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あらすじ④:バットマンの正体
ウェイン邸のパーティーにジョーカーが現れる少し前、ハービーはレイチェルにプロポーズをしていました。
しかしレイチェルは「自分の気持ちがわからない」と断ります。
翌日。ハービー・デントと同姓同名の市民2人が殺害され、現場には次のターゲットがガルシア市長だと示すメッセージが残されていました。
その翌日。ローブ市警本部長の追悼式が行われ、出席するガルシア市長の厳重警護を行いながら式が進みます。
ジョーカーは警察官に変装していて、隙を狙って市長を銃で狙い撃ちました。
この時、ゴードンが市長を守ろうとして死んでしまいます。
ゴードンの死後、ジョーカーは「次のターゲットはレイチェルだ」とバットマンに告げました。
(引用:https://www.cbr.com)
殺害予告の後、レイチェルは迷わずブルースに守ってもらおうとするのでハービーは不満でしたが、状況が状況なので渋々承諾しました。
ウェイン邸ならセキュリティ面でもゴッサムで一番安全だからです。
その後、ブルースはバットマンとしてハービーに会い「明日の記者会見で正体を明かして引退する」と宣言します。
ハービーは「ジョーカーの思うツボだからやめろ」と止めますが、バットマンは聞きませんでした。
その日の夜、ブルースはレイチェルに『バットマンを辞めたら結婚する』という昔の約束がまだ有効かどうか聞きました。
レイチェルは「有効だけど、あなたが正体を明かしたら結婚できない」とも付け加えました。
翌日。『バットマンが記者会見で正体を明かす』と速報が流れてゴッサム市民は全員注目します。
ハービーは記者会見の会場で「ジョーカーにバットマンを差し出す必要はない!」と止めようとすると、会場はブーイングの嵐になります。
するとハービーは「私がバットマンだ!」と大声で叫び、そのまま逮捕されました。
会場の後方で待機していたブルースは驚きますが、連行されていくハービーを見ていることしかできませんでした。
会見をウェイン邸のテレビで見ていたレイチェルは、ブルース宛ての手紙をアルフレッドに渡した後、ハービーの所に向かいました。
あらすじ⑤:ハービーの狙い、ジョーカーの遊び
ハービーは警察と相談し、ハービーがバットマンに成りすましてジョーカーをおびき寄せ、姿を現した時に逮捕しようと計画していました。
記者会見の後、ハービーが護送車で拘置所に向かっていると狙い通りジョーカーと手下達が現れて護送車を襲います。
そこにバットマンが駆けつけて護送車を守ってくれたので、ハービーは無傷で拘置所に着きました。
ハービーを追って拘置所に着いたジョーカーは、市長を守って死んだはずのゴードンに取り押さえられました。
ゴードンは防弾チョッキのおかげで生きていましたが、家族が狙われるのを避けるために表向きには死んだことにして姿を隠していたのです。
その後、ゴードンはジョーカーを逮捕した功績を認められて次期市警本部長のポストを約束されました。
ジョーカーと手下が拘置所に入れられたのを見届けたハービーはすぐにレイチェルの元へ向かいました。
数時間後、ジョーカーはゴードンに「ハービーとレイチェルを拉致した」と告げます。
ジョーカーはゴードンの部下を数人買収してハービーとレイチェルを拉致させていました。
ゴードンは急いでバットマンに知らせ、駆けつけたバットマンとジョーカーが一対一で話をします。
(対峙するバットマンとジョーカー 引用:https://eiga.com)
バットマンは「ハービー・デントはバットマンじゃない。解放しろ」と迫りますが、ジョーカーは「君を殺したらつまらなくなる」と楽しそうに答えます。
さらにジョーカーは『2人を別々の場所に監禁していること』、『2人の居場所の住所』を明かした上で「爆破は数分後だ。お前はどっちを助ける?」と選択を迫りました。
バットマンはゴードンにハービー救出を任せると、レイチェルを助けに向かいました。
その頃、ハービーは椅子に縛られてオイルまみれの状態で目を覚まします。
オイル缶の上には爆弾と電話があり、電話はレイチェルとつながっていました。
爆弾の時計のタイムリミットはあと数分しかありません。
レイチェルはハービーに「私はあなたと生きたい。プロポーズの答えはイエスよ!」と伝えます。
ハービーは、レイチェルはバットマンが助けるだろうと予測して何とか自力で脱出しようともがきます。
(顔の左半分がオイルにまみれたハービー 引用:https://iwatchfilmsandstuff.wordpress.com)
その直後、ハービーの監禁場所にバットマンが現れました。
バットマンは縛られているのがハービーだと気付くと、ジョーカーにおちょくられていたことに気付きます。
ジョーカーはわざと逆の住所を教えていたのです。
バットマンがハービーを連れて逃げている途中に爆発が起き、ハービーはオイルがしっかりついてしまった顔左半分に重度の火傷を負ってしまいました。
同じ頃、ゴードンはもう一つの現場に到着しますが一足遅く、レイチェルを助けることはできませんでした。
バットマンとゴードンが人質の救助に向かった後、ジョーカーは一緒に拘置所に入れられていた部下の『腹の中』に仕込んでいた爆弾を爆破させ、ラウ税理士を連れて拘置所から脱走しました。
ハービーとレイチェルを誘拐したのも、ジョーカーが捕まったのも、ラウを拘置所から出すための計画的だったのです。
あらすじ⑥:トゥーフェイスの誕生、ジョーカーの次の犯行
レイチェルがブルースに書いていた手紙には『私はハービー・デントと結婚します』と書かれていました。
