『アナと雪の女王2』ネタバレ解説|両親の死の真相、精霊の謎など考察! | 映画の解説考察ブログ

『アナと雪の女王2』ネタバレ解説|両親の死の真相、精霊の謎など考察!

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ファンタジー

映画『アナと雪の女王2』(アナ雪2)のあらすじ紹介と考察をしています!
姉妹仲良く暮らせるようになったアレンデール国の女王エルサと妹のアナ。
このまま幸せな日々が続くかと思われたが、エルサにはどこからともなく聞こえてくる不思議な声に悩まされていた。

原題:Frozen2
制作年:2019年
本編時間:103分
制作国:アメリカ
監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
脚本:アリソン・シュローダー
原作童話:『雪の女王』ハンス・クリスチャン・アンデルセン 著
主題歌:『Into the Unknown』Idina Menzel、松たか子

 

キャスト&キャラクター紹介


© 2019 Disney.
アナクリステン・ベル神田沙也加
幼いアナ…ハードリー・ガナウェイ新津ちせ
氷像…リヴィー・スタベンラッチ稲葉菜月
アレンデール国王の娘。
実の姉のエルサは氷の魔法が使える。
精霊の怒りで危機に陥ったアレンデールを救えるのはエルサだけと信じ、彼女の助けになろうと尽力する。 

 


© 2019 Disney.
エルサイディナ・メンゼル松たか子
幼いエルサ…マッテア・コンフォーティ黒川聖菜
氷像…エヴァ・ベラ佐々木りお
アナの姉でアレンデール国の女王。
どこからか聞こえてくる不思議な声の正体を突き止めるために、北にある魔法の森に向かう。

 


© 2019 Disney.
クリストフジョナサン・グロフ原慎一郎
アナの恋人。トナカイのスヴェンが親友。
アナにプロポーズしようと決意してタイミングを見計っている。

 


© 2019 Disney.
オラフジョシュ・ギャッド武内駿輔
エルサの魔法から生まれた雪だるまの精霊。
アナとエルサと楽しいことが大好きな楽天家。
陽気な性格で、深刻な場面でもお気楽な発言をして周囲を和ませる。

 

マティアス中尉…スターリング・K・ブラウン松田賢二
イドゥナ王妃…エヴァン・レイチェル・ウッド吉田羊
アグナル国王…アルフレッド・モリーナ前田一世
イエレナ(ノーサルドラの長)…マーサ・プリンプトン余貴美子
ライダー(ノーサルドラの青年)…ジェイソン・リッター小林親弘
ハニーマレン(ノーサルドラの若い女性)…レイチェル・マシューズ壺岐紹未
ルナード国王…ジェレミー・シスト吉見一豊
パビー(トロール)…キアラン・ハインズ安崎求
ノーサルドラの長の男…アラン・テュディック飯島肇
不思議な声…AURORA
ハンス王子…サンティノ・フォンタナ津田英佑
公爵…多田野曜平 ほか

 

あらすじ紹介

あらすじ①:


(両親から昔ばなしを聞くアナとエルサ 引用:https://www.radiotimes.com

エルサとアナは幼い頃、父アグナル国王から魔法の森の話を聞かせてもらいました。
昔、アレンデールの北の果てには、大地の4の精霊に守られた不思議な魔法の森があり、ノーサルドラという民族が精霊達と共存していました。

アナとエルサの祖父ルナード国王が健在だった頃、ノーサルドラ民族とアレンデール国は友好関係にあり、ルナード国王は友情の証としてノーサルドラのために魔法の森に大きなダムを作ってプレゼントします。
ダムの完成式典に参加した まだ少年のアグナル王子は、精霊達が見せてくれる不思議な魔法にくぎ付けになりました。
しかし、いつの間にかノーサルドラとルナード国王達の間で争いが起きていました
あとでアグナル国王が聞いた話では、突然ノーサルドラの人々が襲い掛かってきたといいます。

