映画『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』解説・考察|魔法省の勘違い、ダンブルドアの狙いなど | 映画鑑賞中。

映画『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』解説・考察|魔法省の勘違い、ダンブルドアの狙いなど

ファンタジー
スポンサーリンク

シリーズ5作目の映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』のあらすじ紹介と解説、考察をしています!

魔法省の介入で、ホグワーツのカリキュラムから呪文の実践授業が廃止された。
闇の帝王復活で危機を感じていたハリー達は『ダンブルドア軍団』を結成し、自分たちで『防衛術の実践』を学び合うことに。
冷酷無情な魔法省の女教師ドローレス・アンブリッジとの争いにも注目。

原題:Harry Potter and the Order of the Phoenix
制作年:2007年
本編時間:138分
制作国:アメリカ
監督:デヴィッド・イェーツ
脚本:マイケル・ゴールデンバーグ
原作:児童文学/J.K.ローリング『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団/J.K. Rowling【電子書籍】

 

 

キャスト&キャラクター紹介


(引用:https://ew.com

ハリーポッターダニエル・ラドクリフ
ホグワーツ魔法魔術学校の5年生15歳。
セドリックの死やヴォルデモートの悪夢を見る頻度が増え、特にヴォルテモートの夢は以前よりもリアルなものになっている。
最近どこからかこみ上げる怒りに悩まされる。

 


(引用:https://cutewallpaper.org

シリウス・ブラックゲイリー・オールドマン
若い頃…ジェームズ・ウォルターズ

不死鳥の騎士団の幹部の1人。
ハリーの両親の友人だった人物で、名付け親でもある。
ハリーが絶大な信頼を置き『唯一の家族』とも口にしている。
黒い大型犬に変身する事があり、犬の時は『パッドフット』という別名で呼ばれている。

 


(引用:https://www.wallpaperflare.com

アルバス・ダンブルドアマイケル・ガンボン
ホグワーツ魔法魔術学校の校長。
ハリーが最も尊敬している魔法使い。
魔法省のファッジ大臣の策略で世間的に追い詰められていく。
本作でフルネームは『アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドア』と判明する。

 


(引用:https://bookstr.com

ドローレス・アンブリッジイメルダ・スタウントン
今年度の『闇の魔術に対する防衛術』の先生。
魔法省ファッジ大臣の意向で派遣された人物。
現状のホグワーツを『乱れ切っている』と批判し、権力を盾にホグワーツのカリキュラムに介入していく。
可愛らしい容姿や服装に似合わず、目的のためなら手段を選ばない冷酷で残虐な性格で魔法動物に対しても差別意識を持つ。

 


(引用:https://www.wizardingworld.com

ヴォルデモート卿レイフ・ファインズ
闇の帝王。別名『名前を呼んではいけないあの人』。
自身が放った呪術が自分自身に当たって死んだと言われていた人物。
衰弱して永らく影を潜めていたが、前作で復活の儀式に成功して再び魔法界に現れた。


(引用:https://www.tafce.com

ルシウス・マルフォイジェイソン・アイザックス
闇の帝王のしもべデス・イーターのメンバー。ドラコの父。
表向きは名家の当主で、魔法省にも多額の寄付を行っており大臣などに対して影響力を持つ人物。
ファッジ大臣にあらぬ噂を吹き込んで事態を複雑にする。

 

