ジブリ『思い出のマーニー』ネタバレ解説考察|マーニーが杏奈を和彦と間違えたのはなぜ? | 映画の解説考察ブログ - Part 2

ジブリ『思い出のマーニー』ネタバレ解説考察|マーニーが杏奈を和彦と間違えたのはなぜ?

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ヒューマンドラマ

あらすじ:結

杏奈の体調が回復すると、お見舞いに来た彩香から、マーニーの日記の破られていたページと、湿っ地屋敷で見つかった一枚の絵を見せられます。

絵の裏には「To Marnie From Hisako(マーニーへ 久子より)」と書かれており、2人は久子のもとを訪ねます。

久子は、幼なじみだったマーニーの人生を語り始めました。
幼い頃のマーニーは、両親から子育てを放棄されて「湿っ地屋敷」で使用人たちに育てられていました。
両親は年に1、2度マーニーの様子を見に来るだけです。
使用人たちは不満のはけ口としてマーニーをいじめており、唯一の心の支えは幼なじみの和彦でした。

成長したマーニーは和彦と結婚し、娘・絵美里(えみり)を授かりますが、幸せは長く続きません。
和彦を病気で亡くした後、マーニー自身も病に倒れ、療養のため娘を寄宿学校へ預けることになります。

やがて親子は再会するものの、マーニーと絵美里の溝は埋まりませんでした。

その後、絵美里は結婚しますが、夫婦そろって事故で亡くなりました。
残された絵美里の娘をマーニーが引き取り、「この子だけには寂しい思いをさせたくない」と愛情を注いで育てます。

しかし翌年、持病が悪化したマーニーも亡くなり、その子は施設へ預けられました。
久子は、マーニーは最後まで幸せを願いながら懸命に生きた女性だったと語り、杏奈と彩香は号泣しました。

夏休みが終わりに近づき、杏奈は札幌に戻ることになりました。
杏奈は、来年の夏休みも遊ぼうと彩香と約束しました。
心のわだかまりが消えた杏奈は、迎えに来た頼子と素直に向き合えるようになっていました。

そして杏奈は、自分の母が絵美里であり、マーニーが実の祖母だったことを頼子から知らされます。
孤独な杏奈を案じたマーニーが、不思議な夏の思い出を通して孫を見守っていたのかもしれません。

杏奈は信子に暴言を吐いたことを謝り、久子には手紙を書くことを約束して、大岩家の人々や彩香に別れを告げ、笑顔で札幌に帰りました。

 

解説・考察や感想など

少女の心の成長を描いた不思議で素敵なお話でした。
本作はネット上では『百合映画』と騒がれていましたが、見る人によっては百合認定してしまう位「愛してる」、「大好き」と連呼していたのが印象的でした(笑)
家族愛だとわかるまでは違和感ありますよね!
日本人はあまり「愛してる」を言い合わないですし。

考察内容は、夢と現実の境界についてです。
杏奈はマーニーと生活していた頃、寝物語でマーニーの幼ない頃の思い出話を沢山聞いていました。
なので杏奈がマーニーと体験したことは、杏奈の記憶に残っていたおばあちゃんマーニーから聞いた話を追体験していたと思われます。

そのことを示す伏線が、杏奈とマーニーがサイロに行く途中、マーニーが杏奈を和彦と間違えていたことや、
杏奈がサイロに入った時にマーニーが和彦のコートを羽織っていた点、マーニーが「あなたはあの時あの場に居なかった」と言っていたことです。

久子がマーニーの生涯を語っていた時も、マーニーと和彦の結婚式の場に居るはずがない杏奈も登場していました。
これらは杏奈の夢の出来事がマーニーの過去の追体験であることを示していたのではないでしょうか。

全てが杏奈の追体験妄想ではなく、杏奈が湿っ地屋敷で交流を持ったマーニーは、現世に帰ってきたご先祖様の魂的な存在だったと思われます。
サイロに行った辺りからマーニーに杏奈が認識できなくなったのは、杏奈の精神状態が落ち着いてきて、徐々に夢妄想の世界から離脱しつつあることを表現していたのではと解釈しています。

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