映画『ナイトクローラー』のあらすじ紹介、解説・考察をしています!
「盗んだ時計」「鏡を割る」「ニーナが条件を飲んだ理由」「ニーナの求めるストーリーとは?」「ルーの鉢植え」などについて書いてます。
ネタバレありきの考察記事のため、まだ本作を見ていない方はご注意ください。

制作年:2014年
本編時間:118分
制作国:アメリカ
監督・脚本:ダン・ギルロイ
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出演者&キャラクター紹介

(引用:https://www.cinematoday.jp)
ルイス・ブルーム…ジェイク・ギレンホール
愛称はルー。盗品を売りながら生活していた底辺層の若者。
賢く口も達者だが、学歴も定職も無いのは恐らく育った環境のため。
いつもギラついた目をしているサイコパス。
事故現場を撮影していたフリーランスカメラマンに興味を持ち、見よう見まねでパパラッチを始める。

© 2013 BOLD FILMS PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
ニーナ・ロミナ…レネ・ルッソ
テレビ局KWLAで朝のニュース番組のディレクターを務める契約社員。
元アナウンサーでルイスより20歳以上年上。
どのテレビ局でも正社員になれずテレビ局を転々としている。
ルイスの才能に目を着け、囲い込もうとする。

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リック…リズ・アーメッド
ルイスが助手として雇ったホームレスの青年。
『ごく一般的な感覚・倫理観』を持っている。
ルイスと価値観が合わず苦労する。
給料が上がらないことに不満を持ち始める。

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ジョー・ロダー…ビル・パクストン
映像提供会社『メイハム社』の社長。
ルイスがフリーランスカメラマンに興味を持つきっかけとなった男。
チームで事件現場の撮影を行い、より高く買い取ってくれるテレビ局に映像を売る。
当時、突然現れて「雇って欲しい」と言ったルイスを追い返すが、成長したルイスに徐々に立場を脅かされる。
リンダ(テレビ局スタッフ)…アン・キューザック
ジェニー(テレビ局スタッフ)…キャロリン・ギルロイ
カメラマン…エリック・ランジ
テレビ局編集者…キッフ・ヴァンデンヒューヴェル
質屋のオーナー…ジョニー・コイン
フロンティエリ刑事(黒人の女刑事)…マイケル・ハイアット
リーバーマン刑事(フロンティエリの相棒)…プライス・カーソン
時計を奪われた警備員…マイケル・パパジョン
廃品処理場のオーナー…マルコ・ロドリゲス
ベン・ウォーターマン(キャスター)…リック・チェンバース
リサ・メイズ(キャスター)…ホリー・ハヌーラ
ケント・ショックネック(本人役)
パット・ハーベイ(本人役)
シャロン・テイ(本人役)
リック・ガルシア(本人役) ほか
あらすじ紹介
あらすじ①:映像カメラマンを目指すルー

(ロードバイクを盗もうとしているルー 引用:http://damaged-goods.seesaa.net)
ロサンゼルスで盗品を売りながらその日暮らしをしていたルイス・ブルーム(ジェイク・ギレンホール)は、自動車事故現場を撮影していたフリーランスカメラマンに興味を持ちました。
ルーは事故現場を撮影していたジョー・ロダー(ビル・パクストン)に「雇って欲しい」と頼みますが、即答で断られてしまいます。
その後、ルーは盗んだ高級ロードバイクを家庭用ハンディカメラと無線傍受機に交換し、独学でフリーランスカメラマンに挑戦します。
ルーはひたすらニュース番組を見て、放映されている事故&事件映像の特徴を掴むと、さっそく警察の無線を傍受して事故現場へ行き、初めて現場撮影に成功しました。
ルーはその足でローカルテレビ局『KWLA』に行き、朝の生放送番組ディレクターのニーナ(レネ・ルッソ)に映像を250ドルで買ってもらえました。
ニーナはルーの才能を見込んで『テレビ局がより高く買う映像』をアドバイスしました。
その後、ルーはホームレスの若者リック(リズ・アーメッド)をアシスタントに雇い、仕事に没頭します。
やがて安定した収入が得られるようになると、ルーは仕事の機材と車を高級品に買い替えました。
あらすじ②:倫理観の崩壊