■ホグワーツ関係者
ハーマイオニー・グレンジャー…エマ・ワトソン
ロン・ウィーズリー…ルパート・グリント
フレッド・ウィーズリー…ジェームズ・フェルプス
ジョージ・ウィーズリー…オリヴァー・フェルプス
ジニー・ウィーズリー…ボニー・ライト
ネビル・ロングボトム…マシュー・ルイス
(初)ルーナ・ラブグッド…エヴァンナ・リンチ
チョウ・チャン…ケイティ・リューング
セブルス・スネイプ先生…アラン・リックマンアレク・ホプキンス
アラスター・ムーディ…ブレンダン・グリーソン
リーマス・ルーピン…デヴィッド・シューリス、ジェームズ・ウテツィン
アーサー・ウィーズリー…マーク・ウィリアムズ
モリー・ウィーズリー…ジュリー・ウォルターズ
ルビウス・ハグリッド…ロビー・コルトレーン
ミネルバ・マクゴナガル副校長…マギー・スミス
アーガス・フィルチ管理人…デヴィッド・ブラッドリー
シビル・トレローニー先生…エマ・トンプソン
フィリウス・フリットウィック先生…ワーウィック・ディビス
(初)ニンファドーラ・トンクス…ナタリア・テナ
(初)キングズリー・シャックルボルト…ジョージ・ハリス
(初)エルフィアス・ドージ…ピーター・カートライト
(初)エメリーン・ヴァンス…ブリジット・ミラー
(初)グラブリー・プランク先生…アップル・ブルック
ナイジェル・ウォルパート(2年生)…ウィリアム・メリング
シェーマス・フィネガン…デヴォン・マーレイ
ディーン・トーマス…アルフィー・イーノック
パーバティ・パチル…シェファーリ・チョウドリー
パドマ・パチル…アフシャン・アザド
ドラコ・マルフォイ…トム・フェルトン
ヴィンセント・クラッブ…ルイス・ドイル
グレゴリー・ゴイル…ジョシュ・ヘッドマン
■魔法省
コーネリアス・ファッジ魔法大臣…ロバート・ハーディ
パーシー・ウィーズリー…クリス・ランキン
アメリア・ボーンズ法執行部部長…シアン・トーマス
ドーリッシュ…リチャード・リーフ
■デス・イーター
ベラトリックス・レストレンジ…ヘレナ・ボナム・カーター
デス・イーター…アルバン・バイラクタライ、リチャード・キュービソン、ピーター・ベスト、タヴ・マクドゥガル、リチャード・トリンダー
■写真、回想、音声のみ
ジェームズ・ポッター…エイドリアン・ローリンズロバート・ジャーヴィス
リリー・ポッター…ジェラルディン・ソマーヴィル
セドリック・ディゴリー…ロバート・パティンソン
ピーター・ペティグリュー(ワームテール)…ティモシー・スポール、チャールズ・ヒューズ
マフォルダ・ホップカーク…ジェシカ・スティーブンソン
■その他
ホッグズヘッド店主…ジム・マクマナス
クリーチャー(屋敷しもべ妖精)…ティモシー・ベイトソン
グロウプ…トニー・モーズリー
ケンタウルス…ジェイソン・パイパー、マイケル・ワイルドマン
エバラード(絵画・前校長)…サム・ビーズリー
フィニアス(〃)…ジョン・アターベリー
■マグル界

アラベラ・フィッグ(ミス・フィッグ)…キャサリン・ハンター
ダドリー・ダーズリー…ハリー・メリング
バーノン・ダーズリー…リチャード・グリフィス
ペチュニア・ダーズリー…フィオナ・ショウ
ピアーズ(ダドリーの取り巻き)…ジェイソン・ボイド
マルコム(〃)…リチャード・マックリン ほか
スポンサーリンク

簡単なあらすじ紹介


(引用:https://www.express.co.uk

夏休み、ハリーはディメンター(吸魂鬼)に襲われた。
守護霊の魔法で追い払うも、学校の外で魔法を使った罪で魔法省からホグワーツ退学を宣告され、懲戒尋問を受けることが決まる。

ムーディ達が現れて、ハリーは不死鳥の騎士団というヴォルデモート討伐のための秘密結社の存在を知る。
幹部はシリウス、ムーディ、ルーピン、アーサーなどよく知る顔ぶれでハリーは喜ぶも、ハーマイオニーとロンにずっと騎士団を秘密にされていたことを知り傷つく。

ハリーは魔法省で懲戒尋問を受け、ダンブルドアの弁護のおかげで正当防衛が認められて無罪になった。
しかし、ダンブルドアはなぜかハリーと会話をしようとしなかった。

新学期、魔法省から来たアンブリッジが『闇の魔術に対する防衛術』の担当になると実践授業が廃止された。
ハリーが抗議すると、アンブリッジは【書き取りの罰則】という体罰を与えた。

