「十二人の死にたい子どもたち」ネタバレ解説|ラスト考察、12人の自殺動機まとめ、その後を予測 | 映画の解説考察ブログ

「十二人の死にたい子どもたち」ネタバレ解説|ラスト考察、12人の自殺動機まとめ、その後を予測

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ミステリー

映画『十二人の死にたい子どもたち』の解説・考察をしています!
「12人の死にたい理由振り返り」「病院に着いた本当の順番整理」「メイコがノブオを襲った理由」「ラスト、左右の道どちらに曲がるかでその後がわかる」について書いてます。

ネタバレありきの考察記事です。まだ見ていない方はご注意ください。

十二人の死にたい子どもたち

制作年:2019年
本編時間:117分
制作国:日本
監督:堤幸彦
脚本:倉持裕
原作小説:『十二人の死にたい子どもたち』沖方丁 著
主題歌:『On Our Way』The Royal Concept

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キャスト&キャラクター紹介

十二人の死にたい子どもたち
© 2019 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.
サトシ高杉真宙
番号札1番。闇サイトの管理人であり安楽死志願者の会の発案者15歳。
いつも冷静に周囲を観察している。家庭問題で悩んでいる。

 


(引用:https://twitter.com
ケンイチ渕野右登
2番。空気が読めないおっちょこちょい系男子16歳。
イジメに悩んでいる。

 

十二人の死にたい子どもたち
© 2019 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.
ミツエ古河琴音
3番、16歳のゴスロリ女子。
大好きなバンドマンの後追い自殺をしようとしている。

 


(引用:https://www.cinematoday.jp
リョウコ(秋川莉胡)橋本環奈
4番。人気若手女優17歳。
芸能界に絶望している。

 

十二人の死にたい子どもたち
© 2019 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.
シンジロウ新田真剣佑
5番、17歳。探偵並みの推理力を持つインテリ系男子。
不治の病に苦しんでいる。

 


(引用:https://www.cinematoday.jp
メイコ黒島結菜
6番、18歳。重度のファザコン&超合理主義な女子。
父親のために死のうとしている。

 


(引用:https://www.cinematoday.jp
アンリ杉咲花
7番、17歳の意識高いインテリ系女子。
安楽死を社会に浸透させたいと考えている。

 


(引用:https://www.cinematoday.jp
タカヒロ萩原利久
8番、16歳。吃音があり、自分に自信が持てず死のうとしている。
母親との関係に葛藤を抱いている。

 


(引用:https://www.cinematoday.jp
ノブオ北村匠海
9番 18歳のインテリ系眼鏡男子。
過去に犯した犯罪を苦に死のうとしている。

 

十二人の死にたい子どもたち
© 2019 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.
セイゴ坂東龍汰
10番 15歳の金髪ヤンキー。
基本的にチャラチャラしているが、親分肌な一面がある。
母親への腹いせに死のうとしている。

 


(引用:https://www.cinematoday.jp
マイ吉川愛
11番 17歳のおバカ系ギャル。
不治の病に悩んでいる。

 


(引用:https://www.cinematoday.jp
ユキ竹内愛紗
12番 15歳。目立つことが苦手な空気系女子。
事故の後遺症に苦しんでいる。

・その他のキャスト

0番…とまん ほか

 

あらすじ紹介


(謎の死体の周りに集まる一同 引用:https://www.cinemacafe.net

闇サイトを通じて集まった12人の若者が、安楽死による集団自殺をするために廃病院に集まりました。

地下にある会場の中央には、12人分のイスと長机が用意されていて、机を囲んで12台のベッドが円を描くように置かれています。
闇サイトの管理人で、この会の発案者である番号札1番のサトシ(高杉真宙)がルールを説明します。

