映画「帝一の國」ネタバレと感想☆菅田将暉のポテンシャルが半端ない！

映画『帝一の國』のあらすじと感想を紹介しています！　　

時は昭和。将来は総理大臣になるという夢を持つ高校生の赤場帝一が、生徒会長になるべく奮闘する。

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主要キャスト紹介

(C)2017 フジテレビジョン　集英社　東宝 (C)古屋兎丸
赤場 帝一（あかばていいち）…菅田将暉
幼少時代…斎藤龍音
一年一組ルーム長。将来の夢は内閣総理大臣になること。
父は通商産業省の事務次官、母はピアニストの裕福な家庭で育ち、ピアノが大好き。
ガールフレンドは幼馴染みの白鳥美美子。
中高一貫の超名門校・海帝高校に主席入学し、夢を叶えるための第一歩として生徒会長になることを固く誓った。

(C)2017 フジテレビジョン　集英社　東宝 (C)古屋兎丸
榊原 光明（さかきばらこうめい）…志尊淳
一年一組副ルーム長。帝一の幼馴染みの親友。
女性っぽいところがあり、可愛いもの全般と猫が大好き。
人並み外れた推察力と状況判断能力で帝一をサポートする。

(C)2017 フジテレビジョン　集英社　東宝 (C)古屋兎丸
大鷹 弾（おおたかだん）…竹内涼真
一年六組ルーム長。中高一貫私立の海帝高校に公立中学から受験で入ってきた唯一の生徒。
主席入学した帝一に勝るとも劣らない頭脳を持つ。
正義感が強くリーダーシップがある頼れるお兄ちゃんタイプ。
５人兄弟の長男で、仕事が忙しい母親の代わりに弟たちの世話や家事をしている。
将棋を通じて二年生の森園と仲良くなる。

(C)2017 フジテレビジョン　集英社　東宝 (C)古屋兎丸
東郷 菊馬（とうごうきくま）…野村周平
一年二組ルーム長。帝一の同級生で、父親の代から続く生涯のライバル。
陰湿でずる賢く、得意なことは情報収集。
父親の東郷卯三郎は通商産業大臣で、譲介の上司にあたる。

(C)2017 フジテレビジョン　集英社　東宝 (C)古屋兎丸
氷室 ローランド…間宮祥太朗
二年三組ルーム長。生徒会長に一番近い存在と言われ、帝一が忠犬になると決めた人物。
父親がアメリカ人、母親が日本人のハーフ。
カリスマ性があり多くの支持者を集めるが、目的のためなら手段を選ばない冷酷なタイプ。

(C)2017 フジテレビジョン　集英社　東宝 (C)古屋兎丸
森園 億人…千葉雄大
二年六組ルーム長。ローランドの次に有力な次期生徒会長候補。
冷静沈着＆頭脳明晰でいつもは静かに周囲を観察しているが、極度の負けず嫌いで、時には周囲が驚くほどのやる気と行動力を見せる。
将棋好きで、物事の戦略などを考える時は将棋になぞらえることが多い。

あらすじ紹介

あらすじ①：帝一が生徒会長にこだわる理由

昭和のある春の日。
総理大臣になるのが夢の赤場帝一（菅田将暉）は、海帝高等学校に主席入学しました。
中高一貫校の海帝高校は、多くの政治家や官僚を輩出する超名門校です。
総理大臣になるための一番の近道は、この海帝高校で生徒会長になり政界の最大派閥『海帝生徒会長会』に入ることなので、帝一の高校生活の目標は生徒会長になることです。

帝一が生徒会長に執着する原因は、政治家の父 譲介（吉田鋼太郎）にありました。
譲介は高校当時、会長選挙でライバルの東郷卯三郎（山路和弘）に１票差で敗れて副会長を担いました。
そして現在、卯三郎は通商産業大臣であり、譲介の上司です。
これは『生徒会長だったかどうか』が出世に影響していることを意味するため、譲介は高校時代を今でも強く悔やんでいます。
そのため譲介は、帝一が幼い頃から『海帝高校の生徒会長になる重要性』を言い聞かせてきました。
また、卯三郎の息子の東郷菊馬（野村周平）は帝一と同い年で幼馴染み同然ですが、親の仲の悪さが影響して帝一と菊馬も犬猿の仲です。

幼い頃の帝一は気が弱く大人しいタイプで、母親に似てピアノが大好きでした。
しかし、帝一のピアノ好きを良く思わなかった譲介と母 桜子は教育方針でしょっちゅう喧嘩していました。
ある日、帝一は夫婦喧嘩に巻き込まれてピアノに思いきり後頭部をぶつけます。
このときから帝一は『僕が総理大臣になって自分の国を作れば、両親の争いもなくなって平和になるはずだ』と考えるようになり、総理大臣になるまでは譲介に従うことに決めました。
このとき帝一は『正々堂々』という言葉を帝一辞典（帝一の頭の中の辞典）から削除しました。