ハリーは隠し事されたことが許せず、ロンとハーマイオニーから距離を置くようになり、ファッジ大臣が意図的にばらまいた中傷記事の影響もあり孤独になってしまう。

ハリーは新学期に知り合った年下不思議女子ルーナに「ヴォルデモートの狙いはあなたを孤独にしてやっつけちゃうことかも」と言われて目が覚める。
ロンとハーマイオニーと仲直りした。

ファッジ大臣の意向で特別な権限を手にしたアンブリッジは本格的に暴走開始。
生徒が嫌がるような校則を次々に増やした上、占星術のトレローニー先生を独断で解雇してしまった。

シリウスが、ファッジは『ダンブルドアが軍団を作って魔法省を乗っ取ること』を恐れ、生徒に実践授業をさせないようにしていると教えてくれた。
ハリー達は闇の勢力から身を守る術を身につけるため、秘密結社『ダンブルドア軍団』を結成。
ホグワーツの隠し部屋『必要の部屋』でハリーが先生になり、軍団の仲間約20人に『闇の魔術に対する防衛術』の実践訓練を行った。

クリスマス・イブ、ハリーはチョウとファーストキスを交わすが、その後チョウがセドリックに対する後ろめたさに悩まされていることを知って心が離れてしまう。

ハリーは騎士団の一員アーサーが闇の勢力に攻撃される正夢を見た。
すぐにダンブルドアに知らせたことで、アーサーは一命をとりとめた。

↓ 

ハリーはスネイプから「ヴォルデモートと【絆】が出来ている」と告げられた。
絆を使って心に入り込まれるのを防ぐため、スネイプによる【閉心術】の実践訓練が始まった。

冬休み明け、チョウがアンブリッジに必要の部屋を喋ってしまう。
ダンブルドアがハリー達をかばって校長を辞任して姿を消し、アンブリッジが新校長になる。

ハグリッドと話したハリー達は、闇の勢力が戦争の準備を進めていることを知る。
そのすぐ後、アズカバンが襲撃されてデス・イーター等10名が脱獄したニュースが入る。
ファッジはマスコミに「犯人はシリウス・ブラックに違いない」とコメント。シリウスは再び指名手配されてしまう。

期末試験(フクロウ試験)当日。
アンブリッジ政権に怒り心頭した双子のフレッドとジョージが、退学覚悟で試験をめちゃくちゃにして大量の花火を打ち上げた。
生徒達が大歓声を送る中、ハリーはシリウスがヴォルデモートに捕らえられる白昼夢を見た。

シリウスを助けに行こうとした時、アンブリッジに捕まってしまう。
ハーマイオニーがとっさに嘘をついてアンブリッジを森に誘導。
アンブリッジは魔法省に縄張りを制限されて怒っていたケンタウロスに拉致され、その後数々の違法行為もバレて校長をクビ、逮捕された。

ハリーはハーマイオニー達と一緒にシリウスが居た魔法省の神秘部に潜入し、ハリーに関する予言が込められた水晶玉を発見した。

ルシウス達デス・イーターが現れて、シリウスの白昼夢がフェイクだったことが判明。
ハリーは仲間を人質に取られ、ルシウスに水晶を渡してしまう。

シリウス率いる不死鳥の騎士団が登場してハリー達を助けてくれる。
ルシウスはヴォルデモートに渡す予定だった水晶を落として壊してしまった。

シリウスはルシウスを倒した直後、激昂した脱獄魔女ベラトリックスが放った死の呪いが当たって死んでしまった。

ヴォルデモートとダンブルドアが現れてハリーの前で激闘が繰り広げられた。
ダンブルドアに勝つのは難しいと判断したヴォルデモートは『絆』を使ってハリーを支配しようとした。
ハリーが「お前は愛も友情も知らない可哀想な奴だ」と罵ると、ヴォルデモートはハリーの心からはじき出された。

ヴォルデモートが逃げる瞬間をファッジが目撃し、魔法省はようやくヴォルデモート復活を認めて中傷記事も修正した。
現実を認めず妄想に囚われて魔法省とアズカバンに闇の勢力の侵入を許したことが問題になり、ファッジの責任が問われている。

ダンブルドアが校長に復活。ハリーをヴォルデモートから守るためにあえて冷たくしたり、騎士団の事を秘密にさせていたと打ち明けられた。
ヴォルデモートの弱みが『孤独』だと知ったハリーは、守るべき愛と友情を大切にすることを誓った。

