映画「ミンナのウタ」ネタバレ解説|酷評される理由4つ、ラスト考察など | 映画の解説考察ブログ

映画「ミンナのウタ」ネタバレ解説|酷評される理由4つ、ラスト考察など

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ミンナのウタ ホラー

映画「ミンナノウタ」の結末までのあらすじと考察を書いてます!
考察内容は「ラスト考察 エンドクレジットの意味」「カセットテープの呪いの正体」「酷評される理由」などについて書いています。

劇場にはGENERATIONS好きで見に来たのかな〜と思われる若い女の子のグループが多かった気がします。
GENERATIONSメンバーには本作で初めて俳優に挑戦した方が多く若干演技面が心配でしたが、皆さん演技上手で特に違和感はなく安心してみれました。
ほぼ紅一点の早見あかりさんも美しく、マキタスポーツさんもいつも通りでよかったです。
この映画で一番痛かったのは、ここが恐怖の頂点であろうというシーンが全然怖くなかったとこです(笑)

鑑賞済みの方のための考察記事です。まだ見ていない方はネタバレにご注意ください。

ミンナのウタ

制作年:2023年
本編時間:109分
制作国:日本
監督:清水祟
脚本:角田ルミ、清水祟

キャスト&あらすじ紹介

キャスト紹介

権田継俊マキタスポーツ
元刑事の私立探偵。
マネージャーの凛から依頼を受け、失踪したジェネレーションズのメンバーを探す。

角田凛早見あかり
ダンスアイドルユニット「ジェネレーションズ」のマネージャー。

・GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバー
白濱亜嵐
片寄涼太
小森隼
佐野玲於
関口メンディー
中務裕太
数原龍友 ※ライブ映像のみ
−−−
立谷さな(女子中学生の幽霊)…穂柴朋子
さなの母…山川真里果 ほか
柳明日香(ラジオ局AD)…天野はな ほか

 

あらすじ①

GENERATIONS from EXILE TRIBEの小森隼とラジオ局ADの明日香が、倉庫に何年も放置されていた大量のリスナーからのハガキを発見します。
明日香はその中から分厚い封筒を見つけて興味本位で開けてみると「ミンナのウタ」というタイトルが書かれたカセットテープが入っていました。

その日、小森はラジオの仕事やダンス練習をこなしますがずっと何かに怯えている様子で、夜にマネージャーに自宅マンションまで送ってもらった後は失踪してしまいました。

小森が失踪して3日後、マネージャーの角田凛(早見あかり)は私立探偵の権田(マキタスポーツ)に小森の捜索を依頼します。
権田はGENERATIONSを知りませんでしたが、3日以内に小森を見つければ高額報酬という約束で依頼を引き受けました。

権田はGENERATIONSのメンバーから話を聞き、小森や他のメンバーが中学生の女の子の幽霊を目撃していたことや、1度聞くと頭から離れなくなる不気味なメロディに取り憑かれていることを知り、さらに明日香もテープを見つけた翌日から失踪していたことが発覚します。

例のカセットテープを再生すると、GENERATIONSメンバーが無意識に口ずさんでいたのと同じメロディが流れてきて、さらにテープを逆再生してみると「聞いて 聞いて」と聞き取れる不気味な声が流れました。

権田自身は幽霊を信じるタイプではありませんでしたが、娘と電話していると「変な女の鼻歌が聞こえる」と言われて信じざるをえなくなりました。

 

あらすじ②

ミンナのウタ

©2023「ミンナのウタ」製作委員会

カセットテープが入っていた封筒の消印は30年前の日付で、送り主は立谷さなという人物でした。
翌日、権田と凛は立谷さなの住所を訪ねますが、そこは今は誰も住んでおらず空き家になっていました。

権田たちとは別行動でGENERATIONSの白濱、関口、中務もさなの住所を訪ねると、そこで霊感の強い中務はさなの母親らしき女の幽霊と、さなの弟らしき男の子の霊を目撃しました。

白濱と関口は周囲の家を訪ねて立谷家の話を聞こうとしますが、どの家も立谷の話を出すと露骨に拒絶されてしまいました。

実は権田と立谷さなは中学時代の同級生でした。
権田、凛、白濱は手がかりを求めて権田とさなの母校の中学で当時のさなのクラスの担任だった女教師から話を聞きます。

さなは成績優秀な生徒でしたが友達がおらず、そんなさなを先生は心配していましたが、さなは不気味な行動や発言が多いことに気付いてからは先生もさなが怖くなったそうです。

当時、さなのクラスメイトだった糸井という女子生徒が学校の屋上から落ちて死亡した事故があり、学校でさなが彼女の死に関わっているという噂が流れてさなはさらに孤立し、その後さなは自宅で首をつって自殺しました。

さなが生前書いていた夢に関する作文には『私が作った歌で皆を私の世界に惹き込みたい』と意味不明な文章が書かれていました。

その後、ひとりになった権田がさなのカセットテープの裏面(B面)を再生してみると、さなが猫を殺したと思われる音声や、さなの弟や女子生徒の糸井に歌で呪いをかけたらしき音声が残されていました。