あらすじ②：ルーム長選定、大鷹弾との出会い

海帝高校が定めるルーム長選定の基準は『品行方正であること』、『リーダーシップがあること』、『入学試験の結果が良好である者』とされていますが、実際には保護者からの寄付金の額で決められています。

譲介が奮発した多額の寄付金により、帝一は無事に一年一組のルーム長に選任されました。
副ルーム長は帝一が選べるため、帝一は迷わず幼馴染みの相棒 榊原公明（志尊淳）を指名します。
公明は親の仕事の影響でマシンに強く、帝一以上に周囲の細かい変化に気付き、いつも的確なアドバイスをくれます。

その日の昼休憩中、帝一と公明は、校庭で遊んでいた一年六組のルーム長 大鷹弾（竹内涼真）と知り合いました。
弾は帝一の学年で唯一の外部入学生（中学からのエスカレーター入学ではなく、高校受験を経て入学した生徒）です。
六組のルーム長は元々は寄付金の額により別の生徒がなるはずでしたが、赴任したばかりの担任 黒坂礼子が弾をルーム長に選びました。
弾は外部入学で知り合いはいないはずなのに、入学２日目にしてクラスメイトの大半と親しくなるほど人望が厚く、人気者でカリスマ性のある生徒です。
公明が弾を褒めたので、帝一は嫉妬して弾をライバル認定しました。

その日の放課後。帝一と公明は弾の自宅に遊びに行くことになり、弾が貧乏な母子家庭だと知ります。
弾は五人兄妹の長男で父親は亡く、弾は仕事で忙しい母親の代わりに放課後や休日は家事と弟妹の面倒を見ていました。
金銭的に余裕がないので弾は元々中学卒業したら働くつもりでしたが、当時の担任に「試験結果が良ければ奨学金で学費免除が受けられるから」と海帝高校の受験を勧められて現在に至ると帝一と公明に語りました。

帝一は弾が奨学金免除を受けていることを知って驚愕します。
海帝は名門私立のため高校受験の試験はかなり難易度が高いのに、授業料免除が受けられた弾は相当な頭脳の持ち主ということになるからです。
帝一はさらに弾へのライバル心を燃やしました。

その後、帝一は密かに弾との学力勝負をすることにします。
帝一はモンゴメリ好きの担任 川俣（中村育二）に「父のコネでモンゴメリ展覧会を日本で開催します」と提案し、見返りに弾が受けた入学試験の問題と解答、そして弾の試験結果を手に入れました。

(C)2017 フジテレビジョン　集英社　東宝 (C)古屋兎丸

帝一はさっそく自宅でセルフ試験を行い、譲介に採点してもらった結果、総合得点は帝一が弾に２点差で勝利し、帝一は歓喜の雄叫びを上げました。
興奮する帝一に、譲介は「お前は負け犬ではなく『勝ち犬』になれ！」と命じました。

あらすじ③：ローランドの犬になる

(C)2017 フジテレビジョン　集英社　東宝 (C)古屋兎丸

海帝高校の生徒会長は『評議会』で行われる選挙で決まります。
評議会とは、全クラスのルーム長、副ルーム長と各部活動の部長の合わせて60人で結成される会です。
その年の生徒会長が評議会員の中から『次期生徒会長候補』を３名選び、その３人だけが生徒会長選挙に参加できる仕組みです。

帝一が譲介に命じられたミッションは『次期生徒会長になる２年生を見極めて派閥に入り、忠犬となり信頼関係を築くこと』でした。
公明が２年のルーム長６人を調べ上げ、現生徒会長の堂山（木村了）が選びそうな３人を帝一に教えてくれました。

1人目の二年四組 本田章太（三河悠冴）は政治家の息子ですが大人しく引っ込み思案です。
2人目の二年五組 森園億人（千葉雄大）は海帝中学時代から常に成績トップな上、堂山会長と同じ将棋クラブに所属する幼馴染みで仲良しのため、かなりの有力株です。
3人目の二年六組 氷室ローランド（間宮祥太朗）はアメリカ人と日本人のハーフで、美しい見た目と優れた身体能力で運動部の生徒からカリスマ的人気がある上に、喧嘩も強くヒーロー的な存在で華があります。
帝一は迷わず氷室ローランドの犬になることにしました。

