映画『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』解説・考察|魔法省の勘違い、ダンブルドアの狙いなど | 映画の解説考察ブログ - Part 3

映画『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』解説・考察|魔法省の勘違い、ダンブルドアの狙いなど

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ヴォルデモートとハリーの『絆』とは

ハリー:それに気づいたら やつは僕の心を読める?
スネイプ:心を読み 操り 正気を奪う
闇の帝王はたびたび相手の心に入り込み 恐ろしい幻を見せて錯乱させた
そして とことん苦しめ いたぶった後 相手が「殺してくれ」と請い願うと命を奪った

ハリーとヴォルデモートに絆が出来てしまったのは、前作『炎のゴブレット』でヴォルデモートの復活の儀式の時にハリーの血が使われたからです。

ヴォルデモートは恐らく絆が出来ることを見越してハリーの血を使ったのでしょう。
敵が沢山いる中であえてハリーの血を選んだのは、ハリーとの『絆』を利用したかったからです。
なぜ利用したかったのかは予言の水晶玉に繋がります。後述します。

 

ハリーの白昼夢

神秘部は魔法省の中にある部署の1つで、魔法についての研究を行う機関です。
シリウスが拷問されている白昼夢を見たハリーはシリウスを助けようと神秘部にある『予言が込められた水晶玉』が保管されている部屋にたどり着き、ハリー自身に関する予言の玉を手に入れます。

するとシリウス達デス・イーターが現れて『シリウスの夢はお前をおびき寄せるために見せただけだ』と告げました。
ハリーはなぜおびき寄せられたのでしょうか。

シリウスは『予言を手にできるのは予言に関わる者のみ』と発言していたので、どれがハリー達の予言玉なのか、見分けられるのは本人達だけということです。
恐らくシリウスはヴォルテモートに『予言の玉を持ってこい』と命令されたものの、どれなのかわからず、ハリーに特定してもらうしかなかったのです。

何となくヴォルが直接行ってゲットするのが一番早いような気がしますが、ヴォルだけは神秘部に入れないような事情があったのかもしれません。

 

予言の内容


© 2007 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.

闇の帝王を破る力を持つ者が現れる
両者は互角なれど その者は帝王の知らぬ力を持つ
一方が生きる限り 他方は生きられぬ

『闇の帝王』は当然ヴォルデモートで、『破る力を持つ者』はハリーでしょう。
『帝王の知らぬ力』というのは、今回ハリーが学んだヴォルの弱点『愛と友情』や『守りたい大切なもの』のことです。
『一方が生きる限り他方は生きられぬ』は、どちらかが死ぬまで戦いが続くことを意味しています。

ハリーは一番最初に手にしたために予言の中身を知りましたが、その後シリウスが玉を割ってしまったので、ヴォルはもう予言の中身を直接知ることができなくなりました。

予言玉について気にかかるのは、水晶玉を一番最初に見つけたのがネビルだったことです。
ネビルもこの予言に関係しているとなると解釈が変わってくるのでしょうが、こちらは次作以降にかかる伏線なのでそっとしておきます。

 

シリウスの死とアーチ

シリウスはベラトリックスから【アバダ・ケダブラ(息絶えよ)】を受けた直後、背後にあった巨大な石の門に吸い込まれるように消えてしまいました。

あの門は【アーチ】という魔法の門で、異世界に繋がっています。
アーチの向こう側に行ってしまった者は死んでしまい、二度と元居た世界には戻ってこれないのだとか。

原作小説ではシリウスはアバダケダブラではなく、通常の攻撃を受けてよろめいた結果アーチの向こう側に入ってしまったので、『まだ生きていて、いつか戻ってくるんじゃないか』と噂されてきましたが、後の小説でシリウスが死亡していたことが明らかになっています。

 

ダンブルドアがハリーに冷たかった理由


(引用:http://www.paulfrankheggie.com

全てが終わった後、ダンブルドアがハリーに『わざと遠ざけてハリーを守ろうとした』と明かします。

ヴォルデモートが復活した今、ハリーをダンブルドアと不死鳥の騎士団から遠ざけてダンブルドアが単独行動することで、ヴォルの意識をハリーからそらそうとしていたのです。
ダンブルドアがハーマイオニーとロンに、ハリーに不死鳥の騎士団のことを言うなと口留めしていたことや、シリウスがハリーに何か話そうとするとロンの母モリーが止めていたのもそのためです。

事情を知らされずに冷たくされていたハリーは寂しかったことでしょう。
しかし、ハリーが仲間たちと呪文を教え合う日々が送れたのはダンブルドアのおかげだったのかもしれません。

以上です!お読みくださりありがとうございました!




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