 

あらすじ③結末

その日の夜、GENERATIONSが宿泊しているホテルにさな、さなの弟、さなの母親の霊が現れて襲われたメンバーは次々に消えていき、翌朝になると残っていたのは権田、凛、白濱だけでした。

3人はさらわれてしまったメンバーを取り戻すためにもう一度さなの自宅に行くと、玄関にある鏡が「さなの世界」らしき場所に繋がっていました。
そこで権田と白濱は醜く恐ろしいさなの霊を目撃して恐怖で固まるなか、凛だけが自殺しようとしている瞬間のさなを助けようとすると、さなの霊は涙を流して消えました。

さなの霊が消えた直後、失踪していたGENERATIONSのメンバーもADの柳明日香も無事に生きて帰ってきました。

こうして失踪事件は解決し、GENERATIONSは間近に控えるライブにむけて再出発します。




解説・考察・感想など

カセットテープの呪いとは

カセットテープの呪いの正体は、悪霊と化した女子中学生 立谷さなの呪いでした。
さなには「自分の世界にみんなの魂を惹き込みたい」という目的があり、さなの歌を聞いた人をさなの世界(異世界)に閉じ込めることができる仕組みを完成させてから自殺しました。

さなの呪いはカセットテープにこもっていたらしく、ADの明日香がカセットテープを見つけてしまったことで呪いが発動したのです。

 

ラスト考察:エンドクレジットの意味は?

この映画はエンドロールの後にも続きがありました。
GENERATIONSのライブに立谷さなの幽霊が参加していて、会場にいる大勢の観客がさなの歌を口ずさむ・・・というラストです。
このラストの解釈は私が思いつくだけで2パターンに分かれます。

1つ目はとても楽観的ですが、さなはGENERATIONSのファンになり、無料でライブを満喫した上にライブの音をカセットテープに録音していた という解釈です。
呪いを通してGENERATIONSと出会い、好きになってしまったのでしょう。

2つ目はもっとホラー的に、さなはGENERATIONSをあえて生きたまま解放し、ライブで観客全員をさなの世界に惹き込もうとした という解釈です。
2つ目の解釈の方がホラー映画としてまとまっている感がありますが、個人的には1つ目の解釈が平和で好きです。

 

酷評される理由1:悪霊の立谷さなが微妙?

映画を見た後、感想を話し合ったり鑑賞した方のコメントなどをネットで拝見していると、悪霊だった立谷さながヴィランとして微妙だったという意見がとても多かったです。

たしかにさなは動物を殺したり弟や同級生を呪ったり笑いながら血を舐めてみたりと異常行動が多々見られ不気味ではありますが、闇落ちした原因が親のせいなのか根っから悪かったのか結局よくわからなかったり、
自殺した理由も描かれないためよくわからず、
「さなの世界」というのは結局なんのためのどんな世界だったのか、
蒸発したGENERATIONSメンバーやADの明日香がさなの世界に閉じ込められていたと思われるが、全員無傷で生還したならさなの両親や弟も生還していたのではないか?
など、湧いてくるいろんな疑問に対する答えが中途半端、もしくは答えが無いまま終わったように思います。

 

酷評される理由2:GENERATIONSの宣伝要素が強い

悪霊と対峙することになるGENERATIONSのメンバーは全員が本人役で出演するという新しい演出でしたが、GENERATIONSの挿入曲が非常に多く、一部はわざわざ歌詞字幕まで表示されていて、エンドロールはGENERATIONSのライブ映像だったりと宣伝要素が強かったように見えました。
ファンには嬉しいかもしれませんが、純粋にホラー映画を楽しみたい方にとっては不要な要素だと思われてしまったのも酷評される理由の1つです。

 

酷評される理由3:両親の行動がありえない

生きていた立谷さなは自殺するときに掃除機のコードを首に巻きつけて2階の自室から階段に垂らし、両親に引っ張ってもらうことで死にましたが、異常に気づかず「お父さんがんばるぞー!」くらいの勢いでコードを無心に引っ張り続ける両親がおかしくて白けてしまうのもつまらないと言われる理由です。
自殺の方法としては斬新かもしれませんが、いくらなんでもこれは不自然でした。

 

酷評される理由4:最大の恐怖シーンが怖くない

両親がさなを首吊り状態にする過去映像の直後、掃除機のコードを首に巻きつけてコンセント部分を口にくわえて近づいてくる立谷さなの霊が怖くなさすぎました。
どちらかと言うとコンセント部分は両親が引っ張っていたはずなのに、なぜ今はさながくわえてるの?というかなぜくわえてるの?とそっちに気がいってしまって全然楽しめませんでした。
ちなみに筆者が一番怖いと感じたのはさなの家を初めて訪ねたときに、さな母が中務にすり足で近づいてくるシーンでした。

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映画『ミンナのウタ』公式サイト

 

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