『千と千尋の神隠し』ネタバレあらすじと感想|豚になった両親を救う女の子 | 映画の解説考察ブログ - Part 2

『千と千尋の神隠し』ネタバレあらすじと感想|豚になった両親を救う女の子

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あらすじ④:暴れるカオナシ

その直後、リンが千尋を探しに来ました。
リンは、油屋に入り込んだ化け物が「千を出せ」と大暴れしているので来て欲しいと言います。
その化け物は、千が雨の日に客と勘違いして油屋に招き入れたカオナシという存在でした。
カオナシは川の神様の騒動の後、下働きの青蛙を飲み込んで『声』を手に入れ、その後は客として油屋に居座って千が現れるのを待っていました。

カオナシはサービスしてくれた従業員に砂金をプレゼントしたので、従業員達は『太っ腹な客』として喜んでもてなして、青蛙が飲み込まれたことには誰も気づきませんでした。
やがてカオナシはいつまでも千が現れないことに怒り、数人の従業員を飲み込んで大暴れしているそうです。

千がカオナシの居る部屋に入ると、カオナシは喜んで千に何が欲しいのかとしきりに尋ねます。
千は「私が欲しい物はあなたには絶対に出せない」と答え、残りのニガダンゴをカオナシの口の中に放り込みました。

カオナシは苦しんで大漁の食べ物を吐き、怒って千に襲いかかりました。
千はカオナシから逃げて、うまく油屋の外に誘い出しました。
カオナシが油屋から出るころには、大量の食べ物も飲み込んだ従業員も全て吐き出して元通りのスリムな体になり、人格も元通り大人しくなりました。

千尋はカオナシを誘導しながらリンの案内で駅に向かい、坊ネズミ、ハエドリ、カオナシと一緒に電車に乗りました。

その頃、カオナシの件と千が油屋から居なくなったことに怒った湯婆婆は、従業員の兄役たちに千の両親を殺して料理にするように命じました。
カオナシがばらまいていた砂金は全て偽物で、大損害を被ったからです。

湯婆婆の隣にいる坊が本物ではないことに湯婆婆は気付いていませんでした。
油屋に残っていたハクは、坊が頭とすり替わっていることを教え、坊は千と一緒に銭婆の所に行ったと告げます。
ハクは「坊を油屋に連れ戻す代わりに、千尋と千尋の両親を元の世界に帰してやって欲しい」と頼みました。




あらすじ⑤:結末

銭婆の家に着いた千は銭婆にハンコを返し、ハンコに付いていた黒い芋虫を踏みつぶしてしまったことを謝りました。
すると銭婆は大笑いして「あの芋虫は銭婆がハンコにかけた呪いではなく、湯婆婆がハクを操るために仕込んでいた虫だ」と言いました。

銭婆は、双子の湯婆婆とは『2人で一人前』のはずなのにどうしても気が合わず、こうして離れ離れに生きていると明かし、もう夜遅いから今夜は泊まっていくように言います。
千は少し考えて「両親とハクが心配だから、やっぱり油屋に戻りたい」と答えると、銭婆は皆(銭婆、ハエドリ、坊ねずみ、カオナシ)で紡いだ糸で作った紫色の髪留めをお守りとしてプレゼントしてくれました。


(みんなで作った髪留めを受け取る千尋 引用:http://mangaku.hatenadiary.jp

そのとき、竜の姿のハクが千尋を迎えに来てくれました。
千尋たちはハクと一緒に油屋に戻り、カオナシだけは残って銭婆のお手伝いをすることになりました。
千尋は銭婆にお礼を言うと、ハクと一緒に空に飛び立ちました。

千尋はハクの背中に乗っていて、小さい頃に川に落ちてしまった時に、何かが川岸まで千尋を運んで助けてくれたことがあるのを思い出しました。
その川は今は埋め立てられて無くなってしまいましたが、千尋はその川の名前は『コハク川』といい、あの時助けてくれたのはハクだったのではないかと聞きました。

その瞬間ハクの全身に鳥肌が立ち、ハクの本当の名が『ニギハヤミコハクヌシ』だったと思いだしました。

その頃、油屋では従業員全員と、8匹の豚を並べた湯婆婆が千尋の帰りを待っていました。
千尋、ハク、坊ネズミ、ハエドリが油屋の前に着くと、坊ネズミが本来の姿に戻りました。

湯婆婆は「この世界にはルールがある。千は問題に正解しないと元の世界に帰せない」と告げてから、8匹の豚の中から両親がどれか当てろと言います。
千尋は豚をじっと見て「この中に両親はいない」と答えると、湯婆婆が持っていた千尋の契約書が粉々にやぶれ、従業員全員が「大当たり!!」と大歓声を上げました。

千尋は不満げな湯婆婆と大喜びの従業員たちにお礼を言うと、ハクと手を繋いで世界の境目になる川に向かって走りました。
ハクも近いうちに湯婆婆の弟子を辞めて元の世界に戻ること、戻ったら必ず千尋に会いに行くと約束しました。
ハクに「廃墟を抜けるまで振り返ってはいけない」と言われ、千尋は頷いて元来た道を歩き出しました。

千尋が草原を進むと、赤い廃墟の前で両親が千尋を待っていました。
千尋は両親に「大丈夫?」と聞きますが、両親は油屋に居たことを全く覚えていませんでした。
そして、千尋は振り返りたくなるのを我慢しながら赤い廃墟やトンネルを通り抜けました。

車を停めていた場所まで戻って来ると、車の上には葉っぱや小枝が積もり、車の中は埃が積もっていました。
両親は「誰かのいたずらか?」と文句を言いながら車に乗り込みます。
トンネルを抜けると同時に、千尋からも油屋での記憶が消えてしまいましたが、ポニーテールの根本には銭婆からもらった紫色の髪留めが光っていました。

 

感想☆

宮崎駿さん作品なので難解さが先に立ってしまいますが、世界観やキャラクターが大好きだし、子供の頃に見た懐かしさが相まってテレビで放送していたら見ずにはいられない作品です。

可愛らしい神様や純粋なキャラクターに紛れてカオナシや電車の黒い人影など、闇を感じずにはいられないキャラがぽつぽつ混ざっているからこそ、ギャップで可愛いキャラはより可愛く、闇深いキャラはより闇深く見えました。

ハクがあの後ちゃんと湯婆婆から解放されたかどうか、その後現世に戻ってどうするのかなどもものすごく気になります。

以上です!読んでいただきありがとうございました(^^)




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