映画「アリーテ姫」ネタバレ解説考察|ボックスのその後、魔法の指輪についてなど | 映画の解説考察ブログ - Part 2

映画「アリーテ姫」ネタバレ解説考察|ボックスのその後、魔法の指輪についてなど

※この記事にはPRが含まれています。
※この記事にはPRが含まれています。
ファンタジー

2ページ目

魔法使いと魔法道具の関係

アリーテ姫のお城に偽ボックスが来る前日、子どもの姿をした魔女がアリーテ姫の部屋に現れます。
彼女は魔法で子どもの姿に変身して外で遊んでいたら『魔法の源』を盗まれてしまい、アリーテ姫のお城に盗まれた宝が集まっていると聞いて探しに来たけれど、結局見つからなかったと言います。

魔法の源を失った時点で変身してると元の姿に戻れなくなり、さらに永遠の命を失ってしまうようです。
これは魔法使いが魔法を道具に依存していることを示しています。
ボックスも魔法はほとんど道具頼みで、自分で使えるのは『何かを愚かな物に変える魔法』だけでした。
子どもが魔法を本格的に覚えるための練習のような魔法なのかもしれません。

 

アリーテ姫と魔法の指輪

アリーテ姫は魔女からもらった3つの願いが叶う指輪をほとんど有効活用できていませんでした。
これは、アリーテ姫に魔法は必要ないということを示していたように感じました。
言い変えれば、アリーテ姫の最大の武器である『知恵』が彼女にとっての魔法だったということなのでしょう。

 

流れ星のカケラが意味するのは?

グロベルが拾ってきた流れ星の欠片を見てボックスは驚いていました。

あの流れ星が壊れた魔法の源だったからです。
ボックスが子どもの頃に見送った『他の星に行った魔法使い達』の誰かが魔法を失って死んでしまったことを意味します。
それは1個だけだったので詳しくはわかりませんが、他の星に行った魔法使い達に何かがあって、最悪既に全滅しているかもしれない…なんて恐ろしい可能性もあります。
ボックスは『他の星に行った魔法使い』が助けに来てくれるのを待っているのですから、魔法の源の流れ星なんて不吉以外の何物でもありません。




カエルだったグロベル

グロベルは元々カエルで、話し相手兼手下が欲しかったボックスが中庭の噴水周辺に住み着いていたカエルに魔法をかけて少年に変えました。

人間になったグロベルは喋れるようになり知能も高くなり、複雑な感情も持つことになります。
グロベルはほとんどボックスとしか話さないので、考え方もボックスに似てしまって卑屈で人間を馬鹿にする傾向があります。

アンプルが『カエルのままの方が幸せだったのに』と言うのは、せっかく人間になっても一生ボックスの相手と世話をさせられる位なら、カエルのまま自由に生きていた方が幸せだと思ったからです。

それはアンプルの現在の状態と同じなので、アンプルはボックスの食事を作り続けて一生を過ごす位なら、カエルにでもなってしまいたいと思うほど今の生活が嫌だったのでしょう。

 

予言とボックスの運命

Princess Arete
(引用:https://flixlist.co

ボックスの水晶玉は『アリーテ姫に寿命を縮められる』と予言していました。
ボックスはアリーテ姫と戦おうとして魔法を使いましたが、お城に洪水が起こってボックスは魔法の源を失くしてしまいました。

その後もボックスは魔法の源を見つけらず、子どもの姿をした魔女と同じで永遠の命を失ってしまったのです。
しかもボックスは老人の姿でしたから、そう長くは生きられません。

少し悲しいですが、ラストの原っぱに立つボックスは、限られた時間の中でこのまま見つかるかわからない水晶を探し続けるのか、残された時間を他のことに使うのか、どうすればよりよく生きられるかを考えていたのではないでしょうか。

以上です!この記事がお役に立てていたらハートマークを押してもらえると嬉しいです(^^)




・関連記事

感想などお気軽に(^^)

タイトルとURLをコピーしました