安楽死を実行するのは参加者全員が同意した後で、もし1人でも反対すれば、全員が納得するまで話し合います。
また、途中で棄権したくなったら帰ってもOKです。

ルール説明が終わると、全員がずっと気になっていたベッドに横たわっている13人目の青年の話題に移ります。
この会の参加者は元々12人のはずなのに、1番乗りのサトシがこの部屋に来た時にはすでに13人目の青年はこのベッドで死んでいたそうです。

多くのメンバーが「どうでも良いから早く死のう」と言う中、2番のケンイチ(淵野右登)が「この死体の正体がわからないと気持ち悪いから、わかるまで死にたくない」と言い出しました。
メンバーたちは『0番』と名付けた謎の死体の正体を調べることにします。

 

解説・感想や考察など

それぞれの死ぬ理由、自殺中止に賛成した理由を整理

12人の少年少女が死にたいと思った理由を順番に整理していきます。

1番・サトシ

サトシには明確な自殺理由はなく、ただ「家族の死や自殺未遂をきっかけに、自分も死にとりつかれた」と語っています。
死にたい理由が弱すぎて怪しいなと思っていたら、最後の『何度もこの会を開いている』という発言で納得しました。

サトシはあくまで傍観者的な目線だったことが結末で明らかになるので、純粋に絶望から立ち直る人間の姿が見たいだけなのかもしれません。

 

2番・ケンイチ

ケンイチは空気が読めないキャラクターがあだとなって、同級生から強烈ないじめを受けていました。
最初に彼をいじめはじめたのが担任教師なところがかなり闇深そうです。
ケンイチはいじめに対抗する勇気も出ず、もう耐えられなくなりこの会に参加しました。

ケンイチが実行中止に賛成できたのは、マイとセイゴの励ましの言葉が大きいのでしょう。

 

3番・ミツエ

ミツエは崇拝していたヴィジュアル系バンドの1人が自殺したため、後追い自殺をしようとしてこの会に参加しました。
彼女が実行中止に賛成したのは、自分のことよりも芸能人であるリョウコを生かしたかったからと思われます。

 

4番・リョウコ

リョウコの正体は『秋川莉胡(あきかわりこ)』という人気若手女優でした。
彼女は人気が出てから『秋川莉胡』の存在が勝手に独り歩きし、プライベートも無くなり、本当の自分がわからなくなったため、本名の『リョウコ』として死にためにこの会に参加しました。

彼女が生きることに決めたのは、シンジロウの言葉に心を打たれて「もうちょっと生きて見よう」と思い直したからだと思われます。

 

5番・シンジロウ

本作は特に主演っぽい人物が居ませんでしたが、彼が登場もセリフも一番多かったので、主人公に一番近いキャラかもしれません。
シンジロウは幼い頃から難病におかされていて、もうすぐ自分の意思では動けなくなると医者に告げられていました。

シンジロウは、それなら死ぬタイミング位は自分で決めたいと思い、この会への参加を決意しました。

彼が実行中止にしたのは0番が生きていて嬉しかったからで、同時に12人全員にも生き続けてほしくなったからです。
シンジロウ自身も植物状態でも生きている0番に心打たれて、自分もいつか死ぬまでは精いっぱい生きようと考え直しました。

 

6番・メイコ

メイコの家庭事情は複雑だったようで、父親がモテるのか母親がコロコロ変わっています。
その原因は、父親のサイコパス的な性格からだったようです。

メイコ自身も父親が大好きで尊敬していて、娘という立場なので「父親は自分だけは絶対に捨てない」と安心していたんだと思います。
ですがメイコの理想通りにはならず、父親はメイコを捨てようとしました。

父親への愛情が憎しみに変わったメイコは、父親に自分の存在を一生覚えてもらうにはどうしたら良いか考えた結果、自分自身に生命保険を掛けて、保険金の受取人を父親にして受け取ってもらおうと思いつきました。