この争いでルナード国王は崖から落ちて死んでしまいました。
人間同士の争いに精霊達は怒り、自然の力で人間たちを襲います。
アグナルは岩に頭をぶつけて倒れた直後、朦朧とする中で不思議な歌声が聞こえました。
すると精霊たちは急に大人しくなり、魔法の森は身を守るように濃い霧に包まれ、それから人間は森に入ることも出ることも出来なくなりました。
アグナルは誰かに救われてお城に戻ってこられましたが、残された家臣達は今も誰も帰ってきていません。

アナが「ノーサルドラはなぜ襲ったの?」と聞くと、母イドゥナは「それは”アートハラン”だけが知ってる」と答え、イドゥナの母が教えてくれたという歌を歌ってくれました。


(かぼちゃ畑のアナとオラフ © 2019 Disney.)

現在。アナとエルサはアレンデールのお城で仲良く暮らしていました。
秋の収穫祭の日の夜、アナ、エルサ、クリストフ、雪だるまの精霊オラフはお城に集まって遊んでいましたが、エルサは心ここにあらずで、遊びを早めに切り上げて寝室にこもってしまいました。
アナは心配して色々聞きますが、エルサは何も教えてくれません。

その日の深夜。眠れなかったエルサは最近聞こえてくる『不思議な声』に向かって語りかけてみると、魔法の森の真上が妖しい光を放ちました。

すると、アレンデールに突風が吹き荒れて『水』と『火』が無くなってしまいます。
やがて地震も起こり、アレンデールの人々は崖の上に避難しました。

慌てるアナに、エルサは『不思議な声』に語り掛けたらこうなったと白状します。
そこに突然、岩のトロール達が現れて、エルサに「真実を見つけ出して過去の過ちを正さなければ、アレンデールに未来は無い」と告げました。
エルサ達はアレンデールの人々をトロールに任せて、不思議な声の主を探すため魔法の森に行くことにします。
トロールの長パビーは「エルサの魔法が弱ければ、精霊達の怒りに太刀打ちできないだろう」とアナにささやきました。


(パビーと話すアナ、エルサ、クリストフ © 2019 Disney.)




あらすじ②:


(雪像を見るアナとエルサ © 2019 Disney.)

アナたちが魔法の森に入ると、風の精霊の竜巻に巻き込まれます。
エルサが魔法で竜巻を止めた時、いくつもの雪像が周囲に出来上がりました。
それはオラフが語るウンチクから、風の精霊の『記憶』を具現化したものだとわかりました。

・オラフのウンチク
水は記憶を持つ 
僕達の体を作ってる水は少なくとも4人の人間または動物の中を通ってきた
そしてすべて覚えている

その雪像のひとつに、少年時代のアグナル国王と少女がありました。
雪像を眺めていると、争っているアレンデールの兵士とノーサルドラの人々が現れます。
彼らはこの森に閉じ込められた後も争い続けていたのです。

エルサが話し合いで争いを治めようと提案していた時、火の精霊が現れて人々を炎で取り囲みました。
火の精霊はエルサの魔法に気がつくと、小さなトカゲの姿になってすぐにエルサになつき、不思議な声がする北の方向に彼女を導きます。

その時、アナ達は持っていたショールの模様から、イドゥナ(母)がノーサルドラ民族だったことに気づきました。
改めて雪像を見ると、気絶しているアグナル王子を抱く女の子は幼い母イドゥナで間違いありません。

もう夜になったので、アナ達はノーサルドラのテントに泊めてもらうことになりました。
エルサはノーサルドラの女の子ハニーマレンから、ショールに編まれている模様の意味を教わります。

4つの四角が風、水、火、大地の精霊を表していて、中央にある四角形は、精霊と人間を結ぶ懸け橋となる5番目の精霊を表しているそうです。
エルサは、不思議な声の主は5番目の精霊の声だと確信しました。


(ノーサルドラ民族の模様が編み込まれたショール © 2019 Disney.)

