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あらすじ④:結末
マダムに会いに行く日、キャシーとトミーは自信作の絵を数枚持ってマダムの家に行きました。
愛し合っていることを少しでも表現するために、2人は手をつなぎました。
突然現れたキャシーとトミーに、マダムは戸惑いながら家の中に入れてくれました。
(マダムの家を訪れたキャシーとトミー 引用:https://ameblo.jp)
2人はマダムに「執行猶予の申請がしたい」と言って絵を見せていると、ヘールシャムの施設長だったエミリーが現れます。
エミリーは「執行猶予なんてものは初めから存在しない。
芸術品は、クローンに『魂があるかどうか』を確かめるために作らせていた」と告げました。
キャシーは何となく結果がわかっていたため受けとめますが、トミーはショックで言葉を失いました。
帰り道の途中、トミーは車から降りて思いきり泣き叫びました。
キャシーは泣き叫ぶトミーを、ただ抱きしめて慰めることしかできませんでした。
数日後。トミーは3回目の提供で終了しました。
手術の様子を見られる部屋で、トミーの臓器が取り出されていくのをキャシーは静かに見守りました。
2週間後。キャシーの提供開始が1ヵ月後だと知らせる通知が届きました。
キャシーはかつてヘールシャムがあった場所に行き、更地になった草原を眺めながら、
なぜクローンは『本物の人間』のように生きてはいけないのか、なぜ命を捧げて彼らを助けているクローンが『本物の人間』から嫌われ差別されるのか考えますが、答えはわかりませんでした。
キャシーは天国でトミーとルースと再会できることを願って涙を流しました。
以上です。読んでいただきありがとうございました。
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