映画『愛を読むひと』の結末までのあらすじを紹介してます!
この映画をまだ観ていない方はネタバレにご注意ください。

キャスト&キャラクター紹介

©️2008 Hakuhodo DY Music & Pictures Inc.All rights reserved.
マイケル・バーク…レイフ・ファインズ
若い頃のマイケル…デヴィッド・クロス
弁護士のアラフォー男。15歳の頃に初めて付き合った年上女性ハンナと別れた時の心の傷がトラウマになっている。

(引用:https://www.cinemacafe.net)
ハンナ・シュミッツ…ケイト・ウィンスレットマイケルの初恋相手。
マイケルと出会った当時は鉄道会社に勤務、第二次世界大戦当時は刑務官として働いていた。
真面目で勤勉でとっつきにくい雰囲気の美女。
・その他のキャスト
ジュリア(マイケルの娘)…ハンナー・ヘルツシュプルング
ガートルード(マイケルの元妻)…カロリーネ・ヘルフルト
アンジェラ(マイケルの母)…レナ・オリン
大学教授…ブルーノ・ガンツ
火事の被害者…アレクサンドラ・マリア・ララ ほか
あらすじ紹介
あらすじ①:マイケルとハンナの出会い

ハンナに本を読み聞かせるマイケル ©️2008 Hakuhodo DY Music & Pictures Inc.All rights reserved.
舞台は1958年の西ドイツ、ノイシュタットです。
ある春の日、15歳の学生マイケル(デヴィッド・クロス)は、下校途中に体調が悪くなって寝ていたところを、たまたま通りかかった女性ハンナ(ケイト・ウィンスレット)に助けられました。
医者にかかったマイケルは『猩紅熱』という伝染病だったことがわかり、外出禁止を命じられてしばらく自宅療養します。
3カ月後。回復したマイケルがハンナにお礼を言いに自宅に行くと、ハンナは無愛想に「部屋の外で待っていて」と言います。
マイケルはわずかに開いていたドアの隙間からハンナの生着替えを見てしまいました。
着替え途中のハンナと目が合ったマイケルは慌てて逃げ帰りました。
数日後。マイケルはハンナが路面電車の駅員として働いているのを見かけました。
それからマイケルはハンナが気になって仕方なくなり、勇気を出してもう一度彼女の部屋を訪ねます。
この時ハンナは裸になってマイケルを誘い、マイケルは戸惑いつつも初体験をしました。
翌日からマイケルは学校に行き始め、放課後は一目散にハンナの家に行きました。
マイケルは2回目のセックスの後でようやくハンナの名前を知りました。
マイケルはほぼ毎日ハンナの部屋に通います。
しばらくすると、マイケルはハンナに「本を朗読して欲しい」と頼まれました。
いつも無表情なハンナですが、マイケルが朗読するときだけは嬉しそうでした。
それからは会うたびにマイケルが朗読し、ハンナがそれを心地よさそうに聞く日々が続きます。
2人にとって『朗読』は大切な儀式のようになっていきました。
マイケルはハンナと過ごすうち、生まれて初めて人を愛する気持ちを知りました。
あらすじ②:マイケルとハンナの別れ
(自転車旅行中のマイケルとハンナ 引用:https://eiga.com)
2人が付き合い始めて1ヵ月が経った頃。
夏休みに入ったマイケルは、ハンナと自転車で一泊旅行に行きました。
一緒にレストランで食事をして、お会計の時、ウェイトレスはハンナとマイケルが親子だと勘違いしたので、
マイケルはウェイトレスに見せつけるようにハンナにキスをしました。
その後2人は教会に行き、賛美歌を聞いて涙を流すハンナにマイケルは釘付けになりました。
湖に着くと、マイケルは湖畔に座って詩を書き、ハンナは湖で泳ぎます。
マイケルは「君の詩を書いてるんだ 完成したら読んであげる」と約束しました。
夏休みが終わると、マイケルの学校にソフィーという美人の転校生が来ました。
ソフィーはマイケルに好意を持っている様子ですが、マイケルは相変わらずハンナに夢中でした。
同じ頃。ハンナは駅員から事務職へ昇進が決まり、それにともなって転勤することになります。
数日後、その日はマイケルの誕生日でした。
同級生たちはマイケルのためにサプライズパーティーを準備していましたが、マイケルは友人の誘いを断ってハンナに会いに行きました。
マイケルは「今日は僕の誕生日なんだ」と言うタイミングを伺いますが、ハンナは暗い表情で、朗読もろくに聞いていない様子でした。
ハンナの態度に気分を害したマイケルが怒ると、ハンナはマイケルをなだめるようにセックスしました。
