『ハリーポッターと死の秘宝PART1』ネタバレ解説考察|伏線回収、鏡や剣の謎など | 映画の解説考察ブログ - Part 2

『ハリーポッターと死の秘宝PART1』ネタバレ解説考察|伏線回収、鏡や剣の謎など

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ハリーが持っていた鏡の破片

死の秘宝1
(引用:https://sandhurst2014group5.files.wordpress.com

ハリーが割れた鏡の破片をのぞき込んで救いを求める様子が何度もありました。
映画では説明が全くなくただただ不思議な鏡でしたが、原作小説に答えがあります。

この鏡は5作目『不死鳥の騎士団』でシリウス・ブラックがハリーにプレゼントしていた『両面鏡』という魔法の鏡です。
映画ではシリウスの『困ったときはこれを使え』というような発言しかなく、使い方も不明のままでした。

両面鏡は2枚で1セットになっていて、鏡をのぞくとペアの鏡の持ち主の様子も見ることが出来るもので、元々はシリウスとハリーの父ジェームズがお互いに鏡を持ち歩いてコミュニケーションを取ったり、お互いの無事を確認するために使用していました。

映画では初登場の時点で割れていますが、両面鏡は元々は至ってシンプルな鏡です。
シリウスの死後、ハリーが自責の念に駆られてトランクを殴り、中に入れていた鏡が割れたという経緯が原作小説に描かれています。

地味に気になるのはハリーとアバーフォースがお互いを覗いていた鏡が同じ鏡を共有していた(アバーフォースがフレーム付きの鏡本体を持っていて、ハリーはその鏡の破片を持っていた)のが謎でした。
同じ鏡同士で両面鏡の役割を果たすなら2枚で1セットという設定が不必要な気がしたからです。
もし私が間違って解釈してる場合はどなたか教えてくださると助かります。。

ちなみに、たまに鏡に写っていた謎の老人の正体は次作に持ち越される謎なので、こちらにも書かずにおきます。

 

RABの正体

前作『謎のプリンス』のラストで、ハリーがダンブルドアと苦労して持ち帰ったスリザリンのロケットはフェイクで、中には『R.A.B』という謎のイニシャルが残されていました。

本作で屋敷しもべ妖精クリーチャーの発言から、RABはシリウスの亡き弟レギュラス・アークタルス・ブラックだったことがわかりました。

レギュラスについても映画では多く語られず、『ハリー達よりも前にロケットを手に入れて死亡したシリウスの弟』位しか情報がありません。

原作小説によると、レギュラスは元はヴォルデモート信者でデス・イーターでしたが、様々な悪事に加担するうちにヴォルデモートに不信感を抱きます。
レギュラスはロケットの隠し場所を知っていたクリーチャーと一緒に地底湖に行って本物のロケットを手に入れますが、レギュラス自身は毒水を飲んで絶望感に襲われ、耐えがたい喉の渇きから地底湖の亡者に引きずり込まれて死んでしまい、ロケットはクリーチャーに託されました。

レギュラスがクリーチャーにロケットを託したのは、うまくいけばシリウスの手に渡って破壊してくれかもしれないと少なからず期待したからでしょう。

ちなみにクリーチャーがロケットの在りかを知っていたのは、ヴォルデモートがロケットを地底湖に隠す時にクリーチャーを使った(毒水を飲ませた)からです。
ヴォルデモートはロケットを隠した後はクリーチャーを使い捨て同然に地底湖に置き去りにしますが、ホグワーツの中でも姿現し、姿くらましが使えるクリーチャーは生き延びました。




グリフィンドールの剣の謎

グリフィンドールの剣はホグワーツの森の凍った湖の中に隠されていました。

しかし、ハリー達がベラトリックスに捕まった時、ベラトリックスは「剣は金庫に隠していたのにどうやって手に入れた?」と尋問します。
ダンブルドアの死後、ベラトリックスは剣をグリンゴッツの金庫に隠していたはずで、ハリー達が持っていたのは想定外だったのです。

剣の謎について本作で把握しておきたいのは『ヴォルデモートにとって剣が湖にあったのは想定外で、誰かがハリーに見付けてもらうために動かしていた』ということです。
移動の経緯や、剣を隠したのが誰なのかは次作で明らかになります。

 

牝鹿は誰の守護霊?

ハリーにグリフィンドールの剣の場所を教えた女鹿の守護霊は誰の霊だったのでしょうか?
ちなみに正解はPART2のネタバレになってしまうのでここではヒントの情報だけです。

ハリーの守護霊は男鹿だからとその場でハリー自身が否定していて、『不死鳥の騎士団』でロンの守護霊はテリア犬だとわかっています。

ヒントとなるのは小説家か映画か忘れてしまいましたが、ハリーの父ジェームズも男鹿の守護霊だったという情報です。
ただ、守護霊は本人の心の持ちようや大切にするものなどの変化によって違う動物に代わる場合も多々あるようです。

 

グリップフックとオリバンダーが地下牢に居たのはなぜ?