その時、ノーサルドラ達も恐れる森の巨人アースジャイアントがテントに近づいてきました。
被害はありませんでしたが、精霊たちの暴走を鎮めるためにエルサは一刻も早く声の主に会いに行くことにします。
エルサとアナが出発する時、クリストフは近くにいなかったためここで別行動になってしまいます。

クリストフはアナにプロポーズする決意はしていたものの、どうやって愛を伝えるか悩んでいました。
クリストフはノーサルドラの青年ライダーにノーサルドラ伝統のプロポーズを教えてもらい、実行するために少し離れた場所で準備して、アナが探しに来てくれるのをずっと待っていたのです。
しかしいつまで待ってもアナは現れず、朝になってから置いてけぼりにされたことを知ってショックを受けました。
クリストフは仕方なく、ノーサルドラの長エレーナについて行くことにします。

 

あらすじ③:


(難破船を見つけたエルサ、アナ、オラフ © 2019 Disney.)

アナとエルサは荒野で難破船を見つけました。
船の旗や風貌から、その船がアグナル国王とイドゥナ女王が乗っていた船だとわかります。
しかし、この場所とアナとエルサが聞いていた両親の行き先とは全く別方向だったため、なぜ船がここにあるのか謎でした。

2人は船の中を見回って防水加工が施された筒を発見します。
中には羊皮紙が入っていて、アナもエルサも見たことのない文字が書かれていますたが、隅っこにイドゥナの筆跡で『氷河期の終わり頃 川は見つかったが消えた 魔法の源 エルサの源』と書き残されていました。

さらに、一緒に入っていた地図には『アートハラン』までの行き先が記されていました。
おそらくアグナルとイドゥナはエルサのためにアートハランに行こうとしていて、アナとエルサが家臣から聞かされていた両親の行き先は嘘だったのです。

エルサは魔法で船の中に残っていた水分を集めてアグナルとイドゥナの過去を確かめてみることにします。
すると、荒れ狂う波と苦しそうな表情のイドゥナとアグナルの雪像が現れました。

エルサは「両親は私のせいで死んだ」と自分を責め、アナの励ましを聞こうとしません。
エルサが「アレンデールを救うためにアートハランに行く」と言うのでアナもついて行こうとしますが、エルサは「あなたを失いたくない」と言うと、魔法でアナとオラフを氷のボートに乗せて来た道を戻らせました。

アナはオラフと一緒に川を流れてアースジャイアントの住処に辿りつきます。


(寝ているアースジャイアントとアナとオラフ © 2019 Disney.)

アースジャイアントは夜行性なので皆ぐっすり眠っていました。
気づかれると怖いので、アナとオラフが川にぽっかり空いていた穴に入ると、滝に落ちて真っ暗な洞窟に入り込んでしまいました。

そのころ、エルサはアートハランに行くために荒れ狂う海を越えるのに苦戦していました。
その時、海の中から馬の姿をした水の精霊が現れて、なぜかエルサを襲います。
エルサは氷の手綱を作り、精霊に手綱を着けて乗りこなすことに成功しました。
水の精霊にアートハランまで連れてきてもらうと、そこは氷の山に囲まれている凍った川でした。




あらすじ④:

エルサが川の奥に進むと、不思議な声の正体は少女時代のイドゥナのものだったことが判明しました。
さらに、エルサ自身が5番目の精霊であることに気が付くと、彼女の服装や髪形が変化しました。


(生まれ変わったエルサと過去の雪像 © 2019 Disney.)

生まれ変わったエルサは、まずアレンデールにまつわる過去の記憶を氷像で具現化してみます。
すると、エルサの祖父ルナード国王は当時、魔法を恐れてノーサルドラ民族を皆殺しにする計画を立てていたことが発覚し、お城に残されていた歴史書や言い伝えには『先に攻撃してきたのはノーサルドラ』とありましたが、事実は逆だったのです。

ルナード王がプレゼントしたダムについても、ノーサルドラは最初からダム建設に反対していたことが判明します。
氷像から真実を探るうちにエルサの魔法は弱まり、体は徐々に凍りつき始め、アナに向けてヘルプの魔法を放った直後に完全に凍り付いてしまいました。


(魔法の力が弱り凍ってしまったエルサ © 2019 Disney.)