手紙を預かっていたアルフレッドは、悩んだ末にこっそり手紙を焼いてしまいました。
数日後。入院中のハービーは皮膚移植を拒絶し、レイチェルを失った悲しみと憎しみに支配されてしまい『トゥーフェイス』が誕生しました。
そんな中、ゴードンの前にマローニ(ギャングのボス)が現れました。
その日はジョーカー、ラウ税理士、チェチェン人ギャング、マローニが隠し金を山分けする予定の日で、マローニは「取引の場所を教えるからジョーカーを逮捕してほしい」と訴えます。
マローニはジョーカーが怖くなり警察にリークすることにしたのです。
ゴードンは大勢の部下を引き連れて、マローニに教えてもらった海辺の倉庫を張り込みます。
やがて倉庫にジョーカー、ラウ、チェチェン人ギャングが集まりますが、ジョーカーは山分けする予定だった金を燃やし、ラウもチェチェン人ギャングのボスも殺してしまってからテレビ局に電話をかけました。
ジョーカーが電話したのは『バットマンの正体を解き明かす』特集をしていた生放送のニュース番組でした。
番組ゲストには、バットマンの正体を掴みかけているブルースの会社の会計士リースが出演していました。
ジョーカーは「今から60分以内にリースを殺せ。さもないとどこかの病院を爆破する」と犯行予告をしました。
ゴードンはゴッサム中の病院から市民を非難させるように指示すると、テレビ局に向かいました。
テレビ局前には野次馬が群がり、中にはリースを殺そうとする『入院患者の家族』も現れます。
ジョーカーは電話を切った後、総合病院に忍び込んでハービーに会いました。
ジョーカーは「レイチェルを殺したのは俺じゃない。本当の敵は冷酷なギャングや警察だ」と囁くと、ハービーを逃がしてから病院を爆破しました。
ジョーカーはその後、50人の避難患者と報道陣が乗っていたバスを乗っ取り、報道陣を通して「ゴッサムは俺が支配する!嫌なやつはゴッサムから出ていけ!」と声明を発表しました。
すると約3000万人の市民全員がゴッサムから出ようと一斉に動き出しました。
ジョーカーは市民たちが移動し始めた頃に「トンネルと橋に『仕掛け』をした」と発言したので、人々は空港や港に群がります。
警察は、市民全員をゴッサムから避難させることにし、刑務所の囚人たちを移動させはじめました。
その後、市民が乗った船と囚人だけを乗せた船の二隻にジョーカーが爆弾が仕掛けていることが判明します。
そして、市民の船には囚人の、囚人の船には市民の船の起爆装置が置いてあることも明かして「放っておけば2隻とも午前0時に爆発する。ただし、起爆装置を先に押した方は救ってやる」と残酷なルールを告げました。
タイムリミットの0時まではあと1時間程しかありません。
結末
ジョーカーの居場所を突き止めたバットマンは、ジョーがーが潜むビルに侵入して人質を助けてからジョーカーと戦います。
一方で2隻の船は膠着状態が続き、市民たちは多数決で『起爆装置を押す』ことに決めたものの、結局誰もボタンを押せないまま午前0時を迎えてしまいます。
ジョーカーは「0時までにどちらかが起爆装置を押さなければ2隻とも爆発する」と予告していましたが、0時を過ぎても船はどちらも爆発しませんでした。
ジョーカーは0時になったら用意していたもうひとつの起爆装置で2隻とも爆破させるつもりでしたが、バットマンとの戦いに夢中でスイッチを押し損ねたのです。
バットマンはジョーカーから起爆装置を奪い、宙吊りにして身動きを封じました。
ジョーカーは船の件で『人間の心は醜い』と証明しようとしたのに、逆に『人間の良心』を証明してしまったと悔しがります。
バットマンはジョーカーの発言からハービーが悪に染まったことを知り、急いでハービーに会いに行きました。
病院から脱出したハービー(トゥーフェイス)は、ハービーとレイチェルを誘拐したワーツ刑事とラミレス刑事(マローニのスパイ)を殺害し、ゴードンの家族を呼び出していました。
ゴードンの家族が呼び出されたのはレイチェルが死んだ倉庫です。
ハービーはゴードンに「お前からも最愛の人間を奪ってやる」と言うと、ゴードンの息子ジミーに銃を向けました。
駆け付けたバットマンは「ジョーカーの狙いは『君みたいな高潔な人間でも悪に染まると証明すること』だ。このままではヤツの思うツボだ」と説得しますが、ハービーはジミーを放そうとしません。
バットマンは一瞬のスキをついてハービーを高所から突き落として殺してしまいました。
ハービーは警察官2人を含めた5人を殺しています。
バットマンはゴードンに「ハービー・デントが悪に染まったことを市民が知れば、ゴッサムに平和は来ない。
彼は高潔なままでいなければならない。だから彼の罪は全て俺がかぶる」と告げました。
ゴードンは悩んだ末に「バットマンが5人の警察官を殺した」と部下や上司に報告しました。
バットマンは警察に追われる身となり、ゴードン一家以外の全てのゴッサム市民からの信頼を失いました。
感想☆
ただただジョーカー(故ヒース・レジャー氏)が凄いです。
ジョーカーは「思いつくままに動いてる」と言ってましたけど、実際にはかなり計算の上での行動なので、もし本当に思いつくままだったとしたら頭良過ぎです。
ハービーの闇落ちで、人間は誰でも心にジョーカーのカードのようなものを持っているんだなと痛感しました。
『必要悪』の重要性、『人怖』の要素もあり、何よりも俳優陣の演技が素晴らしいです。
二隻の船がどちらも起爆スイッチを押さなかったこと位しか希望が無かったですが、大きな絶望の中のわずかな希望なのでより輝いて見えました。
以上です!読んで頂きありがとうございました(^^)
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