ルーとニーナ © 2013 BOLD FILMS PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
ルーは『より刺激的な映像』を撮るために、警察や救急隊よりも早く現場に駆けつけては事故・事件現場に『手を加えて』から撮影するようになりました。
ルーの映像のおかげでニーナの番組の視聴率も上昇します。
ルーはニーナが視聴率のためにルーの映像を心待ちにしていると察すると、ニーナに枕営業を迫りました。
ニーナは顔をしかめますが、ルーの巧みな話術と徹底した合理主義理論を聞かされると、結局は応じてしまいました。
一方、ルーの出世ぶりに危機感を感じたジョー・ロダーは「ビジネスパートナーにならないか」と持ち掛けますが、ルーはきっぱり断りました。
以降、ルーとロダーはライバル関係になります。
その後、ロダーはスタッフを増やしてどの現場にも迅速に駆けつけるようになり、ルーとリックは毎回遅れをとる状況が続くようになりました。
ルーは焦りと苛立ちから、メイハム社(ロダーの会社)の社用車に細工を施します。
その日の夜、ルーは事故を起こして救急車で運ばれていくロダーを撮影しました。
ある夜。富裕層が多く住むグラナダヒルズからの通報を聞きつけたルーは、警察よりも早く現場に駆けつけ、白人家族3人が殺されたばかりの現場の撮影に成功します。
さらに、ルーは現場で犯人らしき男2人も撮影しました。
ルーは未だかつてない大スクープの撮影成功に大興奮します。
あらすじ③:グラナダヒルズ事件
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(殺された被害者を撮影するルー 引用:https://www.independent.co.uk)
今回ルーが撮影したグラナダヒルズ事件の映像は、ニーナが求めていたまさにドンピシャのスクープでした。
ニーナは冷静を装って値段交渉を持ち掛けますが、値切られて苛立ったルーは、ここぞとばかりに『今後も良好な関係を継続するための条件』を突きつけました。
①グラナダヒルズの事件映像は1万5000ドル(ルーの要求額)で買うこと
②今後、ルーの映像を放送する時はルーの会社名『ニュース配信のVPN』とテロップを入れ、アナウンサーにも社名を言わせること
③テレビ局の上層部や有名ニュースキャスターにルーを紹介すること
➃映像の値段交渉は禁止。ルーの提示金額で購入すること
⑤デートの時も、ルーの要求・要望に応じること
➅これらの条件を全て呑んでくれたら『メイハム社のジョー・ロダーの事故映像』を無料でプレゼントする
ニーナは悩んだ末に条件を呑むと約束しました。
その日の放送は高視聴率をたたき出し、テレビ局スタッフ全員が大喜びでした。
ルーが帰宅すると、ニュースを見たフロンティエリ刑事とリーバーマン刑事が訪ねてきて「犯人を見てないか」と訊ねます。
ルーは「怪しい2人組は見かけたが、暗くて撮影出来なかった」と嘘をつき、2人組が映っているシーンをカットしたテープを刑事に渡しました。
刑事が帰った後、ルーは映像を元に犯人の男2人の顔を確認し、車のナンバープレートから持ち主の住所を割り出しました。
その日の夜。ルーはリックと車の持ち主の住所付近に行き「これからグラナダヒルズ事件の犯人逮捕の瞬間の撮影に挑む。
そのために今からあの車を見張り、犯人が人通りの多い場所に行ったら通報して撮影するから協力して欲しい。成功したらボーナスも払う」とお願いしました。
※警察に嘘の証言をしたり、自分たちの都合で犯人逮捕のタイミングをコントロールするのは違法です。
するとリックは「違法行為に協力してほしいなら儲けの半分を渡せ。今までずっと低賃金で我慢してきた」と不満を爆発させました。
交渉の余地はなく、ルーは渋々了承しました。
あらすじ④:結末

(犯人の様子を見張るルー 引用:http://momo-rex.com)
しばらくすると、事件の犯人2人組が車で移動しました。
男2人が中華料理店に入るのを見届けてから、ルーは警察に通報します。
やがて、通報を受けた数人の警察官と犯人2人が銃撃戦を始めました。
犯人の1人は撃たれて倒れ、もう1人は車で逃走してカーチェイスが始まります。
ルーも彼らを追って超至近距離で撮影していると、攻防戦の末に犯人の車が横転しました。
ルーはリックに「犯人はもう死んでるから車内を撮影しろ」と命じます。
リックが撮影を始めると、男はまだ生きていてリックを銃で撃って逃亡しようとしましたが、警察に撃たれて倒れました。
逮捕劇の撮影が終わると、ルーは瀕死状態のリックに「信用できない従業員は雇えない。君は僕から交渉術を学び、それを僕に使った。君はクビだ」と囁きます。
リックは「お前は狂ってる」とつぶやき、死んでしまいました。
ニーナは約束通り、ルーの言い値でグラナダヒルズ事件の犯人逮捕映像を購入し、ルーは大金を手に入れました。
ニュース放送が始まる直前、ニーナは部下フランクから「グラナダヒルズ事件は強盗ではなく麻薬絡みだったらしい」と報告を受けました。
殺された白人家族の自宅から大量の麻薬が見つかったそうです。
ニーナは少し考えて、彼女の番組では麻薬の件は報道しないことに決めました。
その後、ルーは警察署でそれっぽいウソの供述をしてごまかしました。
フロンティエリ刑事はルーのウソを見抜いていましたが、証拠がなくルーは解放されました。
その後、ルーは正式に映像会社を立ち上げて、スタッフを増やしました。
ルーは新人スタッフ達に「これからは『正社員になる』という目標のために頑張ってほしい。
私の指示に忠実に従うことが、スキルアップの近道だ」と告げました。
ルーは新しいスタッフと共に、今夜もロサンゼルスで起きる事故・事件を追いかけます。
解説・考察や感想など
ルー演じるジェイク・ギレンホールの目のギラギラ感が何とも言えず不気味でした!
今回は、何となく気になった隠喩表現に着目して意味を考察してみます。
他人の時計を奪うルー

© 2013 BOLD FILMS PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
冒頭、工事現場でフェンスを盗んでいたルーは警備員に見つかります。
ルーは警備員が警察官ではないことを確認すると、警備員を襲って時計を奪いました。
他人の時計を奪ったこと、腕時計はビジネスライクなデザインだったことから、ルーはこれから他人の『ある瞬間』をお金に変える仕事をすると暗示していたように見えました。
これまで盗品売買を繰り返していたルーですが、この腕時計だけは気に入ったのか自分の物にしていて、同じ腕時計を着けている姿がラストでも見られます。
終盤では時計に見合うスーツを身に着けて、時計も完全にルイスの物のように見えました。
これからも他人の時間(スタッフたちの時間や、悲劇的な事件事故映像)を売り買いし、さらに発展していく未来が暗示されていた気がします。
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2ページ目は『鏡を割る』、『ニーナが条件を飲んだ理由』、『ニーナの求めるストーリーとは』、『ルイスの鉢植え』についてです。
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