同じ頃、アナとオラフが洞窟の出口を求めてさまよっていると、エルサが作り出したルナード国王の氷像を発見しました。
氷像を見てアナも史実と事実が違っていることを知り、ダムが悪意をもって作られた上、ダムそのものが魔法のパワーを弱める原因になっていることを悟ります。

そのすぐ後、オラフも魔法の力が弱まって溶けて消えてしまいます。
アナは泣きながらオラフが見つけてくれた洞窟の出口から外に出ました。

アナはアースジャイアント達が眠っていた川に戻ると、大声でわめいてアースジャイアントを起こしました。
アナの狙いはアースジャイアントにダムを破壊してもらうことです。
怒ったアースジャイアントが攻撃を始めると、アナはダムに向かって走り、アースジャイアントが投げた沢山の大岩でダムは崩壊しました。
ダムの崩壊と共に復活したエルサは水の精霊に乗ってアレンデールに行き、ダム崩壊によって起きた津波を魔法で抑え込んでアレンデールを守ります。


(アレンデールを津波から守るエルサ © 2019 Disney.)

すると魔法の森を覆っていた霧が晴れ、ノーサルドラの人々とアレンデールの兵士達は34年5か月と23日ぶりに空を見ました。
森から出ると同時に、アレンデールの代表チューイとノーサルドラの代表エレーナは仲直りしました。

アナ、エルサ、クリストフは再会してお互いの無事を喜びます。
エルサはアナとクリストフに、これからは魔法の森でノーサルドラの人々と暮らすことに決めたと告げ、魔法でオラフを復活させました。
クリストフはアナにプロポーズをすると、アナは喜んで承諾しました。


(蘇ったオラフと抱き合うエルサ、アナ、クリストフ、スヴェン © 2019 Disney.)

その後、エルサはアレンデールの王位をアナに譲り、アナが新しい女王になりました。
アナは両親の銅像を作り、街の広間に飾ります。

同じ日、アナからジェスチャーゲームの誘いの手紙を受け取ったエルサは、水の精霊に乗ってアナの居るお城へ向かいました。




解説、考察や感想など

ディズニーの『2(続編)』と言えば『1』よりも質が落ちる印象がありましたが、本作は『2』にしてはかなり良かったと感じました。
前作と同様、松たか子さんの歌声に泣きました。。
ストーリーの整理をかねて考察していきます。

可愛らしい精霊達

魔法の森を司る4体の精霊がとても可愛らしかったので紹介します。
個人的には火の精霊のトカゲちゃんがお気に入りです。

火の精霊


© 2019 Disney.

かわいいトカゲの姿をした精霊です。
赤紫色の炎が特徴です。
エルサやオラフの冷たさが気に入ったようで、火照った体を冷やそうとまとわりつく姿が可愛らしいです。

風の精霊


© 2019 Disney.

いたずら好きな風の精霊です。
『風』のため恐らく実体はないですが、存在を可視化するためにその時々で葉っぱや雪をまとっています。
オラフが風の精霊を見つけた時に『ゲイリー』と名付けました。

大地の精霊

アナと雪の女王
© 2019 Disney.
ノーサルドラの人々が『アースジャイアント』と呼ぶ岩の姿をした大地の精霊です。
立ち上がると森の木々よりも一回り大きく、魔法の森最大の存在です。
岩の妖精のパビー達と関係がありそうですが、作中で明らかにはなりませんでした。

水の精霊


(引用:https://bcomber.org

馬の姿をした水の精霊。
ブラック・シーを越えようとしたエルサに襲いかかりますが、エルサが氷の手綱を着けると、エルサの魔法を認めて懐きます。
懐いてからはエルサの大事な移動手段にもなっています。

 

精霊がエルサに攻撃したのはなぜか

精霊達は人間同士が争いを起こしたことに対して怒っていて、怒りは『人間すべて』に向けられていました。

なので、当初精霊達がアナに敵意を見せたのは、アナを普通の人間だと思っていたからだと思われます。
その後、アナが魔法が使えることがわかると仲間と判断したのでしょうです。

次のページに続きます!

次のページは「過去の間違いとは?」、「矛盾に感じた点など」です。




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