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あらすじ④:結末
トミーの葬儀の後、地元の仲間たちと集まった二次会で、レントンはシックボーイ、ベグビー、スパッドから怪しい仕事を持ち掛けられます。
薬の売人マイキーがヘロインを間違って2㎏も購入してしまい処理に困っているので、皆でお金を出し合ってヘロイン2kgを4000ドルで買い、ロンドンで売りさばこうという計画でした。
シックボーイ、ベグビー、スパッドが用意出来たのは2000ドルなので、残りの2000ドルをレントンに出して欲しいと3人は言います。
シック・ボーイとベグビーは一緒に住んでいた頃にレントンの通帳を覗き見していてレントンが払えることを知っています。
レントンは悩んだ末に話に乗りました。
(トミーの葬儀で再会したレントン、シックボーイ、ベグビー 引用:https://ew.com)
こうして4人はマイキーからヘロイン2kgを購入し、ロンドンに向かうバスに乗りました。
レントンたちは明らかに取引に不慣れだったため、取引相手のマフィアに足元を見られましたが、4000ドルで買ったヘロインを1万6000ドルで売却できました。
その日の夜は、ホテルの同じ部屋に4人一緒に泊まりました。
部屋を別々にすると、金の入ったカバンを誰が管理するかで喧嘩になるからです。
レントンは皆のイビキが聞こえてくるのを待ち、金の入ったカバンを持って忍び足で出口へ向かいます。
レントンはスパッドがまだ起きていたことに気づき「一緒に来い!」と合図しましたがスパッドは嫌がったので、レントンは仕方なく1人でホテルから出ました。
駅に向かって歩きながら、レントンはなぜ友人を裏切ったのか自問自答していました。
すると、レントンはベグビーもシックボーイも心の底では信用していなかったから裏切ったのだと思い至りました。
レントンにとってベグビーとシックボーイは『友達』ではなかったのです。
レントンは、本当に良い奴だと思えたスパッドだけにこっそり分け前分の金を残してスコットランドを去りました。
(レントンからのプレゼントを発見したスパッド 引用:https://i.pinimg.com)
翌朝。レントンが金を持って逃げたことに気付いたベグビーは大暴れして逮捕されました。
レントンはこれを機に麻薬と犯罪から足を洗い、これから始まる輝かしい『平凡な生活』に挑みます。
解説、考察や感想など
タイトル『trainspotting』の意味
(引用:https://www.nylon.jp)
『trainspotting』は元々は『鉄道オタク』、『列車の型やナンバーを覚えて見分けること』という意味があります。
舞台となっている1980年代当時のイギリスでは意味が転じて『些細なことに夢中になる』や、当時は麻薬中毒者が廃線になった駅に溜まって麻薬をしているのが目についたことから『麻薬中毒者』という意味でも使われていたそうです。
原作者のアーバン・ウェルシュ本人の言葉を見たわけではないので真相はわかりませんが、レントンたちは『些細なことに夢中になっている麻薬中毒者』だったので、繋がるものはあるなと思いました。
その他感想など
この映画が日本で流行していた当時は子どもだったこともあり興味がなかったですが、あちこちでポスターやTシャツを見かけたこのを覚えています。
ようやく最近初めて観たのですが、面白かったです。
全体的にはスタイリッシュでしたが、汚いシーンも何度かあるのでちょっと注意が必要です。笑
若いユアン・マクレガーもやはりイケメンで眼福でした!
テンポとBGMが良いし、登場人物たちも個性的で、レトロな雰囲気も可愛いです。
ブラックジョークも好きな方なので楽しめました。
レントンが実家にいる時の雰囲気が 映画『時計じかけのオレンジ』(1971)の主人公が実家にいるときと雰囲気が似ているように感じました。
わかりませんが、オマージュだったのかな?
『麻薬』というと暗いイメージですが、何も考えずに麻薬を打ってハイになっている若者たちの心情が雰囲気に現れていて、とてもポップで軽くて、引き込まれました。
重い場面もありますが、そこは他人に感情移入しないクールな主人公レントンのおかげで、重い話も重くならずに済みました(笑)
2も早く観たいです!
読んでいただきありがとうございました。
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STUGLISH-英語勉強ブログ-:Trainspottingってなんて意味!?
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