スポンサーリンク

解説・考察・感想など


(引用:https://favim.com

ハリーの大切な人がまた減ってしまったり、勢力争いも加わってより複雑な本作ですが、上の画像を見て創造物だと思い出してホッとしました(笑)

前作にも増して複雑だった本作の複雑だった点を考えていきます。 

 

ハリーとダーズリー家の関係をおさらい


(引用:https://www.wizardingworld.com

成長したダドリー(ビッグD)が拝見できるのも本作の楽しみですが、ダドリーとハリーの関係を忘れてしまいそうだったので思い出します。

ハリーには両親が居ないため、ホグワーツ入学までの幼少期は唯一の親戚であるダーズリー夫妻に育てられています。
ダドリーの母ペチュニアがハリーの母リリーの姉で、ハリーにとっての伯母です。

マグルのダーズリー一家はハリーも魔法も大嫌いです。
ペチュニアは妹リリーが魔法使いだったために両親に特に可愛がられ、ペチュニアは寂しい思いをした過去があるため特にハリーに辛く当たり、彼女自身の幼少時代を思い知らせるかのようにダドリーだけを可愛がります。

そんなダーズリー夫妻の1人息子のダドリーは、そういう不健全な夫妻の元で甘やかされて育った上に、大きめの体形のおかげで常にいじめっ子のガキ大将に育ちました。

今回ディメンターに生気を吸い取られて狂暴な性格が大人しくなっていましたが、よく考えるとディメンターが好きなのはネガティブな感情なので、ネガティブを吸われたダドリーは今後性格が改善するかもしれません。

ハリーにとってダーズリー家は良い思い出の無い家庭ですが、ホグワーツが休みの間にハリーが身を寄せられる場所はここしかありません。

 

いじめられるスネイプ


(引用:https://screenrant.com

ハリーはスネイプに術をかけることに成功して、スネイプがホグワーツの学生時代だった頃の記憶を垣間見てしまいます。
この時ハリーが目撃したのは、スネイプがハリーの父ジェームズに一方的にいじめられている現場で、ジェームズの友人として当時のシリウス、ルーピンなどもいます。
上の画像は髪型や体格、エンドロールのキャストと照らし合わせると、左からシリウス、ハリー、ルーピン、ムーディです。

この現場だけを見るとジェームズやシリウスはただのいじめクズ野郎にしか見えませんが、原作小説や著者のローリングさん、ハリポタファンの方々の発言をまとめると、ジェームズは一方的にスネイプをいじめていたわけではなく、お互いに嫌い合っていて攻撃しあう間柄でした。

ジョージは闇の魔術に熱心で差別主義的なスネイプの人間性が大嫌いで、スネイプは自分の持っていない部分を全て持っていたジョージ(勇敢で人気者な所や、勉強もスポーツも優秀な所)が大嫌いだったようです。
それに加えて2人共リリーが好きな恋敵でもあったので、熾烈な争いを繰り広げていた模様です。

ヤフー知恵袋の質問に実に的確な答えがありましたので、詳しくは以下をご参照ください。

ヤフー知恵袋:ハリーポッターの父親ジェームスは、シリウスとスネイプを虐めたりしましたが、ただの性格悪い奴だったんですか?

 

ウィーズリー兄弟の『ずる休みスナック』


© 2007 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.

アンブリッジが禁止していた『ウィーズリー製品』は、フレッドとジョージが開発した魔法のお菓子です。
前作の魔法学校対抗試合の優勝賞金をハリーが2人に寄付していて、賞金を元手にお菓子やいたずらグッズを制作、販売しています。

ずる休みスナックは、食べると体調に異変が起きて授業をずる休みできるシリーズで、スナックの中の1つ『発熱ヌガー』は食べると高熱が出て吹き出物が大量に出来てしまいます。
アンブリッジからの差し入れに見せかけてフィルチにハートのチョコをプレゼントしていました。

 

やどりぎの木の意味


© 2007 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.

