「十二人の死にたい子どもたち」ネタバレ解説|ラスト考察、病院に来た本当の順番、その後を予測 | 映画の解説考察ブログ

「十二人の死にたい子どもたち」ネタバレ解説|ラスト考察、病院に来た本当の順番、その後を予測

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ミステリー

映画『十二人の死にたい子どもたち』の解説・考察をしています!
「病院に着いた本当の順番整理」「メイコがノブオを襲った理由」「ラスト、左右の道どちらに曲がるかでその後がわかる」について書いてます。

ネタバレありきの考察記事です。まだ見ていない方はご注意ください。

十二人の死にたい子どもたち

制作年:2019年
本編時間:117分
制作国:日本
監督:堤幸彦
脚本:倉持裕
原作小説:『十二人の死にたい子どもたち』沖方丁 著
主題歌:『On Our Way』The Royal Concept
出演者:杉咲花(アンリ)、新田真剣佑(シンジロウ)、北村匠海(ノブオ)、高杉真宙(サトシ)、黒島結菜(メイコ)、橋本環奈(リョウコ)、古河琴音(ミツエ) ほか

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解説・考察・感想など

病院に着いた本当の順番は?

謎解きの過程で時系列がぐちゃぐちゃになり、良くわからなくなったので、整理してみます。

1、アンリ(7番)
※最初に到着し、その後現れる0番を運び込むのを手伝う。その後メイコと会い一緒に札を取ったため順番が遅れる

2、ノブオ(9番)
※アンリと同じく0番を手伝っていて番号札を取るのが遅れた。

3、4、ユキ(12番)、ユキの兄(0番)
※ユキは他の参加者から隠れていて一番最後に札を取った。

5、リョウコ(4番)
※10時半頃に到着していたが、11時になるまで待ってから札を取ったため順番前後

6、サトシ(1番)

7、ケンイチ(2番)

8、ミツエ(3番)

9、タカヒロ(8番)
※札を取る前に屋上に行き、その間にリョウコ、シンジロウ、メイコ、アンリが札を取った。

10、シンジロウ(5)

11、セイゴ(10番)
※11時になるまで札を取らず院内をうろついていた

12、マイ(11番)
※セイゴと同じ

13、メイコ(6番)
※一番最後に到着したが、他のメンバーがそれぞれ自由行動していたため6番になった。

 

メイコはなぜノブオを襲った?

メイコはなぜ突然ノブオを襲ったのでしょう。

原因は自殺がどんどん後回しになりメイコがキレたからだと思われます。
メイコの父親は超合理主義者(サイコパス)であることが語られていて、メイコ自身も父親に似た性格でした。
メイコは0番がどこの誰で、なぜここにいるのかなどどうでも良かったのです。

それなのに探偵ごっこが始まってしまい、メイコはかなりイライラしていました。
そんな時に屋上でノブオが0番に関わっていることが判明し、それを皆の前で話したいと打ち明けた時、単純に実行を遅らせる邪魔者だと判断したからです。

 

ラスト考察:最後に左右に分かれた意味

ラスト、主催者のサトシとアンリ(杉崎花)以外のメンバーが病院から出て左右に分かれます。
一見何でもない解散場面ですが、よく見ているとメンバーの数名が左に行こうとして右に行っていたり、左に行こうとして右に行ったりしていたのが意味深でした。

正面から見て右側に歩いて行っていたのはマイ(金髪ギャル)、タカヒロ(吃音)、シンジロウ(探偵)、リョウコ(橋本環奈)、ミツエ(ゴスロリ)

逆方向に行ったのが、セイゴ(ヤンキー)、ユキ(12番)&兄、メイコ(ファザコン)、ノブオ(眼鏡)、ケンイチ(イジメ被害者)でした。

それぞれの道に行ったメンバーから推測するに、右側に曲がった人物が自殺をやめて前向きに人生を全うしたメンバー
逆方向に曲がったのは、この時は生きることにしたものの、後になってやっぱり自殺を選んでしまったメンバーではないでしょうか。

