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神崎の自殺の真相
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神崎（高橋和也）が自殺してしまったのは、内閣の情報操作で「国家戦略特区の機密費を不正流用していたことがバレたから」とされていましたが、実際には身に覚えのない不祥事の責任を２度も取らされたからです。
１度目は５年前、何かの不祥事が発覚した時に神崎は上から「不祥事の責任をかぶってくれたら今後も雇い続けてやる」と言われて承諾してしまいました。
その後、神崎は内閣府の地方創生推進事務局に配属されていて、例の医療系大学の新設に関わってしまいます。
大学の新設に際し、総理は税金を使って友人の会社に賄賂を贈っていて、賄賂の証拠となる書類には神崎の印が押されていました。
ニュアンスから、恐らく神崎が自ら書類にハンコを押したわけではなく、勝手に名前を使われたのです。
それは税金が賄賂に使われたことが世間にバレた時、すべての責任は神崎が負わされるということです。
恐らく神崎は当初から例の大学の新設を何とか止める方法を模索していたと思われるので、嫌がらせという形で圧力を受け、さらに大学の情報を出版社にリークしたことがバレて解雇されたのでしょう。
一度目の不祥事の詳細はわかりませんが、税金を賄賂に使っていた罪をかぶせられたら家族ともども国民から嫌われて日本では生きていけなくなります。
ちなみに、多田が杉原に「最近誰かと会ったりしてない？」と聞いたのは神崎が東都新聞に大学情報をリークした直後で、多田は杉原がリークに関わっていないかどうか確認していたと思われます。
医療系大学新設の本当の目的
内閣府が進めていた医療系大学の本当の目的は、生物兵器の研究開発を秘密裏に行うためでした。
神崎は資料に目を通すうちにこのことに気付き、世間に知らせるために東都新聞に情報をリークしました。
目の黒い羊のイラストの意味
神崎の自宅には「ダグウェイ羊事件」の本がありました。
この本は1968年にアメリカのダグウェイにある軍の生物化学兵器の実験場の影響で羊が大量死した事件が書かれたノンフィクション小説です。
黒い目の羊を書いたのは神崎でしたが、医療系大学の新設は第２のダグウェイを作るのと同じであるということと、神崎自身が内閣府のメンツを守るために生贄にされてしまった羊のようなものであるという意味が込められていたと思われます。
吉岡と杉原が多田から受けた仕返しは？
吉岡と杉原は苦労して医療系大学新設に関する書類をゲットして政府の陰謀を新聞掲載しますが、想定通り多田から仕返しを受けてしまいます。
吉岡は父親が誤報記事を出して自殺した過去から神崎の遺族に同情し、杉原が用意した作り話を信じて記事にしてしまったなどと作り話を記事に書かれ、多田本人からも脅しの電話を受けました。
杉原は大学新設の記事を捏造だと発表して謝罪すれば外務省に戻してやるが、断るなら解雇だと通告されました。
杉原は多田に対して何の反応もしませんでしたが、部屋を出た後の動揺っぷりから、こんなに早くバレるとは思っていなかったのかもしれません。
ラスト考察：杉原はどうする？
吉岡は内調の情報操作に対する対抗策を杉原に相談しようとしますが、杉原は吉岡に対して口パクで「ごめん」と言います。
「ごめん」の意味は、杉原はもう吉岡に協力できない、政府に楯突くのが怖いという意思表示です。
恐らく杉原は吉岡の情熱と神崎への思い入れから正義を貫きたくなり、ある程度の報復は覚悟した上で吉岡に協力したと思われますが、実際に多田に脅された時に杉原自身も神崎や白岩と同じ運命になると実感して絶望したと思われます。
杉原が多田から出産祝いを受け取ったのは、政府に対する裏切り者になる覚悟がちゃんと出来ていなかったからではないでしょうか。
一方で吉岡は多田からの脅しを受けても平気な顔で、電話を終える前に「ありがとうございます」と嫌味まで言える余裕を持っていました。
吉岡の余裕は、恐らく多田からの脅しの電話を録音出来ていて「内調のお偉いさんに脅されたから、大学の記事は真実だ」と公言できる材料をゲットしたからこその余裕だったのでは？と推測しています。
吉岡は「父親の誤報記事は誤報ではなかったから殺された」という脅しをポジティブに受け止めて闘う力に変えたようにも見えました。
吉岡は対抗策があることを伝えるために杉原に会いに行きますが、杉原は脅された直後で余裕を無くしていました。
吉岡の驚く表情から、杉原は勢い余ってあの直後に道路に飛び出して自殺をはかったかのようにも見えますが、あの段階で自殺まで行くのは考えにくいです。
なので、これも推測ですが杉原は自殺ではなく、あの場で過度なストレスから失神してしまったなど別の事態が起きたのではないかと思っています。
今後、杉原が圧力に負けてしまう未来はあまりにも悲しいので、吉岡と協力して力強く生きていってほしいです。
面白かったので続編を期待しています！
以上です！読んで頂きありがとうございました。
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