あらすじ結
閉館後。ラリーはニックを博物館に入れて展示物たちが動き出す瞬間を見せようとしますが、
太陽が沈んでもなぜか展示物たちが動きだしません。
不思議に思ったラリーが館内を見て回ると、アクメンラーの石板が消えていました。
ラリーが従業員室に行くと、セシル、ガス、レジナルドが石板を含めた高価な展示品をいくつか盗もうとしていました。
セシルたちはクビにされた腹いせに展示品を盗み、その罪をラリーに着せようと企んでいたのです。
ラリーが簡単に雇ってもらえたのは、罪をかぶってもらうのは誰でも良かったからでした。
また、石板の持つパワーの影響でセシルたちは体力も若返っています。(外見はそのまま)
ラリーは殴られて石板が展示されていたエジプト部屋に閉じ込められた直後、ようやく石の力働いて展示物が動き始めました。
意識を取り戻したラリーは部屋から脱出してセシルたちを止めに走ります。
そんな中、デクスターが今度は博物館の入り口を開けてしまって動物のはく製たちが外に逃げ出し、
館内ではあちこちで戦争も始まってメチャクチャになっていました。
ラリーは歴史の勉強で覚えた知識を披露しながら館内の展示物たちに語り掛けて協力を仰ぎ、朝日が昇るまでにセシルから石板を取り戻して逃げた展示物たちを博物館に戻すことにしました。
ガスとレジナルドは簡単に捕まえられましたが、石板を持っているセシルは現金輸送用の馬車で博物館から逃走します。
ラリーはルーズベルトの馬を借りてセシルを追いかけ、
どうにか馬を止めてセシルを捕まえました。

馬車で逃げるセシルを追いかけるラリー (C)2006 TWENTIETH CENTURY FOX
セシル、ガス、レジナルドはフン族の男たちから徹底的にお仕置きを受けました。
もうすぐ朝が来ます。
石板を手にしたアクメンラー王が呪文を唱えると、外に出ていた剥製の動物たちも人形たちも、まっすぐに博物館に戻ってきました。
この騒動でルーズベルトは、ひっそり好意を抱いていたサカジャウィアと仲良くなり、ライバルだったジェデダイアとガイウスは親友になりました。
博物館の騒動を聞いて駆けつけた職員のレベッカ(カーラ・グギノ)は、研究対象だったサカジャウィアと直接会話することができました。
博物館の中はぐちゃぐちゃで、開館時間までにはとても元に戻せそうにありません。
ニュースでは昨夜、博物館から出ていた動物たちや歴史上の人物たちの話題で持ち切りでした。
ラリーは解雇になりかけましたが、ニュースを見た人々が大勢博物館に押し寄せて収益が大幅に増えたので、クビは免れました。
ラリーは人に誇れる仕事を手に入れて、ニックからの信頼も取り戻しました。
今まで争いばかりだった博物館の展示物たちは、一致団結して皆仲良くなりました。
今夜も館内では様々な時代、人種の人形や剥製、化石たちが楽しく遊びまわっています。
解説、考察や感想など
本作の教訓は?
1つ目教訓は「勉強はする気になればいつでも(何歳からでも)始めることが出来る」です。
ラリーはルーズベルト大統領を知らない位歴史に疎かったようですが、
大好きな息子ニックからの尊敬を取り戻すため、また展示物たちの暴走に対処するために夢中で勉強していました。
ラリーが熱心に本やネットに向かう姿を見ると、彼は本来努力家であることが伺えます。
2つ目の教訓は「勉強をすればした分だけ、必ずどこかで役に立つ時が来る」
博物館の展示物たちのことを片っ端から勉強したラリーは、その知識を披露することで彼らから少しずつ信頼を得たり、言うことを聞いてもらうことに成功していました。
これは孫子の名言「彼を知り己を知れば百戦危うからず」に通じるところがありますね。
彼を知り己を知れば百戦殆からず
読み:かれをしり おのれをしれば ひゃくせんあやうからず
意味:敵についても味方についても情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることはない。(引用:故事ことわざ辞典)
それにしても、たった1~2日で館内全ての展示物のことを把握して現金輸送車用の馬車の合言葉まで覚えているなんて驚きです。
ラリーは賢かったんですね。。
3つ目の教訓は、ことわざを引用してしまいますが「昨日の敵は今日の友」です。
昨日の敵は今日の友
意味:昨日までは敵だった者たちでも、事情が変わって今日は味方同士になること。人の心や運命がうつろいやすく、あてにならないものであることのたとえ。(引用:goo辞書)
毎晩のようにいがみ合い、戦争まで起こしていたジェデダイアとガイウスでしたが、この2人は本来似た者同士で、同族嫌悪の仲の悪さでした。
ラリーに同じ任務を与えられて遂行しているうちに、思考、言動が似ている2人は徐々に打ち解けて、最後はすっかり親友になっていました。
4つ目の教訓は「努力はした分だけ自分に返ってくる」です。
ラリーは格好悪いところばかりをニックに見せてしまい一時は見放されかけましたが、
猛勉強してミュージアムの展示物たちのリーダーになり、最後にはニックにカッコいいところを見せることができて見直されていましたね。
舞台になった博物館について
登場した博物館のモデルとなり、実際に撮影でも使われたのは、ニューヨークにある『アメリカ自然史博物館』のようです。
一度は行ってみたいなー。
(アメリカ自然史博物館の外観 引用:https://emo.travel)
(アメリカ自然史博物館に実際に展示されているティラノサウルスの化石 引用:https://tour.his-usa.com)
実際に足を運んだ方のブログを見つけたのでリンクさせていただきます。
・4travel.jp:映画「ナイトミュージアム」の舞台American Museum of Natural Historyとフリック・コレクションでフェルメール鑑賞
その他感想。
「見ていないとき、彼らは何をしてる?」という子どもの想像を映像化したような、大人が見てもワクワクできる作品です。
「夜」動き出すっていうのがまた魅力だと思います!
「メリー・ポピンズ」(1964)の煙突掃除屋さんで有名なD・V・ダイクが披露するエンディングの踊りには脱帽でした!
一方でローマ時代と西部開拓時代の人形ガイウスとジェでダイアが車の運転の仕方を知っていたのは違和感でしたが、そんな細かいことは気にしてはいけません(笑)
以上です。読んでいただきありがとうございました。
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