ハリーとチョウのキスで、必要の部屋にヤドリギの葉っぱが下りてきて、2人がキスをすると花を咲かせました。

ヤドリギは北欧神話などに登場するイギリスでは知名度の高い植物です。
魔除けとしても使われる木ですが、恋愛に関する有名なジンクスがあります。それは『ヤドリギの下に立つ若い女性はキスを拒んではいけない』、『ヤドリギの下でカップルがキスすると婚約の印になる』などがあります。
また、ルーナの発言『ヤドリギの周りでよくナーグルを見た』も登場の理由なのでしょう。

スポンサーリンク

ファッジ大臣の勘違いとは?


(引用:https://harrypotter.fandom.com

ファッジ大臣はなぜハリーやダンブルドアを中傷し、ホグワーツにアンブリッジを派遣したのか、複雑だったので時系列順に整理します。

まず、ファッジはヴォルデモートの復活の噂は、ハリーやダンブルドアが流したウソだと思い込んでいました
理由はファッジはヴォルテモートが復活したかもしれないと考えることすら恐ろしかったので現実逃避していたからです。

ファッジはマスコミに依頼して、ダンブルドアとハリーの中傷記事を書かせます。
ダンブルドアとハリーの『ウソ(ファッジにとって)』を世間が信じないようにするためです。

そして、ハリーとダドリーがディメンターに襲われる事件が起こると、ハリーは未成年が学校の外で魔法を使った法律違反で起訴されます。

ここでデス・イーターのルシウス・マルフォイが登場します。
ルシウスは表向きは貴族の当主ですが、裏の顔はデス・イーターでヴォルデモートのしもべです。
当主として魔法省にも多額の寄付を行っていて、大臣に影響力を持つ人物です。

懲戒尋問の直前に、ルシウスとファッジが2人きりで話しているシーンがあります。
話の内容はほとんど明かされませんが、恐らくルシウスはファッジの勘違いを利用して『ダンブルドアがファッジを退任に追い込み、魔法省を乗っ取ろうとしている』という類のホラ話を吹き込んだのでしょう。

ルシウスはダンブルドアが魔法省を狙う悪者だとファッジが勘違いするように仕向けて、魔法省がヴォルテモート復活に気付くのを少しでも遅らせたかったのです。
ファッジは『ダンブルドアとハリーが闇の帝王が復活したとウソをついたのは、魔法省を乗っ取ろうとしていることと関係がある』と思い込んでしまいました。

 

ディメンターにハリーを襲わせたのは誰?


(引用:http://www.candacereads.com

まずディメンター(Dementer)について復習します。
またの名を『吸魂鬼(soul-sucking fiends)』と呼ばれるアンデッド系の闇の魔物で、普段はアズカバンの看守をしてていて魔法省に管理されています。
人間から生気や幸福を吸い取って食べ、周囲には常に絶望が漂います。
彼らに生気を吸い尽くされてしまうと精神を患い植物状態のようになってしまいます。

このディメンターにハリーを襲わせたのはアンブリッジです。
アンブリッジは誰かに指示されたというわけではなく、単独犯だったようです。
映画の中でディメンター事件の真相は語られませんが、原作小説にはアンブリッジがケンタウロスから救出された後(映画では終盤のアンブリッジ逮捕が新聞に載ったあたり)で、ディメンターにハリーを襲わせたと白状しています。

なぜアンブリッジはディメンターを放ったのでしょうか。
まず、アンブリッジは上司であるファッジの考えを素直に信じます。
そして、ダンブルドアとハリーのような嘘吐き達を潰せば昇進、もしくはファッジから厚い信頼を得られるだろうと考えたからなのでしょう。
アンブリッジの行動理由は出世欲です。

15歳の少年に対してディメンターってあまりに非情な気がしますが、彼女は半純血でありながら純血主義者で、『奇跡の子』として有名な半純血のハリーを良く思っていなかったでしょうし、子供嫌いだったようですし、性格は残忍で、目的のために手段を選ばないタイプなので、恐らく「嘘つきなハリーが喋れなくなれば大臣は大喜びね」位の軽い気持ちでディメンターを放ったのではないでしょうか。
ディメンターに人を殺す力はありませんが、魂を吸いつくされた人物は植物状態(魂の抜け殻)になります。

 

