「ターミネーター3」ネタバレあらすじと解説|賛否両論の3。 | 映画の解説考察ブログ - Part 2

「ターミネーター3」ネタバレあらすじと解説|賛否両論の3。

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SF

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あらすじ結:クリスタルピークへ

ジョンとケイトはクリスタルピークに着いた直後、T-Xがヘリで追いかけて来るのが見えました。
入り口のロックを解除して防護用の強化シャッターが開くのを待ちますが、シャッターはかなり古いようで開くのが遅く、T-Xに追いつかれます。

ジョンがピンチになった時、再起動で復活したT-850が小型飛行機で現れて、T-Xを飛行機で押しつぶしました。

ジョンはT-850が無事だったことに安心しますが、開きかけていたシャッターが爆風を感知して今度は閉まりはじめました。
T-850がシャッターの下に挟まって押さえてくれている間に、ジョンとケイトはシャッターをくぐり抜けます。

ジョンがT-850にお礼とお別れを言っていた時、下半身がちぎれたT-Xが這いつくばりながらジョンを追いかけてきました。
T-850はT-Xを捕まえて、体内から取り出した2つ目の水素電池をT-Xの口に押し込んで自分もろとも破壊しました。

ジョンはスカイネットの中枢を爆破するつもりでしたが、奥の部屋にたどり着いた2人は愕然とします。
そこは、約30年前に作られた政府要人のための核シェルターで、スカイネットの中枢ではなかったのです。

T-850の意図がわからず怒るジョンに、ケイトは「私たちを生かすことが彼の任務よ」と冷静に答えました。
ジョンが呆然としている間に18時18分を過ぎ、スカイネットによる人類への攻撃が始まりました。

スカイネットは核や中枢の存在しないコンピューターウィルスのような分散型システムだったのです。

ケイトの父ロバートもT-850も、スカイネットは一度起動させたらもう取り返しがつかないことを知っていまいた。

そして、2人を守るためにジョンに多くを語らず、ただ核シェルターへ行くよう促していたのです。

T-850がジョンに正しい情報を教えずに見守ったのは、審判の日を避けることは不可能で、2人に今日この日を生き延びてもらうためでした。

T-850は「ジョンとケイトを生かすのが仕事だ」「審判の日は避けられない」と何度も言っていましたが、ジョンは「必ず何か方法があるはずだ」と思い込み、T-850の本当の目的をわかっていなかったのです。

ジョンは審判の日に何もせずシェルターに隠れるのを最も嫌がっていましたが、それが彼の運命です。

ジョンは改めてT-850の「戦い続けろ」という言葉を胸に刻みました。

 

解説や考察・感想など

本作には前作のオマージュとなるシーンが多くあるのでその紹介と、制作までに様々なゴタゴタがあったことで知られているのでそれについても触れていきます。

ストーリーの矛盾について

冒頭シーンでジョンが『13歳の時にターミネーターに殺されかけた』と話していますが、T1の舞台はサラがジョンをお腹に宿す1984年、T2の舞台はその10年後の1994年でジョンは9~10歳だったはずなので矛盾を感じます。

ジョンとケイトはただの同級生だっただけでなく『キスしたことがある』という接点がストーリーに組み込まれているので、”キスしても倫理的に問題ない年齢”として13歳まで年齢設定を引き上げたのかもしれません。

セリフやオマージュについて

本作に登場するセリフで、1と2のオマージュとなるシーンやセリフを紹介します。

There is no fate but what we make for ourselves.
(運命は自分で作る)

ジョンの冒頭のセリフです。

これは前作のT2では、サラが木の机に”NO FATE”と彫っていたのを見て、ジョンがこの言葉の意味をT-800に説明したときの言葉です。
T1では、通常版でカットされたシーンでカイルがサラに言っています。

 

サングラスを踏む

T-850がストリッパーから服を奪った直後、ポケットに入っていた星形の派手なサングラスを捨てて踏みつけます。

この踏みつけシーンが前作でT-800がバラを踏むシーンを彷彿とさせています。

 

盗んだ車でカギを探す

T-850が最初に乗り込んだ車の中でキーを探す際、サンバイザーを開けて鍵がないか確認しています。

これはT2でジョンがT-800に教えたことで、彼がT-800の記憶を持っていることを強調しています。

 

She’ll be back.」 (T-Xは戻って来る)

I’m back.」 (戻ってきた)

これは有名なセリフ「I’ll be back.」の主語を変えたセリフです。
本作に「I’ll be back.」は登場しません。

また、終盤にT-850がジョンとケイトの前に再び現れたときに「I’m back.」と言います。

これはT-Xに操られていたT-850が一度シャットダウンした後、復活して2人の前に戻ってきた際のセリフですが、T2以降、ヒット作に恵まれなかったシュワルツェネッガーが、本作のヒットを願って発したセリフであるとも言われています。

しかし残念ながら本作は話題にはなったもののヒットしたとは言えない結果になりました。

 

ジョンがCRSの管理室であらゆる機械のスイッチをオンにする

ジョンは立ち寄った管理室で防犯カメラの映像に映っていたT-Xを見て、部屋にあったあらゆるスイッチを入れてから滑走路へ向かいます。

これはT1でジョンの父カイルが逃げ込んだ工場で、T-800の気を少しでもそらすためにとった行動と同じです。

 

T-Xの下半身がなくなる

争いの終盤、ジョンとケイトを追いかけてきたT-Xは、飛行機で押し潰されて下半身がちぎれ、上半身だけで這いつくばってジョンを追いかけます。

これはT1の終盤で、T-800がカイルに爆弾を仕掛けられて下半身が吹き飛び、上半身だけになってもサラを追いかけるシーンのオマージュです。

 

T3制作までのあれこれ

T1、T2の監督ジェームズ・キャメロンはT3の制作を打診されたときに「ターミネーターは2で完結している」と断っていて、その後、アクション映画監督のジョナサン・モストウに決まっています。

シュワルツェネッガーは当初「キャメロンが監督じゃないなら出演しない」と発言していましたが、当時人気が低迷していたことも気にしてか、結局出演することにして体形を元に戻すなど役作りをかなり頑張った一方で、撮影場所やギャラなどでモストウともめたようです。

サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンにも出演依頼がありましたが「脚本が気に入らない」と断ったものの頼み込まれて声のみの出演に留まったそうです。

当初はT2のジョン・コナー役エドワード・ファーロングが本作でもジョン役で出演が決まっていたものの、薬物事件を起こして降板し、代打でニック・スタールがジョン役に抜擢されています。

ファーロングはこの作品だけでなく、その他の何本かの映画を薬物事件で台無しにしています。悲しい。。

彼がT2以降のターミネーターシリーズで出演できたのはユニバーサルスタジオのターミネーターのアトラクション内の映像だけです。

一応6作目にもジョン役で登場してますが、完全CGですからちょっと違いますよね。

超余談ですが、ニック・スタールが口半開きの時に舌が口の中で動いてるのが不快でした。あの癖なんなんですか笑

本作制作当時55~56歳だったシュワ氏が頑張って筋肉を取り戻したことと、アクションシーン全般は迫力があって良かったですが、個人的にはT-850のコメディ色が強すぎたというか、機械的な冷たさが全面に出ている一方で変に人間臭くなっていたのも気に入らないし、ジョンがダメ男になりすぎてたのも色々気に入らなかったです。

レビューを見てたら賛否両論だな~と思いながら、元気そうなシュワ氏が見れただけでも良かったと考えることにしました。

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