あらすじ後半

(ブラゥンドンに接近してIDカードを盗むラリー (C)2006 TWENTIETH CENTURY FOX
ラリーが地下倉庫に入ると、展示物たちが自由に騒いでそのまま朝が来たような状態で固まっていて、石板を持っているデクスターたちはカームンラーらしき古代エジプト風の集団に追い詰められていました。
ラリーが石板を手にしたと同時に太陽が沈んで展示物たちが動き出したので、ラリーはとりあえず石板を持って逃げました。
逃げている際、ラリーはアメリカ軍人のジョージ・カスター(ビル・ヘイダー)と、世界初の女性飛行士アメリア・イアハート(エイミー・アダムス)と出会います。
冒険好きな2人はラリーの仲間に加わりました。
カームンラーは石板を手に入れるために、ロシア帝国時代の暴君と恐れられたイワン雷帝(クリストファー・ゲスト)、フランスの独裁者ナポレオン(アラン・シャバ)、伝説のギャングのアル・カポネ(ジョン・バーンサル)と手を組みました。
ラリーはナポレオンに捕まって石板を奪われてしまいますが、石板にはロックがかけられていて、解除のために『パスワード』が必要だと判明します。
カームンラーはジェデダイアを人質に取り、ラリーは1時間以内にロックを解除しなければならなくなりました。
ラリーは別館に天才博士アインシュタインがいたことを思い出してアメリアと一緒に別館へ行くと、アインシュタインは、答えが「円周率」に関わる数字だと教えてくれます。
ラリーはパスワードと引き換えにジェデダイアを取り戻すと、カームンラーは黄泉の国に通じる扉に石板をはめてパスワードを押しました。
すると、開いた扉から無数のホルス(頭部が猛禽類の男)が現れて、ラリーたちは殺されそうになりました。
その時、巨大な石像のリンカーンが現れてホルスをなぎ倒すと、残りのホルスたちは回れ右して黄泉の国に逃げ帰っていきました。
リンカーンはラリーに「分裂は国を滅ぼす」とアドバイスして元の展示場所に戻っていきました。

(ラリーを助けに来たリンカーンの石像 引用:http://blog.livedoor.jp)
その直後、ジョージ・カスター率いるラリーの仲間たちが現れてカームンラー軍団との戦いになり、ラリーとアメリアはタッグを組んで再び黄泉の国の扉を開き、カームンラーを黄泉の国に閉じ込めました。
カームンラーを倒したことで石板を巡る争いは終わりますが、ラリーの本当の目的はここからでした。
ラリーはアメリアに頼んで飛行機を飛ばしてもらい、自然史博物館にいた仲間たちを石板と一緒にスミソニアン博物館から自然史博物館に運びました。
アメリアとラリーの間には恋が芽生えていましたが、叶わないことを理解していた2人は最初で最後のキスを交わすと、アメリアは飛行機で飛び立ちました。
(アメリアがどうなったのか描かれないが、恐らく灰になった。)
アメリアから『好きな人と好きなことを仕事にする』ことの大切さを学んだラリーは会社を売却し、
匿名で「リニューアル後も今までの展示物をすべて展示すること」を条件に博物館に多額の寄付を行い、夜間警備員に戻りました。
リニューアル後の博物館は夜も一般公開することになり、夜は『動く展示物が見られる博物館』として人気になりました。
ラリーはたくさんのお客さんの中にアメリアそっくりの女性客を発見すると、笑顔で近づいていきます。
解説や感想など
伝えたい教訓は?
一番の教訓はラリー自身が語っていた「本当に大切なことを見極めること」です。
ラリーは会社が成功して長年の夢を叶えることが出来ました。
しかし、社長になったラリーは忙しすぎるせいなのか全然楽しそうではありませんでした。
ラリーは大好きなことを仕事にして大成功した女性パイロットのアメリアと出会い、本当にやりたいことは何なのかを考え始めます。
そしてカームンラーからジェデダイアを助けたとき、自分が好きなのは博物館の皆と一緒にいて、彼らを守ることなのだと確信しました。
ラリーは今回のことでお金を稼ぐことよりも博物館の仲間たちを守ることの方が大切だと実感したのです。
2つ目の教訓はリンカーンが教えてくれた「分裂は国を滅ぼす(敵同士を仲違いさせれば滅ぼすのは簡単だ)」です。
ラリーはリンカーンの言葉を生かしてイワン雷帝、アル・カポネ、ナポレオンに「誰がリーダーなのか」を問いかけて喧嘩させていましたね。
その他感想など
前作の恋愛話はルーズベルトとサカジャウィアでしたが、今回は主人公のラリーとアメリアの恋愛模様でしたね。
結局人間と人形の壁は越えられず結ばれなかった2人ですが、最後にアメリアの生まれ変わりと思われる女性が登場して安定のハッピーエンドでした。
前作はアメリカ自然史博物館の中も忠実だったようですが、今回のスミソニアン博物館は実際には展示されていない展示物が結構いたようですね、タコさんとか。
スケールが大きくなったのは良かったのですが、その分キャラクター1人1人の描き方が雑になった印象があって残念でした。
新キャラさんたちの性格が良くわかる場面をもう少し掘り下げてくれるともっと楽しめそうでした。
以上です。読んでいただきありがとうございました。
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