懲戒尋問が早まった理由とファッジ大臣の意図


(引用:https://www.flickr.com

『懲戒尋問』はハリーが魔法省に到着してから3時間後の予定でしたが、時間が急遽5分後に変更になります。

尋問開始の時間を変更したのはファッジ大臣です。
ファッジはダンブルドアだけに時間変更をわざと知らせていませんでした。
ダンブルドアが居ない方が簡単にハリーを『有罪に出来る』からです。
ファッジの思考は以下です。

ハリーが起訴された

ハリーはダンブルドアの手下なので有罪&退学にしたい

頭の良いダンブルドアは居ない方が簡単にハリーを有罪に出来る

ダンブルドアに内緒で時間変更して、来る前に尋問を終わらせてしまおう

こう考えて、尋問時間を早めました。
ダンブルドアが尋問に間に合ったのは、恐らくアーサーが時間変更を知らせたのでしょう。

 

フィルチがアンブリッジに味方したのはなぜ?


(© 2007 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.)

ホグワーツの管理人フィルチは全面的にアンブリッジに賛成して、生徒を常に監視しては怪しい動きのある生徒を逐一アンブリッジにチクっていました。

恐らく根底にはフィルチはアンブリッジに好意を抱いていた点も大きいのでしょうが、アンブリッジとフィルチにはそれぞれ理由は違いますが、ホグワーツの生徒が嫌いという共通点がありました。

アンブリッジはホグワーツ時代、希望していた監督生や主席になれなかったことを、他の生徒に立場を奪われたと思い込んでいます。(本当は能力や人格の問題なのに)
そのため彼女にとって学生時代は不満でしかなく、ホグワーツの生徒を見ていると自分自身の辛かった学生時代を思い出してしまうことが「子供が嫌い」という発言に繋がっています。

フィルチは両親が魔法使いなのに子どもの自分はマグルに生まれてしまった珍しいタイプで、魔法使いが羨まし過ぎて妬みに支配されてしまった人物です。
フィルチは幼少時代からホグワーツに入りたかったのに、魔法使いではなかったため入学資格がありませんでした。

なので、フィルチの憧れであるホグワーツの生徒が全員憎らしいのです。
楽しそうにしている生徒には特に腹が立つので、彼らの楽しみを奪うことが生きがいになってしまったのでしょう。

スポンサーリンク

シビル・トレローニーが解雇された理由


(引用:https://www.flickr.com

トレローニー先生が解雇されたのは、アンブリッジがホグワーツの全教員、生徒達に対して魔法省の権力を誇示するためです。

恐らくクビにするのは誰でも良くて、トレローニーが選ばれたのは『大きな危険が迫っている』とアンブリッジに予言したからでしょう。
アンブリッジはトレローニーの予言を嘘だと判断し、使えない教師と思ったんでしょうね。

 

チョウ・チャンの裏切りの真相

チョウ・チャンがアンブリッジに必要の部屋を暴露してしまったのは、アンブリッジが真実薬をチョウに使用したからです。

これは、アンブリッジがスネイプを呼び出して「真実薬を頂戴」と言った時、スネイプが「チョウ・チャンに使ったので最後でした」という発言で発覚します。

今まで生徒に真実薬を使うことは校則で禁じられていましたが、この校則はダンブルドアかそれ以前の校長が作ったルールです。
校長になったアンブリッジは校則を自由に変えることが出来るので、真実薬の校則は排除してしまったのでしょう。

 

アズカバン襲撃がシリウスのせいになった理由


(脱獄した魔女ベラトリックス 引用:https://www.spotern.com

アズカバン襲撃の容疑者がシリウスになってしまったのは彼の立場と関係しています。

シリウスは社会的には脱獄した殺人鬼ですし、この襲撃で脱獄した魔女ベラトリックスはシリウスの従姉だったので、疑われてしまいました。
シリウスが家族を助けるために暴動を起こしたと思われても仕方ないのかもしれません。

ファッジ大臣はなんの証拠も無いのにマスコミに対して『犯人はシリウス・ブラックだろう』と発言してしまうのはあまりに軽率です。
なぜ大臣になれたんでしょう(笑)

 

