2ページ目
過去の間違いを正すとは?
トロールのパビーが言っていた『過去の間違いを正さなければ、アレンデールに未来は無い』というのがどういうことだったのか整理します。
『過去の間違い』は具体的にはアレンデールに伝えられいる史実と事実の相違についてでした。
↓
○ アレンデールはノーサルドラ族を滅ぼす計画を立てていて争いになった
この真実を探るうちに、エルサとアナの母イドゥナがノーサルドラの人間だったことや、両親の死の真相、エルサが魔法を持つ理由などの謎が次々に解明しました。
逆に真実が隠されたままだと、おさまらない精霊の怒りがアレンデールを滅ぼす結果になっていたのでしょう。
真実を知ることですべてが丸く収まったのですね。
第5の精霊だったエルサと前任者の存在
© 2019 Disney.
エルサが5番目の精霊であることが判明し、それぞれ本来の役割に落ち着くことで平和を手に入れますが、精霊⑤の存在に謎が残っているので考えていきます。
アナが持っていたイドゥナのショールの模様の真ん中のダイヤが『精霊と人間を繋ぐ5番目の精霊』を表していると、ハニーマレンが語っていました。
広場の石像は4つなので5番目の精霊は他の4体よりはかなり後に生まれた存在だったとしても、イドゥナが子どもの頃から精霊⑤は存在していたことになりますよね。つまり、エルサの前任者がいたわけです。
不思議な声の主が母イドゥナだった点から考えても、エルサの前の精霊⑤はイドゥナだったと考えるのが自然です。
そして「イドゥナが敵味方関係なく人間(アグナル)を助けようとしたご褒美がエルサの魔法だ」という発言から、エルサの魔法の力は呪いではなく精霊達(?)からイドゥナへの祝福だったのではないでしょうか。
アグナルとイドゥナが探していたのは?
© 2019 Disney.
アナとエルサの両親アグナルとイドゥナが事故にあるまでの経緯を整理します。
人間同士の争いが起こった際、イドゥナは怒った精霊達を『声』の力で眠らせて森ごと封印したため、霧が発生して人間が出入り出来なくなり、イドゥナ自身は森から出てアレンデールで暮らします。
人間が森に出入り出来なくなったのはもしかしたら、争った者同士に和解してほしいというイドゥナの願いがそうさせていたのかもしれません。
その後、イドゥナは精霊達にご褒美をもらったことに気付かないまま成長してアグナルと結婚して王妃になります。
エルサが魔法を使えるのは精霊からのお祝いだったけれど、イドゥナはエルサに魔力がある理由がわからず、魔法の力も強かったため悩んでしまい、アグナルと一緒に真相を探ろうとしたけれどその途中で亡くなってしまったのです。
ダムを破壊したのはなぜ?
© 2019 Disney.
アナがダムを破壊したのは、エルサの魔法の力が弱まったのはダムのせいだとわかったからです。
ダムは人工物であることに加えて作られた意図が『友好』ではなく『悪意』からだったため、魔法の力が弱まる原因になっていたのでしょう。
エルサは精霊としての役目を持って生まれたものの人間なので、そういった人間の悪意の影響を受けやすかったのではないでしょうか。
純粋な精霊である4体は特に能力に支障をきたしていた様子はなかったのでそうなのかなと思いました。
ちなみに疑問だったのは、なぜ当時のノーサルドラのリーダー(恐らくエレーナの夫)がダムが完成した『後』に反対の意思を示したのかです。
勝手にダムを造ったとはいえ建設が始まった時点で何か工事をしているのは絶対にわかるはずですし、工事中に喧嘩が始まってもおかしくない気がするのに、ノーサルドラ族の人々はなぜダム完成を黙認してしまって完成後に騒いだのかよくわかりませんでした。
この辺はすごく変な感じがするので、設定ミスのような気がしてなりません。
おまけ:矛盾を感じた設定や描写
© 2019 Disney.
さらに謎が残った点を挙げてしまうと、ルナード国王が死んで森が霧に包まれてからの34年間も争いが続いていたのも疑問です。
34年もあれば人数もお互い多くないので、決着がつくなり和解するなり何らかの形で決着していないとおかしい気がします。
それに登場した時は争っていたのに、アナとエルサと出会った直後から敵対関係そのものが曖昧になっているのも意味がわかりません。
アナとエルサがアレンデールの王族の人間でありノーサンドラの血を引いているとはいえ、森に閉じ込められていた人々はお互いに仲間を殺されているんだから少なからず憎み合っていないとおかしい気もします。
一番理解不能だったのは、アレンデールの危機をどうにかしようと言う時にアナにプロポーズすることしか考えていなかったクリストフの思考回路です(笑)
クリストフはちょっと(かなり)空気が読めないタイプなんですね(笑)
恋愛パートも重要なのはわかるのでどうにかして挟みたかったのかもしれませんが、違和感が半端ない所でした(笑)
それに、深夜にアースジャイアントがテントの近くに来た時にクリストフが駆けつけなかったのも疑問です。
地鳴りもすごかったし異変に気づかないはずないですよね。。
何だか最後に文句を垂れてしまいましたが、それでもグラフィックの質は前作同様美しくて、歌も含めて泣くほどには楽しみました(笑)
設定が少し残念と感じる部分もありましたが、ディズニー長編のシリーズ物にしてはかなり良かったと、過去のシリーズ長編と比較して上から目線で判定しております。
以上です!ありがとうございました。
この記事がお役に立てていたらハートマークを押してもらえると嬉しいです(^^)
・関連記事
感想などお気軽に(^^)