「崖の上のポニョ」解説考察|宗介が両親を下の名前で呼ぶ理由、リサが嵐でも帰宅した理由 | 映画の解説考察ブログ

「崖の上のポニョ」解説考察|宗介が両親を下の名前で呼ぶ理由、リサが嵐でも帰宅した理由

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崖の上のポニョ ファンタジー

宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」の『宗介が両親を下の名前で呼ぶ理由』『嵐の中リサが無理に帰宅したのはなぜ?』について書いています。

鑑賞済みの方向けの記事です。まだ見ていない方はネタバレにご注意ください。

制作年:2008年
本編時間:101分
制作国:日本
監督・脚本・原案:宮崎駿

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宗介が両親を下の名前で呼ぶのはなぜ?

崖の上のポニョ
© 2008 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDHDMT

宗介が両親を『お父さん、お母さん』などでなく下の名前『リサ、コーイチ』と呼んでいたのが印象的でした。

最初、宗介が実は養子だったりするのかなと思いましたが、作中で血の繋がりに関する描写は一切見当たりませんでした。

そうなると、リサが宗介に親を下の名前で呼ぶように教えたか、逆に親の呼び方について何も教えていないかのどちらかです。
教えていないというのは、宗介に「お母さん、お父さんと呼びなさい」と教えず、リサと耕一がお互いを下の名前で呼び合っているのを聞いて育った宗介が自然と同じ呼び方で2人を呼んでいるということです。

最近の子育て世代は自分の子どもに下の名前やあだ名で呼ばせる家庭が増えています。
理由としては『【お母さん】だと老けた気がするから、下の名前で呼ばせている』、『親子ではなく友達のような関係でありたいから』などが多いと何かで見聞きしたことがあります。

また、親を下の名前で呼ばせる理由として心理的な理由ではない場合もあって、
もしも宗介が迷子になって誰かに保護された時、親のフルネームが言えるように普段から名前で呼ばせているという親もいるそうです。
実際に迷子になった未就学児で親を「お父さん、お母さん」と呼んでいる子が、両親の下の名前を覚えておらず聞かれても答えられないケースは少なくないようです。
リサはしっかり者なので意外とこういう理由が隠れているのかもしれません。

 

リサが周囲の反対を無視して自宅に戻った理由

ポニョが嵐を起こした日、島には高波や強風が巻き起こってとても危険な状態になりますが、リサは警備員たちの「危険だからやめておけ、ひまわりの家にいた方が安全だ」という言葉を無視して危険を冒し、自宅に向かって車を飛ばします。

宗介とリサの家は崖の上に立っていて、海にいる船員にとって灯台のような役割を果たしていたらしく、リサは「こういう時こそ灯台の役割を果たさなければいけない」と発言していたので、無理をしてでも自宅に戻ったのだと思われます。
リサの夫である耕一も船で海に出たままでしたし、心配ですよね。

また、この家は島で一番高い場所に建っていたし、災害対策もしっかりしていたので、津波などが来たときのことを考えても、多少の危険を冒してでも自宅に帰るのが一番安全と考えたのでしょう。

ちなみに、宮崎監督はインタビューでリサについて以下のように答えています。

親子というものを、自分がどう生きるのかも含めて、途上にいる人間にしたかったんです。また彼女は町が水没するような非常事態にもパニックにならない。
ポニョによって不思議なことが起こっているその状況は全て分からないけど、今を乗り切ろうとする。そんな母親に誰もがなって欲しいという願望が、リサには込められている。 (引用:Light in June

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参考サイト様

Light in June:「ポニョ」インタビュー(宮崎駿)

 

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