経営難にある父親の会社がメイコの保険金で立ち直れば、周囲からも『娘の保険金で立ち直った会社』と言われ、一生娘を忘れないはずだと思ったのです。
メイコは捨てられた腹いせ・復讐として、父親が周囲に良く思われないような形で死んでやろうと考えたのでしょう。

メイコは恐らくあまり納得出来ていないながらも、他人を思いやる心が少し芽生えたからこそ会の中止に手を挙げたのではないでしょうか。




7番・アンリ

アンリは母親からネグレクトの虐待を受けながら育ち、4歳の頃に母親が起こした火事で当時0歳だった弟を失いました。
それから彼女は『自分や弟が生まれてきた意味』について考えるようになり『本当は生まれてきたくなかった』と思い至ります。

自殺を考えた時に、自分の意思で死ぬことが許されない日本社会に怒りを感じた彼女は、集団自殺の一員になって『生死を自分で選ぶ権利』を主張しようと考えました。

彼女が実行の中止に賛成した理由は、シンジロウ同様自分以外のメンバーに生きていて欲しくなったからだと思います。
また集いに参加したがっていたので、彼女の死にたいという気持ちは一時的に和らいだものの、まだ自殺願望は根深いようです。

 

8番・タカヒロ

タカヒロは母子家庭で育ち、母親からかなり間違った方法でコントロールされながら育っています。
彼自身は吃音症を含めた精神病が一生治りそうにないから自殺を決意したと語っていますが、本心は恐らく母親から解放されたかっただけで、母親から解放されるには死ぬしかないと思い込んでいたのです。
幼いころに駄々をこねたからと言う理由で十代後半になっても薬漬けにされていたあたりも闇を感じます。

タカヒロは精神病ではなく、おかしいのは母親だと気が付いたので未来に希望が持てました。

 

9番・ノブオ

ノブオは中学生の頃、いじめっ子を階段から突き飛ばして殺してしまったことで良心の呵責に悩まされて自殺を決意しました。

彼が棄権した理由は作中でも語られていますが、警察に自首して罪を償ってスッキリしようと決めたからです。

 

10番・セイゴ

セイゴは母親と再婚相手の男に生命保険に加入させられたので、母親に保険金を渡さない方法で死ぬことを考えて、この会にたどり着きました。
彼が生きることを諦めたのは、母親の知り合いに簡単に人を殺す連中(恐らくヤクザ)がいるからです。
実行中止に賛成した理由は、彼もまたシンジロウの言葉に励まされたこと、他の皆に生きていて欲しいと感じたからです。
メンバーの中で一番生き続けるのが難しいのはセイゴですよね。
気になるので、彼のその後を描いてほしかったです。

セイゴ演じる坂東龍汰だけが実際に喫煙している姿が映っていたのですが、気になって年齢を調べたら1997年生まれで成人済みでした。
登場人物が全員未成年の設定なので、たばことか出てくるとソワソワしちゃいます(笑)

 

11番・マイ

マイは出会い系サイトで出会った男性に無理やりキスされて、不治の病を染されたことが自殺理由だと語っていました。
病名が明らかになっていない段階ではエイズかと思い込んでいまいたが、ふたを開けるとヘルペスでした。

ヘルペスは確かに完治することがないと言われている不治の病の一種ですが、彼女は不治の病イコール死に至る病と思い込み、思い詰めてしまったのでしょう。
実行中止に賛成したのはシンジロウの言葉に心を打たれたからでしょう。
その後ヘルペスについてちゃんと調べているマイの様子が思い浮かびます。

 

12番・ユキ
ユキは中学時代の塾からの帰り、兄と自転車を2人乗りしていて自動車事故にあいました。
事故のせいでユキは左腕が不自由になり、兄は植物状態になりました。
ユキは兄に対する罪悪感と、兄を楽にしてあげたいという思いからこの会に参加しました。

実行中止に賛成したのは、他のメンバーが「0番が生きていて安心した。救いたくなった」と、兄が生きることに心から賛成してくれたからです。

次のページに続きます!




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