あらすじ:結
空賊連合が大きく宣伝したので、決闘場所には空賊関係者が集まって大規模な賭けが催されたりとお祭り騒ぎになりました。
ポルコは気に入らないようですが、目立つのが大好きなカーチスは「これでまた俺の名が上がる」と上機嫌です。
マンマユート団の団長が司会進行役を行い、決闘が始まりました。
試合開始直後はカーチスがポルコを追う形でしたが、ポルコが得意技の『ひねりこみ』を披露してカーチスの後ろを取りました。
後はポルコがカーチスに機関銃をお見舞いすれば勝ち負けが決まるはずですが、ポルコは弾を一発も撃ちません。
フィオが不思議がっていると、団長が「奴は殺しはやらねぇ主義だ。今撃つとカーチスにも当たるから、奴がへばるのを待ってエンジンだけ狙い撃つつもりだろう」と解説してくれました。
2人の飛行技術の高さに観客全員が感動していました。
そんな中、決闘を見に行こうとしていたマダム・ジーナの元に暗号メッセージが届きました。
それはフェラーリンからの暗号で『空軍が騒ぎをかぎつけて今そっちに向かっている。早く逃げろ』という内容でした。
ジーナは急いで決闘会場に向かいました。
決闘では、2人の体力が限界に達し始めていました。
ポルコは背後に回ってようやく撃とうとしますが、機関銃が目詰まりを起こしていました。
カーチスも同様に機関銃が故障したので、物の投げ合いと罵倒合戦を始めます。
(ポルコとカーチスの殴り合い ©1992 Sutudio Ghibli・NN)
とうとう2人は飛行艇から降りて殴り合いの喧嘩を始めたので、ボクシングの決闘会場のようになりました。
殴り合いの最中、カーチスはジーナがポルコをずっと待っていることを告げると、ポルコは驚きと恥ずかしさで顔を真っ赤にしました。
カーチスはすかさずポルコに強烈なアッパーを食らわせて気絶させますが、いつのまにか現れた審判はノーカウントを示しました。(動揺を誘って倒すのはルール違反とみなされた)
ジーナの乗る飛行艇が会場に駆け付けた直後、ポルコとカーチスは相打ちで倒れました。
先に立ちあがった方が勝ちということになり、海から先に顔を出したポルコに軍配が上がりました。
フィオはポルコに抱き着いて大喜びし、会場にも歓声が起こりました。
ジーナがイタリア空軍が来ていることを知らせると、皆一斉に島から逃げて行きました。
ポルコはカーチスの賞金を受け取った後、フィオをジーナの飛行艇に乗せて家に連れて帰るように頼みます。
ジーナは「ずるい人」と言いながら、フィオを引き受けました。
飛行艇が離陸する瞬間、フィオはポルコの唇にキスをしました。
その後、カーチスがポルコの顔の異変に気付いて「顔を見せろ!」と言いますが、ポルコは嫌がりました。
ポルコの魔法はフィオのキスで解けたのです。
それから月日は流れますが、ポルコはフィオの前に姿を見せません。
ピッコロが亡くなってフィオがピッコロ社を継ぎ、カーチスはハリウッドで有名俳優になりました。
フィオとジーナは決闘の日から仲良くなり、現在も2人の交流は続いています。
ポルコとジーナの恋がその後どうなったのかは、誰も知りません。
感想!
©1992 Sutudio Ghibli・NN
ファンタジーとロマンスと歴史が見事に融合している大好きな作品です。
作風が子ども向けではないのは、宮崎監督が『若者受けを排除した中年向けアニメ』だからだそうです。
私も子どもの頃はあまり興味が無くてスルーしていましたが、25歳を超えたあたりから地上波放送するたびにじわじわと魅力に気付き始めました。(中年化の始まり)
ポルコ豚さんの渋過ぎる声も良いし、豚関連の名台詞も最高ですし、ラピュタのドーラ一家を思わせるマンマユート団達も、皆ゴーグルをつけていて統一感があって好きです。
園児たちにめちゃくちゃ優しい所とかかなり壺でした。
マダム・ジーナの色気たっぷりの歌声からの「ローストポークになっちゃうから」と可愛く心配する感じも女性として見習いたいです。
割と核の部分だったポルコが豚になった理由や、なぜ元に戻れたのかも触れられていない所もまた魅力です。
なんか一行ずつの作文みたくなってしまいましたすみません。今更ですが感想って難しい。
以上です!お読み頂きありがとうございました(^^)
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