その日の生徒会の集まりでは数日後に行われる生徒総会での役割分担が決められ、帝一は校旗の上げ下げをする『校旗掲揚係』を任されました。
生徒総会は、堂山会長が全校生徒の前で部活動や委員会の予算承認を行う生徒会の大舞台です。
校旗掲揚係は一年生の仕事の中では最も重要な役割なので、帝一は喜びます。

その日の夜、帝一のライバルの菊馬は、校旗掲揚係に選ばれなかったことを卯三郎（父）に叱られました。
菊馬は卯三郎に、帝一を『架空切腹』にすると誓います。
架空切腹とは海帝高校生徒会に代々伝わる言葉で『大きな失敗をして生徒会で干されること』を意味します。

生徒総会当日。帝一の仕事は具体的には、校歌斉唱に合わせて校旗をステージ中央に降ろし、堂山会長の話が終わると同時に校旗を回収する作業です。
菊馬は照明、弾は音響の役割でした。

帝一は前半の旗を降ろす作業を完璧にこなしますが、堂山のスピーチ中に菊馬が校旗にイタズラしようとして帝一と争います。
帝一は菊馬のせいで旗をステージに落としそうになりますが、騒ぎに気付いた弾が駆けつけてくれて事なきを得ました。
総会の後の反省会では、氷室は帝一を褒めちぎる一方で、持ち場を離れた菊馬と弾を叱りました。
この件で帝一は弾に恩を感じ、いつか借りを必ず返すと約束しました。

それからあっという間に半年が過ぎ、堂山会長が発表した生徒会長候補の３人は、公明の予測通り本田章太、森園億人、氷室ローランドでした。
指名された３人は順番にマニフェストを発表しますが、本田は緊張して上手く話せませんでした。

森園のマニフェストは、生徒を能力主義で評価するように変えることです。
部活動では好成績を収めた部の予算を増やしたり、生徒会長の決め方は現在の『指名制』を撤廃して『立候補制』に変え、投票は生徒会役員だけでなく全校生徒で行いたい、と表明しました。
森園は特権階級的な評議会制度を崩し、全生徒を平等に扱おうとしていました。
弾は森園の意見に共感しますが、菊馬や帝一は「机上の空論だ」とつぶやきます。

次の氷室のマニフェストは『学力だけでなくスポーツ面でも海帝の名を世に知らしめたい』というもので、今までは公平に配分されてきた部活動の予算を、運動部だけ大幅に増額すると表明しました。
そして「森園のように海帝高校の歴史・伝統を変えようとするのは無責任だ」と反発しました。

評議会の後、帝一は弾をローランドの派閥に誘いますが、弾は「派閥に入るつもりは無い」と断りました。
後日行われた海帝新聞部による世論調査では、ローランドの支持率が圧倒的だという結果が掲載されました。

夏休みが終わり、海帝祭（学園祭）の時期になると、帝一は開会式の出し物の考案を任されました。
帝一は生徒会役員と運動部の生徒の結束を強くするために、生徒会役員と運動部員がふんどし一丁で太鼓を叩く『裸太鼓』を提案しました。
裸太鼓は女子客に失神者が出るほど成功したので、ローランドは帝一を褒めました。

裸太鼓　(C)2017 フジテレビジョン　集英社　東宝 (C)古屋兎丸

その日、ローランドは「大鷹弾を俺の派閥に入れたい」と帝一に相談すると、帝一は知っている弾の個人情報を全てローランドに喋りました。
弾の家庭事情を知ったローランドはさっそく弾に会いに行き、交渉を始めます。
ローランドの父の会社は貧困者を救済する財団を持っています。
ローランドは弾に「お前の母親に財団から援助金を送るように手配するから、俺の派閥に入れ」と取り引きを持ち掛けました。
しつこい買収行為に弾は怒ってローランドを殴り倒し、「俺は森園の派閥に入る」と宣言します。
帝一は弾を説得しようとしますが、損得勘定を交えた帝一の説得は逆効果になってしまいました。

あらすじ④：森園億人の犬になる

森園に忠誠を誓う帝一　(C)2017 フジテレビジョン　集英社　東宝 (C)古屋兎丸

その後、菊馬は「弾の勧誘に失敗したのは帝一のせいだ」とローランドに吹き込み、さらに、帝一の父 譲介とローランドの父には仕事上の確執があることもチクりました。

帝一とローランドはお互いに知りませんでしたが、ローランドの父は世界最大の外国車メーカー 『HＭ社』の日本支社長で、外国車を日本に広めようと奮闘しています。
一方で譲介は『日本車優遇措置法』を成立させようとしていて、HM社の日本参入を拒絶していました。
ローランドは激怒して「帝一を雑巾のように使い捨ててやる！」と吐き捨てました。

