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アラジンが3つ目の願いでジーニーの自由を約束した理由
アラジンはジーニーの「自由になりたい」という願いを聞いて「3つめの願いで自由にしてあげる」と約束しています。
子どもの頃は何も考えずに「アラジン優しいな」としか思っていませんでしたが、大人になった今見ると、理由が分かった気がします。
この手の作品にここまで考察するのは無粋かもしれませんので、気になった方だけどうぞ。
理由はもちろん、アラジンが実際に優しいからという理由が90%位はあると思います。
残り10%は大人になってから見て感じただけですが、アラジンが洞窟から脱出する時に、ジーニーを騙したことに罪悪感を感じたからだと思います。
しかもジーニーは騙されて怒っていましたし、不機嫌にさせたままだと せっかくの他の願い事も思った通りには叶えてもらえないかもしれないですよね。
だから、浮いた1つの願いをジーニーのために使うことを約束して罪悪感を払拭し、気持ちよくジーニーに願いを叶えてもらおうと思った、つまり忖度した結果、そのような約束をしたように見えなくもないなと思いました。
ジーニーが宮殿を移した理由
ジャファーがジーニーの主人になってアグラバーの支配者になった際、ジーニーは宮殿を高い場所へ移動しています。
これはあまり意味がない行動のように思えますが、原作では、魔人が宮殿を持ち上げて中国から中東へと移動させているので、原作に配慮して「宮殿を移動させた」のだと思われます。
たまに登場する隠れキャラも見逃すな!
本作はジーニーのキャラクターをはじめとして本当にお茶目に作ってあって、
ディズニーに縁のあるキャラクターがちょこちょこ隠れキャラ的に登場しています。
気が付いただけあげていくので、知らなかった方は注意しながら見てみてください。
アラジンが「3つ目の願い事で君を自由にしてやるよ」とジーニーに言ったとき、ジーニーは顔をピノキオの顔に変えて鼻を伸ばしました。
ピノキオと言えば、嘘をつくたびに鼻が伸びる魔法をかけられたことで有名ですね。
アラジンの発言をジーニーが信じていないことを表しています。
リトルマーメイドのキャラクターで、アリエルの執事のセバスチャンが登場します。
アラジンが「王子になりたい」と頼んだ時、ジーニーは魔法の本を取り出して王子のなり方を調べます。
その時に本の中から飛び出てきました。
ジーニーがアブーを乗り物に変える場面で、アブーが一瞬赤いスポーツカーに変身します。
これは何かで見たことがある気がするのですが、思い出せませんでした・・・
どなたか知っていれば教えてくださいm(__)m
サルタン国王の遊んでいた積木のパーツの1つで登場しています。
ジーニーが自由になり、旅に出るときにグーフィーの帽子をかぶっています。
隠れキャラをメインに紹介しましたが、ジーニーが時たま冗談まじりに顔や仕草を変えている時は、大体『誰かのモノマネ』をしているそうです。
・ムキムキになるとき:ボディビルダー、俳優、政治家のアーノルド・シュワルツェネッガー
・セピア色になって煙草を持っている時:米コメディアンのグルーチョ・マルクス
・腹話術のとき:米腹話術師のセニョール・ウェンセス
・インタビュアー風の時:米テレビ司会者のエド・サリバン
・願い事の禁止事項の説明の時:米著作家のウィリアム・F・バックリー
・「絨毯に負けるなんて”じゅうだん”じゃないよ」:米コメディアンのロドニー・デンジャーフィールド
・サングラス姿の面長男のとき:俳優のジャック・ニコルソン
以上の面々のモノマネをしているようですが(他にもあるかもしれません)、日本で知名度が高いのはAシュワルツェネッガーとJニコルソン位ですかね。
”ジーニー”の意味
『ジーニー』はランプの魔人ジーニーの名前でもありますが、ジーニー(genie)という言葉自体も『精霊』や『(イスラム神話における)ランプの魔人』という意味を持ちます。
(genieという単語自体の発音は”ジニー”が正しいです。)
「俺を最強の”ジーニー”に変えろ!」とジャファーが叫ぶ場面があり、この場合、ジャファーは『ジーニー』を名前のジーニーではなく、”ランプの魔人”という意味で使っています。
紛らわしいですね(笑)
スフィンクスの鼻
(引用:https://quasimoto.exblog.jp)
アラジンとジャスミンが絨毯デートで『ホール・ニュー・ワールド』を歌っている際、スフィンクスに向かって作業をしている男性がいます。
