映画「スイート・マイホーム」ネタバレ解説考察|ラスト考察、ひとみに何が起きた?甘利はなぜ殺された? | 映画の解説考察ブログ

映画「スイート・マイホーム」ネタバレ解説考察|ラスト考察、ひとみに何が起きた?甘利はなぜ殺された?

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ホラー

映画『スイート・マイホーム』のあらすじをわかりやすく紹介しています!
「甘利は何をしようとしてなぜ殺された?」「ひとみに何が起きた?」など書いてます。

ネタバレありきの記事なので、まだ見ていない方はご注意ください。

スイート・マイホーム

制作年:2023年
本編時間:113分
制作国:日本
監督:斎藤工
脚本:倉持裕
原作小説:『スイート・マイホーム』神津凛子 著

キャスト、キャラクター紹介

清沢 賢二窪田正孝
少年期…吉田奏佑
長野県在住のスポーツインストラクター35歳。
今流行りのスマート住宅「まほうの家」を気に入って新築一戸建てを購入する。
同僚の原友梨恵と不倫している。

清沢 ひとみ蓮佛美沙子
賢二の妻。専業主婦。
住宅展示場で知り合ったHAホームの本田と仲良くなる。

本田奈緒
「まほうの家」を販売するHAホームの一級建築士。
清沢家の住宅の設計も担当する。

清沢 聡窪塚洋介
少年期…越山敬達
賢二の兄。統合失調症を患い長年実家で母親と2人で暮らしている。

柏原(刑事)…中島歩
原友梨恵(賢二の同僚、不倫相手)…里々佳
甘利浩一(本田の同僚)…松角洋平
清沢美子(賢二の母)…根岸季衣
上林(賢二の同僚)…吉田健悟
菊池(本田の上司)…岩谷健司
清沢サチ(賢二とひとみの娘)…磯村アメリ
賢二の父…竹中直人 ほか

あらすじ紹介

あらすじ①:

30代の主人公 清沢賢二(窪田正孝)は長野県在住のスポーツインストラクターです。
賢二は妻のひとみ(蓮佛美沙子)と幼い娘のサチとアパートに住んでいましたが、長野の冬の厳しい寒さに耐えかねて最新設備の整ったスマートホーム「まほうの家」の購入を決意します。

賢二とひとみがこの家に決めたのは設備もそうですが、住宅会社「HAホーム」の一級建築士の本田(奈緒)の人柄が気に入ったのが大きい部分がありました。
本田も既婚者で一人娘がいるとのことで、ひとみとは特に仲良くなりました。

賢二は家の設計も本田にお願いして、後は家の完成を待つばかりになりました。
家が建つまでの間、賢二は同僚で浮気相手だった原友梨恵(里々佳)の結婚が決まったので別れました。
友梨恵はその後にすぐ結婚して東京へ引越しました。
さらにひとみの第二子妊娠も発覚します。

約半年後、賢二たちは「まほうの家」での快適な暮らしを手に入れ、ひとみは第二子のユキを出産しました。
ある日、ひとみはママ友と子どもたちを招いて新居のお披露目パーティーをしますが、サチの友達の男の子が突然怯えだして帰ってしまいます。
その後、ひとみは男の子の母親から「家でオバケを見たらしい」と言われました。

同じ日、賢二は友梨恵の夫の職場に友梨恵と賢二の浮気動画が送られてきたことを知りました。
賢二の周辺では何も起きていないので、賢二は犯人はひとみかもしれないと思いますが、友梨恵は「時期的にもそれはありえない」と否定しました。

その後、賢二は本田に用事があってHAホームに行きますが、本田はいませんでした。
このとき賢二は本田の同僚で賢二が苦手と感じた男性社員の甘利(松角洋平)から「ご家族を大事にした方が良いですよ」と意味深な言葉をかけられました。
賢二は怒って「動画はお前の仕業か」と問い詰めますが、甘利は何も答えませんでした。

その日の夜、本田が賢二の家に来て甘利の件を謝罪しました。
賢二は謝罪を受け入れて、本田も一緒に家族みんなで晩御飯を食べました。

 

あらすじ②:

数日後、賢二の元に捜査一課刑事の柏原(中島歩)が訪ねてきて、甘利が殺されたと聞かされます。
柏原が賢二に聞き込みに来たのは、甘利の死体が賢二の自宅付近で見つかり、賢二が甘利とモメていたと聞いたからだそうです。