同じ頃、帝一も譲介からローランドの父親との争いを聞いてショックから切腹しようとしましたが、譲介は帝一から刃物を取り上げて新たなアドバイスをします。

翌日。帝一は譲介のアドバイス通り森園派に鞍替えして、ローランドを失脚に追い込む決意をしました。
帝一は公明と一緒に森園組の活動部屋に乗り込むと、今までの態度を土下座して謝まり、森園派に入れ欲しいと頼み込みます。
帝一が使えると考えた森園は快く帝一を受け入れ、弾も帝一と仲直りしました。

この時、帝一は森園への『謝罪の印』として、生徒会長候補の本田に選挙を辞退してもらい、副ルーム長と一緒に森園派に入るよう説得していました。
こうして会長選は森園とローランドだけの争いになりました。

同じ頃、ローランドは運動部の部長全員と票をいれてもらう約束をしました。
さらにローランドは菊馬の提案で文化部の部長に実弾（賄賂）渡して「俺に投票してくれたら活動費を増額する」と実現不可能な約束をして回りました。
ローランドの約束を実現するには学校として部活動の予算そのものを増やさなければいけませんが、過去の生徒会長達が予算の増額を教師に打診して成功したことは一度もありませんでした。
ローランドの親友で副ルーム長の駒光彦（鈴木勝大）は「やりすぎだ」と責めますが、ローランドは聞きません。

ローランドが賄賂を使っていると知った帝一は慌てて譲介に金を無心をしますが、譲介は「賄賂は絶対にダメだ」と却下すると、戊辰戦争で新政府軍が旧幕府軍に勝利した時の戦略を話して聞かせて『森園派を官軍、氷室派を賊軍というイメージを全校生徒に植え付けろ』とアドバイスしました。

数日後。賄賂の件は大勢の生徒に知られ、金目当ての生徒がローランドに金をたかります。
困ったローランドは菊馬に「どうにかしろ！」と命じますが、菊馬は何もできませんでした。

同じ頃、帝一は森園派の主要メンバー８人を集めて校庭で校旗を掲げてマイムマイムの曲を流し、輪になって踊り始めました。
曲に気付いた生徒たちが集まってきてマイムマイムの輪はどんどん大きくなります。

マイムマイムを踊る生徒と中央に立つ森園　(C)2017 フジテレビジョン　集英社　東宝 (C)古屋兎丸

ダンスの輪の中央に森園が立ち、踊る生徒を笑顔で眺めました。
すると、賄賂を受け取った生徒が後ろめたさからダンスに入りたくても入れない様子が目立ちます。
この作戦は、後に『マイムマイム事変』と呼ばれて後世に語り継がれました。
数日後に配られた海帝新聞による世論調査では、森園とローランドの予想獲得票数が互角になりました。

あらすじ⑤：生徒会長選挙

週末、帝一は高級料亭の個室で美美子とお忍びデートをしましたが、お忍びが不満だった美美子と喧嘩になってしまいました。

月曜日。譲介が収賄の容疑で突然逮捕されました。
これは森園派の巻き返しに業を煮やした卯三郎がでっち上げた冤罪で、譲介は無実でした。
この件には、卯三郎が譲介発案の日本者優遇措置法に反対し、ローランドの父と癒着していたことも背景にありました。

譲介の面会に行った帝一は譲介に怒りをぶつけます。
譲介の逮捕が噂になれば帝一は生徒会から干され、さらに森園のイメージダウンに繋がってしまうからです。
帝一は総理大臣になると誓った日から大好きなピアノを一度も弾かずに我慢していて、総理大臣の夢を達成してから心置きなくピアノを弾くために頑張っていたと譲介に打ち明けます。
譲介は帝一に謝りました。

生徒会長選挙の日になりました。
帝一は全て諦めて学校も休んでしまい、弾と公明の呼びかけにも応じませんでしたが、美美子のビンタで目を覚まして一緒に海帝高校に走ります。

帝一と美美子が校庭に着くと、菊馬が待ち構えていました。
菊馬は少しでも森園の票を減らすために、帝一の投票を阻止しようとしています。
菊馬との会話で、譲介の逮捕が菊馬と卯三郎の仕業だとわかり、帝一と菊馬は殴り合いの喧嘩を始めます。
この時の言い合いで菊馬が美美子を好きだったことも発覚し、2人は罵り合いながら殴り合った末に同時に気絶して倒れました。

