映画『ハリーポッターと炎のゴブレット』ネタバレ解説|課題、直前呪文、クラウチ親子の謎など考察 | 映画の解説考察ブログ

映画『ハリーポッターと炎のゴブレット』ネタバレ解説|課題、直前呪文、クラウチ親子の謎など考察

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ファンタジー

映画『ハリーポッターと炎のゴブレット』、『ハリポタ4』のあらすじ紹介と考察をしています!
ホグワーツで1年間に渡って開催される『三大魔法学校対抗試合』で、本来ならば参加資格がないハリーが代表選手として選ばれてしまう。
3人に訪れる恋の予感からも目が離せない!

ハリーポッターと炎のゴブレット

原題:Harry Potter and the Goblet of Fire
制作年:2005年
本編時間:157分
制作国:アメリカ
監督:マイク・ニューウェル
脚本:スティーブ・クローブス
原作小説:J.K.ローリング著『ハリーポッターと炎のゴブレット

 

キャスト&キャラクター紹介

ハリーポッターと炎のゴブレット
© 2005 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.
ハリー・ポッターダニエル・ラドクリフ
ホグワーツ魔法学校グリフィンドール寮の4年生14歳。
17歳以下は参加出来ないはずの『3大魔法学校対抗試合』の代表選手に選ばれてしまう。

 

ハリーポッターと炎のゴブレット
© 2005 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.
セドリック・ディゴリーロバート・パティンソン
ホグワーツ魔法学校ハッフルパフ寮の7年生17歳。
対抗試合の選手に立候補して正式に代表選手に選ばれた生徒。
誠実で真面目で若干人見知り。試合においてはハリーと協力し合う仲間だが、恋愛ではライバルになる。
セドリックの父とロンの父は友人。

 


(引用:https://screenrant.com
アラスター・ムーディブレンダン・グリーソン
前任者ルーピンの次に防衛術の先生に就いた人物で、ダンブルドアの友人。
ギョロギョロ動く特徴的な義眼を着けているので、生徒の間では『マッド・アイ・ムーディ』と呼ばれ怖がられている。
過去の数々の死闘で左脚も失っている。
ハリーに『3つの課題』に関するヒントを与え、乗り越えるための対策を一緒に考えてくれる。
いつも水筒を持ち歩き、定期的に中身を飲む姿を目にすることから「アル中ではないか」と囁かれている。
『ムーディ(moody)』は『気分屋』という意味がある。

 


(引用:https://www.wizardingworld.com
アルバス・ダンブルドアマイケル・ガンボン
ホグワーツ魔法学校の校長でハリーが最も尊敬する人物。
優しく、時に厳しくハリーにアドバイスをくれる。
ハリーが選手に選ばれたことがヴォルテモート絡みの陰謀と知りながら、目的を知るために試合を中止にはしなかった。

 

ハーマイオニー・グレンジャー…エマ・ワトソン
ロン・ウィーズリー…ルパート・グリント
セブルス・スネイプ先生…アラン・リックマン
ワームテール(ピーター・ペティグリュー)…ティモシー・スポール
アーサー・ウィーズリー(ロンの父)…マーク・ウィリアムズ
フレッド・ウィーズリー…ジェームズ・フェルプス
ジョージ・ウィーズリー…オリヴァー・フェルプス
ジニー・ウィーズリー…ボニー・ライト
ネビル・ロングボトム…マシュー・ルイス
ルビウス・ハグリッド…ロビー・コルトレーン
ミネルバ・マクゴナガル副校長…マギー・スミス
シリウス・ブラック…ゲイリー・オールドマン
ドラコ・マルフォイ…トム・フェルトン
ルシウス・マルフォイ…ジェイソン・アイザックス
ジェームズ・ポッター…エイドリアン・ローリンズ
リリー・ポッター…ジェラルディン・ソマーヴィル
嘆きのマートル…シャーリー・ヘンダーソン
コーネリアス・ファッジ魔法大臣…ロバート・ハーディ
アーガス・フィルチ管理人…デヴィッド・ブラッドリー
フィリウス・フリットウィック先生…ワーウィック・ディビス
パーバティ・パチル…シェファーリ・チョウドリー
パドマ・パチル…アフシャン・アザド
ナイジェル・ウォルパート(1年生)…ウィリアム・メリング
シェーマス・フィネガン…デヴォン・マーレイ
ディーン・トーマス…アルフィー・イーノック
ヴィンセント・クラッブ…ルイス・ドイル
グレゴリー・ゴイル…ジョシュ・ヘッドマン
ハンナ・アボット…シャルロット・スキオーチ
アンジェリーナ・ジョンソン…ティアナ・ベンジャミン
ロジャー・デイヴィース…ヘンリー・ロイド=ヒューズ

