あらすじ:結
(未麻の前に現れた内田 ©1997 Rex Entertainment Co. Lid All rights reserved)
撮影の後、控室に戻ろうとしていた未麻の前に内田が現れました。
内田は「お前はニセモノだ!消えろ!」と言い、ナイフで未麻を襲いレイプしようとします。
未麻は、近くに落ちていた金づちで内田の頭を思い切り叩きました。
内田が倒れると、なぜか目の前に沢山のスタッフが現れて、ドラマ撮影だったかのように未麻に拍手を送っています。
訳が分からずスタジオから出ると、ルミが探しに来てくれました。
未麻はルミと一緒に内田と争ったスタジオに行きますが、そこに内田はいないどころか争った痕跡もありませんでした。
ルミが車で自宅まで送ってくれることになり、車に乗った未麻は安心して寝てしまいます。
部屋で目覚めた未麻は、そこが自分の部屋によく似た別の部屋だと気付きました。
はがしたはずのCHAMのポスターが貼られていたり、ネオンテトラの水槽がニセモノだったのです。
その直後、未麻の目の前にアイドル未麻が現れて「ここは私の部屋だよ」と言います。
部屋の鏡に映るアイドル未麻が『ルミ』だったので、未麻はアイドル未麻の正体が『衣装を着てカツラを被ったルミ』だと気付きました。
未麻が「あなたルミちゃんなの?」と聞くと、アイドル未麻は「ルミ?さっき帰ったよ」と不思議そうに答えます。
(アイドル未麻と鏡に映るルミ ©1997 Rex Entertainment Co. Lid All rights reserved)
一連の事件の犯人は、『ルミの中にあるもう一つの人格』でした。
ルミは解離性同一性障害者(多重人格障害)で、彼女のもう1つの人格が『アイドル未麻』だったのです。
『未麻の部屋』を立ち上げて日記を書いていたのも、渋谷と村野を殺したのも、内田に接触して、本物の未麻をニセモノだと思わせて殺させようとしたのも、全てもう一人のルミ(アイドル未麻)でした。
アイドル未麻は田所社長も内田も殺してしまい、スタジオの倉庫に隠しています。
アイドル未麻は「未麻は2人も要らない!」と言い、アイスピックで未麻に襲い掛かります。
未麻は肩を刺され、外に逃げました。
未麻は「ルミ!戻ってきて!」と必死に語り掛けますが、アイドル美麻は「ルミはあなたよ」と不敵に笑うだけです。
2人とも重傷を負った末にルミがトラックに轢かれかけ、未麻は彼女を命がけで助けて運転手に救急車を呼んでもらいました。
その後、2人は警察に保護されて、ルミは精神科病棟に入院しました。
数年後、一人前の女優に成長した未麻は、ルミのお見舞いに病院を訪れました。
ルミはあれからずっと『アイドル未麻』のままで、本来のルミは時々しか現れないと医師は言います。
未麻は医師にお礼を言ってから病院を出た後、バックミラー越しに「私は本物だよ」と笑いました。
感想
©1997 Rex Entertainment Co. Lid All rights reserved
想像の3倍くらい怖かったのでびっくりしました。
アニメにしか出来ない表現や技法を使いたい、という今監督の思いが見事に具現化されていて、後の作品『パプリカ』の基礎も感じました。
徐々に精神崩壊してドラマと現実の区別すらつかなくなってしまうまでが繊細に描かれていて震えました。
今まで怖いと思ったホラーアニメ映画はベルセルク(三部作のやつ)がトップだったんですが、肩を並べました。
あらすじには関係ないですが、歌っている時と普通に話している時の声の雰囲気に差があり過ぎて笑ってしまったんですが、気になったのは私だけでしょうか(笑)
以上です!読んで頂きありがとうございました。
この記事がお役に立てていたらハートマークを押してもらえると嬉しいです(^^)
・関連記事
感想などお気軽に(^^)