ディズニー長編「アナ雪」の解説、考察をしています!
「アレンデールの王族とトロールの関係」「キスしなくても魔法が解けた理由」「エルサ&アナとラプンツェルの関係」「原作童話『雪の女王』ってどんな話?」などについて書いてます!
鑑賞済みの方のための記事です。まだ見ていない方はネタバレにご注意ください(_ _)
制作年:2013年
本編時間:102分
制作国:アメリカ
監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
脚本:ジェニファー・リー
原作小説:ハンス・クリスチャン・アンデルセン著『雪の女王』
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※このページの情報は2023年8月時点のものです。最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。
解説、考察、感想など
気になった点などを解説していきます!
エルサたち王族とトロールの関係

© 2018 Disney
アナが幼少時代にエルサの魔法を頭に食らった時に、国王が見ていた古そうな本が登場しました。
あの本には、トロールの住み家が標されている地図と、トロールが人間に何か術をかけている絵(『トロールがアナの魔法を取り除いてくれた』という事を知っている前提で見ると、トロールが人間から魔法を取り除いているように見えます。)が描かれています。
これは魔法で困った時の対処法が書かれている本で、この本が昔からあるということは、アナとエルサの先祖もまた『魔法の存在を知っていて、昔からトロールの一族と少なからず交流がある』ということです。
国王と女王がアナとエルサをパビー(トロールの長)に見てもらった時、パビーも慣れた対応をしていたことも、トロールと王族が長年にわたって関係があったことを表しています。
王族の人間は魔法のことで困ったことがあればトロールを頼り助けてもらう代わりに、王族は人間達にトロールの住み家と魔法のクリスタルを一切荒らさない、近づかないという約束をしていたのでしょう。
アナがキスされなくても魔法が溶けた理由
結局アナはキスしなくても魔法が解けて生き返りました。
あの展開に驚いた人も多かったのではないでしょうか。
話の流れとしては『アナの胸に刺さった氷は真実の愛のキスがないと溶けない』という雰囲気で進んでいましたが、ここでパビーのセリフを思い出してみましょう。
パビーは「凍った心を溶かせるのは『真実の愛』だけなんだ」と言っています。
実は、パビーは『キス』とは一言も言っていません。
魔法を解くのに必要なのは元から『真実の愛』だけだったんですね。
キスどうこう言いだしたのは、パビーの後ろに立っていたおばさんトロールのブルダです。
もしかしたら、クリストフがアナにキスすれば良いと思って親心から言ってしまったのかもしれません。
ブルダの発言のおかげでアナとクリストフは勘違いしてしまい、結果、私たち観客もキスが必要だと思い込んでしまったわけです。
わかりづらかったのでアナの魔法が解けたときにでもパビーのセリフを流して欲しかったですw
魔法が解けるまでの過程を振り返ると、結局エルサの魔法を解けるのはエルサだけだったということになります。
誰の愛でもいいなら、幼少期にアナが魔法に当たった時、両親の愛で魔法が解けていても良いですもんね。
エルサもアナに対して両親と同じ位愛情を持っていたと思いますが、パビーがエルサに「恐怖心が敵だ」と言っていたように、愛情よりも恐怖心が勝っている間はエルサの魔法は解けなかったようです。
愛さえあれば魔法が解けていたのであれば、アナが胸に魔法が当たってもすぐに解けていたはずです。
エルサの中で初めて愛が恐怖に勝ったのが、アナが身を挺してエルサを守ってくれた時だったのでしょう。
アナの魔法が解けた時、エルサは初めて愛と恐怖と魔法の関係がわかったんですね。
エルサ・アナ姉妹とラプンツェルの関係は?

(引用:https://twitter.com)
エルサの戴冠式の日、アナが外に出た時にショートヘアーのラプンツェルとフリンライダーが来客として登場しています。
実は、エルサ姉妹とラプンツェルはいとこ関係にあると明かされています。
エルサとアナの母親とラプンツェルの母親が姉妹ということです。
さらに、エルサとアナの両親が海難事故で亡くなっていましたが、両親はラプンツェルに関するパーティーに向かう途中で事故にあったんだそうです。
そしてさらに、エルサとアナの母親は船に乗る時すでにお腹の中に3人目の子を身ごもっていたそうです。
作中で両親は亡くなったことになっていましたが、実は生きてジャングルの島に流れ着いていて、そこで女王は男の子を出産します。
その男の子、つまりエルサとアナの弟が、ディズニー長編アニメ『ターザン』(1999)の主人公ターザンになるのだそうです。
この話は監督のクリス・バックが公式インタビューで明かした内容です。 なんか色んなとこ繋げすぎている気がして笑っちゃいましたw
原作の『雪の女王』ってどんな話?

(引用:いらすと屋)
本作の原作となっているアンデルセン童話『雪の女王』がどんな話なのかご存知ですか?
私は恥ずかしながら、アナ雪について調べるまで全く知らなかったですm(__)m
そこで、童話『雪の女王』のあらすじをざっくり紹介しようと思います。
2人はとても仲良しで毎日一緒に遊んでいました。
冬のある日、窓を開けたカイの目と胸に鏡の破片が刺さりました。
カイに怪我はありませんでしたが、目と胸に入ったのは悪魔の鏡の破片で、美しいものを醜く変え、愛する心を奪ってしまうものでした。
その日から、いつも優しく頼もしかったカイは意地悪になってしまいます。
ゲルダはカイの豹変ぶりに戸惑うばかりでした。
数日後。カイは氷の女王に連れ去られてしまいます。
冷たい心が大好きな氷の女王はカイが気に入ったのです。
何日経ってもカイは見つからず、村では「カイは死んでしまったのでは」と諦めムードが漂いました。
カイの死が信じられなかったゲルダは1人でカイを探す旅に出ました。
ゲルダはボートに乗ってとても遠い場所にたどり着き、カイを探す内に山賊に捕まってしまいます。
そこでゲルダは山賊の娘に気に入られ、殺さない代わりに遊び相手になることを命じられました。
数日後、ゲルダは山賊の娘にカイを探していることを打ち明けると、山賊の娘は一頭のトナカイをプレゼントしてゲルダを解放しました。
その後、ゲルダはカイに関する有力な情報を得て、トナカイと一緒に北の果てにある氷の女王のお城にたどり着きます。
ゲルダはお城の中でカイと再会しましたが、カイはゲルダを覚えていませんでした。
そこに氷の女王が現れて、カイに剣を渡してゲルダを殺すよう命令します。
しかし、カイはなぜかゲルダを殺せません。
すると怒った女王はカイを氷に変えてしまいました。
氷になってしまったカイを見たゲルダは、カイを抱きしめて涙を流しました。
すると、ゲルダの愛の力でカイの氷が溶け、目と胸に刺さっていた鏡の破片も氷と一緒に流れました。
カイはゲルダを思い出し、2人は抱き合います。
すると、女王は愛の力に負けて素直に2人を解放しました。
カイとゲルダは村に帰って幸せに暮らしました。
かなり省略しましたが、以上が「雪の女王」のあらすじです。
本作と絡めて見ていくと、主人公のゲルダ=アナ、カイ=エルサ、トナカイ=スヴェンになります。
キーパーソンの山賊の娘(本によっては海賊の娘)はオラフになるのでしょうか。
氷の女王は悪役でしたが、女王自身も元々は心の美しい女性だったけど、魔法を恐れられて自ら人里離れた場所に氷のお城を作って孤独を選んだという過去があるため、エルサはカイと氷の女王両方のキャラが合わさった人物ということになります。
以上です!読んで頂きありがとうございました。
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