■初登場
バーティ・クラウチ・ジュニア…デヴィッド・テナント
バーティ・クラウチ・シニア…ロジャー・ロイド=パック
エイモス・ディゴリー(セドリックの父、魔法省)…ジェフ・ラウル
ビクトール・クラム(ブルガリアのシーカー、ダームストラング代表)…スタニスラフ・アイネフスキー
フラー・デラクール(ボーバトン代表)…クレマンス・ポエジー
マダム・マクシーム(ボーバトン校長)…フランシス・デ・ラ・トゥーア
イゴール・カルカロフ(ダームストラング校長)…ペジャ・ビヤラク
チョウ・チャン…ケイティ・リューング
ガブリエル・デラクール…アンジェリカ・マンディ
リータ・スキーター(日刊予言者新聞の記者)…ミランダ・リチャードソン
写真家…ロバート・ウィルフォート
フランク・ブライス(殺された男)…エリック・サイクス
デス・イーター…フィリップ・ラムオリヴィア・ハイギンボトムアシュリー・アルトゥスアレックス・パルマーパスカル・フリエルリチャード・ロッソン
バンドマン…ジャーヴィス・コッカー、ジョニー・グリーンウッド、フィリップ・セルウェイ、スティーブ・マッケイ ほか

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あらすじ紹介

あらすじ①:三大魔法学校対抗試合

ホグワーツで【三大魔法学校対抗試合】の開催が決まりました。
参加する3校から1人ずつ選手が選ばれて、計3名での試合になる予定でしたが、選手を選ぶ魔法道具『炎のゴブレット』が4人目の選手として、出場資格が無いはずのハリーの名前を掲げました。

ハリーは「何かの間違いだ」と抗議しますが、魔法省とダンブルドアが相談した結果、ハリーも試合に参加することになってしまいます。
このことが原因で、ハリーが内緒で立候補したと勘違いしたロンが「親友の俺に隠し事するなんてひどい」と言い出して喧嘩になってしまいます。

 

あらすじ②:課題をこなすハリー

1つ目の課題(試合)はドラゴンが守る金の卵を奪うことでした。
ハリーは防衛術を担当する新任教師ムーディからのアドバイスで、得意のホウキを使って金の卵をゲットします。
この後、誤解が解けてロンと仲直りしました。

2つ目の課題(試合)は黒い湖に囚われた人質の救出でした。
人質は、選手それぞれの大切な友人や恋人です。
ハリーはネビルから水中呼吸できるようになる『エラ昆布』をもらい、選手1人が人質1人を助ければOKというルールに捕われることなく、人質2人を助けて審査員から高評価を得ました。




あらすじ③:クラウチの死とダンスパーティー

その後、対抗試合の運営者として魔法省からホグワーツに来ていたバーティ・クラウチが殺されました。
ハリーはダンブルドアの記憶保管庫【憂いのふるい】で、クラウチの息子ジュニアがデス・イーターだと発覚してから逮捕されるまでの経緯を追体験し、ハリーが近頃何度も見る同じ悪夢にジュニアもいたことをダンブルドアに伝えました。

クリスマスに開かれる伝統的な舞踏会の日、ハリーが思いを寄せるチョウ・チャンのダンス相手が、対抗試合選手の1人でハリーの良き先輩でもあるセドリック・ディゴリーとわかり、生まれて初めての失恋を経験します。

また、親友ハーマイオニーのダンス相手が、他校から来た対抗試合選手で有名なクィディッチチームの選手でもあるビクトール・クラムと知り、ロンは嫉妬からハーマイオニーと喧嘩してしまいます。

 

あらすじ④:結末

年越し後に開かれた3つ目の課題は、迷路に隠された優勝杯に触ることでした。
優勝杯には『ポート・キー瞬間移動魔法』がかけてあり、優勝杯に触ると自動的に先生や生徒が待つ校庭に戻ります。
代表選手のハリー、セドリック、クラム、フラーが順番に迷路の中に入りました。
フラーは脱落し、クラムはセドリックが倒して残る選手はハリーとセドリックだけになりました。
2人が同時に優勝杯に触ると、移動先は校庭ではなくリドル家の墓地にワープしてしまいます。

墓地へのワープはヴォルデモートの罠でした。
ワームテールと小さなヴォルデモートが登場し、戦おうとしたセドリックは殺されてしまいます。
ハリーは動きを封じられて血を奪われ、ヴォルデモートの復活の儀式を目の当たりにしました。

儀式の後、ヴォルデモートはデス・イーターを招集します。
するとドラコの父ルシウスが現れて、彼も闇側だったことが判明します。
ハリーはヴォルテモートと強制的に1対1のバトルをさせられて、復活の腕試しに殺されかけた時、ハリーの両親リリーとジェームズの亡霊に助けられて、セドリックの遺体と一緒にホグワーツに帰還しました。

