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あらすじ④:結末
マイケルは大学卒業後、弁護士になりガートルードと結婚しました。
月日は流れて1976年。33歳になったマイケルは、幼い娘のジュリアを連れて実家に行きました。
ガートルードと離婚することを母親に報告するためです。
母親はマイケルが全く帰省しないことに文句を言いますが、離婚に反対はしませんでした。
マイケルは実家に来たついでに自分の荷物の整理をしていると、かつてハンナに朗読した本が沢山出てきました。
マイケルは裁判でハンナを助けられなかった罪滅ぼしに、本一冊分の朗読をカセットテープに録音して送りました。
その頃、53歳になっていたハンナは夢も希望もなく、ただ単調な毎日を刑務所で過ごしていました。
ある日、匿名で送られてきたカセットテープを再生したハンナは、声の主がすぐにわかって驚きます。
ハンナは何度もテープを聞き返し、やがて図書室でマイケルが朗読した本を借りて文字の勉強を始めました。
4年後の1980年。マイケル37歳、ハンナ57歳になりました。
西ベルリンに住むマイケルの元に、初めてハンナから手紙が届きます。
丁寧な文字で『テープをありがとう 坊や』と書かれていました。
マイケルはそれから定期的に朗読テープを送り、ハンナは着実に読み書きを身に着け、勉強の成果をマイケルへの手紙で証明しました。
ハンナは「返事を頂戴」とメモに書きますが、マイケルはテープは送ってもハンナに手紙の返事を書くことはできませんでした。
それから約3年後、ハンナが収監されて20年以上が経ったある日、マイケルの元に刑務所から電話が入ります。
それは、ハンナは釈放が決まったものの家族がいないため、マイケルが身元引受人になって欲しいというお願いでした。
マイケルは困惑するものの、悩んだ末に身元引受人になることにしました。
釈放の1週間前、マイケルは面会に行き、2人は25年ぶりに顔を合わせます。
2人はお互いの容姿の変化で月日の流れを実感しました。
(面会時のハンナ 引用:https://www.pinterest.jp)
ハンナは嬉しそうでしたが、マイケルは感情を出さず、ただ事務的に彼女の新しい仕事と住む場所を伝えます。
会話の中でハンナが恋人だった頃のことを話しだすと、マイケルは怒りを感じて急いで面会を終えました。
釈放の日。マイケルが刑務所に行くと、ハンナが自殺したと看守から知らされました。
ハンナの部屋には遺書が置いてあり、その中のマイケルに宛てた部分は『紅茶缶に貯めたお金を火事で生き残った人に渡してほしい』でした。
その後、マイケルは裁判の原告の女性(火事で生き残った人物)にハンナの紅茶缶とお金を渡しに行き、ハンナが読み書きができなかったことを明かして不当な刑罰を受けていたことを伝えました。
原告の女性は「紅茶缶だけ欲しい。お金はユダヤ人の識字者率を上げる活動をする慈善団体に寄付してほしい」とマイケルに頼みました。
その後、月日は流れて1995年のドイツ ベルリン。
52歳になったマイケルは、15歳の時に書いたハンナへの愛を綴った詩を読み返しました。
その後、仕事を終えたマイケルは、海外留学から戻ってきた大学生の娘ジュリアと食事をします。
マイケルは、今までジュリアにも心を開けなかった不甲斐なさを謝罪しました。
後日、マイケルはジュリアを連れてハンナが埋葬された教会に行きました。
マイケルはジュリアにハンナとの出来事を打ち明けて、ようやく大切な人と心のふれあいが出来るようになりました。
以上です!
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