ダンブルドア軍団はアンブリッジの昇進材料

アンブリッジが必要の部屋を壊してハリー達を捕まえた時、アンブリッジはファッジに『ダンブルドアがハリー達に軍団を作らせています』と報告していました。

アンブリッジはハリー達が必要の部屋で訓練していた理由を『いずれダンブルドアが魔法省に攻撃を仕掛ける時の戦力になるため』と思い込んでいたからです。

アンブリッジはハリー達を摘発すれば昇進材料になると確信していたため、チョウ・チャンに真実薬を飲ませるという違法行為をしてまでハリー達を捕まえたかったのです。

ハリーがシリウスが捕まる白昼夢を見た時、アンブリッジはハリーを取っ捕まえて尋問し、最終的にハリーに許されざる呪文【クルーシオ(苦しめ)】を使おうとします。

アンブリッジがここまで必死でハリーに何かを言わせようとしたのは、ハリーが煙突飛行ネットワークを使って何をしようとしていたのか、引いてはダンブルドアが次はどういう動きをするのか吐かせようしたからです。

ハリーが何か重要な情報を吐いて、それがファッジに報告出来ればアンブリッジの出世の材料になります。

 

アンブリッジが逮捕された理由


(グロウピーに捕まったアンブリッジ 引用:https://alohomorapodcast.com

アンブリッジはケンタウロスに捕えられた後、逮捕されてしまいます。
アンブリッジは叩けばホコリが沢山出てくるタイプだったので当然と言えば当然ですが、彼女が行った違法行為を思い出してみます。

一番大きな逮捕理由は、アンブリッジがディメンターをハリーに仕向けたことが判明したからでしょう。
ケンタウロスから保護された後の事情聴取的なやり取りの中で自爆してしまったのではないでしょうか。

次に思い当たるのはケンタウロスの活動範囲を制限です。
恐らく魔法省の判断ではなく彼女の独断で、魔法省の権力を利用して勝手に制限したのでしょう。
理由はアンブリッジが魔法動物を嫌いというか差別意識があったから。ただそれだけです。

あとはハリーに許されざる魔法である【磔の呪い】を使おうとしていたことも思い当たりますが、あれば直前でやめているのでギリギリセーフですね。
罪が軽くなったことをハーマイオニーに感謝するところです。

 

ハリーがロンとハーマイオニーと距離を置いた理由

ハリーがロンとハーマイオニーと何となく距離を取ってしまったのは、2人がハリーに不死鳥の騎士団のことを隠していたからです。
もちろん2人はダンブルドアから頼まれて仕方なく言うことを聞いていただけで本当はハリーにずっと教えたかったのです。
ハリーは事情を頭では理解できても、「親友だと思っていたのに、ひどい」という感情の方が大きくなってしまい、なんとなく引きずってしまっていたのでしょう。

アーサー・ウィーズリーが襲われた理由


(引用:https://mealsinspiredby.com

神秘部でアーサーが襲われてしまったのがなぜなのか、映画では詳しく明かされていませんでしたね。
アーサーは不死鳥の騎士団なので、ヴォルデモートが予言の玉を狙っていることを知っていました。
そのため、メンバーが交代で魔法省を見張り、闇の勢力が簡単には近づけないようにしていました。
原作小説では、この時アーサーを襲ったのはヴォルデモートの蛇で元魔女のナギニでした。

ナギニは永久的に動物になってしまう呪いをかけられた魔女です。

スポンサーリンク

グロウピーとハグリッドの関係

ハグリッドとグロウプは実の兄弟ですが、父親が違います。
ハグリッドは人間の父と巨人の母のハーフ、グロウピーは両親とも巨人の純粋な巨人です。

グロウピーは人間程には知能が高くないようで、暴れないように森の中に鎖でつながれています。
ハーマイオニーが好きで自転車のハンドルをプレゼントしたり、アンブリッジをつまみ上げて捕まえたりしてくれました。

 

ヴォルデモートとハリーの『絆』とは

ハリー:それに気づいたら やつは僕の心を読める?
スネイプ:心を読み 操り 正気を奪う
闇の帝王はたびたび相手の心に入り込み 恐ろしい幻を見せて錯乱させた
そして とことん苦しめいたぶった後 相手が「殺してくれ」と請い願うと命を奪った