その頃、生徒会室では既に投票が始まっていました。
選挙は匿名性が無く、誰が誰に投票したかがその場でわかる仕組みになっています。投票は部長たちから始まります。
部長票は全てローランドが買収していたはずでしたが、森園に寝返る部長が現れてローランドと森園の獲得票数はほぼ互角になりました。

二年ルーム長と副ルーム長の番になると、ローランドの腹心だったはずの駒光彦が森園に票を入れ、会場はざわつきました。
駒はローランドのやり方の汚さに愛想を尽かして森園に票を入れたと語りました。

最後は一年ルーム長と副ルーム長の番です。
この頃、まだ帝一と菊馬は喧嘩していて生徒会室におらず棄権とみなされてしまいました。
一番最後に投票した弾は白票（無効票）だったので、再び会場がざわめきました。
弾は「個人的には森園先輩が好きだけど、好き嫌いで決めていいのかわからなかった。俺はまだ、何かを決定できる器じゃない」と釈明しました。

そんなこんなで氷室と森園の票は同数になり、決定権は生徒会のルールに従って堂山会長に委ねられました。
堂山はローランドに「お前の私に対する貢献には感謝しているが、お前の排他的な選民思想は危険だ」と告げ、森園を次期生徒会長にすると発表しました。

選挙が終わった頃、意識を取り戻した帝一は公明の元に走り、森園が当選したことを知って大喜びで抱き合いました。

落選したローランドは絶望して学校の屋上から飛び降り自殺を図りますが、地面には体育で使うマットが敷いてあったので軽傷で済みました。
もし選挙に森園が負けたら帝一が自殺するかもしれないと思った公明が、事前に校舎の周囲にマットを敷きつめていたのです。
倒れているローランドの隣に駒が駆け寄り「次は別のてっぺんを目指そう！」励ましました。
ローランドは駒の励ましで元気を取り戻し、副生徒会長に選ばれました。

その後、ローランドと菊馬は救急車で病院に搬送され、ローランドの自殺未遂はマスコミに大きく取り上げられて問題になり『生徒会長会』そのものが解体されました。

飛び降りたローランドと駆け寄る駒　(C)2017 フジテレビジョン　集英社　東宝 (C)古屋兎丸

あらすじ⑥：結末

それから１年後。帝一は２年生になり、生徒会長選挙が始まりました。
生徒会長選挙は２年生であれば誰でも立候補できるようになり、選挙は全生徒による投票制に変わっています。
今年の選挙に立候補したのは帝一、菊馬、弾です。

同じ頃、譲介の裁判はまだ終わっていないものの、譲介の冤罪を知った野々宮総理大臣（榎木孝明）の力添えで釈放が認められました。
その後、帝一が持っていた盗聴器に東郷卯三郎の不正の証拠が残されていたことが決め手になって譲介は無罪を勝ち取り、卯三郎は政界から追放されました。

数日後。全校生徒による選挙が行われました。
菊馬は卯三郎の不正事件により支持者が集まらず、帝一と弾の勝負になります。

帝一は投票のタイムリミットが終わる直前に敗北を察し、自ら弾に投票して生徒会長の座を気持ちよく譲りました。
帝一は「これで借りは返した！僕は君にいっぱい助けてもらったから、今度は僕が君を助けたい！」と叫び、会場は拍手に包まれます。
森園は「赤場君、成長したね」と微笑みました。

就任式の朝、帝一は公明を国会議事堂前に呼び出して「生徒会長の座を弾に譲ったのはパフォーマンスだった」と本音を明かしました。

就任式では、帝一が弾に頼まれてピアノ演奏を披露しました。
帝一はリストの『ため息』と、ローデの『マリオネット』を披露します。
全校生徒が帝一のピアノに聞きほれる中、帝一は「君たちのことだよ」とつぶやいて不敵な笑みを浮かべました。

感想☆

原作漫画を中途半端にしか読めていないですが、かなり漫画に忠実に再現されていたと思います。

約２時間があっという間で、こんなにキャストもハマっていて素直に面白いと思えるコメディ邦画は久しぶりでした！
そして、私はどうやら野村周平さんの演技が苦手だということに気付き、間宮祥太朗さんが好きということに気付きました笑

帝一演じる菅田将暉と、譲介演じる吉田鋼太郎のやり取りがいちいち面白くて最高でした。（テストの点数発表のシーン）
元々映画やドラマが面白いと思ってもほとんど表情は変わらないタイプなんですが、久しぶりにニヤニヤしました（笑）

菅田将暉さんのそこはかとない演技力のポテンシャルを感じたので、次はシリアスなのも観てみたいです！
あざとくBL感を匂わせている感じもこの作品の見どころです！

以上です。読んでいただきありがとうございました。
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