その後、賢二は東京本社に行ったついでに友梨恵と会うと、彼女は明らかに心を病んでいる様子でした。
友梨恵は今や離婚寸前状態で、毎日大量のいたずら電話もかかってくるそうです。
賢二が試しにいたずら電話に出てみると、電話の主は無言でしたが、周辺からサチのおもちゃから出る音楽が聞こえてきました。

驚いた賢二が焦って自宅に戻ると、ひとみが「家に誰かいる気がする」と怖がっていました。
賢二は各部屋に設置してある監視カメラを確認しますが、どこにも人影はありませんでした。
賢二はやはり動画の犯人はひとみかと疑いますが、もし違っていた場合を考えると本人に直接聞くことはできませんでした。

やがてお正月になり、賢二は自宅に母の美子(根岸季衣)と兄の(窪塚洋介)を招いて一緒に過ごします。
聡は20代前半頃から統合失調症を患っていて、実家で母と暮らしています。
賢二と聡の父親は暴力男でしたが、賢二が小学校高学年位の頃に蒸発してから一度も会っていません。

新居でお正月を過ごした際、賢二は聡に「この家は監視されている お前は家族をしっかり守れ」と言われますが、賢二は「いつもの妄想だ」と思い聞き流しました。

お正月が終わった頃、賢二の所に再び柏原刑事が現れて友梨恵が遺体で見つかったと知らされます。
警察は自殺と他殺両方の線で捜査中で、柏原が賢二を訪ねたのは友梨恵の捜査で賢二との関係がわかったからでした。
しかし、賢二には友梨恵が自殺するタイプには思えませんでした。

賢二は動画の件で友梨恵が困っていたことや、動画の犯人は甘利だったのではないかと推測を話します。
すると柏原は「動画の犯人が甘利である可能性はゼロに近い 聞き込み捜査によると甘利は善人だったようだ あなたには悪意ある言動に思えたことが、本当は善意だったのかもしれない」と答えました。




あらすじ③:

その日の夜、ひとみが「今日ユキの瞳に私でもサチでもない誰かが映ったのが見えた この家には何かがいる」と打ち明けます。
しかし家に怪しい人物はいないので、賢二はひとみの育児疲れだろうと思いました。

数日後、賢二は仕事の都合で東京に一泊しました。
翌早朝、まだ東京にいた賢二に美子(母)から「聡がいなくなった」と連絡が入ります。
賢二はひとみに電話して聡の件を伝えていると、突然ひとみが「ユキがいない」と騒いで悲鳴を上げました。

賢二が慌てて帰宅すると、家の周りには警察関係者や救急車が集まっていて、家の2階には刃物で殺された聡の死体がありました。
聡はユキを守るように抱いた状態で亡くなっていて、ユキは無傷で保護されたそうです。
ひとみ、サチ、ユキは無事で病院にいて、犯人はまだ見つかっていません。

柏原刑事の見立てでは「何者かがユキをさらおうとして、気づいた聡がユキを守ろうとして刺された可能性が濃厚」ということでした。

聡の葬式が終わった直後、ひとみは「ユキを連れて行ってくれても良かったのに そうすればもうあれを見なくてよくなる」と言いだしました。
ひとみはユキの瞳に「何か」が映ってからユキを異常に怖がっていましたが、ひとみの異変に賢二は気づいていませんでした。

その日、柏原刑事から賢二に電話が入ります。
柏原は「甘利浩一と原友梨恵を殺したと思われる人物が防犯カメラに映っていた それはあなたの家族と関わりのある女性だ 警戒してください」と言いました。

賢二とひとみが頻繁に会う女性はHAホームの本田しか思い当たりません。
賢二がHAホームに電話してみると、本田の上司の菊池(岩谷健司)から衝撃的な話を耳にします。

本田は夫と娘がいると言っていましたが、実際には独身で子供もいませんでした。
本田は結婚直前に婚約者を事故で亡くした過去があり、当時本田は妊娠もしていたが流産してしまい、それから雰囲気が変わったそうです。

さらに菊池は以前に甘利から「本田は心を病んでいる 彼女に接客させるべきではない」と警告を受けたそうですが、本田は一見まともだったで見過ごしていたと語りました。

 

あらすじ④:

賢二が帰宅して家の中を調べると、子供部屋のクローゼットから屋根裏に上がれる戸が見つかりました。
屋根裏はベッドに食料など明らかに人が住む環境が整えられていて、さらに監視カメラの映像が見られるモニターも置かれていました。
本田は賢二の家の合鍵も持っていて、家を建てた時から賢二の家の屋根裏に頻繁に寝泊まりしていたか、ずっと住んでいたようです。