ことが終わると、ハンナは「友達のパーティーに行ってあげなさい」と言います。
(マイケルの誕生日 引用:http://kimageru-cinema.cocolog-nifty.com)
マイケルは諦めて友人のパーティーに行きますが、ハンナの様子が変だったのがどうしても気にかかり、ハンナのアパートに戻ってみると部屋はもぬけの殻になっていました。
ハンナはマイケルに何も言わずに引っ越してしまったのです。
マイケルはハンナから何も知らされておらず、消えた理由がわからないままでした。
こうして2人の関係は突然終わり、マイケルはハンナと出会う前の生活に戻ります。
この出来事でマイケルは深く傷つき、他人に心を開けなくなりました。
あらすじ③:
数年後。マイケルは成績優秀な法科大学生になりました。
マイケルは未だに人間関係のトラウマを克服できず、人に心を開くことを恐れています。
ある日、ゼミの授業で本物の裁判の見学に行ったとき、被告人席に座っていたのがハンナだとわかって目を疑いました。
(裁判所でのハンナ 引用:https://www.pinterest.jp)
ハンナは第二次世界大戦中にユダヤ人収容所の看守として働いていた時期がありました。
その収容所は、看守が定期的に囚人を数名ずつアウシュビッツ強制収容所に送っていました。
※アウシュビッツへ送られたユダヤ人はナチスの思想の元に全員虐殺されています。
当時、ハンナが勤めていた収容所が閉鎖になり、看守たちは約300名の収容者を連れて別の収容所に数日かけて移動することになりました。
夜になると、町の教会に収容者を入れて施錠し、看守たちは宿泊施設に泊まります。
その日の夜、町は不幸にも空襲に襲われて爆発と火事が起こり、教会も炎に包まれました。
教会の扉は脱走防止で施錠されていたので、逃げられなかった収容者約300名は全員死亡したとされていました。
しかし、奇跡的に生き延びたという元収容者の親子が最近名乗り出て、当時収容所で受けた不当な扱いについての本を出版しました。
そして、火事が起きた当時の看守達の対応が問題となり、ハンナを含めた6人の元看守が罪に問われている裁判でした。
原告側の証言では、ハンナもアウシュビッツに送る収容者を決めていた看守の1人だったようです。
マイケルはハンナの衝撃的な過去に、ただただ困惑しました。
マイケルが再び法廷見学に行くと『火災が起きたとき、教会の鍵をなぜ開けなかったのか』が議論されていました。
ハンナ以外の元看守5名は自分に都合の良いことだけを証言していたのに対し、ハンナは包み隠さず正直に証言しました。
他の5人は、自分たちの罪を軽くするのにハンナが邪魔だと感じます。
そして5人は結託し、ハンナを主犯に仕立て上げようと決めました。
5人の元看守は「ハンナ・シュミッツがリーダーで、私達は彼女の命令に従っただけ。火災直後のレポートも彼女が書いた」と口を揃えました。
対してハンナは「私はリーダーじゃないしレポートも書いていない」と否認します。
意見が食い違うため、裁判官はハンナの筆跡とレポートの筆跡の調査を命じます。
弁護士がハンナに紙とペンを渡すと、ハンナは諦めたように「全て私がやりました」と言いました。
周囲には、ハンナが筆跡鑑定を迫られて観念したように見えましたが、マイケルだけは真実に気が付きます。
ハンナは非識字者(読み書きが出来ない人)で、それを隠しているのです。
真実を打ち明ければ元看守5人の嘘がわかってハンナの罪は軽くなるはずなのに、ハンナは非識字者であることを隠しました。
マイケルはいたたまれなくなり、裁判の途中で法廷を抜け出しました。
大学に戻ったマイケルは、大学教授(ブルーノ・ガンツ)に「私は被告人の1人が裁判で有利になる情報を持っているが、言うべきかどうかわからない」と相談します。
教授は「裁判に感情は関係ない。君がどうするかが問題だ」と答えました。
その後、マイケルはハンナがいる施設に行って面会の申し込みをしますが、結局面会できずに帰ってしまいました。
その日の夜。精神不安定になったマイケルは、自分に好意を寄せている同級生ガートルード(カロリーネ・ヘルフルト)を抱きました。
判決の日。ハンナ以外の元看守5名には『4年3カ月の懲役』、ハンナには『無期懲役』が下されました。
結末は次のページです!
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