この男性はアラジンとジャスミンが飛んでいることに驚き、誤ってスフィンクスの鼻を壊してしまいます。
このことはご存知の方も多いと思いますが、本物のスフィンクスの鼻も欠けています。
この場面は、鼻が欠けた原因をアラジンとジャスミンが作ったというお茶目なストーリーに仕立ててあります。
アラジンの原作について
アラジンの原作は、『千夜一夜物語』の中の有名なお話『アラジンと魔法のランプ』です。
中国に暮らす貧しい青年のアラジンが、ある日、見知らぬ老人に不思議な洞窟の前へ連れていかれます。
この老人の正体は悪い魔法使いでした。
老人は「この中に入ってランプを取ってこい」と命令し、アラジンに魔法の指輪を渡しました。
アラジンは指輪を受け取り、ランプを取りに行きます。
ランプと母親へのお土産を手に入れて戻ろうと思いましたが、このアラジンは少々ぐうたらなようで、休憩してから戻ることにしました。
待ちくたびれた魔法使いは「さてはランプを渡さない気だな」と怒り、洞窟をふさいで立ち去ってしまいます。
洞窟がふさがれたことに気付いたアラジンが祈るように手をこすり合わせると、指輪から指輪の魔人が現れました。
魔人が願い事を叶えてくれると言うので、アラジンは「家に帰りたい」と願い、無事に帰ることができました。アラジンは貧乏だったので、ランプを売ってお金に変えようと思いました。
ランプを磨こうと思いこすると、ランプの中からランプの魔人が現れました。
この魔人も願い事を叶えてくれるというので、アラジンはお金持ちになりました。
アラジンは誰にでも優しかったので皆に好かれ、やがて国王の娘である王女と結婚します。
アラジンの噂を聞きつけた悪い魔法使いは、アラジンのいない隙を狙ってランプを盗みだすことに成功します。
魔法使いは宮殿を自分の国へ丸ごと移動させ、宮殿と王女を手に入れようとしました。
アラジンは指輪の魔人に頼んで王女のところへ連れて行ってもらい、王女と協力して魔法使いからランプを取り返しました。
アラジンはお城を元に戻すことと、魔法使いを洞窟に閉じ込めることを魔人に頼み、全て元通りになりました。
魔法使いが飢え死にしないように、アラジンは魔法使いを閉じ込めた洞窟に、パンのなる木とワインの湧く泉を置かせました。
そして、アラジンと王女は幸せに暮らしました。
原作は子どもの頃に読んだきりだったのですごく懐かしいです。
本作と原作の差を気付いただけ挙げていきます。
・舞台が中国である。
アラジンとジャスミンがデートする際に中国へ行ったのは、『アラジンと魔法のランプ』の舞台が中国だったことが関係しているでしょう。
・アラジンの性格
本作のアラジンは勇気があるヒーロータイプですが、
原作のアラジンは休憩が好きなことから、どちらかというとドラえもんの「のび太」的な性格のようです。
・洞窟で「ランプ以外に触れるな」という設定は無い
洞窟で「ランプ以外に触ってはいけない」という条件は原作にはありません。
アラジンは洞窟内で見つけた光る木の実(たしか)を母親へのお土産に持って帰っています。
・指輪の魔人が魔法の絨毯に変わっている。
ランプの魔人は何でもできますが、指輪の魔人の能力は移動することだけです。
移動と言えば、魔法の絨毯。キャラ変更されているようです。
・願い事の制限がない
本作では「願い事は3つまで」と決められていますが、
原作には願い事の数についての制限はありません。
・宮殿の移動距離
原作では中国から中東の国へ宮殿を移動させています。
・アラジンは取り残されていた
本作では、アラジンはジャファーの魔法で雪山へ飛ばされますが、
原作では、悪い魔法使いはアラジンが宮殿から出ている隙に宮殿を移動させているので、アラジンは取り残された方になります。
そして、指輪の魔人(絨毯)の力を借りて王女の元へ急ぎます。
・悪い魔法使いの結末
本作ではランプの魔人となったジャファーはイアーゴと共にランプに封印され、洞窟に飛ばされます。
原作では悪い魔法使いも洞窟に閉じ込められ、アラジンのはからいで洞窟の中でも食料が得られる状況になっています。
ジャファーはジーニーになったから食物は必要ないので、代わりに唯一の仲間イアーゴを道連れしています。
以上です!読んでいただきありがとうございました。
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昔話童話童謡の王国:アラジンとまほうのランプ
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