの矛先が自分に向かないようにしている というものです。

明正は呪詛返しを受けた人で唯一の生き残りである良樹の状況を気にして把握していた可能性が高いので、悠美子の性格を知っていてもおかしくはないですよね。
この意見が正しいとすると、明正が矢代の謝罪番組を知らないと言っていたのは嘘だったことになります。

3つ目は、これが一番嫌な見解になりますが、明正は自分の替え玉をした良樹に対して強い嫉妬心があり、25年経った現在でも独自の呪いをかけたリンゴを送り続けている というものです。

ホラー作品の考察としてはこれが正解なのかもしれません。
振り返ると、4話の最後でスタッフが明正を問い詰める時の
「オカルトにハマってたんですか?毎年リンゴ送ってますよね?」という聞き方も、遠回しに「岸本親子に呪術的な何かをしようとしてる?」と聞いているようにも受け取れますよね。

もしも明正が悪意を持ってリンゴを送っていたとしたら、植物状態が回復しないように願い(呪い)を込めているとか、悠美子の復讐を恐れて呪いで先手を打っている、などでしょうか。

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