ハリーとヴォルデモートに絆が出来てしまったのは、前作『炎のゴブレット』でヴォルデモートの復活の儀式の時にハリーの血が使われたからです。

ヴォルデモートは恐らく絆が出来ることを見越してハリーの血を使ったのでしょう。
敵が沢山いる中であえてハリーの血を選んだのは、ハリーとの『絆』を利用したかったからです。
なぜ利用したかったのかは予言の水晶玉に繋がります。後述します。

 

ハリーの白昼夢

神秘部は魔法省の中にある部署の1つで、魔法についての研究を行う機関です。
シリウスが拷問されている白昼夢を見たハリーはシリウスを助けようと神秘部にある大量の『予言が込められた水晶玉』が保管されている部屋にたどり着き、ハリー自身に関する予言の玉を手に入れます。

するとシリウス達デス・イーターが現れて『シリウスの夢はお前をおびき寄せるために見せただけだ』と告げました。
ハリーはなぜおびき寄せられたのでしょうか。

シリウスは『予言を手にできるのは予言に関わる者のみ』と発言していたので、どれがハリー達の予言玉なのか、見分けられるのは本人達だけということです。
恐らくシリウスはヴォルテモートに『予言の玉を持ってこい』と命令されたものの、どれがそれなのかわからず、ハリーをおびき寄せて特定してもらうことにしたのでしょう。

何となくヴォルが直接行ってゲットするのが一番早いような気がしますが、ヴォルだけは神秘部に入れないような事情があったのかもしれません。

 

予言の内容


© 2007 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.

闇の帝王を破る力を持つ者が現れる
両者は互角なれど その者は帝王の知らぬ力を持つ
一方が生きる限り 他方は生きられぬ

『闇の帝王』は当然ヴォルで、『破る力を持つ者』はハリーでしょう。
『帝王の知らぬ力』というのは、今回ハリーが学んだヴォルの弱点『愛と友情』や『守りたい大切なもの』のことです。
『一方が生きる限り他方は生きられぬ』は、どちらかが死ぬまで戦いが続くことを意味しています。

ハリーは一番最初に手にしたために予言の中身を知りましたが、その後シリウスが玉を割ってしまったので、ヴォルはもう予言の中身を直接知ることができなくなりました。

予言玉について気にかかるのは、水晶玉を一番最初に見つけたのがネビルだったことです。
ネビルもこの予言に関係しているとなると解釈が変わってくるのでしょうが、こちらは次作以降にかかる伏線なのでそっとしておきます。

シリウスの死とアーチ

シリウスはベラトリックスから【アバダ・ケダブラ(息絶えよ)】を受けた直後、背後にあった巨大な石の門に吸い込まれるように消えてしまいました。

あの門は【アーチ】という魔法の門で、異世界に繋がっています。
アーチの向こう側に行ってしまった者は死んでしまい、二度と元居た世界には戻ってこれないのだとか。

原作小説ではシリウスはアバダケダブラではなく、通常の攻撃を受けてよろめいた結果アーチの向こう側に入ってしまったので、『まだ生きていて、いつか戻ってくるんじゃないか』と噂されてきましたが、後の小説でシリウスが死亡していたことが明らかになっています。

ダンブルドアがハリーに冷たかった理由


(引用:http://www.paulfrankheggie.com

全てが終わった後、ダンブルドアがハリーに『わざと遠ざけてハリーを守ろうとした』と明かします。

ヴォルデモートが復活した今、ハリーをダンブルドアと不死鳥の騎士団から遠ざけてダンブルドアが単独行動することで、ヴォルの意識をハリーからそらそうとしていたのです。
ダンブルドアがハーマイオニーとロンに、ハリーに不死鳥の騎士団のことを言うなと口留めしていたことや、シリウスがハリーに何か話そうとするとロンの母モリーが止めていたのもそのためです。

事情を知らされずに冷たくされていたハリーは寂しかったことでしょう。
しかし、ハリーが仲間たちと呪文を教え合う日々が送れたのはダンブルドアのおかげだったのかもしれません。

 

以上です!お読みくださりありがとうございました!

 

映画『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』関連商品(楽天)

 

・関連記事

前作↓

 

・参考サイト様

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました