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セリフやオマージュについて
本作に登場するセリフで、1と2のオマージュとなるシーンやセリフを紹介します。
「There is no fate but what we make for ourselves.」
(運命は自分で作る)
ジョンの冒頭のセリフです。
これは前作のT2では、サラが木の机に”NO FATE”と彫っていたのを見て、ジョンがこの言葉の意味をT-800に説明したときの言葉です。
T1では、通常版でカットされたシーンでカイルがサラに向けて言っています。
サングラスを踏む
T-850がストリッパーから服を奪った直後、ポケットに入っていた星形の派手なサングラスをかけます。
気に入らなかったのかすぐに捨てて踏みつけてしまいますが、この踏みつけるシーンが前作T2でT-800がバラを踏むシーンを彷彿とさせています。
奪った車でカギを探す
T-850が最初に乗り込んだ車の中でキーを探す際、サンバイザーを開けて鍵がないか確認しています。
これはT2でジョンがT-800に教えたことで、彼が前作の記憶を持っていることを強調しています。
ですがサンバイザーから出て来たのはキーではなく時計だったので、結局はハンドル後ろの配線をいじってエンジンをかけています。
「She’ll be back.」 (T-Xは戻って来る)
「I’m back.」 (戻ってきた)
これは有名なセリフ「I’ll be back.」の主語を変えたセリフです。
本作に「I’ll be back.」は登場しません。
また、終盤にT-850がジョンとケイトの前に再び現れたときに「I’m back.」と言います。
これはT-Xに操られていたT-850が一度シャットダウンした後、復活して2人の前に戻ってきた際のセリフですが、T2以降、ヒット作に恵まれず人気低迷していたシュワルツェネッガーが、本作のヒットを願って発したセリフであるとも言われています。
ジョンは立ち寄った管理室で防犯カメラの映像に映っていたT-Xを見て、部屋にあったあらゆるスイッチを入れてから滑走路へ向かいます。
これはT1でジョンの父カイルが逃げ込んだ工場で、T-800の気を少しでもそらすためにとった行動と同じもので、T1のオマージュであると共に、カイルの遺伝子を受け継いでいることを強調しています。
T-Xの下半身がなくなる
争いの終盤、ジョンとケイトを追いかけてきたT-Xは、追いかけてきたT-850に飛行機で押し潰されて下半身を失い、上半身だけで這いつくばってジョンを追いかけきます。
これはT1の終盤で、T-800がカイルに爆弾を仕掛けられて下半身が吹き飛び、上半身だけになってもサラを追いかけるシーンのオマージュです。
T3制作までのあれこれ
T1、T2の監督ジェームズ・キャメロンはT3の制作を打診されたときに「ターミネーターは2で完結している」と断っていて、その後、アクション映画監督のジョナサン・モストウに決まっています。
シュワルツェネッガーは当初「キャメロンが監督じゃないなら出演しない」と発言していましたが、当時人気が低迷していたことも気にしてか、結局出演することにして体形を元に戻すなど役作りをかなり頑張った一方で、撮影場所やギャラなどでモストウともめたようです。
サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンにも出演依頼がありましたが「脚本が気に入らない」と断って声のみの出演に留まったそうです。
当初はT2のジョン・コナー役エドワード・ファーロングが本作でもジョン役で出演が決まっていたものの、薬物事件を起こして降板し、代打でニック・スタールがジョン役に抜擢されています。
ファーロングはこの作品だけでなく、その他の何本かの映画を薬物事件で台無しにしています。悲しい。。
超余談ですが、ニック・スタールが口半開きの時にいつも舌が口の中で動いてるのが、見たくないのに動いているからつい目がいってしまって不快でした。笑
制作当時55~56歳だったシュワ氏が頑張って筋肉を取り戻したことと、アクションシーン全般は迫力があって良かったですが、個人的にはT-850のコメディ色が強すぎたというか、機械的な冷たさが全面に出ている一方で変に人間臭くなっていたのも気に入らないし、ジョンがダメ男になりすぎてたのも色々気に入らなかったです。
レビューを見てたら賛否両論だな~と思いながら、元気そうなシュワ氏が見れただけでも良かったと考えることにしました。
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