屋根裏から出ると、今度は地下にあるボイラー室からユキの鳴き声が聞こえてきました。
賢二はボイラー室に入った直後に本田に閉じ込められ、閉所恐怖症で動けなくなります。

数分後、本田は賢二の前に現れて床に包丁を突き立てると「あなたの家族を理想の家族にしてあげたのに、なんで壊すようなことをするの?」と言います。
賢二は朦朧としながらも包丁を手に取り、本田を刺し殺しました。
本田を刺した瞬間、賢二は自分の父親も賢二が包丁で刺し殺したことを思い出しました。

数日後、入院していた賢二は柏原刑事から報告を受けます。
甘利浩一と原友梨恵と清沢聡を殺し、ユキを殺そうとしていたのは本田で間違いなく、本田は彼女自身が作れなかった「理想の家族」を賢二たちなど他人の家族に投影し、陰ながらその家族の一員になることで孤独を癒していたようです。

本田がユキを殺そうとしたのは、彼女にとっての理想の家族は「夫婦と1人娘」なので、その環境を維持するためにユキを排除しようとしていたらしいです。

その後、退院した賢二は自宅に戻る気になれず実家で過ごします。
賢二が父親のことを美子に聞くと、当時賢二の父親が聡にひどい暴力をふるっていて、気づいたら賢二が父親を刺していたそうです。
父親の死体は美子が処分して、世間的には蒸発したことになっています。
賢二は過度な精神的ストレスから父親を刺した前後の記憶をすっかり失くしていたのです。

その後、賢二は退院してから音信不通になっていたひとみとようやく電話がつながります。
ひとみの様子がどこか変なので賢二は心配になって自宅に行くと、ひとみは本田がいた屋根裏部屋でユキの両目を潰してしまっていました。

「これでもう見なくて済む」と笑うひとみを見た時、賢二は「まほうの家」を買ったことを心から後悔しました。




解説・考察・感想など

甘利はなぜ殺された?

スイート・マイホーム

©2023 『スイート・マイホーム』製作委員会 ©神津凛子/講談社

甘利が殺されたのは本田の異常行動に甘利が気付いてしまったからですが、原作小説にもう少し詳しく書かれていたので補足します。

甘利は帰宅途中に偶然本田を見かけ、彼女の目つきが尋常でないのが気になってついつい後をつけてしまいます。
このとき本田は清沢賢二を尾行していて、賢二は原友梨恵と別れる前の最後のデートをしていました。
その後、本田は賢二の新築の家に合鍵を使って中に入り、数時間待っても家から出てこず、窓から見える室内を行き来する様子も確認できませんでした。

甘利は本田の暴走を止めようとしていましたが、殺されてしまいました。
小説では甘利は彼の自宅で殺されていましたが、映画では賢二の自宅近辺に死体があったので、恐らく甘利は本田を止めようと賢二の家付近で待ち伏せしていたか、賢二に本田の件を知らせようとして殺されてしまったと思われます。

 

友梨恵に嫌がらせした犯人は?

友梨恵の夫の会社に友梨恵の浮気動画を送りつけ、無言電話をかけまくっていたのは本田です。

本田は賢二を尾行して友梨恵との浮気を知り、友梨恵に敵意を持って攻撃した結果が動画ばらまきと無言電話、最終的には殺害でした。

 

ラスト考察:ひとみに何が起きた?

スイート・マイホーム

©2023 『スイート・マイホーム』製作委員会 ©神津凛子/講談社

ラスト、ひとみは本田の霊が乗り移ったかのようになりユキの目を潰してしまいました。

そもそも本田がおかしくなったのは本田の家を建てる予定地の地鎮祭をした日からで、冒頭の本田の地鎮祭では顔を覆って片手の人差し指を開き、怖がるように片目で何かを見ている女の子が近くにいました。

ラストではサチもその女の子と同じ動作をしていたことから、本田は心を病んだというよりも地鎮祭の時にその土地にいた霊に憑りつかれていた可能性が高いです。
本田の死後、本田に憑いていた霊がひとみに乗り移り、ユキを襲ったと思われます。

また、小説では賢二が家を建てた土地は本田が家を建てようとしていた土地だったことも暗示されています。

以上です!読んでいただきありがとうございました。
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参考サイト様一覧

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