素直に右に曲がったマイ、タカヒロ、リョウコはみんな清々しい表情をしていました。
シンジロウは最初は左に行きかけて、右を選んでいました。
いつか突然自分の意思で動けなくなる病気を控えて悩みが深刻なので、
病院に戻ってからも生き抜くか自死するか悩み続けるのでしょう。

ミツエも最初左に行こうとしていたけど、リョウコを追いかけて右に行きました。
ミツエは今後しばらく推しの死を悲しむものの、また推せる芸能人に出会って立ち直るのではないでしょうか。

一方で左に曲がったセイゴは、生命保険に加入してから1年たつと怖い人たちに命を狙われてしまうというかなり絶望的な状態でした。
セイゴは後で冷静になった時に『誰かに痛めつけられて殺されて、しかも母親に金が渡る位ならその前にさっさと楽な方法で死んでしまおう』と思い直す可能性がかなり高いです。
自分で生命保険を解約なりなんなりできれば良いのですが、未成年だしお金を払ってるわけでもないし難しいですかね。。

他の左を選んだメンバーのユキ、メイコ、ノブオ、ケンイチも、後で冷静に考えて、結局死を選んだというのがほとんどなのではないでしょうか。
ユキは、兄はこの時は生きているだけ喜ばれましたが、植物状態が良くなることはなく、ユキが罪悪感に苦しめられ続けるのも変わりません。
皆と別れて元の生活に戻ったらまた負の感情に負けてしまうのでしょう。

メイコは父親に見捨てられた悲しみと憎しみに勝てず、当初の予定通りの死を選ぶのではないでしょうか。
保険金目当ての自殺だと保険金が払われないことがわかり、メイコは父に保険金が払われて欲しいはずなので事故か他殺に見える死に方を考えるのではないでしょうか。

自首すると言っていたノブオも左に曲がっていました。
彼の場合は、自首してももう警察に取り合ってもらえない可能性が高いのではないでしょうか。
なぜならノブオの事件は警察ではすでに解決済みで、今さらひっくり返すのは誰のメリットにもならないからです。
ノブオは道を見失い、これからも罪悪感を抱えて生きていかなければならないことに絶望してしまうのかもしれません。

最後に迷いながらも左に曲がったケンイチは、勇気を出して自分をいじめる人たちと向き合おうとするのでしょうが、ケンイチの性格からして和解に失敗する可能性が否定出来ません。
しかも、いじめのきっかけが先生で、その雰囲気がクラス全体に伝わっていじめが始まったと語っていたので、彼の抱える問題はかなり根深いです。
教育者であるはずの人物が、クラスメイトにケンイチを見下す心や差別意識を植え付けたのですから。
ケンイチは結局イジメ克服どころかエスカレートさせてしまい、やっぱり…という結末なのかな~と悲しいですが推測します。

病院に残っていたサトシとアンリだけがどちらに曲がったのか映されていなかったので気になりますが、2人ともあの会に参加し続けて、やがて成長と共に会を開くこともなくなって普通に生きていくんじゃないかなと感じました。

 

その他感想など!

この映画は『予告で面白そうだと思った人が見ると後悔する』と、いくつかの感想コメントに書かれていたのを拝見しましたが、まさにその通りだと思います(笑)

高校生たちが生きるか死ぬかを決めることが主題ではなく、紛れ込んでいた謎の死体についての謎解きがメインだったので。
謎が沢山ちりばめられていましたが、答えが弱いというか、驚くような伏線回収や謎の答えが無かったで個人的にはがっかりでした。。
それぞれが死にたい理由ももう少し掘り下げて欲しかったですし、主催者の男の子、橋本環奈、吃音症の男の子、インテリ眼鏡、ギャルは理由の説明が浅すぎて共感できませんでした。
原作小説では詳しく描かれていたんでしょうね。

以上です!読んで頂きありがとうございました。
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