ハリーとロンが地下牢に入れられた時、地下牢にはルーナ、グリンゴッツ銀行員のグリップフックと、オリバンダーの店のオリバンダーも捕まっていました。

ルーナは人質にされていて、オリバンダーはニワトコの杖の情報を得るために捕まっていましたが、銀行員のグリップフックがなぜ捕まっていたのかは謎でした。

原作小説によると、グリップフックは銀行から逃亡していたところをデス・イーターに見つかって地下牢に入れられていたようです。
恐らくグリップフックはベラトリックスの金庫からグリフィンドールの剣が消えた件に絡んでいて、身の危険を感じて逃げようとしていたところを捕まったと思われます。

 

ルシウス・マルフォイの焦りとドラコの葛藤

©2011 WBEI. All Rights Reserved. Harry Potter Publishing Rights

本作でのルシウスは髪ぼさぼさで髭剃りも忘れ、以前のような威厳は影を潜めて精神的に追い詰められてヴォルデモートの信頼回復に必死になっていました。

ルシウスは『不死鳥の騎士団(2007)』で預言の水晶玉を割ってしまったのが原因でヴォルデモートからの信頼を失い、冷遇されつつありました。
冒頭でヴォルデモートがルシウスの杖を求めたのもいじめのひとつです。

人攫い集団がハリー達を連れて来たことも、ルシウスは自分の手柄にしてヴォルデモートに認められようとしていました。

一方、ドラコは前作でもそうでしたが始終何かに悩む表情で、教師のバーベッジが殺されてしまう瞬間はただただ怯えていました。
ドラコはデス・イーターを両親に持ち、ヴォルデモートの偉大さを教え込まれて育ったと思われますが、ヴォルデモートの恐怖政治にドラコ自身は拒絶反応を示しています。

恐らくドラコはヴォルデモートが愛する両親を苦しめ、平気で命を奪うのを目の当たりにして、彼が支配する世界に絶望しています。
もしもドラコがハリーやダンブルドア側に寝返ったり逃げ出したりすれば、すぐに家族全員殺されるので、抵抗する手立てが無く困り果てているように見えます。

次作でドラコの葛藤がどのような影響を与えるのか楽しみです。

 

三人兄弟の物語と三角のシンボル

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三人兄弟の物語
昔 3人の兄弟が曲がりくねった道を 夕暮れに 旅していました
やがて3人は危険な川にさしかかりました
でも魔法を学んでいたので 杖をひと振りし 橋をかけました
しかし そこへ行く手をさえぎる者が 『死』でした

旅人が溺死しなかったことに腹を立てた『死』は一計を案じました
魔法をほめるふりをし 死を免れた褒美をやると言いました
1番上の兄は最強の杖を欲しがり 『死』はニワトコの木の杖を与えました
2番目の兄はもっと『死』を辱めようと 亡き人を呼び戻す力を求めました
『死』は川から石を拾い 与えました
最後は1番下の弟です
謙虚な彼は『死』に追われずに前に進めるものを望みました
『死』はしぶしぶ透明マントを与えました

1番上の兄は遠い村に着き ニワトコの杖で憎い魔法使いを殺しました
ニワトコの杖の強さに酔った彼は 無敵だと自慢しました
でも その夜 杖を盗まれ 喉をかき切られたのです
1番上の兄は『死』のもとへ

2番目の兄は帰宅し もらった石を3度回しました
すると かつて妻にと望んだ亡き女性が現れたのです
でも 死者の彼女はこの世になじめませんでした
彼は彼女と一緒になるため命を絶ち
2番目の兄も『死』のもとへ

1番下の弟は何年も『死』の目を逃れました
やがて年老いた弟は 透明マントを脱ぎ 息子に与えました
そして『死』を友として喜んで迎え 共にこの世を去りました

随所に登場した『△、〇、|』が合わさったシンボルマークは『三人兄弟の物語』に登場する3つの魔法道具を象徴していたことがわかりました。
ゴドリックの谷の墓地でも、ペベレル家のお墓に例のシンボルマークの刻印がありました。

ニワトコの杖はダンブルドアが所有していてヴォルデモートの手に渡り、透明マントは1作目『賢者の石』でダンブルドア経由でジェームズからハリーに渡っています。

透明マントは元々物語に登場するペベレル兄弟の末っ子が持っていて、その後ジェームズからハリーに渡りました。
ハリーの両親のお墓の近くにペベレル家のお墓もあることから、ハリーとジェームズはこの末っ子の血縁者ということになるのでしょうか。
多分次作でわかるので予想はここまでにしておきます。

以上です!読んでいただきありがとうございました。
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