その後、ムーディの正体がアズカバンから脱獄していたバーティ・クラウチ・ジュニアだったことが発覚します。
本物のムーディはずっと、彼自身の持ち物だった宝箱型の牢屋に閉じ込められていました。

炎のゴブレットがハリーを選ぶように仕組んだのも、優勝杯に細工したのもジュニアで、全てヴォルデモートの復活の儀式のための計画だったと自白してアズカバンに送還されました。

ハリーは落ち着いてから、ダンブルドアに両親やセドリックの魂を見たと告げると、ダンブルドアは「直前呪文じゃ」と答えました。

対抗試合が終わり、一連の事件も片付くと、他校から来ていた生徒達は彼らの母校に帰って行きました。
ハリー達も春休みに入ります。




感想・解説や考察など


(引用:https://chud.com

全ての作品で生徒達の成長過程が楽しめますが、本作は思春期に突入したハリー達に芽生え始めた恋愛感情で人間関係が複雑になっていったり、初めて身近な友人が殺されてしまったりとシリアスさが増しています。

以下、気になった点などを考えてみます。

許されざる呪文

魔法の世界には3つの【許されざる呪文】があります。
使用することを禁じられていて、使ったことがわかれば即逮捕、アズカバンで終身刑になります。

①【インペリオ(服従せよ・Imperio)
『服従の呪い』で、かけられた者に人殺しや自殺の無理強いまでさせることが出来る危険な呪文です。
ヴォルテモート絡みの事件で逮捕された加害者達は皆「自分の悪事はすべて【例のあの人】の【服従の呪文】で無理強いされた」と証言し、ウソか本当か見極めるのが難しかったため、魔法省は困り果てたそうです。
真実薬は使えなかったということなのでしょうか。。

②【クルーシオ(苦しめ・Crucio)
別名『磔の呪い』です。かけられた者は、術者が魔法を解くまで苦しみ続けます。
磔は大昔に行われていた公開処刑の方法で、木の杭に罪人を縛り付けて見世物にしたり、刺し殺したりする処刑方法です。
磔の刑になった最も有名な死刑囚はイエス・キリストです。

③【アバダ・ケダブラ(息絶えよ・Avada Kedavra)
『死の呪い』で、かけられた者は死亡します。
ヴォルデモートはこの呪文でハリーの両親リリーとジェームズ、セドリックなど様々な人間に手にかけました。
ハリーだけがこの呪文をかけられても生きていた唯一の魔法使いです。

 

バーティ・クラウチ・ジュニアの狙い

ハリーポッターと炎のゴブレット
© 2005 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.

クラウチ・ジュニアがムーディに化けていた理由と目的を考えます。

まず、ヴォルデモートは復活の儀式をするために、宿敵である『ハリーの血を無理やり奪う』必要がありました。
ダンブルドアに感づかれてしまうと邪魔されてしまうため『三大魔法学校対抗試合』を利用することを思いつきます。

優勝杯にはポートキーの魔法がかけてあり、優勝杯に触った人物がホグワーツに瞬間移動する仕組みになっていました。
ヴォルデモートは優勝杯のポートキー機能に細工をして、ハリーを優勝杯に触らせ、儀式に必要なもう一つのアイテム『父親の骨』があるリドル家の墓に連れてきてしまおうと企てます。

計画を遂行するには、優勝杯と炎のゴブレットに細工することと、ハリーを間違いなく優勝に導く(優勝杯に触らせるため)必要があるため、しもべをホグワーツに忍び込ませる必要がありました。

このホグワーツに忍び込む役にクラウチ・ジュニアが選ばれました。
ホグワーツで怪しまれず、ある程度自由に行動するには教師に成りすますのが一番です。
クラウチ・ジュニアは防衛術の新任にアラスター・ムーディが決まったと情報を聞きつけ、ムーディがホグワーツに就任する前に襲撃して入れ替わってしまいました。
つまり、ムーディは就任当初からずっとクラウチ・ジュニアでした。

ムーディ(ジュニア)がハリーに親身になってアドバイスしていたのも、全てはヴォルデモート復活のためです。

気になるのは、ムーディと友人のはずのダンブルドアがなぜムーディが別人だったと気付かなかったのか不思議になりますが、ダンブルドアは魔法省とのやり取りで忙しかったことや、元闇祓いのムーディを信用し過ぎていたことが原因なのかもしれません。

次のページに続きます!

『敵鏡に映ったのは誰?』、『2つ目の課題の人質について』、『バーティ・クラウチ・シニアとジュニアの因果関係』、『憂いの篩について』、『クラムが操られた理由』、『セドリックの死について』、『直前呪文について』などを書いています!




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